ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

紅葉真っ盛りの九州

2007年11月28日 | 旅先にて
先週に引き続き28日と29日はフランチャイズ店の審査です。

今日は10:40分まで大分市郊外にある店舗で審査の後、現在、11:10大分発「にちりん9号」で宮崎に向っています。単線を行く特急ですので、反対車線の電車を待つためしばしば途中駅で時間調整するのなど、3時間強の旅です。

その間、昼食を済ませ、一眠りし、紅葉がきれいな車窓の景色を眺め、午前の審査の所見をまとめ、それでもまだまだ時間があります。かくして、その合間にブログにいそしんでいるというわけです。

でも宮崎に着いてからは、結構ハードなスケジュールが待っています。17時40分まで審査の後、18時40分発で宮崎空港から大阪・伊丹空港へ飛び、電車を乗り継いで21時に大阪のホテルに辿り着く予定です。

ところで、昨日は初めてホバークラフトに乗る経験をしました。大分前泊のため、羽田から大分空港に着いた後、大分市内へはホバークラフトで40分ほど大分湾を横切ってゆくのです。

以前はフランスとイギリスを結ぶ便があったそうですが、ドーバー海峡に海底トンネルが開通して廃止されて以来、大分空港と大分市内を結ぶ線が世界で唯一の営業路線とのこと。

写真は、昨日羽田を発つ前にエアポートラウンジから撮ったものです。羽田で小一時間ほど余裕のあるときはそこで電子メールを受けたり、新聞を読んだり小休止するのに利用しています。

他山の石

2007年11月25日 | 温暖化/環境問題
鉄リサイクル業のお客様に以下の案内を出しています。

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お客様 各位

既にご存知のように去る15日に、ギロチンシャーに挟まれ2人が死亡する事故が発生しました。例えば、毎日新聞は以下のように報じています。

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<工場事故>鉄くず裁断機の歯に挟まれ2人死亡 茨城・筑西
11月16日0時56分配信 毎日新聞
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071116k0000m040164000c.html

 15日午後8時半ごろ、茨城県筑西市中上野の廃棄物処理業「クリーンテックシオガイ」つくば工場で、鉄くず裁断機の歯の交換中に同市押尾の作業員、広瀬雄之さん(21)と同市成井の作業員、鈴木信行さん(55)が歯に挟まれて死亡した。

 県警筑西署によると、裁断機は縦10センチ、横20センチ、長さ50センチの鋼鉄製の歯2枚で鉄くずを上下に挟む方式。作業員6人で機械を止めて歯を交換しようとしたら、突然上の歯が下りて広瀬さんが挟まれた。機械を動かして上の歯を上昇させ、鈴木さんが広瀬さんを救出しようとしたら、再び歯が降下し2人とも挟まれた。【岩本直紀】
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この事故を、反面教師または他山の石として、自社では決して起きないように現状を再確認してください。

皆様のEMSにおける具体的対応としては、
①環境側面抽出表において、ギロチン処理工程における環境側面として「事故で裁断機の歯に挟まれる」を新たに取り上げる。
②そして、環境影響評価表にその側面を追記し、緊急事態として影響評価する。

その結果、もしも著しいとする基準点より評価点が高い場合は緊急事態の対応手順を作成して関係者に教育してください。

或は、既に緊急事態に特定している場合は、現状の手順を見直して下さい。

是非ご検討ください。

「クリーンテックシオガイ(http://www.shiogai.com/)」は、2007年1月にISO14001を取得していますが、審査機関がどのように対応するかも関心のあるところです。

環境ニュース 071117-071124

2007年11月24日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(経1124社会30)世界気象機関(WMO)は温暖化ガスの平均濃度が06年に
過去最高に達したと発表,CO2は381.2ppmと前年より+2.0ppmで産業革命
以来36%増

