ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

NECは外部電力不要の消費電力測定用小型センサーを開発

2011年02月27日 | 週間ニュース:ピックアップ
注目技術・成果 110220-110226

●(刊2/25科学技術24) 東京大学は民間企業と開発した複数の室内機器を協調運用する技術仕様がIEEE1888として正式に国際標準化したと発表

●(刊2/23環境14) 日刊工業新聞は中国電力と鹿島,電気化学が共同開発した二酸化炭素吸収コンクリートを紹介,炭酸化反応で硬化,強度と両立

●(刊2/22環境11) 神戸製鋼所,東京電力,中部電力,関西電力の4社は120-165度Cの蒸気を供給できるヒートポンプを開発,5月発売 (ボイラー並み実現)

●(刊2/22環境11) 東レは薬品への耐久性を10倍に高めた逆浸透膜を開発,地下水浄化や下水再利用に,11年度発売,分子設計などで
http://www.toray.co.jp/news/rd/nr110221.html

●(刊2/22企業11) NECは外部電力不要の消費電力測定用小型センサーを開発,周辺磁場の力だけで作動,計測回路の設計を工夫 (フレミングの法則を利用)
http://www.nec.co.jp/press/ja/1102/2202.html

●(刊2/22素材10) 日本電気硝子はダイオード封止用無鉛管ガラスを開発,低温封止性能維持,環境負荷物質含まず,630度Cで封止

●(刊2/22表紙1) NECはユーザーが回路構成や機能を変更できるLSIでチップサイズや消費電力を4分の1にする技術を開発,ナノブリッジ
http://www.nec.co.jp/press/ja/1102/2201.html#02

●(刊2/22表紙1) 住友電工は使用済み超硬合金から効率よくタングステンを回収するプラントを4月に稼働,事前選別不要で4割省エネなど <湿式化学処理法を改良>

◎(経2/21科学技術11) 九州大学の研究グループはカルバゾールとトリアジンからなる希少金属を含まない有機EL材を開発,熱活性化型遅延蛍光で
http://www.kyushu-u.ac.jp/pressrelease/2011/2011-02-22.pdf

◎(経2/21科学技術11) 大阪大学と広島大学の研究グループはプラスチック板に塗布できる有機トランジスタを開発,100度Cで塗布

TOTOなど節水性能評価認証制度を創設

2011年02月26日 | 週間ニュース:ピックアップ
環境ニュース 110220-110226

◎(刊2/25環境18) 電子電機4団体や日本産業機械工業会など機械関連業界団体は温暖化対策の自主行動計画の進行状況を発表,原単位改善で苦戦 (自主行動計画と国家政策との関係は整合しているのでしょうか)

●(経2/25夕刊総合2) 環境省は日銀の短観と同様の手法で企業の環境事業の環境経済観測調査を初めて発表,昨年12月時点でプラス3,半年おきに

●(刊2/24総合2) 経済産業省は供給が需要を大幅に上回る場合でも再生可能エネルギーのよる供給を火力より優先するする方針,紛争解決機関も

◎(環2/23特集企画8) 環境省は地中熱利用の実態調査結果をまとめ公表,建物利用2340件,77%が住宅,千葉県が最多,ヒトポンプ利用北海道

◎(刊2/22環境 11) 国際電気標準会議(IEC)の環境委員会(TC111)は設計段階でのリサイクル可能率を規格化へ計算ルールの異本を策定
http://www.jema-net.or.jp/Japanese/denki/2011/de-746/p24-27.pdf

◎(経2/21社会) 東京大学と独マックスプランク化学研究所は大気中の汚染物質オゾンからできた活性酸素が花粉などと反応してアレルギー増長
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/press/press-2011-03.html

◎(刊2/21表紙1) 日刊工業新聞は大阪地区の鉄スクラップH2が10か月ぶりにトン当たり4万円を超えたと,不況で発生量少なく (H2;鉄筋解体切断品;鉄スクラップのうち最大流通品種でスクラップ流通指標)

