ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

週間環境ニュース060424-060430

2006年04月30日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(経0430サイエンス27)日本経済新聞はサイエンス面で水不足時代が世界
に到来,温暖化進み悪化と,日本人の一人当たり生活用水の使用量は137
立方米,英国や中国の4倍,カンボジアの27倍

◎(経0428企業13)荏原はし尿・汚泥処理施設の製造販売事業から撤退,官
公需向け受注活動を停止,保守管理は継続,談合容疑で

○(環0426表紙1)環境省は産業廃棄物処理業の優良性評価制度の自治体の導
入状況や処理業者の情報公開状況をまとめた,都道府県の8割が導入,公開
業者は1200超える<情報公開を通じて信頼性確保へ>

◎(刊0427機械5)富士フイルムは自動現像機や薬品が不要のサーマル無処理
CTPを世界同時発売,二酸化炭素排出量40%低減なども
<フィルム、薬品不要に、正式社名から写真の2文字も消える>

●(経0426経済5)経済産業省は冷蔵庫の消費電力の測定基準を5月1日から
変更,JISを改正し,使用環境に近い測定をメーカーに義務付ける,高機
能で実態は2-4倍の可能性と<期待したほど電気代が安くならない?>

●(経0426経済5)日本エネルギー経済研究所は国内のエネルギー消費で排出
される二酸化炭素が2010年に90年比で8.5%増と見通した,201
0年以降は減少へ,政府想定は0.6%増<官僚臭>

○(経0425企業15)神戸のスリーアローは断熱塗料をローソンの複数のコン
ビニに納入,夏季に室内温度を2,3度低減

●(刊0428環境14)日本製紙は原料調達の際の基本方針の策定にNPO,業
界団体,人権団体など利害関係者の意見を反映,公開
●(刊0425環境14)日本製紙グループ本社はCSRの視点から原材料調達に
関するアクションプランを策定する<伐採時だけでなく製造・流通時の環境
への配慮も求められている(COC)>

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加入しているNPO法人JEMASが配信する「EM新聞編」から先週の記事
で気になるニュースを抜粋。独断のコメントを付加。なお、記事中の
「刊」は日刊工業新聞、「日経」は日経新聞、「環」は環境新聞の略。

5月連休第1日目

2006年04月29日 | 審査・コンサル
今日は新しいノートパソコンの諸設定を楽しみながら没頭し、完了した。業務に適したPCの環境設定である。事務所にあるデスクトップと出張用ノートPC間のファイル共有設定、各種の業務支援ソフト(デスクトップとノートPC間の同期ソフトなど)の設定、モバイル環境設定、登録辞書やメールアドレス帳あるいは電子メール用署名の移植などなどである。

ところで、昨日の午後は所属審査機関にて判定会に出席した。先月担当した新規登録審査1件と維持審査1件が対象であり、承認後直ちにお客様に「おめでとうございます。判定会で登録(維持)が承認されました。」と電話で祝いも兼ね報告した。

ところで、コンサルには誰でも、いつでもなれる。「私はコンサルタントだ」と言って手を上げれば、その日からコンサルタントである。2007年問題に関連してか、ISOの世界でもコンサルタントが増えている。ISOを十分理解していないのに、仕事を取るためにとても安い業務委託料で引き受けるので、良い仕事をするコンサルタントまで影響を受け値下げせざるを得ない情況になっている。

そのようなコンサルの指導を受けた企業の仕組みを審査すると大変である。首をかしげるような仕組みになっていたり、本来あるべき取り組みが抜けていたりするので、どうしても改善すべき点を多数指摘することになる。勿論、顧客企業の実力にも原因はあるが、それらの問題点の原因の殆どはコンサルの無能、能力不足、理解不足、誤解などによるものだ。

審査の中で顧客がそのことに気付くにつれコンサルを見る目は次第に厳しくなり、審査の終了間じかになると、審査を傍聴にしているコンサルも流石に事態に気付き、耐えられなくなり何時の間にか姿が見えなくなってしまった。

