ISOな日々の合間に

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「ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)」(8巻)へ

2006年04月07日 | 旅先にて
第7巻では、紀元前115年頃から63年までが描かれている。この時期、小アジアのポントス王の執拗な攻撃を打つ破る形で始まった戦いの結果、今日のトルコ、アルメニア、シリア、イスラエルと言った小アジア、中東を勢力圏下に治め、地中海全域に覇権(パックス・ローマ)を確立したのがポンペイウスである。

帯には次のようにある。
「前一世紀初頭、ローマは内外で混迷の度を深めていた。同盟者戦没に続き、小アジアではミトリダテス戦役が勃発、ローマも内乱状態に陥る。戦役に勝利した名将スッラは反対派を一掃。前81年、任期無期限の独裁官に就任し、ローマの秩序再建のため、国政改革を断行する。しかし「スッラ体制」は彼の死後間もなく崩壊。この後登場するポンペイウスは、ローマの覇権拡大を果たしたが‥…。」

ポンペイウスは政治力も、軍事力も、そして大衆の支持も持ち合わせ、何もかも持っていた。しかし、それでもローマ国政の内臓疾患までは克服できなかった。次に登場するユリウス・カイサルの登城まで待たなければならなかった。

ところで、ポンペイウスが中東の秩序回復に従事しているとき、内紛状態のユダヤから調停を求められ、政教一致の統治システムを見直すように命じている。まさしく卓見である。今日でもなお政教一致故に、宗派の違いに起因する内紛や国家間の争いを続けている現実を日々ニュースで見るにつけても

昨日6日は気温が低かったためか、宇都宮でも桜はまだ満開だった。開花も東京より2日ほど遅いのかも。

今日も風が冷たい。午後は高山へ向かうのでコートを持参する必要がありそうだ。