戦車に限らず、防御力が大事だというものはある。
要塞とか城砦なんかがそうだけれども、難攻不落ということが攻める気を殺ぐということはあるかもしれない。ただ、どんなに頑丈とか、高い防御力を誇っていても、役に立たない場面というのはあるかもね。
カレーは包囲されて敗北した>対戦車伏撃戦術とスナイパー
「穴熊」は頑丈だが>理解を超えた騎士団
穴熊囲いが手付かずで残ったとしても、負ける、ということを考えない人たちの不思議。姿焼きというのを想像できないんだろうけど。いくら戦車が頑丈だと言ってみたところで、負けは負けということですな。包囲戦で敗北することを常に考えるべきなのだが、そういう発想が理解できない人はいるわけである。
でもまあ防御力を高めることだけ重視するなら、どんなに鈍重だろうと現実に役立たないものであろうと、考えることは可能だろうね。そんなものに金を投入する意味は多分ないけど。
マルタ島はその昔、オスマン・トルコ軍を退けた堅牢な島だった。ロードス島で敗北した聖ヨハネ騎士団が移転してきて、ここで再びオスマン・トルコ軍と合間見えたわけだ。歌にもあった(「セントエルモの火」とかいうのだったような)と思うが、マルタ島には聖エルモ砦があったんですと。これは別にどうということではないけど、トルコ軍に包囲されてピンチだったんだが立て籠もって戦い続けたら、トルコ軍が引き上げていってくれたので、守り切れたんですと。
で、第二次世界大戦時ですが、またマルタ島が包囲されて大ピンチに陥ったことがあったんだそうです。
>ペデスタル作戦 - Wikipedia
包囲網を形成されて、陥落寸前まで行ったんだそうです。
文中には
『部分的な補給により小康は得たものの、依然としてマルタ島は物資不足の状態が続いた。特に軍需及び生活物資として必需品であった石油の不足は致命的であり、マルタ島は飲料水を海水濾過によって得ており、濾過装置を動かす石油なしでは、餓死以前に乾死する危険性すらあった。マルタ島の全面降服は石油が無くなるその日とみなされた。マルタ総督府の計算による全面降伏のXデイは1942年8月31日から9月7日の間であった。』
とあり、日本も似た状況というのは考えられますね。
別に難しい上陸作戦なんかをやってこないとしても、海上封鎖を実施されると石油が入ってこなくなるとか食糧輸入が止まるといったことになりますからね。当時のイギリス海軍はかなりの戦力を投入して、どうにか包囲網をこじ開け補給路を確保せねばならなかった、ということです。これは、マルタ島の要塞の防備が頑丈だとか戦車が配備されているかどうか、といったことはそんなに重要ではなくて、封鎖の包囲網を突破できるかどうか、という一点にかかっている、ということです。艦船や航空機の戦力というのが重要な意味を持つのであって、戦車がどんなに頑丈であろうと稜線射撃ができようと市街地でも使える局面があろうと、ほぼ「関係がない話」なんですよ(笑)。
いや、どんな場合であっても、全ての必要戦力を相手以上に完璧に整備し、グー・チョキ・パー全部出すのが一番だという意見しかない人もいるだろうと思うので、それなら確かに勝つチャンスは増える、とは思いますが、それはゲームみたいなものでしかないわな。自由に金をつぎ込めるわけじゃない、ってことを考えてのことではないでしょう。
ああ、過去の戦闘の話でいうなら、こんなのもあるよ。
>冬戦争 - Wikipedia
航空機や戦車などの装備で優るソ連軍が、圧倒的優位な戦力で侵攻した。しかし、天然の障害物の前には、戦車が数的に優勢で圧倒的有利だったとしても、必ずしも戦果が比例するというわけでもない、ということだな。
フィンランド軍の戦車は、僅かに30しかない。一方のソ連軍側は6541両ということで、全てが戦車ではないだろうけれども、圧倒的優勢に違いはないわな。だが、フィンランド軍の防衛線を容易には突破できなかった。季節もあるだろうし、地形の影響も勿論あるだろうが、戦い方というのが大きく影響するだろう、ということだ。今と違う、という意見はあると思うが、だとすると朝鮮戦争やベトナム戦争なんかも今とは違う、ということになるわな(笑)。
ソ連軍が苦戦したのは本格的に重厚な(装甲の分厚い)戦車が大多数じゃなかったからだ、というようなご意見があるかもしれないが、そうだとすれば、フィンランド軍に勝てる要素は残されていないわけで。はじめからグーを持ってないんだから(笑)。しかし、戦車(グー)を殆ど持ってない国であっても、侵攻を退けたというのが歴史だわな。
要するにどんな装備であろうと、使う側の問題というのはかなりある、ということだろうね。
防衛政策の立案者にアフォが多いと、無駄なことばかりしてしまう、装備や戦力が無駄になる、みたいなもんか。旧陸軍大卒のエリート官僚さんたちが大勢で色々と考えたとしてもダメなものはやっぱりダメだろうってのが、歴史的事実なような気がしなくもない。マヌケ指揮官や狂犬みたいな独裁者だと同じくアホな日本侵略計画を立ててきたりして、まんまと「香車の串刺し大作戦」に引っ掛かってくれて、MLRSのクラスター攻撃を食らってくれる、とか信じてる時点でそれってどうなのよと疑問に思わないのがとても気になるな。
ジョヴァンニ・フランチェスコ・リカゾーリさんはどんな人か知らないけど、砦は頑丈らしいから、最強砦を作るべく大金を投入したいという人が、現代においてもたくさんいるということなのだろう、きっと(笑)。