●(経2/20企業5) TOTOなど国内住宅設備メーカーは12年度にも便器やシャワーなどの家庭の水回り製品の節水性能評価認証制度を創設 (米国にはすでに第三者認証制度あり;ウォーターセンス・プログラム)

◎(経2/20表紙1) 日本経済新聞は三度目の奇跡欄で東京都品川区が社会福祉法人に廃校を無償貸与し介護施設化,東芝が日野工場跡地活用を検討

長所(審査所見):私の取り組み

2011年02月24日 | 審査・コンサル
先週は某大手企業の審査で北陸を中心に幾つかの地域の営業巡りをしました。その際の審査で審査所見として高く評価できる例に遭遇したので紹介します。

営業所所員は総勢で20名程度。その拠点は商品保管倉庫と営業オフィスからなりこれと言って気になる環境負荷はほとんどありません。そのため環境目標としては、営業車の燃費改善や事務用紙の削減そして不良在庫削減が掲げられています。

その営業所では、所員全員が「私の取り組み」と言う独自のチェックリストを作っています。環境方針には行動指針が7項目示されているので、各所員が環境方針の夫々の行動指針にどのように取り組むか掲げ、毎月その取組の状況を○△×で自己評価しています。

自らの業務が環境にどのように影響しているかを自覚していないと環境方針と「私の取り組み」の内容を有効にリンクすることができません。

何人かのそのチェックリストを拝見しましたが、ごく簡単な取り組みでしたが、それらは環境方針の行動指針にピッタリフィットするものがほとんどであり、高く評価しました。

社長の思いである環境方針の実現に向けて一人一人がどのように取り組むかを考え、月々達成状況を評価してゆくことを通じて取組の質が向上することが期待できるでしょう。

今週は、EA21のコンサル3回とISO14001のコンサル1回、判定会出席など慌しかった。写真は出社時に撮った会社周辺の写真です。旧三菱本館が中央下部に垣間見えます。

大面積・単層ナノチューブの生産コストが千分の1以下に

2011年02月20日 | 週間ニュース:ピックアップ
注目技術・成果 110213-110219

◎(刊2/18素材12) 日刊工業新聞はNEWS拡大鏡欄で神戸製鋼所が遺棄化学兵器処理技術の横展開を模索と,有害物質の無害化に応用期待 (真空容器で爆発させ無害化)

◎(経2/18企業10) 経済産業省は京都議定書のグリーン開発メカニズムが日本得意の省エネ技術が活用できず2国間クレジット制度で実績作り提案 (取引より本業での省エネ努力が大切ではないかな, 数値目標が不公平なら取引でなく数値目標の変更を)

◎(刊2/17環境14) 東京都は葛西水再生センターに設置した一軸追尾型太陽光発電設備が年間発電量の目標を初年度で達成,同型で国内最大級
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/04/20k48700.htm

◎(経2/17企業9) キリンビールは東洋製缶など製缶大手3社とそれぞれ共同で業界最軽量のビール缶を開発,年内に全面採用,設計で7%軽量化

◎(経2/16企業11) 日産自動車は軽乗用車モコを全面改良,燃費25.5km/L実現,新型エンジン搭載で

○(環2/16表紙1) 地中熱利用促進協会は施工マニュアルを今春にも公開,利用施設を住宅などに設置する場合の手順,機能維持のため
http://www.geohpaj.org/information/library/image/punf_back.pdf

○(経2/16夕刊表紙1) 太陽光発電協会は太陽電池出荷統計で2010年の国内出荷が発電能力ベースで99.2万kWと2年連続前年比倍増,住宅増

●(経2/15企業13) 日東電工とクラレは共同で工場排水の処理再利用システムを開発,3割省エネ,スペース半分,得意の生物と膜処理組み合わせ

◎(経2/15企業9) 日本ゼオンと産業技術総合研究所は高品質カーボンナノチューブのサンプル出荷を4月開始,生産コストを千分の1以下に (産業技術総合研究所内に実証プラント)
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2011/pr20110214/pr20110214.html

