やはり、中国側ははっきりと否定という態度に変わった。まあ当然と言えば当然であろう。
そもそも、中国の政権中枢が「事を構える」気があったのなら、日本側に”非公式に”事実はなかった、と伝達してくることなどあるまいに。
最初から、日本の言い分は間違っている、と明確に言い切るに決まっておろうが。
どうして”非公式に”伝達だったかといえば、「日本の立場」を配慮し重んじたから、だろう。日本側に配慮する必要がなければ、最初から表立って「違う、日本のデマだ」、と言うに決まっているから。
いいですか、日本が行ったことは、クラスメートの前で「君は僕に手袋をぶつけたな、それは決闘の申し出か」とみんなが見てるのに、わざわざ発表したようなものだ。ここで「中国くん」が本気でやる気なら、「なんだとこの野郎~~!!」と胸倉掴んで大騒ぎになってしまうだろう。
でも、クラスメートの見てない場所で、「いや、そんなこと日本君にはしてないよね、それは君の勘違いではないのかな?」と、暗に日本側の誤りとか思い違いといったことがないか「もう一度確認してみてくれ、こっちにはそんな気がないよ」ということを示唆したものではないか。本当に日本くんのことをとっちめてやろうと思えば、「やーい、日本くんは出鱈目を言ってるんだぜ」とクラスメートの前で堂々と発表するに決まってるでしょう。でも、中国くんは、当初、そうはしなかった、ということなんだよ。
すなわち、この意味するところは、日本側に情報操作を行う意図があった可能性、ということであり、中国側の政治的意図はほぼ見えない、ということだ。
『小公女セーラ』に出てくる、意地悪なラビニアさんを知らんのか?(笑)
クラスメートの前で「セーラさんを貶める為に」ラビニアがどんな手を使っていたか、というのと同じなんだよ。
それに、中国軍が用いたとされる射撃レーダーというのがどういうものか不明だが、それは警戒レーダーということだった可能性だってあるかもしれないし。
>http://ja.wikipedia.org/wiki/FCS-2
例えば、海自が用いている射撃管制レーダーだって、警戒用と追尾用が一緒になっているものは存在する。証拠固めを行う、とかいう安倍政権の主張は明らかにおかしい。写真で、って、どうやって警戒用レーダーではなかった、ということを立証するわけ?新しい射撃レーダーなんて、回転すらしてないから、どっちに向いてたか、というのは何の証拠にもならんぞ。対空レーダーがない艦艇では、FCSを探索用に用いていることは珍しくないのでしょう?それと、どう違うと言えるのであろう?
そもそも総理自らが、今回のような「やった、やらない」という論争の正面に立ち、先頭に立って言い合いをする図というのは、愚かな指導者のようにしか見えない。庭先で門番同士が「水をかけた、いやかかってない」みたいな言い合いをしている場面に登場して、お殿様自ら相手門番と論争するなんざ、恥ではないか。
日本側の言ってることは、あまり整合的ではない。
安倍総理の対応も、おかしい。
追記:12時頃
小野寺防衛大臣が余計なことを言ったようだ。
>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130209-00000040-jij-pol
中国海軍艦艇による海上自衛隊護衛艦への火器管制レーダーの照射に関し、日本政府は護衛艦が捕捉した電波データや撮影した画像などの一部開示に向け、検討に入った。中国政府が日本側の発表を「完全な捏造(ねつぞう)」と全面否定したことを受け、レーダー照射の事実を裏付ける証拠を国際社会に示す必要があると判断した。
小野寺五典防衛相は9日午前、都内で記者団に「証拠はしっかり持っている。政府内で今(どこまで開示できるか)検討している」と表明。「防衛上の秘密にも当たる内容なので慎重に考えていきたい」とも語った。
防衛省内には「自衛隊の解析能力を相手に教えることになる」として、開示に否定的な意見が強い。このため日本政府は、中国側の今後の出方も見極めながら、外務・防衛両省を中心に、公開できる情報の範囲を慎重に検討する方針だ。
中国側は、軍艦が照射したのは通常の監視レーダーで、射撃用の火器管制レーダーではないと主張している。これに関し、防衛相は「通常のレーダーはくるくる回って警戒監視をするが、火器管制レーダーはその(目標の)方向に向けてずっと追いかける」と指摘。その上で「私どもは相手の船のどのレーダーが火器管制レーダーか分かっている。それが一定期間ずっとわが方の船を追いかけていた証拠がある」と語った。
さらに、火器管制レーダーについて「電波を発する機械で、しかも(周波数などが)特殊なレーダーだ。それもしっかり記録しており、証拠として間違いない」と強調した。
一方、防衛相は9日午前の読売テレビ番組で、東シナ海での中国の動向に関し、「(レーダー照射を)公表した5日以降、尖閣(諸島)周辺の中国公船の動きは収まっている」と述べ、中国軍などの日本に対する挑発行為が沈静化していることを明らかにした。
=======
