崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

名誉教授とは

2006年04月16日 22時21分09秒 | エッセイ
 定年をしても広島大学の近いところに住みたいと思い、大学まで歩ける距離の近くに家を構えた。しかし定年してからは学校が近いのが心理的に負担を感じるような期間があった。今は下関に住んでおり、広大とは離れて縁がなくなったと感じていたが、昨日広島大学名誉教授の称号が送られてきた。図書館など学校の施設の利用に関する案内も入っている。突然広島大学との縁が蘇ってきて、また西条の家に戻りたいという気持ちが強くなった。定年退職する前までは名誉教授は単なる名称に過ぎないもののように感じていたが、今の私には大きなプレゼントであると感じている。家内の嬉しそうな表情がその気持ちをより強めたようにも思うし、また、老化に伴い、自分自身が社会的に、あるいは健康的にも弱くなったことをも意味しているのだろう。