崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

シベリア流刑

2006年02月03日 22時44分25秒 | エッセイ
 一昨年韓国語で『サハリン:流刑と棄民』という本を出した。多くの人が流刑によって罰されたが、それによって多くの人が悟ったのだ。寒い時にシベリア流刑を想像する。
 文淳太氏は小説『流配』で茶山が17年間の流刑を通して学問に大成功することが出来たと書いた。韓国では民主化運動をして服役をした人が大統領にもなるという伝統のようなものがある。正しいことを主張して刑を受けることは人をより成長させるのかもしれない。私はそのような勇気は無い。しかし今東京からもソウルからも遠い下関にて流刑の心でいろいろ悟とりたいと思っている。