ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

ユニクロは販売商品を再利用するため無料で回収

2011年08月28日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(刊8/26素材19) 大陽日酸は工業炉向けの窒素酸化物発生が少ない省エネ燃焼技術を開発,酸素富化燃焼法で酸素比等制御し窒素酸化物発生抑制

●(経8/25企業9) マツダは世界で初めて使用済み自動車のバンパーを新車用バンパーに再利用開始,リアバンパーの材料に再生材を約1割混入 (関連技術やインフラ整備済で)
http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2011/201108/110824a.html

◎(刊8/24機械7) 長野県須坂のオリオン機械は圧縮空気の高精度温調機(冷凍式ドライヤー)を発売,ヒートポンプ応用,消費電力最大7割削減

◎(刊8/24素材11) 福岡県工業技術センターはチタン酸バリウムの粒径を従来の10分の1の20nm程度に,薄膜コンデンサーの容量密度4倍

◎(刊8/24環境12) 大成建設は内外装建築仕上げ材の製造時の二酸化炭素排出量や耐久性などから環境性能を総合評価するシステムを開発実用化

◎(経8/23企業10) ユニクロは販売商品を再利用するため無料で回収するサービスを日韓に次いで米英仏でも9月開始,米国では難民に提供

◎(経8/23企業10) 大林組は海水をコンクリートに練り混ぜて岩塩層を構築する土木技術を開発,放射性廃棄物の地下岩盤層に処分,塩害抑制実現

●(経8/23企業11) 日本製紙Hは大震災で発生した木質がれきを石巻工場で受け入れ,自家発電設備の燃料として活用,試験的に受け入れ開始

●(経8/23企業11) 日本精鉱は合成樹脂用難燃剤で主成分のアンチモニーの使用量を5割削減した新製品を開発,ケイ酸塩と混合し結晶構造などで

●(経8/23企業10) 三菱電機は鍋の形状により加熱の仕方を切り替えて通常より約40%節電できるIH調理器を10月から販売
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2011/0822.html

東電は08年に津波が15.7mの可能性があると試算

2011年08月27日 | 週間ニュース:ピックアップ
環境ニュース 110821-110827

●(経8/25社会38) 東京電力は08年に津波が15.7mの可能性があると試算したが想定外と説明してきた,経営陣も把握,保安院は改修指導(試算は想定ではないと強弁)<唖然!存続の価値なし>

◎(経8/27社会34) 原子力保安院は東京電力福島第一原子力発電所1~3号機から放出された放射性セシウム137が広島原爆の168個分と試算 (広島の放射能汚染被害と単純に比較できないので誤解の恐れも,爆風や熱線,中性子線などの要因で異なる)

◎(経8/26社会38) 国立環境研究所は福島の原発事故で放出された放射性セシウムの行方を模擬解析,2割が陸地に降下,静岡や長野まで (ヨウ素は131も)
http://www.nies.go.jp/shinsai/#title04

◎(経8/22科学技術11) 北海道大学の研究グループは岩手県宮古の地質調査で大津波が6千年に6回の痕跡を発見,貞観にM9級の可能性と指摘 (なぜ大震災後に発見となったのか)

◎(経8/26社会38)  福島県は原発事故の健康影響調査を本格開始,全県民200万人規模で問診と健康往査,甲状腺調査なども

●(経8/24夕刊総合3) 国際原子力機関は原発を持つ全加盟国に対し,今後3年以内に最低1回の安全性点検調査団を受け入れるよう要請へ,計画国も

●(経8/26夕刊表紙1) 参議院本会議は再生エネルギー特別措置法を可決し成立させた

◎(経8/25夕刊表紙1) 太陽光発電協会は11年4-6月の太陽電池の国内出荷が前年同月比30.7%増の25.86万kW(発電能力)と

●(経8/26社会39) 大阪高裁は大阪府南部のアスベスト(石綿)関連工場の周辺住民などの国家損害賠償請求裁判で国の規制に合意性と逆転判決

●(経8/25社会39) 千葉県船橋の日鉄住金鋼板船橋製造所でめっき用塩酸タンクに配管工事会社の作業員2人が下見に登り天井踏み抜き転落し死亡 (残酷な死,事前に注意を受けていたのかな)

節電ウェブサイトに節電計画を登録する企業が4万件突破

2011年08月21日 | 旅先にて
注目ニュース:110814-110820

◎(経8/20企業10) 日立造船は京都市,熊本大学と共同で家庭や事業所から出る廃棄物からエタノールを製造する実証試験を開始,酵母で発酵させ (この手の話にコストや採算性の情報なし,手厚い補助金で試験止まりに終わらなければよいが)