●(経1123企業11)東芝は回路線幅45nmのシステムLSIの量産を08
下期に開始の方針,45nmの製造技術を蓄積し40nmの量産にも乗り出
す意向

●(経1123企業13)日本経済新聞は国際条約<国際海事機関MARPOL条
約>によるSOX北海規制の施行に対応した海運各社の対応状況を紹介,低
硫黄重油の購入や専用船舶タンクの増設など

●(経1121夕刊23)愛知県,三重県の合同捜査本部は石原産業の四日市工場
を家宅捜査,農薬原料の製造過程で発生する産廃の有機物残渣を石膏などに
混ぜて不法埋設の疑いで

◎(経1121夕刊22)トラフィック(野生生物取引監視団体)と世界自然保護
基金はメバイチマグロの乱獲が中西部太平洋などで深刻化し資源枯渇の可能
性が高いとの調査報告

◎(刊1121環境14)シーベルインターナショナルは川の水流を利用するフロ
ート型水力発電装置で特許を取得,08年めどに市場投入,落差不要

◎(刊1121環境14)シーベルインターナショナルは川の水流を利用するフロ
ート型水力発電装置で特許を取得,08年めどに市場投入,落差不要

◎(刊1121環境14)経済産業省と環境省は使用済み業務用冷凍空調機器から
の冷媒フロンの06年度回収量を発表,2541トンで前年比10.6%増
,回収率は4割程度と推定

◎(刊1119環境10)日刊工業新聞はカウントダウン京都議定書欄で自主行動
計画は協定か,産業界の(目標引き上げの)努力に評価二分と,法的拘束力
なく尻抜けか政府との拘束力ある協定かと(排出量増加の結果は明白なのに)

◎(刊1119環境10)電気事業連合会は10月検針分の電力需要が前年同月比
6.1%増,過去最高,産業用大口需要も3.9%増で過去最高,非鉄金属
,化学,機械など(絶対量の削減不可欠)

●(刊1119エレクトロニクス7)横浜のアクアサイエンスは水素系のラジカル
を利用し100度以下の低温でフォトレジストを完全に処理する装置を開発
し]発売,後工程を省略

◎(経1118サイエンス31)日本経済新聞は気候変動会議<の報告>を読む(
上)でエネルギー効率が新指標に,温暖化を防ぐ効果ありと,(但し,効率
を超えて使うと排出量が増加し)有効性には議論もと

◎(経1118表紙1)経済産業省と農林水産省は新日石やトヨタなど大手16社
と大学や政府機関などと共同でバイオエタノールの低コスト慮産技術を開発
,バイオ燃料技術革新協議会を発足

今週は、水戸、綱島、戸塚、平塚、沼津、前橋と飛び回っています。
前橋にて8:15

ベートヴェン:三重協奏曲

2007年11月20日 | お楽しみ
写真のCDは2枚ともベートヴェン作曲「ピアノ、ヴィオリン、チェロのための三重協奏曲」です。

右側は、最近購入したCD。指揮はアーノンクール(ニコラウス)、演奏は エマール(ピエール=ロラン), ツェートマイアー(トーマス), ハーゲン(クレメンス), ヨーロッパ室内管弦楽団によるものです。2003-2004年の録音です。

左のCDは購入して10年ほど経ったでしょうか、指揮は クリヴィヌ(エマニュエル)、
演奏はルヴィエ(ジャック), カントロフ(ジャン=ジャック), 藤原真理, オランダ室内管弦楽団によるもので、1985年の録音です。

カントロフ:ルヴィエ:真理のデンオン版は、気心の知れた仲間が掛け合いを楽しみながら曲に浸っている様子が聞き取れる。取り分け、第3楽章の中盤からは、酔っ払いベートーヴェンが、何やかやとゴタクをならべ、くだを巻いたり、絡んだりしているようすを三者が楽しみながら掛けあう部分が気に入っています。

それに比べアーノンクール版は、これまでは名曲とまでは思われていなかったこの曲を、ニュアンス豊かで荒々しさも緻密さも備えた名曲に仕上げていて、これまでとはまったく違った印象を与えてくれる。意外性に富んだ演奏ですが、それでいて特に違和感を抱かずに聴けるがアーノンクールらしいところでしょう。