結局、顧客は最早そのコンサルに相談せずに、指摘事項の是正や予防策を自ら検討するしかないと気付くのである。勿論、審査側としても、普通よりもはるかに審査工数が余計にかかることになる。まったく迷惑な、安かろう悪かろうコンサルタントの例である。

昨日の新規登録案件はそのようなコンサルによるものであった。登録は承認されたが、仕組みとしての完成度は高くないので今後の維持審査を通じ、ISOの理解を深めてもらい、より有効な取り組みになるように支援してゆく必要がある。
考えようによっては審査側としては遣り甲斐のある顧客と言えるのかも知れないが・・・。

練馬で今浦島

2006年04月27日 | 雑感
今日から品質マネジメントシステム審査員研修として、練馬にある企業の維持審査に同行しました。

西武線練馬駅は数十年ぶりです。大学1年になったばかりの頃は練馬の知り合いの家に下宿していました。練馬駅から徒歩で10分強、豊島園からも15分くらいで、神田川(?)沿いの家でした。目を閉じるとその当時の風景が鮮明に思い出されてきます。函館から出てきて、しかも初めての下宿生活と言うことで記憶も強力だったのでしょう。

とても懐かしく思え、審査が終わったら、夕方と言えども嘗ての下宿先まで歩いてみようと思っていました。当時も朝はジョギングか散歩に出ていて、その途中に「練馬だいこんの碑」があったのも思い出しました。

写真はWEB検索で、「http://www.vegefund.com/panfu/radish/radish.htm」に載っていたものです。今でも有ったのでほっと安堵しました。

しかし、今朝、練馬駅に着き、ホームに立っただけで「今浦島」と思い知りました。あの頃は西武線も地上を走り、高架でなかったし、駅前は長閑な商店街だったけど、今や大型ビルが立ち並びちょっとしたビジネス街でした。あの商店街がどの辺りだったのか見当もつきませんでした。この変化の激しい時代の数十年は長すぎるのですよね。

さて、明後日から大型連休です。どのように皆様はお過ごしになるのでしょうか。

一月ぶりの孫娘

2006年04月26日 | Granddaughter
娘宅を訪問し、保育園から帰宅した5時過ぎから夕食後の8時頃まで孫娘に会ってきました。どうやら覚えてくれていたようで、殆ど人見知りされなかった。
家族の話は殆ど理解できているようであり、意思表示も明確であり、あと数ヶ月くらいで話始めるのではないだろうか。

丁度一月前に麻疹にかかり、十日ほどの間は保育園を休み、母親と二人きりの生活に戻った。直った直後に保育園が新学期に入り、大好きな先生が変わってしまった。

1歳になった時点の昨年11月に入園し、同学年(?)では最も幼かったので、先生の面倒見も取り分け良かった。それが半年後に新たな学年を迎え、大好きで、よく抱っこしてくれた先生は新たな園児の世話に回った。

このため幼い身にストレスが溜まり、元気が無くなり一時肺炎になったりした。母親もさぞかし気苦労も含め大変だったと思う。お母さんって本当に偉いね。

でも、今日会った限りではすっかり元気になっていました。大好きな歌に合わせて踊るしぐさをして見せてくれたり、食欲も旺盛で、美味しいものを食べるとにっこりして体をゆすって嬉しさを表現したりで、楽しく仲良く遊んでもらいました。とてもハッピーな一時でした。

「ユリウス・カイサル ルビコン以前(下)」へ

2006年04月25日 | お楽しみ
(中)では、カエサルが政治の実権を握るところから始まり、更に、紀元前58年始まる8年間のガリア戦役の前半の5年間の戦いが描かれている。

統治能力を発揮できなくなった「元老院体制」を封じ込めるために、地中海全域を覇権下に治めたポンペイウス、そして最も経済力を有するクラッススと密約を交わし、執政官となって三頭政治で元老院派を押さえ込む。その後、野望を秘め長年ローマにとって懸案であったガリア平定へと向う。