●(刊8/19表紙1) 東京理科大学と日産自動車の研究グループはナトリウムイオン電池の寿命を延ばす添加剤にフルオロエチレンカーボネート有効 (次世代二次電池)

◎(刊8/19機械2) 奈良県天理の光洋サーモシステムは省エネ型連続浸炭炉を発売,自社製断熱材で放熱抑制しエネルギーコスト26%減
http://www.koyo-thermos.co.jp/talk/talk_kogyo.html

◎(刊8/18総合3) 政府は節電ウェブサイトに節電計画を登録する企業が4万件突破へ,登録企業の48%は20-25%を節電目標に  (今後実績報告に期待)
http://setsuden.go.jp/

◎(刊8/18機械4) 茨城県水戸の平沼産業は水分中の有機物濃度測定装置を開発,10ppbの測定可能,近紫外線で分解し測定

◎(刊8/18科学技術15) 東北大学の研究グループは鉄系の高温超電導体で超電導となる遷移温度の上昇を妨げる原因を解明,擬ギャップ領域
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20110713/index.html

◎(刊8/17環境6) パルコスペースシステムズはエネルギーマネジメントシステムISO50001の認証をJQAから取得,国内3社目
http://www.parco-space.co.jp/corporate/iso50001/

●(刊8/16機械4) 日本産業洗浄協議会(JICC)は東京大学と共同で洗浄装置向け揮発性有機化合物排出抑制支援システムを開発,試験運用へ
http://www.jicc.org/infomation/evabat-houdou.pdf

◎(刊8/16環境6) 住友電工は逆浸透法による海水淡水化の前処理工程を効率化する生体外分泌高分子粒子除去技術を確立,高流量でろ過可能に
http://www.sei.co.jp/news/press/11/prs930_s.html

◎(刊8/16列島15) 北海道奈井江の太田精器は北海道大学などと共同でLEDを活用したエゾシカ対策装置を開発,効果も確認,不規則点滅などで

渤海湾で海底原油が採掘時に流出し汚染海域が拡大中

2011年08月20日 | 週間ニュース:ピックアップ
環境ニュース 110814-110820

◎(経8/20表紙1) 三井化学,東芝,三井物産は共同で愛知県田原で出力5万kWと国内最大の太陽光発電所の建設へ,日本政策投資銀行の低利で (原子力発電所1基の5分のⅠの規模)

◎(経8/19国際7) 日本経済新聞は中国北部の渤海湾で海底原油が米中合弁企業の採掘時に流出し汚染海域が拡大中,沿岸の養殖業被害甚大と (中国政府が事故を1ヶ月隠ぺいに韓国政府抗議など国際問題化)

◎(経8/19社会34) 環境省は霧島屋久国立公園を火山地形中心の霧島錦江湾と世界自然遺産の屋久島に分割する公園区域変更案を公表,年末に決定 (もともと無理があった広域国立公園の見直しの一環)

●(経8/18表紙1) 経済産業省と国土交通省は11年度をめどに導入する新自動車燃費基準の原案,20年度までに09年度実績比24.1%改善 (メーカー毎に全車種出荷台数実績で加重平均,これは欧州流の規制方策ですね)

●(経8/18表紙1) 北海道電力は泊原発3号機を調整運転から営業運転に移行した,北海道知事が容認の意向を経済産業相に伝える等手続き (原発事故後初)

◎(刊8/18総合2) 内閣府は自治体が測定する温室効果ガス排出量の迅速算定手法と統一基準の検討開始,現在は各省の年報に基づき2年遅れ (データ把握に2年も要すれば削減政策に遅れ)

◎(経8/18総合3) 日本経済新聞は泊原発3号機の再稼働も他の定期点検中の原発の再稼働につながらないと地元自治体の政権への不信感をあげた (不信感という感情ではなく安全性評価結果という科学技術的根拠に基づくべきではないでしょうか)

●(経8/18経済5) 持続可能な発展のための世界経済人会議と世界資源研究所は温暖化ガスの新たな排出量算定基準で素案,委託先や製品と幅広く (環境負荷の移転防止)

◎(経8/18企業9) 日本経済新聞は電機(国内)大手7社の10年度の二酸化炭素排出量が合計1506万トンと前年度比0.6%増と (ソニーと東芝,NEC(事業範囲大幅変更)は減少しているのにソニーと東芝の努力を紹介しないとは)

●(経8/13夕刊表紙1) 政府は今冬に備え企業や家庭で省エネの指導にあある専門家を180人育成,企業の節電担当者やエコ検定合格者などから公募 (泥縄ですね,既存の資格者を活用しないのかな)