今週、来週も多忙。全国にフランチャイズ展開する会社の審査なので、多数の審査員が手分けして全国を飛びまわって審査することになっています。今週は、神奈川と静岡で4店舗。来週は、九州と大阪で4店舗回ります。

環境ニュース 071110-071117

2007年11月17日 | 旅先にて
◇(経1117首都圏35)三菱地所などは東京丸の内イルミネーション2007
で白熱球をLEDで代替し消費電力を半減へ,お台場などでは電飾の電源に
風力など利用<温暖化だというのに止めないの>

●(環1114表紙1)産業技術総合研究所は未踏科学技術協会,高崎経済大学,
キヤノンなどと共同で国から製品まで同一の基準を採用した環境効率の統合
指標を開発,比較や位置付けが可能

●(環1114表紙1)東京都は環境確保条例の施行状況を調査した結果,有害物
質の使用履歴がない土地でも規制対象の12%で土壌汚染が判明,環境省の
土壌汚染対策法の改正に影響

◎(経1116国際7)欧州運輸環境連盟(T&E)は欧州の主要自動車メーカーの二
酸化炭素排出削減でトヨタやホンダなど日本勢の取り組みが進んだと調査結
果,日本車前年比平均2.8%減

◎(環1114環境経営2)日本郵便は08年の懸賞付き年賀はがきのお年玉商品
に国際環境デザイン協会の園芸セットや通勤用自転車セット,段ボール家具
セットなど環境配慮

◎(刊1115環境11)日本百貨店協会は環境対応を強化,冷房の緩和時間の延
長や,消費者への啓発活動,40%を占める店内照明のあり方を研究など

◎(経1115企業9)日本経済新聞は温暖化ガス排出権のCDMで国連の認証作
業が慎重となっている背景をCDM理事会理事のインタビューを通して紹介
,件数の増大や有効性疑念の声,資金力対応など

●(経1115企業13)日立はEUが09年から施行する環境配慮製品設計を義
務付ける規制(EuP指令)に対応した日立グループ指針を策定,来年4月
から運用
     
●(経1114表紙1)米サンマイクロシステムズなど国内外IT関連企業は地表
から100mの地下空間にデータセンターを設置,中部地方の鉱山跡地,地
下水で機器を冷却し電力消費を5割削減<需要は2.5倍で電力絶対量は増
加>

●(刊1114環境12)三井物産と中央三井信託銀行は京都議定書に基づく温室
効果ガスの排出権を小口信託化して販売,最小単位1000トン<20万円
から200万円>

●(経1111表紙1)国連は日本との接続試験で問題がないことが確認され,温
暖化ガス排出権移転の国際システムが今月中旬に稼動の見通し,国際取引ロ
グ(ITL)

○(経1109経済5)米政府は東大西洋と地中海でのクロマグロの漁獲を3-5
年間停止するモラトリアムを提案へ

高崎にて

浦和レッズ、ACL優勝おめでとう

2007年11月14日 | お楽しみ
今日は仙台での審査を終え、18:26発「はやて」で帰路につく。イラン・セバハンとのTV中継のせめて後半戦を家で見たいと思い、大宮に19:42に着くや、急いで最短で接続の電車に乗り、20時に帰宅。

その時点で、前半戦を30分経過し、何と1対0で勝っているではありませんか。日曜日にJリーグのフロンターレ戦を引き分け、疲労が取れない状況でのACL戦なので、さぞや苦しい展開になっていることと予想していましたが・・・。逞しくなりましたね、レッズ。

得点者が永井雄一郎と阿部勇樹というのもうれしい。福田の背番号を引き継いだ永井だけに期するものがあったろうと思う。大会最優秀選手選ばれました。おめでとう。阿部も、優勝を目指して浦和に移籍し、様々なポジションをこなしながら、守備に、攻撃に貢献し、2点目を入れアジアの頂点に立つことができたことを心から祝福したい。