通常のレーダーはくるくる回って、というのは、航海レーダーや対水上レーダーというのは、そういったものであろう。確かに警戒用ではあるかもしれない。
ただ、現在では、意味合いが異なってきている。
>http://ja.wikipedia.org/wiki/FCS-3
『FCS-3は対空捜索レーダーと対水上捜索レーダーとしての機能も有しており、各種レーダーを一本化して護衛艦に搭載するシステムをコンパクト化することが出来る。ひゅうが型護衛艦では近距離の水上目標や沿岸状況把握のためのOPS-20C航海レーダーのみを残し、OPS-24対空捜索レーダーとOPS-28対水上捜索レーダーを取り外している。またFCS-3及びOYQ-10にはヘリコプター搭載護衛艦に必要な艦載機の飛行管制機能を備えており[3]、ひゅうが型に搭載されたFCS-3は単なる対空戦闘指揮にとどまらない多様な役割を担っている。』
対空捜索、対水上捜索レーダーとしての機能も有している、って、はっきり書かれているではないか。これがFCSだということである。
周波数が異なるというのは、そうだろう。だが、それは探索用でも用いられ、追跡もできる。
前記で挙げたFCS-2の説明文でも以下のようになっている。
『レドーム内には、上側に追尾レーダー、下側に警戒レーダーが組み合わされて搭載』
『警戒・追尾の各レーダー・アンテナは共通の送信機を使用しており、捜索段階では送信機の全出力が警戒レーダーに分配される。目標を探知すると、警戒レーダーに60%、追尾レーダーに40%の割合で出力が分配され、同時に2つの目標に対処できるものとされている[4]。』
つまり、FCSがどちらを向いていて、指向性があることが言えても、警戒レーダーとして用いていた、という主張を覆すことはできない。捜索段階では全出力が警戒レーダーに、って書いてるじゃないの。くるくる回るレーダーなんてのは、小野寺大臣みたいな”くるくる●●”だけが言うことかもな、と。
確かに昔のアニメや映画なんかでは、巨大バックネットみたいな「あみ網」したやつがぐるんぐるん回り続けていたっけな。そういうのが警戒用なんだ、と言いくるめられたのかも。
あと、周波数が特別だ、とか言うのも、所謂「Xバンド」とか「Cバンド」といったものであろうと思われ、じゃあ「Xバンド・レーダー」というものが何なのさ、という話にもなりかねないんじゃ?(笑)
Xバンド・レーダー>http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b164116.htm
周波数を問題視して言うならば、こうしたレーダー装置も同じくダメってことかな?
そもそも、中国の政権中枢が「事を構える」気があったのなら、日本側に”非公式に”事実はなかった、と伝達してくることなどあるまいに。
最初から、日本の言い分は間違っている、と明確に言い切るに決まっておろうが。
どうして”非公式に”伝達だったかといえば、「日本の立場」を配慮し重んじたから、だろう。日本側に配慮する必要がなければ、最初から表立って「違う、日本のデマだ」、と言うに決まっているから。
いいですか、日本が行ったことは、クラスメートの前で「君は僕に手袋をぶつけたな、それは決闘の申し出か」とみんなが見てるのに、わざわざ発表したようなものだ。ここで「中国くん」が本気でやる気なら、「なんだとこの野郎~~!!」と胸倉掴んで大騒ぎになってしまうだろう。
でも、クラスメートの見てない場所で、「いや、そんなこと日本君にはしてないよね、それは君の勘違いではないのかな?」と、暗に日本側の誤りとか思い違いといったことがないか「もう一度確認してみてくれ、こっちにはそんな気がないよ」ということを示唆したものではないか。本当に日本くんのことをとっちめてやろうと思えば、「やーい、日本くんは出鱈目を言ってるんだぜ」とクラスメートの前で堂々と発表するに決まってるでしょう。でも、中国くんは、当初、そうはしなかった、ということなんだよ。
すなわち、この意味するところは、日本側に情報操作を行う意図があった可能性、ということであり、中国側の政治的意図はほぼ見えない、ということだ。
『小公女セーラ』に出てくる、意地悪なラビニアさんを知らんのか?(笑)
クラスメートの前で「セーラさんを貶める為に」ラビニアがどんな手を使っていたか、というのと同じなんだよ。
それに、中国軍が用いたとされる射撃レーダーというのがどういうものか不明だが、それは警戒レーダーということだった可能性だってあるかもしれないし。
>http://ja.wikipedia.org/wiki/FCS-2
例えば、海自が用いている射撃管制レーダーだって、警戒用と追尾用が一緒になっているものは存在する。証拠固めを行う、とかいう安倍政権の主張は明らかにおかしい。写真で、って、どうやって警戒用レーダーではなかった、ということを立証するわけ?新しい射撃レーダーなんて、回転すらしてないから、どっちに向いてたか、というのは何の証拠にもならんぞ。対空レーダーがない艦艇では、FCSを探索用に用いていることは珍しくないのでしょう?それと、どう違うと言えるのであろう?