蛇足:今週は孫たちが4泊5日で来訪。久々に日光をたっぷり浴びてプールで泳ぐやら、鰻を堪能するなど、忙中閑ありのストレスなしの一週間です。

アルミニウムの引張強度を鉄の8割まで向上する温間鍛造技術を開発

2011年08月14日 | 週間ニュース:ピックアップ
注目ニュース:110807-110813

◎(刊8/12機械4) 神奈川県川崎のユニバーサル造船は二酸化炭素排出量25%改善する大型バラ積み船の受注活動開始,エンジン燃費や抵抗改良

◎(刊8/12商社7) 山口県周南の東ソー物流は主要物流拠点の照明器具を全面的に省エネ型に切り替え消費電力4割削減,冷陰極管蛍光灯などに (省エネはLEDだけでないと)

◎(刊8/11自動車5) 三菱自動車は名古屋製作所の新塗装ラインで塗料の無駄削減や建屋構造の3層化で空調費を削減,水性化でVOC大幅削減など

◎(刊8/11電機6) 富士通ゼネラルは7通りの面積切替や室温センサーで過暖房防止,切りタイまー,床面放熱防止など省エネ電気カーペット発売
http://www.fujitsu-general.com/jp/news/2011/08/11-N02-13/index.html

●(経8/11企業11) ソニーは消費電力を半減した小型液晶ディスプレーを開発,白色を追加し画面の明るさを向上させバックライトの使用を削減
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201108/11-086/

●(刊8/10環境8) 北九州市の戸畑ターレット工作所は九州工業大学とアルミニウムの引張強度を約6割向上する温間鍛造技術を開発,実証試験へ (鉄の8割の強度に)

◎(刊8/10素材8) 三井化学は耐久性や耐水性に優れる合成皮革の素材を事業化へ,シンジオタクチック構造で性能向上,押し出しや圧延も可能
http://jp.mitsuichem.com/release/2011/2011_0809.htm

◎(経8/10企業10) 日立造船は押し寄せてくる大量の水の圧力を利用して開閉する小型防潮扉を開発,専用装置不要で停電時も作動,浮力利用
http://www.hitachizosen.co.jp/news-release/2011/08/1129.html

◎(経8/10消費27) シャープは発光効率が従来品の6割高いLEDシーリングライト(天井照明器具)を発売,直照方式の採用で消費電力67%減
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/110805-a-2.html

●(経8/10社会34) 東京工業大学,長崎大学,長崎市の協和機電工業は塩分濃度差利用し正味出力1~2kWの実証試験に成功,コストは風力並み

◎(経8/8科学技術11) 奈良先端科学技術大学院大学の研究グループはたんぱく質利用し半導体メモリーを室温作製に成功,酸化コバルトと自己組織化
http://www.naist.jp/pressrelease/detail_j/topics/1163/

日本が提案のマテリアルフローコスト会計をISO化決定 ISO14051

2011年08月13日 | 週間ニュース:ピックアップ
環境ニュース 110806-110813

●(経8/12夕刊表紙1) 日本経済新聞は再生エネルギー特別措置法案の修正案の電力多消費業種に電気料金8割以上減額,12年7月施行などと

●(刊8/12表紙1) 東京エネルギーサービス(サッポロビール系)はエネルギー管理システム(ISO50001)の認証を取得,東京恵比寿で省エネ促進
http://www.tokyo-energy-service.jp/news/45.html

◎(刊8/12表紙1) 日刊工業新聞は環境コミュニケーション特集(4)でライフサイクルアセスメントの講習会活況と,顧客から要求,無料ソフト (無料ソフト;産業環境管理協会)

◎(経8/12夕刊総合2) 参議院は本会議でがれき処理特別措置法を可決し成立,大震災で生じた災害廃棄物を国が自治体に代わって調節処理,補助率大

◎(刊8/11総合3) 原子力安全保安院長は事故発生以降の説明責任の批判については重く受け止めると情報発信不十分と認識<やらせ問題もあり、この程度の認識でいるとは呆れるばかり>

●(経8/10企業9) 環境省は風力発電所を環境影響評価法の対象に加える政令案を発表,総出力1万kW以上で義務化,12年10月施行目指す

◎(経8/9夕刊社会15) 日本経済新聞はビルのエレベーターの再稼働など首都圏で節電を見直す動き,都心で猛暑日がなかったことや節電効果で (電力使用率の表示にも問題かな,15%も余裕があると予想されたら節電の意欲が失われれ人も,温暖化対策から見ると一層の節電が必要なのに政府黙止)

●(経8/9商品24) 日本経済新聞は温暖化ガス排出量取引価格が08年の集計開始以来国内最安値,トン860円,債務問題や景気先行き不透明感と

◎(経8/9社会34) 文部科学省は原発事故を受けて関係省庁や自治体,東京電力が調査した放射線量や放射性物質の情報のポータルサイトを開設
http://radioactivity.mext.go.jp/