近々、祝賀パレードで市内を回ることでしょう。また、沿道で祝ってあげよう。

今週は土日も無く、四日市、仙台、都内、長野、前橋、川越の順で審査又はコンサルで転戦する。今年最後で一番慌しい一ヶ月が始まりましたがレッズのACL優勝で疲れも半減。まだまだ頑張れます。

写真は18時15分頃の仙台駅構内の風景

環境ニュース 071104ー071110

2007年11月10日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(経1109経済5)経済産業省は総合資源エネルギー調査会の小委員会で省
エネ法の規制対象拡大に向けた法改正の概要を提示,年内に詳細を詰め,
通常国会に提出の方針,会社単位で管理など

◎(刊1109情報通信13)日本HPは省電力の大企業向けサーバーの新製品を
発売,デュアルコアCPUと付加追従型電力調整機能搭載

○(経1108社会39)東京都は築地の中央卸売り市場の移転先となる豊洲の土
壌汚染(ベンゼン)の調査対策費が総額670億円と予測,来夏以降に浄化
開始

●(経1107商品26)日本経済新聞は米国産のトウモロコシ(玉蜀黍)が大豊
作で作付面積急拡大なるも品薄感,農家が穀物メジャーと燃料工場向けで両
てんびんと,日本の需要家に危機感

●(刊1106環境11)政府は鉄鋼,製紙などの14業種が温対法で義務付けら
れている二酸化炭素の排出量を開示しておわず,積極的開示を求める方針,
事業活動で不利益と予測される場合は非公表可

●(刊1106環境11)日本新聞協会は温室効果ガスの自主削減目標を設定,1
2年度に05年度比5%削減,節電や車で<批判業界が低い目標とは,IT
で大幅削減可能>

◎(環1031水環境6)国土技術政策総合研究所は市街地からの流出雨水の水質
を調査した結果,亜鉛,BOD,COD,全窒素,全リン,SSで環境基準
を上回る傾向,大多数の自治体で削減計画なし

○(経1106企業12)日の丸交通,アシスト,ハロートウキョウは燃料急騰で
タクシーにハイブリッド車導入を加速,環境保護をアピール<本音はコスト
削減>

●(経1105科学21)日本経済新聞はQ&A欄で排出権審査(CDM審査),
国連が厳格化の背景に甘い第三者機関で却下続出と解説

◎(経1104ファミリー経済29)日本経済新聞はエコノ探偵団欄で東京都の不
燃ごみプラスチックが燃えるゴミに変わる理由を紹介,埋め立て量の削減,
余熱で発電,焼却炉の能力に余裕がと

○(刊1105環境15)大阪ガスは固体高分子型燃料電池と太陽光発電システム
を組み合わせたモデル住宅を一般公開,二酸化炭素排出量70%削減

◎(経1105総合2)週刊東洋経済は11月10日号で,ウエハー再生で世界ト
ップ,ラサ工業,知られざるリサイクル王の素顔を掲載
(http://www.rasa.co.jp/MFra_divFra_div.htm)

「フォーレ:レクイエム」と「モーツァルト:交響曲第25番」

2007年11月08日 | お楽しみ
お気に入りのスピーカー「ORPHEAN」から、お気に入りの曲をより良い音で聴きたいとお思い、以下の2枚を購入しました。

1.フォーレ:レクイエム

アラン・クレマン(ボーイ・ソプラノ)
フィリップ・フッテンロッハー(バリトン)
フィリップ・コルボ(オルガン)
サン=ピエール=オ=リアン・ドゥ・ビュール聖歌隊
ベルン交響楽団
指揮:ミシェル・コルボ 録音:1972年

「フォーレが肉親の死をきっかけに作曲したというレクイエムは、悲しみよりは慰めと救済に焦点をあてた名作であり、透明で柔和な表情をもっています。必要以上の解釈を加えず淡々と進むコルボの演奏は、数あるこの曲の名演の中でも、柔らかく明るい響きに溢れた奇跡の名盤。聴く者すべての心に根源的な安らぎを与えてくれる強い癒しの力をもった作品であり、演奏です。」と謳っている。