カエサル自身がこの長い戦役の記録を「ガリア戦記」として書き残している。それは、単なる戦闘の記録ではなく、戦う蛮族の考え方、宗教、風習・文化にまで触れている。
例えば、かの小林秀雄が1942年に翻訳を読み、「少しばかり読み進みと、もう一切を忘れ、一気呞成に読み終えた。それほど面白かった・・・・。近頃、珍しく理想的な文学鑑賞をしたわけである。・・・」と書いていると言う。カエサルは超一流の文才もあったのだ。

この戦役でライン川以南のドイツ南部とスイスを含み、オランダ、ベルギーそして南仏一帯までのガリア、更には、ブリタニアまで覇権下に収めることになる。

その間、様々な部族と戦って打ち破ってゆくのだが、登場する部族の描写を読んでいると驚く。もともと、ローマ人は小麦を主体とした食生活であるが、肉食のゲルマン族は背が高く体も大きく、当初戦うのを躊躇うほどローマ人のほうが小柄だったとあり、親近感を覚える。

「また、ブリタニアの内陸部に住む人々の大部分は、小麦を耕作する習慣も持たず、乳と肉を食し、衣服といえば毛皮を身にまとうのみ。そのうえ、青色染料で体を染める。ために、戦場では一段と恐ろしく感じられる。(後のジェントルマンたちも、二千年前はインディアンみたいだったわけだ)」とある。まるでアイヌみたいだね。

また、紀元前55年8月26日、午前十時、最初のローマ軍の船がブリタニアの海岸に達した。この時をもって大英帝国の歴史が始まったと、かのウインストン・チャーチルが言ったと言う。

これらの記述を見て実はほっとした。この時期の日本においてもブリタニアと情況はきっと似ていたに違いないのでは、と。大陸の文化から殆ど隔絶され、侵略されることも無かったのだからと。そして、ローマ文明が如何に進んでいたかにも驚くばかり。

PCいじり

2006年04月24日 | お楽しみ
13時に高山から帰宅して間もなく、発注してあったNote PCが届いた。思ったよりも早かった。立ち上げは連休中にする心算がついつい手が出てしまう。主なソフトのインストールと最新版へのアップデートはほぼ終えた。

一方で、高山の往復車中で「ユリウス カイサル ルビコン以前(中)」も読み終え、幾つか感じたことをブログに載せたいと思ってますが、その時間も無くなった。

だからと言って、設定は全体の50%程度だろうか。これからは自分ならではの設定が種々残っている。

でも、早く設定を済ませておけば、可愛い孫娘に連休中に会う時間が少しでも長く取れると言うものだ。勿論、こちらのほうがはるかに楽しみですから。

週間環境ニュース060417-060423

2006年04月23日 | 週間ニュース:ピックアップ
高山駅前の何時も寄る喫茶店「Black Sea Coffee」にて、顧客訪問前の30分を利用してのデーターアップ。

下呂辺りでは桜が満開だったが、高山はまだまだ。函館同様にゴールデンウィーク頃が満開だろう。

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○(刊0421産学28)Think the Earth Projectは気候変動+2度Cを発行,ダイ
ヤモンド社刊,1260円,A5変判

◎(刊0420産業総合2)環境省は環境と金融に関する懇談会を開催し個人資産
による社会貢献投融資の仕組みについて議論をと<顧客と金融機関の社会貢
献の区別>

◎(刊0419自動車4)住友ゴムは環境対応タイヤの販売店舗の展示用ツールに
リサイクル素材を使用<なぜ環境対応に対象を限定か>

○(環0419土壌環境12)総合自然エネルギー調査会のWGはETBEのガソ
リン混入利用に前向きの方向性を報告書案に取りまとめた,環境影響評価で
は大気への影響少なく,経済性もエタノールより優れると<土壌汚染,水質
汚濁には影響言及せず>