前三菱石油株式会社の水島製油所でばいじん濃度を80年2月以降測定せず

2011年02月19日 | 週間ニュース:ピックアップ
環境ニュース 110213-110219

●(経2/18社会35) JX日鉱日石エネルギーは岡山県倉敷の水島製油所で排ガス中のばいじん濃度の検査を80年2月以降測定検査実施せずと発表
http://www.noe.jx-group.co.jp/newsrelease/2010/20110217_01_0990036.html

◎(経2/18経済5) 国土交通省は大手トラックメーカーと共同で電気トラックの開発に乗り出す,14年度実用化めざす 

●(経2/17社会34) 国立環境研究所などの研究グループは人間活動による温暖化ガスが豪雨や洪水の危険性を高めたとする気象データ解析結果

◎(経2/17夕刊社会15) 鹿児島県警徳之島署は県希少野生動植物保護条例違反容疑で無職の男2人を逮捕,販売目的で徳之島の林道で採取

◎(経2/16企業9) 日本鉄鋼連盟,日本電機工業会など業界団体は環境対応製品の供給や移転による輸入国側の二酸化炭素削減効果を試算 (輸入国が在来設備や製品などと置き換えた場合に限定、相手の投資や意思決定のうちの何割を自分たちの貢献と評価するかが難しい,100%ではありますまい)

◎(環2/16土壌環境5) 環境省と茨城県,神栖市は神栖市の有機ヒ素地下水汚染の状況をまとめた,総ヒ素量の8割を回収した,住民説明会開催へ (対策は継続)
http://www.city.kamisu.ibaraki.jp/dd.aspx?menuid=4408

◎(刊2/16総合3) 豪当局は中国企業が希土類開発の資源会社ライナスの株式過半数取得に,未満とするよう命令,供給先制約を懸念に国益反すと

◎(環2/16表紙1) 環境省は改正廃棄物処理法施行を4月に控え,欠格要件連鎖の問題や建廃の排出者責任の元請への一元化など運用留意点を解説
http://www.env.go.jp/recycle/waste_law/kaisei2010/attach/diagram_revise.pdf

○(経2/15夕刊総合3)総務省は政府が推進するバイオマス関連事業の8割以上が効果が表れていないとの行政評価調査結果,農水省などに勧告

冬の金沢へ

2011年02月15日 | 旅先にて
2月14日(月)は、長野県篠ノ井市で13:00から15:30まで審査。その後、新幹線で長野→高崎→新潟へと移動し、新潟で投宿。

22時頃、家内からメールがあり、浦和でも雪が降り屋根が真っ白に積雪。降り続いているとのこと。一部の交通機関が停まるなど大きな影響が出ているとのこと。ところが新潟は霙から雨模様。新潟のほうが暖かいらしい。

一夜あけても新潟は小雨。時折、霰に代わるが、また雨に戻ったり。在来線で新潟から寺尾へ移動し、8:30から11:15まで寺尾で審査。

今日後半は、16:30から18:30まで金沢で審査予定。このため、13:10新潟発で越後湯沢へ。
越後湯沢から「特急 はくたか12号」で金沢へ向かう。

写真は越後湯沢駅にて撮った「特急 はくたか12号」の最後部9号車を撮ったもの。長岡、越後湯沢は雪が本格的に降っています。越後湯沢で駅員に確認すると特急に遅れは生じていないという。

今回の審査で最大の懸念事項は、特急の遅れにより金沢での審査が予定通り実施できなくなることですが、日本海側に抜けると幸い薄日が差し、天候に問題はなさそう。今回も晴れ男でいられそう。

