崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

日韓における海苔文化

2007年09月06日 06時50分14秒 | エッセイ
 先日麗水で韓国の元群山大学教授の樹奐氏を招き「日韓における海苔産業」という題で講演していただいた。彼は、世界中海苔の文化は日韓両国しかないと言い切った。大部分の日本人の観光客は韓国のお土産として海苔を買う。これは他の国の観光客にはない風景である。私は中国やロシアに海苔をお土産にもって行って失敗したことがある。海苔文化とは広くワカメ、昆布などとともに食材、料理法、食べ方、儀礼など関わることを意味する。ワカメや昆布などは他の国でも食べるが海苔は日本と韓国に限る。植民地期に日韓の専門家によって養殖法も開発されたようである。日韓において海苔文化も細かく見ると異なる点も多い。その比較研究も期待したい。