●(環0419表紙1)環境新聞はライオンのパーム油のテレビコマーシャルに環
境8団体が表現の変更などもとめていると。大規模プランテーション開発が
熱帯林の消失の現実とあわせて紹介

◎(経0418企業11)日本経済新聞は製油所での火災事故の頻発について,老
朽設備の更新遅れやメンテナンス能力の低下など指摘,景気低迷期にリスト
ラ優先させ<各分野の製造業で見直し急務では?>

●(経0418企業13)三井不動産などは武蔵小杉の分譲マンションに超高強度
コンクリートを採用,施工は竹中工務店,耐震性強化と住空間の拡大,東京
建物などでも

●(刊0418産業総合2)資源エネルギー庁は家電小売店が商品に省エネ性能の
目安を示すラベルをつける制度の概要をまとめる,意見公募後06年秋に実
施,エアコン・冷蔵庫・蛍光照明具・テレビに5段階☆

●(経0417社会39)新交通システムゆりかもめの社長はタイヤが外れた事故
でホイールハブが金属疲労で破断したためと原因を推定,想定外だったと釈
明<トラックでの類似事故多発活かさず>

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2006JEMASシンポ

2006年04月22日 | 温暖化/環境問題
加入しているJEMAS(日本環境管理監査人協会)が午後から市谷で開催したシンポに参加した。内容は、東大・生産技術研究所の山本良一教授と早大の北川正恭教授が共同提案し、東京海上日動火災保険(株)が3000万円の支援金を提供し、2005年4月から実施された「サステナビリティの科学的基礎についての調査」プロジェクトの調査結果概要の紹介である。

基調講演は、山本良一教授が担当し、他にプロジェクトに参加した2名による講演があった。なお、このプロジェクトのフルレポートとサマリーレポートがインターネット上(http://www.sos2006.jp/)で公開されている。

ポイントは、人間活動が原因の地球温暖化が起こっていること、地球温暖化は気候激変或いは気候崩壊を招くことは科学的根拠に基づいて確実である。

気温上昇と環境影響予測の結果、平均気温が更に2℃上昇すると(2026年~2060年と予測)「Point of No Return」を迎えることになると予測している。従って、気候リスクを回避するための気候ターゲットである2℃以下に気温上昇を如何に抑制するかが課題になる。

レポートでは、気候システム、エネルギー、資源と廃棄物、食料と水、生物多様性の五つの側面で調査しており、内容の重要性と重大性からなるべく多くの人がサマリーレポートだけでも目を通しておく必要があると思う。

明日は早起きで高山へ。

資格取得支援

2006年04月22日 | 審査・コンサル
昨日は環境主任審査員を目指す仲間が実施する内部監査に立ち合った。

主任審査員になるには、次のステップを踏む。
1. 5日間のフォーマルトレーニングコースの研修を受け、試験に合格して研修合格者となる。
2. 業務経験3年以上あれば環境審査員評価登録機関に申請して審査員補になる。
3. 所定の条件を満たし、規格への適合性監査を4回以上かつ延べ20日以上参加し、指導を受けた2名の主任審査員の推薦を受けて、上記機関に申請して審査員になる。
4. 主任審査員の指導下でチームリーダーとして3回以上かつ延べ15日以上の監査に参加し、2名の主任審査員の推薦を受けて、上記機関に申請して主任審査員になる。

監査経験は、審査機関のメンバーとして行う審査にほかに内部監査経験でもよい。内部監査経験としては自社の内部監査は対象外である。

内部監査実施の様態は主に二通りあり、一つはコンサル先で認証審査直前に行う内部監査がる。他は、ISO14001のシステム構築済みの系列会社や下請け会社あるいは取引先などに協力要請して実施される内部監査がある。