中団連はエネルギー総合管理システムを構築,24時間体制で支援

2011年02月13日 | 週間ニュース:ピックアップ
注目技術・成果 110206-110212

◎(経2/10首都圏35) アサヒビールは箱根丹沢山系の水原林整備に生かすため神奈川県に1690万円寄付,他の自治体にも,スーパードライ売上で (スーパードライの売り上げの一部寄付は企業の寄付にあたるのか,はたまた顧客の寄付にあたるのか)

●(刊2/10表紙1) 東北大学の研究グループは光通信で10倍以上の大容量データ通信技術を開発,変調で512値の多値伝送,安価で低消費電力
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2011/02/achieve-20110208-01.html

●(刊2/9中小政策23) 日本中小企業団体連盟は省エネセンターなど関係6団体の協力を得てエネルギー総合管理システムを構築,24時間体制で支援
http://www.ets-co2.net/

◎(刊2/9物流12) JR東日本は環境に配慮した駅「エコステ」の(組織的)取り組み開始,太陽光発電システムやLED照明など,四ツ谷駅から
http://www.jreast.co.jp/press/2010/20110204.pdf

●(刊2/9電機8) 台湾のTSMCは半導体製造で直径450mmのシリコンウエハー対応ラインを13-14年に稼働,15-16年量産を計画
(現在は大きくて300mm)

●(環2/9エコ住宅7) 建築環境省エネ機構は第4回サステナブル住宅賞の国土交通大臣賞に愛知県春日井の誠和建設,埼玉県羽生の阿部和工務店

◎(経2/8企業12) 北陸先端科学技術大学院大学は東芝,JSRと共同で低価Si太陽電池の製造技術を開発,シリコン化合物溶液を塗布し加熱 (製造コスト3分の1,p型とn型のアモルファスシリコン膜でセル試作)
http://www.jaist.ac.jp/news/2011/0207.html

◎(刊2/7素材10) 東レは従来の高耐久性PETフイルムと比較して耐久性を2倍にしたPETフイルムを開発,原料のポリマーの分子設計などで

◎(経2/7企業9) 富士ゼロックスと富士通はオフィス機器の電力消費を管理するシステムの構築で協力,両者のシステムを統合し英保守など連携
http://www.fujixerox.co.jp/company/news/release/2011/0207_fujitsu.htm

◎(経2/6企業5) 日本コカコーラGは新設または更新する自販機を全量ヒートポンプを使う省エネ機に転換へ,15年までに04比環境負荷半減
http://www.cocacola.co.jp/corporate/news/news_20110207.html

マテリアルフローコスト会計の国際規格最終案が9月には規格化見込み

2011年02月12日 | 週間ニュース:ピックアップ
環境ニュース 110206-110212

◎(経2/12社会26) 環境省は昨年10月から今年1月末までに日本海沿岸などの17道府県に8206個のポリタンクが漂着,ハングル表記4割弱

◎(刊2/11環境9) 日刊工業新聞はNEWS拡大鏡欄でマテリアルフローコスト会計の国際規格最終案が13日までに提出見込みで9月には規格化 (ISO14051)<日本提案のISO>

●(経2/11国際7) 米農務省はトウモロコシ在庫量が15年ぶりの低水準になる見通しを示した,エタノール需要増が主要因,燃料奨励策に批判 (干ばつや熱波,中国での需要拡大もあるが)<愚かしい政策>

●(経2/10国際6) (日本経済新聞)は日本で初めてインターネット上でエコプロビジネスのマッチング型イベントを開催と紙上広告,4月3日迄

◎(経2/10総合2) 農林水産省は森林を所有者が無届で伐採した場合の罰金額を引き上げる森林法改正案,自治体が所有者不明の森林の間伐も可能

◎(経2/9社会35) 茨城県東海の三菱原子燃料は工場内で二酸化ウラン粉末が容器から微量漏れ作業員4人が被ばく,健康上の問題や外部影響なし
http://www.mnf.co.jp/pages/notice.htm