女声合唱とソプラノ・ソロに児童合唱にボーイソプラノを用いた、実際の協会のミサを思わせる静かで、敬虔な演奏だ。アンドレ・クリュイタンス版に比べ、ゆっくりとしたテンポで、より敬虔にうたわれている。各パートの音の分離もよく、透明でまろやかな残響が心地よい。心洗われる一曲です。


モーツァルト:交響曲第25番/交響曲第31番「パリ」 他
Claudio Abbado / Berliner Philharmoniker 1992年録音

久し振りに25番が聞きたくなり購入しました。アバド=ベルリン・フィルによるモーツァルト交響曲全集シリーズの1枚。映画「アマデウス」のオープニング・テーマに用いられ更にポピュラーになりました。さらに「ポストホルン・セレナーデ」9曲より3曲を交響曲形式に作曲者自身がまとめたバージョンを加え、爽快でかつ豊かな音楽を届けてくれる。

アバドがはつらつとして生気みなぎる演奏を響かせている。ベルリン・フィルの名技的なアンサンブルも見事。弦の響きはニュアンス豊かで美しく,リズムの弾性も心地よい。更に20bitデジタル・レコーダーで録音あされた質の高い録音をもとにCD化されているのでディテールまで明瞭な音を楽しめる。

納得の2枚でした。

Peak Oilと EPR

2007年11月06日 | 温暖化/環境問題
このところ様々な製商品が値上がりしている。ガソリン・軽油の値上がりに連動して食パンから航空運賃まで幅広い分野にまで及んでいる。この傾向は、後戻りすることは無く、ますます強まって行くと覚悟しておくべきだ。

石油消費量は増加する一方であり、石油を供給する側では開発油田量が頭打ちになっている。このため、当然石油供給のピークが訪れることになる。この時期(=Peak Oil)について、学者やニュートラルな専門家は2010年前後と観ているようであり、エクソンなどの石油メジャーは当分その懸念が無いと躍起に宣伝している。

実は、石油といっても、「軽質スイート原油」(流動性が高く硫黄を含まず、ガソリンに適している)と、「重質原油」(流動性が低く、ガソリンにするにはコストがかかる)とでは状況が違っていて、「軽質スイート原油」は、供給が細っている。新たに見つかる大規模油田もない

仮に、重質原油やオイルサンドは膨大な埋蔵量があるとしても、石油に転換するにはかなりコスト高になる。

エネルギーを生産するには必ずエネルギー消費を伴う。そこで、エネルギー生産に要するエネルギー量と、それによって生み出されたエネルギー量の比をEPR(Energy Profit Ratio)と言う。

たとえ、膨大な「重質原油」やオイルサンドがあるとしても、EPRの値が小さく、エネルギー産生効率が低い。この観点からガソリンの値段は確実に上昇することは避けられない。この意味で、限りある化石燃料を今まで以上に有効に使用しなくてはならない。

家庭からプラスチック容器を廃棄するときなどは、水洗して出すことで物としてリサイクルし資源の有効利用することが大切である。限りある資源を、経済性を優先して燃やしてしまうのは基本的に誤っている。

廃プラスチックを燃やしてサーマルリサイクルするほうが良いとする一部の意見が流行っているが、たまたま現時点で経済的に見合うように見えるが、早晩破綻してしまう一時的な誤解に過ぎない。後になって、燃やすのではなかったと気付いても遅いのである。

環境ニュース 071028-071103

2007年11月03日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(経1103企業13)富士ゼロックスは新日本製鐵が開発した無鉛鋼材を使い
シャフトに加工,年内に発売する複写機やプリンターの新型機から順次採用

●(経1102表紙1)東京都は独自の環境税導入に向け具体案の検討を開始,都
税制調査会で課税案を11月にも提示,欧州を参考に法定外税,企業と家庭
で負担し温暖化対策の財源に充当

