崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

右寄りとは

2006年02月02日 07時34分32秒 | エッセイ
 日本の新聞や雑誌には右と左があるという。ある雑誌は「右寄り」だとかある新聞は「左寄り」だとかいうことに私は違和感を感ずる。ある雑誌に載ったものは結論が決まっいるように思われるからだ。分野によって内容が異なることはあっても、価値判断の基準が左と右の思想として決まっているようなことは可笑しい。
 前原氏のような政治家は野党が与党に対して反対ばかりではない姿勢を見せている。しかしマスコミが右か左ということでは信頼性は損なうはずである。学問の世界は客観性が命であり、場合によっては自分で間違ったことを修正したりする人もいる。そして成果を失うことがあっても信頼性は保つのである。
 姉歯偽装やソウル大の嘘の研究報告などは嘘の極まりである。それは「砂上楼閣」である。