●(刊2/9環境11) 日刊工業新聞はNEWS拡大鏡で産業廃棄物処理業者の優良認定制度が4月の改正廃棄物処理法施行で創設,許可更新負担軽減

●(経2/8社会34) 福岡高裁は福岡県飯塚市の産廃処分場から有害物質流出で住民が県に廃棄物撤去など求めた裁判で被害の可能性と,対策を命令

◎(経2/8社会34) 中央環境審議会の小委員会は工場などからの有害物質の漏えい対策強化を求める答申案を了承,環境省は水濁法改正案を国会へ

初めてのコンビニ夕食

2011年02月08日 | 旅先にて
写真は先日審査で訪れた某所のローソンで購入した食料です。審査前日であり、現地のホテルにチェックイン後、夕食のためにホテル周辺を探索しました。が、これと言って食べたいと思うメニューも店もなく迷っていました。

その折に、TV番組(シルシルミシル)で紹介されていたコンビニのお勧め商品を思い出しました。コンビニの売れ筋商品を食通の審査員4名が採点する番組だったと思います。

その番組で、上位を占めた3品目を購入してみました。「焼きパスタ:チキンのアラビアータ」、おにぎり「焼きさけハラミ」、「プレミアムロールケーキ」の3点です。夕食に全てを食べると量が多すぎるし、栄養のバランスも良くありません。この日は、ロールケーキを冷蔵庫にしまい、他に伊藤園の「野菜ジュース」(180ml)を購入し、ホテルの一室で夕食としました。

栄養のバランスに疑問を残すものの、コンビニ食品による始めての夕食です。パスタにしろおにぎりにしろ何れも美味しく、ボリュームもそこそこでした。果して、再度このような夕食をとるかどうかは疑問ですが、コンビニ食品もよく研究されていることは明らかです。

今週も、大阪→松本→上田→東京の順に審査で移動します。運動不足と食べ過ぎに要注意です。
雪の影響もありそう。

日本経済新聞は第14回環境経営度調査結果を公表

2011年02月05日 | 週間ニュース:ピックアップ
注目技術・成果 110130-110205

◎(刊2/4広告特集12) 日本機械工業連合会は10年度優秀省エネ機器表彰で表彰式,経済産業大臣賞に清水建設のダクトレス空調システムなど
http://www.shimz.co.jp/news_release/2011/821.html

◎(刊2/3表紙1) 鹿島,大林組などゼネコン大手5社は二酸化炭素回収貯留の次世代技術開発で連携,16年めどにマイクロバブル工法を応用

◎(経2/2夕刊表紙1) 神戸製鋼所は鋼板並みの硬度を持ち加工も容易な発泡アルミニウム材料を開発,車両など軽量化,炭素繊維より安価,溶接駄目

◎(刊2/1素材12) ピーライフジャパンは酸化分解型生分解促進剤がスウェーデン国立技術研究所から性能承認を取得,ヤシの木由来,少量添加剤
http://www012.upp.so-net.ne.jp/p-lifeasia/CeritifcateJPFINAL.pdf

◎(刊2/1環境13) 関西電力は今後10年間で黒部川第二発電所など約20箇所の老朽化設備を計画的に更新,発電量も増加し二酸化炭素排出減に (二酸化炭素排出削減になるのかな,増加抑制では,原単位排出量は減るが)

◎(刊2/1東日本28) 東京都は10年度の職員提案制度の最優秀提案に下水道局の下水道施設上部に可動型太陽光発電設備を設置する技術,メンテ易

●(経1/31企業9) INAXは使用水量4リットルのトイレを開発,今春にも発売,鉢の形状工夫,家庭用で最少

◎(刊1/31素材14) 富士フイルムは回路間隔5マイクロmのパターン形成を実現する新材料群を開発,プロセス提案を開始,回路基板実装で (ビジネスモデルは使用技術付きの材料販売かな)

