「芳賀ちゃんのオサカナ釣題」…酒、肴、料理、釣り 

元デイリースポーツ記者の日記だよ。

《571》手アカのついた味表現…

2009-07-10 01:35:04 | その他もろもろ
 何気にテレビをみていたら、ある有名な温泉の老舗旅館を、そこの女将さん自身がPRしてますた。

 白イカのお造りを試食。

 あちらではケンサキイカを、白イカって呼びます。

 オイラたち釣り人は、生きた透明感のある色合いをよっく知ってまふ。

 そうした目から見たら、白っぽ過ぎるゲソと身…鮮度はもうひとつじゃないでせうかねぇ~。

 んで、問題は口にイカ刺身を入れたあとの、女将さんの味表現。

 「やわらかくて甘くて…」はイイけれど、次!

 「本当に磯の香りがいっぱいで」

 『磯』は違うよね~。オイオイっすわさ!

 これ、けっこうさ、大きな問題だよぉ。

 現場の撮影スタッフや料理人さんもいたのに、受け流して、気づいてないんだろうね。

 アッシがその場にいた担当者なら、NGでやり直しすわ。あの一言で、すべて台無しだから。それまで紹介していた温泉の素晴らしさまで、み~んなウソっぱちに見えてしまうもん。

 しか~し、磯の香りとは!笑えますよね。

 思わず言ったんじゃなくてさ、考えたセリフか、台本だったんでしょうかねぇ。

 サザエさんやアワビや海藻とかなら、わかるけれどぉ。

 水深50~80メートルから釣り上げるケンサキに磯の香りはないすわ。

 磯って言ったことで、この女将さんは、ほんとはさ、イカに限らず、魚や料理のことなんかも、実はまるでわかってない!と思われかねないよ~。可愛そうにさ、カメラの前で上がっちゃてたのかなぁ。いい旅館なのにね。

 若い女性リポーターなんかが、よく旅番組とかで漁港訪ねてさ、とれとれの魚さばいてもらい、「プリプリのシコシコで新鮮!」などと、ほめのマニュアルみたいな、手垢のついたとゆふか、無難すぎるようなフレーズで、定番みたいな味表現してまふが、アレって、もう古いわさ。意味がないんじゃないのかな~。

 どんな魚でも、シメたてならプリプリのシコシコだしぃ。

 「磯の香り」って表現も、なんか良さげに聞こえて、よくわからん表現すよね。
磯臭い!っていう表現は、クセが強烈とか、マズいってことでインパクト大だけどね…。

 まぁさ、問題は、自分の舌の感覚で美味いかどうかの、きちんとした表現を自分の言葉で、できているかどうかだわさ。ねぇ。味表現に限らず、一事が万事すが…。

 ウンウン。

 オイラも気をつけまひょ。

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