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芭蕉の俳句(123)

火曜日、。風の冷たい一日だった。叔母の確定申告も作成して、税務署に提出に行った。その帰り、税務署前までデモを行う一団と遭遇。何を訴えているのか、しばらく、観察していると、プラカードのスローガンがてんでんバラバラ。「年金引き下げ反対!」「消費税値上げ反対!」「税金引き上げ反対!」「憲法九条改悪反対!」「税金を福祉へ!」一つ一つの要求には、賛成だが、どうも散漫な印象をぬぐえない。デモの目的を一つに絞って、メディアを巻き込んだ戦略が必要ではないか。確定申告で込み合う税務署に税金関連のデモをかけるのもいいが、どれだけ効果があるのか、疑問に思った。現代のデモは、新旧のメディア(ウェブとマスメディア)をいかに有効に利用するかが、大きなポイントになっている。ちなみに、このデモは共産党市議団が主導していた。デモの参加者は90%以上が高齢者だった。やってもやらなくても大差ない、おざなりのデモという感じを禁じえない。



旅行
煤掃は杉の木の間の嵐かな  (己が光)

この句は、「煤掃(すすはき)」が身近ではない時代には、その面白さがわかりにくいかもしれない。「煤掃」は「煤払い」のことで、芭蕉の時代には、12月13日に行うのが常だったらしい。杉の木立を吹いているはげしい嵐が、煤払いをしているようだ、という句意であるが、楸邨の言うように、旅を続けているうちに煤払いの時期になったが、「(わが)煤掃は杉の木の間の嵐かな」という心境なのだろう。

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