昨日の内部監査は第3ステップのもので、仲間が系列会社に協力要請し、チームリーダーに任命されて実施された。私は彼の監査を指導する立場で参加したことになる。

グラフは上記審査員登録機関が公表しているもので、環境主任審査員は約2000名弱になっている。このうち審査機関が実施する審査でチームーリーダーとして実際の業務に就いている主任審査員は200名程度といわれている。

環境管理責任者またはそれに近い立場で環境マネジメントシステム(EMS)に携わった経験、管理業務経験を有し、事実と問題点を的確に把握し、相手にわかりやすく指摘が出来ないと難しい業務と思う。なので、良い審査が出来る審査員は多くない。

昨日の仲間は上記の要件を何れも満たしており、きっと良い審査員の一人になれでしょう。支援し甲斐があったというものです。

お気に入りモーツアルト

2006年04月20日 | お楽しみ
お気に入りのモーツアルトのピアノ協奏曲から第2楽章だけを集め、自分なりの癒し特集をつくり、自宅での仕事中や新幹線での移動中などに聴いている。

多くはアダージョであり、歩く速さ程度の落ち着いた曲であり、美しい音楽に安心して身を任せていられる。そして何度聴いても聞き飽きることがない。

以下にご紹介します。何れも演奏年代は古いが名演奏ばかりだと思っている。

 No.9-2 Serkin(Andantino)
 No.12-2 Ashkenazy(Andante)
 No.13-2 Ashkenazy (Andante)
 No.15-2 Ashkenazy (Andante)
 No.16-2 Ashkenazy (Andante)
 No.17-2 Previn(Andante)
 No.19-2 Larrocha(Allegretto)
 No.20-2 Gulda(Romance)
 No.21-2 Gulda (Andante)
 No.22-2 Larrocha (Allegretto )
 No.23-2 Perahia (Adagio)
 No.24-2 Previn(Larghetto)
 No.25-2 Gulda (Allegretto )
 No.26-2 Perahia (Larghetto)
 No.27-2 Gulda (Larghetto)

写真は取り分け気に入っているグラダの20番と21番です。

新Note PC

2006年04月19日 | お楽しみ
昨日は、審査終了後14:13発の特急「しらさぎ」で福井を発ち、途中、米原で新幹線「ひかり」に乗り換え、19時に帰宅。5時間弱の旅だった。

帰宅し夕食後、諸経費の記帳、審査資料の整理などで火曜日が終わった。

水曜の今日は、午前は眼科で定期健診し問題のないことを確認。午後からは明日のコンサルの準備。前回出した宿題の答えが多数返ってきたのでそれらをチェックする。そして新しいノートパソコンの導入を検討。

結論として、現在使用中のNote PC である「PAS2686」の後継機として「PASX290NK」(写真)を選択した。ついでに、パフォーマンスを重視してメモリーも1.28GBまで増設することにした。

購入先の選定では、ヨドバシカメラでの13%のポイント還元を考慮したり、価格COMを覗いたり、普段良く使うAmazonを検討した。

ヨドバシカメラのため秋葉原まで出かけるのも多忙の中で面倒。一方で、ネットでの最安値は信用していない。嘗て、ネット上で最も安い機器を買ったときにB級品をつかませられたことがあるから。最も安いにはそれなりに理由があるということだ。

結局、種々の条件を検討すると本やCDに限らずNote PC と雖もAmazonで購入しても十分メリットがあることが分かり発注した。

5月の連休にゆっくり立ち上げることにしようと思う。

福井城と福井震災

2006年04月17日 | 旅先にて
審査顧客先とホテルの中間地点に福井城がある。天守閣は寛文9年(1669)4月の大火により焼失し、今は中央に大きな県庁ビルが鎮座しているが、内堀は立派な石垣と共に保存され、春は桜の名所になっている。

ちょうどお城を一周するように道筋を選んで徒歩で往復する。その間に写真を撮るので、何時ものことながら朝の7時台か夕方の17時台の影の長い写真になる。なので、影が入らないようなアングルを選ぶ。