要塞とか城砦なんかがそうだけれども、難攻不落ということが攻める気を殺ぐということはあるかもしれない。ただ、どんなに頑丈とか、高い防御力を誇っていても、役に立たない場面というのはあるかもね。
カレーは包囲されて敗北した>対戦車伏撃戦術とスナイパー
「穴熊」は頑丈だが>理解を超えた騎士団
穴熊囲いが手付かずで残ったとしても、負ける、ということを考えない人たちの不思議。姿焼きというのを想像できないんだろうけど。いくら戦車が頑丈だと言ってみたところで、負けは負けということですな。包囲戦で敗北することを常に考えるべきなのだが、そういう発想が理解できない人はいるわけである。
でもまあ防御力を高めることだけ重視するなら、どんなに鈍重だろうと現実に役立たないものであろうと、考えることは可能だろうね。そんなものに金を投入する意味は多分ないけど。
マルタ島はその昔、オスマン・トルコ軍を退けた堅牢な島だった。ロードス島で敗北した聖ヨハネ騎士団が移転してきて、ここで再びオスマン・トルコ軍と合間見えたわけだ。歌にもあった(「セントエルモの火」とかいうのだったような)と思うが、マルタ島には聖エルモ砦があったんですと。これは別にどうということではないけど、トルコ軍に包囲されてピンチだったんだが立て籠もって戦い続けたら、トルコ軍が引き上げていってくれたので、守り切れたんですと。
で、第二次世界大戦時ですが、またマルタ島が包囲されて大ピンチに陥ったことがあったんだそうです。
>ペデスタル作戦 - Wikipedia
包囲網を形成されて、陥落寸前まで行ったんだそうです。
文中には
『部分的な補給により小康は得たものの、依然としてマルタ島は物資不足の状態が続いた。特に軍需及び生活物資として必需品であった石油の不足は致命的であり、マルタ島は飲料水を海水濾過によって得ており、濾過装置を動かす石油なしでは、餓死以前に乾死する危険性すらあった。マルタ島の全面降服は石油が無くなるその日とみなされた。マルタ総督府の計算による全面降伏のXデイは1942年8月31日から9月7日の間であった。』
とあり、日本も似た状況というのは考えられますね。
別に難しい上陸作戦なんかをやってこないとしても、海上封鎖を実施されると石油が入ってこなくなるとか食糧輸入が止まるといったことになりますからね。当時のイギリス海軍はかなりの戦力を投入して、どうにか包囲網をこじ開け補給路を確保せねばならなかった、ということです。これは、マルタ島の要塞の防備が頑丈だとか戦車が配備されているかどうか、といったことはそんなに重要ではなくて、封鎖の包囲網を突破できるかどうか、という一点にかかっている、ということです。艦船や航空機の戦力というのが重要な意味を持つのであって、戦車がどんなに頑丈であろうと稜線射撃ができようと市街地でも使える局面があろうと、ほぼ「関係がない話」なんですよ(笑)。
いや、どんな場合であっても、全ての必要戦力を相手以上に完璧に整備し、グー・チョキ・パー全部出すのが一番だという意見しかない人もいるだろうと思うので、それなら確かに勝つチャンスは増える、とは思いますが、それはゲームみたいなものでしかないわな。自由に金をつぎ込めるわけじゃない、ってことを考えてのことではないでしょう。
ああ、過去の戦闘の話でいうなら、こんなのもあるよ。
>冬戦争 - Wikipedia
航空機や戦車などの装備で優るソ連軍が、圧倒的優位な戦力で侵攻した。しかし、天然の障害物の前には、戦車が数的に優勢で圧倒的有利だったとしても、必ずしも戦果が比例するというわけでもない、ということだな。
フィンランド軍の戦車は、僅かに30しかない。一方のソ連軍側は6541両ということで、全てが戦車ではないだろうけれども、圧倒的優勢に違いはないわな。だが、フィンランド軍の防衛線を容易には突破できなかった。季節もあるだろうし、地形の影響も勿論あるだろうが、戦い方というのが大きく影響するだろう、ということだ。今と違う、という意見はあると思うが、だとすると朝鮮戦争やベトナム戦争なんかも今とは違う、ということになるわな(笑)。
ソ連軍が苦戦したのは本格的に重厚な(装甲の分厚い)戦車が大多数じゃなかったからだ、というようなご意見があるかもしれないが、そうだとすれば、フィンランド軍に勝てる要素は残されていないわけで。はじめからグーを持ってないんだから(笑)。しかし、戦車(グー)を殆ど持ってない国であっても、侵攻を退けたというのが歴史だわな。
要するにどんな装備であろうと、使う側の問題というのはかなりある、ということだろうね。
防衛政策の立案者にアフォが多いと、無駄なことばかりしてしまう、装備や戦力が無駄になる、みたいなもんか。旧陸軍大卒のエリート官僚さんたちが大勢で色々と考えたとしてもダメなものはやっぱりダメだろうってのが、歴史的事実なような気がしなくもない。マヌケ指揮官や狂犬みたいな独裁者だと同じくアホな日本侵略計画を立ててきたりして、まんまと「香車の串刺し大作戦」に引っ掛かってくれて、MLRSのクラスター攻撃を食らってくれる、とか信じてる時点でそれってどうなのよと疑問に思わないのがとても気になるな。
ジョヴァンニ・フランチェスコ・リカゾーリさんはどんな人か知らないけど、砦は頑丈らしいから、最強砦を作るべく大金を投入したいという人が、現代においてもたくさんいるということなのだろう、きっと(笑)。