崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

差別されている

2006年04月07日 20時26分42秒 | エッセイ
 私は差別されるという在日の被差別体験を持っていないと書いた本が出たばかりであるが、今日突然在日の30代、朝鮮籍の女性が研究室に訪ねて来られ、朝鮮人社会からも日本社会からも差別を受けて、どうにもならない状況であるということを訴えながら大声で泣いた。2時間くらい泣た後で少し話が出来た。話を聞いて、私は日本の社会の問題もあるが貴方自身はどうなのかと訪ねながら、肯定的な生き方を勧めた。私は帰宅路で日本の社会がはたして良い人文環境であるのだろうかと考え、不安に落ちていた。彼女が差別され、悲嘆にくれている姿に大きなショック受けた。そして悲しい一日であった。