冒頭の写真(クリックすると拡大される)は、審査後の帰路に城の西側にある「御廊下橋」から南側のお堀端を撮ったもの。日差しがやや弱いが、結構よい構図で撮れている。桜も西側なのでまだ満開である。このところの出張では、幸運にも満開の桜を追いかけている。

昨日のブログで、市内の道路が非常に広いと書いた。最も広い裁判所前の道路では、両側の歩道は通常の2倍から3倍の広さがあり、路面電車の往復レールを挟んで車道は上下それぞれ3車線分もある。まるでアメリカサイズだ。何故か? 顧客に聞いてみた。

むかし福井は織物の産地であり、第二次世界大戦中パラシュートの生産地だった。このため米軍に空襲で徹底的に焼き払われてしまった。

その後の復興最中の1948年(昭和23)6月28日の午後5時過ぎ(サマータイム)、坂井郡丸岡町付近を震源にマグネチュード7.1の「福井大地震」 が発生した。

その被害は福井・坂井平野全域にわたり、倒壊・焼失した家屋数が約4万6000戸、死者・行方不明者が3800人あまりにも達した。戦争とこの震災で徹底的に街が破壊されたため、この震災後に現在ある都市計画が作られたという。

なお、この震災は戦後では95年(平成7)の「阪神・淡路大震災」につぐ大規模なものであり、家屋倒壊率のあまりの高さから、その後気象庁震度階にあらたに震度7(激震)が設定されたという。

「ですね」と「ですか」

2006年04月16日 | 審査・コンサル
午前10:00に家を出て米原経由で15:05福井に到着。福井駅近くのホテルに投宿。明日からの1.5人日の新規登録のためのファースト審査に備え2泊する。福井市を訪れるのは初めてなので、早めに到着し、市街の様子などを見て回る。

最初にホテルの前にある福井城址を観る。ついで、ホテルから徒歩15分ほどの距離にある顧客の会社まで出かけ、徒歩ルートと所要時間を確認する。また、建物を一周し、気になる事が無いか確認する。

その後、中心街を歩き街の様子を見て回る。夕食を何処で取るか、コンビニの位置などは必ず確認する。結果として90分ほど歩きまわるので、ちょっとした運動になる。

やはり気温は未だ肌寒く、桜がちょうど見ごろ。県庁がある福井城址のお堀周りも桜が盛りであり、満開を少し過ぎて花吹雪の真最中であり、花見はこの時期が最高である。城址の中にある結城秀康像(家康の次男で、お万の方の子)を入れてアリバイ写真を撮影。一方で、スギ花粉もまだ飛んでいるらしく鼻がむずつくぞ。

市電が走っているが中心部の道路は十分過ぎるほど広い。出身地の函館も市電が走っているがこれほど広くは無かった。と、つい比較する。また、県庁所在地ということもあるのだろう、日曜日の今日も中心街は結構人で賑わっている。
平成20年には北陸新幹線の開通が予定されており、東京からの所要時間3.5時間が2.5時間に短縮されるらしくJR福井駅は目下改修中である。

ところで、表題は審査における質問に関する要点の一つ。

審査の中で、例えば、手順書や記録が何処に定めているかを質問する場面を想定する。緊張などのため顧客が答えに窮しているとき、審査員が、「ここに記述されている手順書ですね」と助け舟を出す。或いは、「これですね」と聞く。

実は、この質問は好ましくない。例えば、顧客に答えを誘導している可能性があり、或いは、審査員の誤解を押し付ける事に成りかねないし、関連する手順書が複数あるのに一つに限定してしまう可能性だってある。

かくして、審査での質問は「どれですか」或いは「これですか」と質問する事が原則である。

週間環境ニュース060409-060416

2006年04月16日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(経0416企業5)リコーは部品や素材中の化学物質の管理強化のための審査
員を調達先を含めて定期研修で2倍に増やす,独自の認定制度

