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RICHARD WRIGHTの俳句(29)

■サイバーに行き詰まると、WrightやBalzerの俳句を考えている。座礁が多いから、結構、二人の翻訳が進むのである。皮肉というか、なんと言うか。



(Original Haiku)
A huge drift of snow
Blocks the narrow pathway to
The little toy shop.


(Japanese version)
雪が深くて
あの小さなおもちゃ屋に行く
小道が通れない


(放哉)
雪晴れの昼静かさを高く泣く児かな


■ライトの句は、よく子どもに買ってあげたおもちゃ屋なんだろう。大雪で道が通れない。残念な気持ちがあるように思う。子煩悩な父親の一面が見えたように思った。放哉の句は、雪晴れの静まり返った昼である。どこかで、高く赤子が泣いている。静けさが深まるように。放哉の雪の句は、これ以外にもある。たとえば、雪の戸をあけてしめた女の顔などという微妙な句もある。この顔は喜びに輝いたのか、落胆に沈んだのか。
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