●(経1/31社会34) 日本経済新聞はフォローアップ欄で王子製紙や明治乳業が所有林の一部を独自に自然保全区に設定,楽天が北海道で森林整備と

●(経1/30企業7) 日本経済新聞は第14回環境経営度調査の結果,1位パナソニック,2位三菱電機,3位東芝,電力ガス1位大阪ガスなど

中央区は銀座と晴海間に低床型路面電車の整備へ調査費計上

2011年02月05日 | 週間ニュース:ピックアップ
環境ニュース 110130-110205

●(経2/3夕刊表紙1) 国土交通省は12年度にも軽自動車よりも小型で2人乗り自動車の新規格を設定する方針,電気自動車普及後押し,安全が鍵

●(経2/3表紙1) 総務省は12年夏にスマートメーター専用の周波数を割り当てる方針を受け電力各社が100万世帯に設置,無線で省エネ管理

●(環2/2表紙1) 政府は改正廃棄物処理法に関し施行規則等の一部を改正する省令を先月28日公布,建設廃棄物の排出者責任の一元化など

●(環2/2表紙1) 経済産業省は産業用モータを省エネ対策のトップランナー規制の対象とすることに決定,具体化のため小委員会を設置し検討

●(経2/2表紙1) 東京都中央区は東京銀座と臨海部の晴海間に低床型路面電車の整備へ向け調査費を11年度予算案に計上,将来は東京駅まで

●(刊2/2総合2) 米シカゴ気候取引所は市場での温室効果ガス排出量取引(キャップ&トレード)を終了,制度不透明で取引低迷

●(刊2/1表紙1) 三菱UFJリースは環境や省エネ関連機器のリース料を優遇するサービスを開始,日本政策投資銀行の環境融資枠で資金調達

◎(刊2/1総合2) 政府は水銀に関する(規制)条約を採択するための外交会議を13年後半に日本で開催することで各国と合意,その間交渉継続

●(経2/1経済5) 経済産業省と環境省は自動車リサイクルで廃車にするかの判別ガイドラインの概要をまとめた,引取り業者に情報提供徹底求む

◎(経1/30国際5) フィンランドのノキアなどは欧州の高機能携帯電話に使える充電器規格を共通化し11年前半に販売,欧州委員会の要請を受け


慣性モーメントが大きい大企業

2011年02月03日 | 審査・コンサル
今週前半は岐阜県の大手企業の三度目の更新審査を担当しました。この企業は認証取得に際して大手のコンサルタント会社の指導を受けて仕組みを構築し、その後9年が経過しています。

認証取得後5年や6年も経つとビジネス環境が大きく変化し、仕事の仕方も変わります。でも、一度構築し定着したシステムを自らの力で変えることは容易でありません。当初導入したシステムが確りしたものであればある程変更は困難です。

当初の仕組みが時とともに現実の業務の流れから乖離したり、新たな仕組みやルールが出来たにも係わらずEMSにうまく反映されていない場合が多くなります。
しかも、組織が大きくなるとどうしても様々な立場の人や利害が衝突する組織があり、ちょっとした変更も容易ではありません。組織の慣性モーメントが大きいので、審査で指摘しても現実にマッチした軌道修正に時間がかかってしまいます。

この組織の場合、3年前の2度目の更新審査のトップインタビューの席で直接社長に問題点を指摘し、納得した社長の鶴の一声で変革に踏み出しました。

その時に意図した変革が、3年間の審査と何がしかのアドバイスにより漸く定着してきました。各部門が常日頃抱える業務上の問題点を把握して、それらを解決する環境目標を設定して取り組み始めました。様々な業務改善が結局は環境配慮や環境貢献に繋がると理解したのです。仕組みも一部変更しました。

踏み出すまでに時間がかかりましたが、これからは目に見えた成果に繋がってゆくでしょう。本来力がある組織ですのでこれからが楽しみです。

写真は一日の朝にホテルから伊吹山方面を撮ったものです。夜半に雪が降り、屋根に雪が残っています。今年は例年になく寒い日の審査でした。