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青嵐

旧暦3月25日、金曜日。、青嵐。

今日は、ひどい一日だった。朝、病院へ行くつもりで、駅に行くと、電車が強風で上下線とも止まっている。しばらくして、動き出したので、乗ったら、目的の駅の一つ手前で停車。それ以降、まったく後続が来ない。駅員に聞くと、めどが立っていないと言う。帰るに帰れず、行くに行けず。柏駅で足止めを食った。しょうがないから、CD屋でCDを物色していた。買う予定はなかったが、2枚ほど衝動買い。一枚は、ゲンリヒ・ネイガウスのベートーヴェン。月光、テンペスト、テレーズ、30番、31番。もう一枚は、クルターク(1926-)という現代作曲家の「カフカ断章」。カフカの詩に曲をつけて、ソプラノとヴァイオリン独奏が絡むらしい。初めての作曲家。飴山實と同世代ということになろうか。

このCDのジャケットを眺めていて、詩と俳句のコラボレーションができないかと思った。相互に刺激し合うような形でテキストを作成できないか。朗読を前提に。おそらく、同じ事を考えた詩人はいるだろう。辻征夫? ぼちぼち、先行者を調べながら、次回の詩は、そういう方向で考えてみようかと、青嵐からアイディアが生まれたのだった。



實は青嵐を結構詠んでいる。

青嵐十六弟子の軸鳴らす

入院も旅のひとつよ青嵐

身のうちに無明長夜や青あらし

身のうちに邪気をやしなふ青嵐

田をわたり撞木(しゅもく)をゆらす青嵐

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