またしても、オレの超予知能力が的中か(笑)。
09年3月10日>中国よ、お前もか(笑)
この後から、中国では連続してマイナス物価に沈んでいるのだ。まあ、日本なんて、ヒトのことは1ミリも言えないのですけれどもね(万年デフレ?体質だから)。
参考:
09年1月>経済危機の一因は中国?
09年11月>どうすれば、日本はデフレを脱却できるか?~その3(追加あり)
で、Economist誌では「人民元は上昇しているよ」ということを言って、擁護してくれているわけだ。
>中国の為替政策:人民元寄りの議論 JBpress日本ビジネスプレス
確かに、そのように見えなくもない。実際、1月の記事では、05年の切り上げ後に人民元が約20%増価した、ということも書いているからね。ただ、その調節幅は「必ずしも望ましい範囲ではないのではないか」ということを言っているのであって、「全然高くなっていない」とか「人民元安」になっている、という指摘をしているわけではない。経済規模と経済成長率に見合うだけの「為替調節を受け入れるべきだ」というのが、当方の主張である。
他にも、最近書いた記事(どうすれば、日本はデフレを脱却できるか?~その5)では、「00年から09年の変化では、円よりも人民元が高くなった」と言っているのだしね。ただ、その上げ幅はあまりに過少である。昨年のリーマン・ショック以降には、ほぼドルペッグに戻していたけれども、それでもデフレに陥ったというのは興味深いかもしれない。
為替のことはとりあえず置いておくとして、中国の傾向としては「物価指数がマイナス」ということと、「M2の伸びがもの凄い勢い(笑)」ということである。日本に比べて、ということではあるのだけれどもね。
大体、好景気に沸いていた期間05年~08年くらいであると、通貨供給の伸び率は約15%~18%程度だった。08年9月~11月には15%くらいだったのが、12月には17.8%、09年1月18.8%、と連続で伸びを示し、2月以降になると20%を超え続けることとなったのである。
1月 18.8%
2月 20.5%
3月 25.5%
4月 26.0%
5月 25.7%
6月 28.5%
7月 28.4%
8月 28.5%
9月 29.3%
10月 29.4%
要するに、日銀よりは中国の方がはるかに賢いということかな。
M2の伸びは、デフレに対応するように増やし続けてきたことがわかるであろう。日銀は決してオレの言うことを聞いてくれはしないけどな。名目物価の変化率は、中国ではかなり高めだろうと思うので、それに合った伸びが必要ということなのか、経済成長率が高いので通貨供給も伸びが大きいのか、ちょっとよく判らないけれども、日本の数%とかいう伸びに比べれば、本当にジャブジャブ、ということなんだねと先日書いたばかりだな。
でも、ここに来て、どうやら吸収を増やし始めたということらしいです。
>NIKKEI NET(日経ネット):国際ニュース-アメリカ、EU、アジアなど海外ニュースを速報
(以下に引用)
中国人民銀行(中央銀行)が国内の「カネ余り」に警戒を強めている。10月以降、公開市場操作を通じた金融機関からの資金吸収量を増やしているもよう。景気回復を背景に国外から投機資金が大量に流れ込んでいることが背景にある。市場では「人民銀が金融緩和策を修正し始めた」との観測も出ている。
国営新華社系の日刊紙「経済参考報」によると、人民銀が市場から吸収した資金額は先週まで6週連続で供給額を上回った。昨年秋、金融危機対応で金融緩和に転じてから、吸収超がこれだけ長くなるのは異例だ。(北京=高橋哲史)
======
中銀が躍起になっているとか、異例なのかどうかはあまり重要ではないが、何らかの統計数値とかから変化の兆しが見えてきたのかもしれないな。消費者物価のマイナス幅が縮小してきた、輸出額のマイナス幅が縮小してきた、原油価格が上昇してきた、などの将来時点での「インフレ懸念」のリスクが見えてきた、といったようなことだろうか?