そもそも総理自らが、今回のような「やった、やらない」という論争の正面に立ち、先頭に立って言い合いをする図というのは、愚かな指導者のようにしか見えない。庭先で門番同士が「水をかけた、いやかかってない」みたいな言い合いをしている場面に登場して、お殿様自ら相手門番と論争するなんざ、恥ではないか。
日本側の言ってることは、あまり整合的ではない。
安倍総理の対応も、おかしい。
追記:12時頃
小野寺防衛大臣が余計なことを言ったようだ。
>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130209-00000040-jij-pol
中国海軍艦艇による海上自衛隊護衛艦への火器管制レーダーの照射に関し、日本政府は護衛艦が捕捉した電波データや撮影した画像などの一部開示に向け、検討に入った。中国政府が日本側の発表を「完全な捏造(ねつぞう)」と全面否定したことを受け、レーダー照射の事実を裏付ける証拠を国際社会に示す必要があると判断した。
小野寺五典防衛相は9日午前、都内で記者団に「証拠はしっかり持っている。政府内で今(どこまで開示できるか)検討している」と表明。「防衛上の秘密にも当たる内容なので慎重に考えていきたい」とも語った。
防衛省内には「自衛隊の解析能力を相手に教えることになる」として、開示に否定的な意見が強い。このため日本政府は、中国側の今後の出方も見極めながら、外務・防衛両省を中心に、公開できる情報の範囲を慎重に検討する方針だ。
中国側は、軍艦が照射したのは通常の監視レーダーで、射撃用の火器管制レーダーではないと主張している。これに関し、防衛相は「通常のレーダーはくるくる回って警戒監視をするが、火器管制レーダーはその(目標の)方向に向けてずっと追いかける」と指摘。その上で「私どもは相手の船のどのレーダーが火器管制レーダーか分かっている。それが一定期間ずっとわが方の船を追いかけていた証拠がある」と語った。
さらに、火器管制レーダーについて「電波を発する機械で、しかも(周波数などが)特殊なレーダーだ。それもしっかり記録しており、証拠として間違いない」と強調した。
一方、防衛相は9日午前の読売テレビ番組で、東シナ海での中国の動向に関し、「(レーダー照射を)公表した5日以降、尖閣(諸島)周辺の中国公船の動きは収まっている」と述べ、中国軍などの日本に対する挑発行為が沈静化していることを明らかにした。
=======
通常のレーダーはくるくる回って、というのは、航海レーダーや対水上レーダーというのは、そういったものであろう。確かに警戒用ではあるかもしれない。
ただ、現在では、意味合いが異なってきている。
>http://ja.wikipedia.org/wiki/FCS-3
『FCS-3は対空捜索レーダーと対水上捜索レーダーとしての機能も有しており、各種レーダーを一本化して護衛艦に搭載するシステムをコンパクト化することが出来る。ひゅうが型護衛艦では近距離の水上目標や沿岸状況把握のためのOPS-20C航海レーダーのみを残し、OPS-24対空捜索レーダーとOPS-28対水上捜索レーダーを取り外している。またFCS-3及びOYQ-10にはヘリコプター搭載護衛艦に必要な艦載機の飛行管制機能を備えており[3]、ひゅうが型に搭載されたFCS-3は単なる対空戦闘指揮にとどまらない多様な役割を担っている。』
対空捜索、対水上捜索レーダーとしての機能も有している、って、はっきり書かれているではないか。これがFCSだということである。
周波数が異なるというのは、そうだろう。だが、それは探索用でも用いられ、追跡もできる。
前記で挙げたFCS-2の説明文でも以下のようになっている。
『レドーム内には、上側に追尾レーダー、下側に警戒レーダーが組み合わされて搭載』
『警戒・追尾の各レーダー・アンテナは共通の送信機を使用しており、捜索段階では送信機の全出力が警戒レーダーに分配される。目標を探知すると、警戒レーダーに60%、追尾レーダーに40%の割合で出力が分配され、同時に2つの目標に対処できるものとされている[4]。』
つまり、FCSがどちらを向いていて、指向性があることが言えても、警戒レーダーとして用いていた、という主張を覆すことはできない。捜索段階では全出力が警戒レーダーに、って書いてるじゃないの。くるくる回るレーダーなんてのは、小野寺大臣みたいな”くるくる●●”だけが言うことかもな、と。
確かに昔のアニメや映画なんかでは、巨大バックネットみたいな「あみ網」したやつがぐるんぐるん回り続けていたっけな。そういうのが警戒用なんだ、と言いくるめられたのかも。
あと、周波数が特別だ、とか言うのも、所謂「Xバンド」とか「Cバンド」といったものであろうと思われ、じゃあ「Xバンド・レーダー」というものが何なのさ、という話にもなりかねないんじゃ?(笑)
Xバンド・レーダー>http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b164116.htm
周波数を問題視して言うならば、こうしたレーダー装置も同じくダメってことかな?
記事書くなら確認しような?
しかもFcs-3のFcレーダーは独立してるからね。
かの艦にはそんな高度なレーダーはなくって、砲、対艦ミサイル兼用の古典的なイルミネーターが艦橋の一番上に装備されてるわけ。
こいつが護衛艦に向けられて、ESMが探知していたなら主砲でロックオンされたと断言できるわけ。
あと目標追尾とロックオンは全く別ってこと分かる?
いい加減な軍事記事書くのはもう止めようよ?
こんなんであんた、JSFにケチ付けてたんだから尊敬するよ(笑)