崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

最終校正を終えて

2006年02月07日 18時59分38秒 | エッセイ
 ソウル大学名誉教授の李光奎氏と共著の『差別を生きる在日朝鮮人』、3月に発売予定の本の最終校正を終えてほっとしている。この本では被差別という惨めな点ばかりではなく、むしろ差別を利用したりそれを壁に使ったり、それを超えて生きる人々の姿を描いた。本書では在日の差別を扱ったのであるが、次は日本人のものを書きたい。
 日本の社会には意識的、また無意識的に差別やいじめがある。それが表現の様式の一つになっているのかもしれないが、韓国人の表現様式からは褒め殺し、噂殺しをしている卑怯な感じがする。それが差別と繋がるものも多い。