◎(日経マガジン4月)水俣に産廃処分場!?の怪を掲載,市民の水源地になって
いる里山の頂きにと,立地基準ない廃棄物処理法に問題と<土地が確保でき、
設置基準を満たせば水源地にも設置可能とは>

◇(経0414消費35)日本経済新聞はクールビズ関連商品が相次ぎ登場と動向
を紹介,昨夏の効果も資源消費効果だけを紹介<環境便乗商品で資源循環悪
化促進の恐れも,温暖化防止効果不明>

●(環0412表紙1)環境省は排出事業者が廃棄物を出す際に処理業者に提供す
べき情報について示した廃棄物の提供に関するガイドラインを策定へ,WD
S(ウェイスト・データ・シート)<適正処理に不可欠>

○(刊0414表紙1)王子製紙は春日井工場に大規模バイオマスボイラーを導入
へ,木屑や廃材,RPFなどを原料に使用

◇(環0412土壌環境12)農林水産省は本省で日本品質保証機構から環境IS
Oの認証を取得,環境省に続く、<いまごろ?>

◎(経0413商品27)日本経済新聞は環境と市場,第2部コストの壁に挑む(
1)でセメントが廃棄物で採算性向上,素材産業が先頭集団に浮上と紹介
<廃ゴム製品も鉄鋼製品の原材料として「再生利用認定制度」の対象になる
など、廃棄物再利用の価値が上がっている>

●(経0413企業総合11)中国政府は中国製割り箸の対日輸出を08年にも停
止する方針,森林資源保護で,日本消費の9割が中国製<間伐材ではなかっ
たね>

◎(経0412企業11)自動車リサイクル促進センターは05年度の国内廃車引
き取り台数が305万台,廃車より中古へ流れていると<結構?>,パソコ
ン3Rセンターは家庭用で29万台強と28%増


●(経0410夕刊1)日本経済新聞は先進国の政府や企業が途上国での温暖化ガ
ス削減で排出権取得事業が急増と,国連のCDM事業登録件数はオランダが
1位で36件,日本は英国と並んで18件と2位

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加入しているNPO法人JEMASが配信する「EM新聞編」から先週の記事で気になる
ニュースを抜粋。独断のコメントを付加。なお、記事中の「刊」は日刊工業新聞、
「日経」は日経新聞、「環」は環境新聞の略。
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小さな梅や桜の実

2006年04月15日 | お楽しみ
今週も早出の出張が多かったため朝のウォーキングをしてこなかった。ので、今朝は久しぶりに出掛けた。この季節としては風が結構冷たかったが、空気は爽やかで心地よかった。

いつもの林の間の道を行くと何処かでホトトギスが歓迎してくれる。まるく艶やかな声でゆったりとホーホキョーと鳴いている。自信に満ち、誇らしげでもある。先週と較べると格段の変化であり、こちらの口笛では到底まねの出来ない見事な鳴き振りだった。

その道筋の林の中にあまり目立たない梅の木があり、普段ほとんど気に留めたことがない。
通り過ぎる際、なんとなく緑の丸いものが多数ついているので脚を止めよく見ると可愛らしい実がついている。思わず持参のケイタイで写真に撮る。細い緑の若枝に直径が10ミリにも満たない実が二個隣り合っているのを撮る。

左の実では日のあたる部分が僅かに赤みを帯びかけている(写真では判別できないのが残念)。右の実は枯れた花のガクをまだ半分ほどかぶっている。このように、実が育つ様子に気付いたのは初めてだ。

家へ帰ってから、ベランダの前にある山桜(緑色の葉が白い花とほぼ同時にでるので大島桜というべきかも)でも直径数ミリの緑の実が多数ついている。今月末頃にもう一段と大きくなり,色は赤へ、そして最後には深紅に変わりヒヨドリたちの大好物になる。この頃は、こちらが見物しているのを気にもせず争って啄ばむようになるだろう。