崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

韓国の祭祀に日本の酒

2007年09月08日 06時45分13秒 | エッセイ
 韓国の儒教祭祀の「献盃」に日本の酒を使用することに反感を持っている人がいる。私の家系では濁酒のマッカリを使ったが家系によっては焼酎、清酒「正宗」、ウィスキーやビールなどまで使う。もちろん私の家系ではそれは儒教祭祀の礼法を知らないからだと思ってきた。しかし全国的には植民地時代に広く普及した日本の酒の一ブランドであった「正宗」を献盃するようになった。今の韓国反日状況から考えると非常に矛盾として感ずるはずである。しかしそれだけではない。先日調査に行った巨文島では戦後日本の神社を壊したその場に韓国の儒学者の銅像を建てた。その基礎を観察してみると神社の石段が使われている。それも矛盾であろう。それは否定できない歴史の連続性を物語るのである。