そうすると、これまで潤沢に供給してきたマネーサプライはやや戻して引き締めに転じ、ボリュームを絞って行こうということならば理解できますから。
デフレ懸念になっていて、「為替のペッグ+通貨供給を増大させる」という、まことにごく普通の金融政策を選択したことは、理に適っていると言わざるを得ませんな。これが日本であると、何故か着手されない。踏み切れない、とか、簡単に言うヤツラが次から次へと湧いてくるわけなんですよ。マスコミ連中とかにも、「こういうことは効果がないから、できない」とか平気で言い出す連中が大勢いるのだ。
日本の財務相みたいに「いつも他人事気分の発言」とか、「病気です!」と勇ましく宣言(デフレ宣言)だけしてどう治療していこうとしているのか一切言わない戦略相とか、通貨供給を増やせと再三再四求めても「増やしても意味ないジャン、財政政策は日銀の仕事じゃないからそっちの方でやればいいジャン」と責任放棄に等しい日銀総裁とか、無知無能ばかりが揃っている日本だと、いつまで経ってもデフレのまんまなんですな。アホか。
要するに、信じないのは、日本の権威ある経済ナントカの類とか政策担当者とか日銀とか、そういう連中だけなんだよ。彼らが揃って反対を言うもんだから、ワケのわからん無知なコメンテーター連中なんかもそれに伝染(感化?)させられ、無駄に間違ったコメントとか視聴者に過った認識を植えつける意見ばかり言い出すのだな。本当にどうかしている。異常な国なのである。
けど、中国は、あっさり信じてマネーサプライの「ボリューム増」を実施。欧米の経済学者たちも、政策担当者たちも、みんな信じてるからね。妄言を吐いているのは、「日本の特定層だけ」なんだよ。まさに、経済のガラパゴス。
ともかく、人民元は実質の消費者物価が「マイナスの今の時点で、為替政策を変更してくれ、とか言われても、ちょっと難しいんだよ、だからデフレを脱出するまでは元高をあんまりは期待しないでくれよ」ということだったのかもしれない。
今後のドル安とか、中国国内の物価指数や経済指標などによって、政策変更が訪れる可能性はあるかもしれない。それは多分、デフレ脱出ができた時、ということを意味するのだろう。
09年3月10日>中国よ、お前もか(笑)
この後から、中国では連続してマイナス物価に沈んでいるのだ。まあ、日本なんて、ヒトのことは1ミリも言えないのですけれどもね(万年デフレ?体質だから)。
参考:
09年1月>経済危機の一因は中国?
09年11月>どうすれば、日本はデフレを脱却できるか?~その3(追加あり)
で、Economist誌では「人民元は上昇しているよ」ということを言って、擁護してくれているわけだ。
>中国の為替政策:人民元寄りの議論 JBpress日本ビジネスプレス
確かに、そのように見えなくもない。実際、1月の記事では、05年の切り上げ後に人民元が約20%増価した、ということも書いているからね。ただ、その調節幅は「必ずしも望ましい範囲ではないのではないか」ということを言っているのであって、「全然高くなっていない」とか「人民元安」になっている、という指摘をしているわけではない。経済規模と経済成長率に見合うだけの「為替調節を受け入れるべきだ」というのが、当方の主張である。
他にも、最近書いた記事(どうすれば、日本はデフレを脱却できるか?~その5)では、「00年から09年の変化では、円よりも人民元が高くなった」と言っているのだしね。ただ、その上げ幅はあまりに過少である。昨年のリーマン・ショック以降には、ほぼドルペッグに戻していたけれども、それでもデフレに陥ったというのは興味深いかもしれない。
為替のことはとりあえず置いておくとして、中国の傾向としては「物価指数がマイナス」ということと、「M2の伸びがもの凄い勢い(笑)」ということである。日本に比べて、ということではあるのだけれどもね。
大体、好景気に沸いていた期間05年~08年くらいであると、通貨供給の伸び率は約15%~18%程度だった。08年9月~11月には15%くらいだったのが、12月には17.8%、09年1月18.8%、と連続で伸びを示し、2月以降になると20%を超え続けることとなったのである。
1月 18.8%