●(刊8/8表紙1) 国際標準化機構は最終投票で日本が提案のマテリアルフローコスト会計をISO化決定,2か月以内に発行,ISO14051

マツダ「デミオ」は低燃費車(30km/l)と価格140万円で人気

2011年08月07日 | 週間ニュース:ピックアップ
注目ニュース:110731-110806

◎(経8/5企業13) マツダはハイブリッド車並みの低燃費車デミオの1か月の受注台数が販売目標の2倍の1.4万台弱,価格140万円で人気と <30km/lを謳っている>

◎(刊8/5環境15) 昭和シェル石油と新潟県は共同で運営する大規模CIS太陽光発電所で40日前倒しで発電量目標を達成,雪国で実績
http://www.showa-shell.co.jp/press_release/pr2011/0803.html

◎(経8/4企業11) 豊田合成は明るさを3割高めた蛍光灯型LED照明をサンケン電気と共同開発,1W当たり100ルーメン

◎(刊8/4素材11) 昭和電工は2.5インチ型で世界最大の記録容量500Gバイトのハードディスクを本格量産開始,垂直磁気記録方式,第6世代
http://www.sdk.co.jp/news/2011/12620.html

●(刊8/4環境13) 東京都立川の統計数理研究所(大学共同利用)の研究グループは森林資源の管理シミュレーションシステムを開発,林分単位 (林業経営の利益計算や二酸化炭素固定化量)

○(刊8/3電機8) 東芝は2.5型で1Tバイトなど5機種のHDDを8月中旬から順次発売,面密度37%,エネルギー消費効率も25%向上

◎(経8/3企業9) 日産自動車は電気自動車リーフから家庭に電力を供給できるシステムを公開,一般家庭の2日分,出力6kW,11年度に販売
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2011/_STORY/110802-01-j.html

●(経8/1表紙1) 富士電機は生鮮食品を段ボールで梱包のまま約12秒で放射線量を測定できる装置を開発,430万円で9月発売,連続測定可 (時節柄)
http://www.fujielectric.co.jp/about/news/11080102/index.html

◎(経8/1科学技術11) トヨタ自動車と東京工業大学,高エネルギー加速器研究機構は全固体型リチウムイオン電池用材料で液体型並みの材料を開発 (電解質のことかな,性能4倍に,安全性に期待)

政府は原子力行政組織の再編案を検討

2011年08月05日 | 週間ニュース:ピックアップ
環境ニュース 110731-110805(暫定版)

○(経8/4夕刊総合2) 米原子力規制委員会委員は福島第一原子力発電所の事故を予期せぬ事故とみなすのが誤りとの認識,巨大津波など想定すべきと

◎(経8/3表紙1) 政府は原子力行政組織の再編案を検討中,原子力安全保安院と原子力安全委員会などを統合し環境省に原子力安全庁の構想

●(経8/3経済4) 日本適合性認定協会と50の認証機関はISOの信頼性向上策を決定,虚偽説明発覚で認証取り消し,過去4年の審査結果公表

○(経8/3経済5) 経済産業省はメタンハイドレート資源の開発で試掘を愛知県沖の海底に決定,石油資源開発が12年2月作業開始

◎(経8/2夕刊総合2) 農林水産省は肥料や土壌改良材,培土,飼料の放射性セシウムの暫定許容値を設定し全都道府県に通知,300-400Bqkg (間伐材や豚など汚染発覚の都度基準を設定することがないように;リスク管理は先手必勝)

◎(刊8/2モノづくり4) 日産自動車は自社工場で実施している節電ノウハウを外販する計画,自家発電など含めコンサルへ,節電が継続必要なため (外販できるノウハウ蓄積に敬意)

◎(経8/1表紙1) 日本経済新聞社とテレビ東京は今月末の世論調査で,定検終了原発の再稼働が53%,非原発移行の電気料金値上げ66%賛成

◎(経8/1オピニオン5) 日本経済新聞は核心欄で中国の「安全(軽視)」をなじれぬ(詰れぬ)日本,リスク摘む司令塔不在(は日本にも)と警告

○(経7/31総合2) 日本経済新聞は永田町も節電の夏,設定温度28度や国会内クールビズを10月まで延長,国会図書館の15%節電などと (昔から国民に28度を要求してきたのに命令する側が自ら実施してこなかったのに驚き)

◎(経7/31経済3) 日本経済新聞はけいざい解読欄で原発の安全性を決定論で判定しリスクのもつ確率論を軽視した代償が大災害にと指摘 (決定論は思想の世界,確率論は科学の世界)