●(経1102テクノロジー15)京都大学の今中教授は微生物を特殊な方法で増
殖させ食品廃棄物を水と二酸化炭素に分解し汚泥をほとんど発生させない技
術を開発,生ゴミ処理費が10分の1に<水素生産も>

◎(経1102社会42)国土交通省はニチアス<旧日本アスベスト(石綿)>の
住宅用建材の耐火性能偽装で告発や耐火試験見直しを検討へ

◎(経1102テクノロジー15)帝人はトウモロコシの実からの糖を原料に耐熱
性,耐久性,透明な植物性プラスチックを開発,熱変形温度がポリカーボネ
ート樹脂より高い140度

○(刊1101情報通信11)米IBMは製造工程で廃棄処分となった半導体ウエ
ハーを太陽光発電パネルに再利用する技術を開発,回路パターンを効率よく
除去<世界初?>

◎(経1031表紙1)国土交通省はニチアス(建材メーカー)が木造住宅用天井
や防火壁の耐火性能試験で水分の多い不正建材で認定取得し1年ほど隠
蔽,繊維混合ケイ酸カルシウム

●(経1030社会42)環境省は製紙工場の大気汚染防止違反に関連して他業
種のにも立ち入り検査を自治体に要請,一定規模以上について施設の管理実
態やデータ補完状況など今年度中に

●(経1029表紙1)経済産業省は新日本製鐵やJFEスチールなどと共同で二
酸化炭素の排出量を3割削減する高炉の開発に乗りだす,水素還元方式を1
0年後実用化,熱利用なども

◎(経1029国際7)中国の全人代常務委員会はエネルギー節約法の改正案を
採択し,成立させた,目標達成を地方政府に義務付け,低燃費車の開発普及
など奨励

◎(経1029国際7)中国の全人代常務委員会はエネルギー節約法の改正案を
採択し,成立させた,目標達成を地方政府に義務付け,低燃費車の開発普及
など奨励

●(経1029企業9)日本経済新聞は充電性能の向上で自動車各社が電気
自動車の開発強化へと動向紹介,二酸化炭素(排出)がガソリン車の4分の1,
走行距離170kmへ,09年にも発売

紅葉の高山にて

映画「グッド・シェパード」

2007年11月02日 | お楽しみ
昨日、久し振りに標記の映画を観てきました。

ごく最近、浦和駅東口に出来た「パルコ」6Fにシネコン「ユナイテッド・シネマ」があり、我が家から徒歩10分ほどで行けるので、家を9時に出ても9:30上映には余裕を持って間にあいます。

映画の予告編やイントロはWEB上に公開されているのでそちらで確認して頂くとして、
超一流大学を優秀な成績で卒業した主人公がCIAの実行部門の責任者になる過程で遭遇するさまざまの出来事が描かれています。

一つ一つの出来事が綿密に計算され、後のストーリー紡ぎこまれてゆく。取り分け、情報機関での一言一言がそれぞれ重い意味を持っているので、聞き逃せない。

とはいえ、主人公がその時々に身に着けているコート、背広、ネクタイは超一流の素材やデザインからなるもので、そこも見所かも。

主人公の妻を演じるアンジェリーナ・ジョリーも後半からは、大学生の母親として、夫のことを何も知らされずにいる不安や不満を抱えて憔悴した姿をうまく演じている。エネルギーの塊のような姿の対極を演じている。

主人公のマット・デイモンは、しかし、20歳台と老け初めの50歳前半とを演じ分けていないように思えた。でも、穿った見方をすれば、直後に公開される「ボーン・アルティメイタム」での若くて、破壊的な能力を有する主人公としてのイメージを壊したくなかったのかも。

「誰も信じてはならない」との、上司や先輩、同僚のアドバイス。その一方で、親しい上司や同僚が、裏切りや、横領、敵の罠にはまって消えてゆく現実。最後には最も愛する一人息子が、こともあろうに、敵の罠におちてしまうとは・・・。

名古屋へ向かう新幹線の中で