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一日一句(1202)







踏切は遠き音なり秋の暮






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一日一句(1201)







木の上はあしたに近き九月かな






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一日一句(1200)







その朱に時とまりけり曼珠沙華






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一日一句(1199)







曼珠沙華すでに花芽の真紅






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一日一句(1198)







路地降りて秋の海まで影を曳き






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一日一句(1197)







電柱は懐かしきかな秋夕焼






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一日一句(1196)







タウン誌の紙の匂ひや秋の雨






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一日一句(1195)







厄介ないのちの幸を萩の花






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一日一句(1194)







年寄れば妬み心と秋の暮






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西行全歌集ノート(39)




旧暦8月19日、金曜日、

昨日と打って変って日ざしのきつい秋の空。蝉の声は透明になってきて、秋が本格化しているのを実感する。朝5時に起きられると、時間的に余裕があって、嬉しい。家事全般を一人でやらなければならないので、毎日、かなりせわしない。



自殺には、つねに、他殺の契機がある。人間は個人として存在せずに、「社会関係」として存在するからだ。この自殺=他殺のテーゼは、近代に入ると、より本質的になるが、同時により不可視になる。個人が組み込まれる社会関係が前近代とは比較にならないくらい複雑で広範囲になるからだ。それだけ、犯人も見えにくくなるが、「存在しない」わけではけっしてない。次の例は明らかな殺人である。犯人は、東電(およびそのバックの機関投資家・金融機関)・政府・財界・経産省・御用学者・御用マスコミ。この人たちは、再稼働と原発輸出で、新しい殺人を計画しているのだから、罪の深さは相当なものだと思う。

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福島原発事故:夫の後追い自殺、仮設住宅の87歳

毎日新聞 2014年09月10日 16時24分(最終更新 09月10日 18時26分)

 福島県いわき市内の仮設住宅に住んでいた同県楢葉町の女性が2日、近くの森で首をつり、87歳の生涯に自ら幕を閉じた。60年連れ添い、今年4月に病死した夫の誕生日の翌日で、女性が「私も早く死にたい」と周囲に漏らしており、県警は、東京電力福島第1原発事故に伴う避難生活の心労などを苦にした後追い自殺とみている。仮設住宅の隣人たちは「原発事故がなければ2人は今も元気だったのに」と悼み、自分たちの未来に重ねる。【栗田慎一】

 「どこ行くの?」

 「散歩に行く」

 2日午後3時ごろ、行き先を尋ねた同居の長男(64)に女性はそう答えた。長男は同じ仮設団地内に住む親戚宅だと思い、夕食の準備を始めた。それが、「母親と交わした最後の言葉」となった。

 原発事故で古里を追われた女性と夫が、県内外を転々とした後、4畳半2間の仮設住宅に入居したのは2011年8月。600坪の敷地に建つ自宅で50年余を暮らしてきた2人にとって、あまりにも窮屈な避難生活の始まりだった。

 そのわずか数カ月後、2人の心身に急な衰えが訪れる。同県富岡町で日本料理店を27年間営んできた長男は、両親の食事などの世話をしようと避難先での再建を諦め、妻と住む郡山の仮設住宅から単身移る決意をした。

 しかし、父親の体力は弱まる一方で、部屋の天井を修理中に転倒して頭を強打。退院後には町職員時代から欠かさなかった日記も付けられなくなり、4月9日に急逝した。

 「もう仮設暮らしは嫌だ」「私も早く死にたい」。夫の死を境に、女性の嘆きは深まっていった。避難区域の町は来春にも住民帰還を始めるが、町内の自宅はシロアリ被害が進み、住めなくなってしまった。重なる悲劇から逃れるように物忘れがひどくなり、自信も失っていった。

 女性は先月末、友人や親戚に「ずっと友達でいてくれてありがとう」と突然電話し、長男の妻にも「(長男を)留守にさせて悪かったね」と感謝を伝えた。今月1日には「おじいちゃん(夫)が死んでねえ」と近所の人に8回も言い、玄関先の植木を「もらって」とほほ笑んだ。そして2日--。

    ◇

 長男に行き先を偽った女性は、足を引きずりながら手押し車を押し、親戚宅とは反対方向に歩き出した。砂利を踏みしめ、約50メートル先の森へと向かった。

午後6時すぎ、長男が親戚宅に電話し、異変に気づく。付近を捜したが見つからず、110番通報。県警は警察犬4頭や投光器も投入して捜索し、翌朝6時ごろ、森の斜面を下った樹木の間にあおむけで横たわっている女性を見つけた。

 検視の結果、首に巻き付いた蔓(つる)による窒息死で、死亡推定時刻は2日午後4時ごろ。県警は遺体や現場の状況などから自殺と断定した。穏やかな死に顔に、仮設住宅の人々は「やっとおじいちゃんの所に行けたね」と涙を流した。

 夫と2人で暮らす近所の女性は「同じ仮設でもこれほど親の面倒を見た息子はいない」と言った。「だから、これ以上迷惑をかけたくないと考えたのでしょう。私も夫に死なれたら、同じ道をたどるかもしれません」

 長男は「今から思えば死を覚悟していたと分かる。それなのに僕は」と自分を責める。原発事故と先の見えない不自由な避難生活が原因なのに、家族を失った人々は「もっと何かしてやれたのではないか」と悔い、永遠の苦しみを背負い込む。

 翌3日、原発を推進する安倍政権の第2次改造内閣が発足した。

 【ことば】震災関連の自殺者

 内閣府自殺対策推進室は、自殺者が震災関連死と認められる条件について、避難所や仮設住宅に居住▽自殺の原因や動機が震災の影響によるもの▽生前に震災があったため自殺したい旨の発言や記述がある--など計5項目のいずれかに該当する場合と規定。認定された自殺者は今年7月現在で福島56人、宮城36人、岩手30人で、福島だけが毎月のように増え続けている。



5/21 関西電力大飯原発3,4号機運転差し止め訴訟 福井地裁判決謄本その1

5/21 関西電力大飯原発3,4号機運転差し止め訴訟 福井地裁判決謄本その2

福井地裁の判決の思想が、スタンダードになるべきだと思うので、記録しておきたい。



花すヽき心あてにぞ分けてゆくほの見し道の跡しなければ  山家集 上 秋

※ この歌は、跡しの「し」がよく分からなかった。調べてみると「し」は強調の副助詞と見るのが妥当だろうと思う。「跡さえないので」この歌は、非常に論理的で、上から下へ論理が展開している。この歌で惹かれたのは、「ほの見し道の跡」という措辞だった。花すすきを適当に分けて前に進んでいるのだが、その理由が、以前にほのかに見えた道の跡さえないからだと言っている。つまり、「見し」によって、花芒の生い茂っている現在と道がかすかにあった過去との対比が浮かびあがって来る。野辺だから、もともと、そうはっきりした道はないが、かすかに、あったのだろう。一度は来たことのある道なのに、今は、花芒でわからない。自然と、目の前の花芒の茂り方が想像されてくる。

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