2月 20.5%
3月 25.5%
4月 26.0%
5月 25.7%
6月 28.5%
7月 28.4%
8月 28.5%
9月 29.3%
10月 29.4%
要するに、日銀よりは中国の方がはるかに賢いということかな。
M2の伸びは、デフレに対応するように増やし続けてきたことがわかるであろう。日銀は決してオレの言うことを聞いてくれはしないけどな。名目物価の変化率は、中国ではかなり高めだろうと思うので、それに合った伸びが必要ということなのか、経済成長率が高いので通貨供給も伸びが大きいのか、ちょっとよく判らないけれども、日本の数%とかいう伸びに比べれば、本当にジャブジャブ、ということなんだねと先日書いたばかりだな。
でも、ここに来て、どうやら吸収を増やし始めたということらしいです。
>NIKKEI NET(日経ネット):国際ニュース-アメリカ、EU、アジアなど海外ニュースを速報
(以下に引用)
中国人民銀行(中央銀行)が国内の「カネ余り」に警戒を強めている。10月以降、公開市場操作を通じた金融機関からの資金吸収量を増やしているもよう。景気回復を背景に国外から投機資金が大量に流れ込んでいることが背景にある。市場では「人民銀が金融緩和策を修正し始めた」との観測も出ている。
国営新華社系の日刊紙「経済参考報」によると、人民銀が市場から吸収した資金額は先週まで6週連続で供給額を上回った。昨年秋、金融危機対応で金融緩和に転じてから、吸収超がこれだけ長くなるのは異例だ。(北京=高橋哲史)
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中銀が躍起になっているとか、異例なのかどうかはあまり重要ではないが、何らかの統計数値とかから変化の兆しが見えてきたのかもしれないな。消費者物価のマイナス幅が縮小してきた、輸出額のマイナス幅が縮小してきた、原油価格が上昇してきた、などの将来時点での「インフレ懸念」のリスクが見えてきた、といったようなことだろうか?
そうすると、これまで潤沢に供給してきたマネーサプライはやや戻して引き締めに転じ、ボリュームを絞って行こうということならば理解できますから。
デフレ懸念になっていて、「為替のペッグ+通貨供給を増大させる」という、まことにごく普通の金融政策を選択したことは、理に適っていると言わざるを得ませんな。これが日本であると、何故か着手されない。踏み切れない、とか、簡単に言うヤツラが次から次へと湧いてくるわけなんですよ。マスコミ連中とかにも、「こういうことは効果がないから、できない」とか平気で言い出す連中が大勢いるのだ。
日本の財務相みたいに「いつも他人事気分の発言」とか、「病気です!」と勇ましく宣言(デフレ宣言)だけしてどう治療していこうとしているのか一切言わない戦略相とか、通貨供給を増やせと再三再四求めても「増やしても意味ないジャン、財政政策は日銀の仕事じゃないからそっちの方でやればいいジャン」と責任放棄に等しい日銀総裁とか、無知無能ばかりが揃っている日本だと、いつまで経ってもデフレのまんまなんですな。アホか。
要するに、信じないのは、日本の権威ある経済ナントカの類とか政策担当者とか日銀とか、そういう連中だけなんだよ。彼らが揃って反対を言うもんだから、ワケのわからん無知なコメンテーター連中なんかもそれに伝染(感化?)させられ、無駄に間違ったコメントとか視聴者に過った認識を植えつける意見ばかり言い出すのだな。本当にどうかしている。異常な国なのである。
けど、中国は、あっさり信じてマネーサプライの「ボリューム増」を実施。欧米の経済学者たちも、政策担当者たちも、みんな信じてるからね。妄言を吐いているのは、「日本の特定層だけ」なんだよ。まさに、経済のガラパゴス。
ともかく、人民元は実質の消費者物価が「マイナスの今の時点で、為替政策を変更してくれ、とか言われても、ちょっと難しいんだよ、だからデフレを脱出するまでは元高をあんまりは期待しないでくれよ」ということだったのかもしれない。
今後のドル安とか、中国国内の物価指数や経済指標などによって、政策変更が訪れる可能性はあるかもしれない。それは多分、デフレ脱出ができた時、ということを意味するのだろう。