ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

マイ箸:その4-利用状況-

2006年10月30日 | 温暖化/環境問題
マイ箸を購入したのが9月10日だった。その後、出社や出張時には必ずカバンに入れ持参するようにしている。ほぼ2ヶ月近く経つが、はたして、その利用度合いはどうだろうか。正直言って、どうやら当初思い描いた程には利用率が高くない。

マイ箸利用の対象は、レストランなどお店での食事だろうが、お弁当だろうが食事時に割り箸がついてくる場合全てが対象になる。私の場合、審査やコンサルで出張するときが主な対象になる。

出張時のホテルでの朝食は、サービスで朝食が付く場合(この例はあまり無い)を除き、最寄りのコンビニで前日買い求めたサンドイッチ、野菜ジュース及び牛乳が主体であり箸を用いることはない。

昼食や夕食のとり方は二つに分類される。予め用意された部屋かスペースで少ない人数でひと時を過ごせる場合でありマイ箸を利用するのに最も都合が良い。反対に客で込み合っていて食べ終わるとそそくさと店を出る場合にはまだマイ箸を使ったことがない。

前者の場合は、マイ箸の利用率はかなり高い。因みに、このとき出る割り箸は自宅に持ち帰っており、かれこれ15本ほどたまった。なお、先日利用したお食事処「サガミ」では竹の割り箸だった。多少高級感を出している店では、今後、竹の割り箸を利用する傾向が高まりそうだ。

一方、後者の込み合う店で食事をする場合は、この種の店こそ必ず割り箸を提供しているのでマイ箸登場のチャンスであるが、慌しさ故にマイ箸を出す機会をうまく見出せないでいる。また、重いカバンやキャリーバッグに入れて持ち歩いているため料理が目の前に出てくるまでマイ箸のことを忘れており、席から離れた場所に置いたカバンやキャリーバッグからわざわざ取り出さなければならなくなると億劫になる場合が少なくない。

以上のごとく、まだまだ利用率を高める余地が大きいが、はたして既に満杯に近い背広のポケットに入れ、常に身に付けて持ち歩けるか否かが課題のようだ。

週間環境ニュース 06102-061028

2006年10月28日 | 週間ニュース:ピックアップ
◇(経1027神奈川39)日本経済新聞は高島屋など百貨店のウォームビズ商戦
の動向を紹介,機能性とおしゃれをアピールと<家庭内の在庫活用がさき>

◎(経1026夕刊3)日本経済新聞はなるほどビジネスTime欄でリサイクル法施
行後13年間に家庭ゴミのリサイクル率が2.9倍に上昇,ごみ処理量横ば
いにと

◎(刊1027西日本35)神戸市は下水処理過程で発生する消化ガス(主成分メ
タン)を燃料とする市バスの定期運行を開始

●(経1025表紙1)経済産業省は工場立地法を大幅に緩和する方針,建ぺい率
を建築基準法に一本化,緑地は市町村が設定,環境施設面積比率の緩和など
,08年の通常国会で改正目指す

○(経1025企業13)アサヒビールは商品輸送用資材に繰り返し使える荷崩れ
防止用ベルトを導入,ポリエステル製

●(経1025夕刊1)日本経済新聞は三菱電機や富士ゼロックスなど電機や精密
機械大手が環境管理の人材不足でOBを活用して管理体制を強化,背景に規
制強化や団塊世代の大量退職間近

●(刊1025環境15)コニカミノルタHはRoHS基準超過疑いがかけられた場合に
8日で非含有証明を提出可能な体制を構築した(28日以内義務あり)グル
ープの情報を一本化し対応迅速にした

●(経1025夕刊22)米国とロシアの共同研究グループはシベリアの湖からこ
れまでの推定より最大63%多い大量のメタンが放出,温暖化との悪循環が
始まっていると突き止めた

◎(刊1024環境12)オリックス環境は使用済み製品の回収とその後のリサイ
クルや処分を全国規模で支援するサービスを強化,実態把握やコンサルや提
案,廃棄物業者500社を組織化

●(経1020夕刊20)米航空宇宙局と米海洋大気局は南極上空のオゾンホール
の規模が過去最大に発達していると発表,南極大陸二つ分の大きさ

●(環1018環境経営2)全日空は10月から12月にかけて特定の定期便を対
象に乗客が搭乗中に地球環境問題について考えられるエアフライトプラン「
エコ・フライト」を開始,茶菓の配慮やメッセージなど

●(環1018表紙1)国際標準化機構は社会的責任に関する指針「ISO260
00」の第二次文書(WD)を発行,各国に回付,12月4日まで専門家の
意見募集,来春の作業部会総会で議論,環境5項目提示

綾部→大阪→浜松:新幹線遅延

2006年10月25日 | 旅先にて
24日の午後、顧客側ガイドが運転する車で綾部から約3時間かけて大阪へ移動。弁天町にある「三井アーバン ベイタワー」の35階の部屋に入る。普段、高級ホテルを利用する頻度は高くないが、流石に今回は五日間の長丁場であり、纏めるべき審査所見の数も多いので落ち着いて部屋で仕事が出来るようにとの配慮である。

夕食後、8時からチームリーダーの部屋に審査員4人全員が集まり、各審査員の指摘事項の内容の確認、意見調整、指摘事項の集約化とランク付けを行い、審査報告書の原案を完成する。この作業が終了したのが23:40頃。その後、自分の部屋に戻り、明日の準備やら、ブログ作成やらの後、床に就いたのは1時でした。

25日は大阪本社において一部残っていた部署の審査、その後、審査報告書の完成そしてクロージングミーテングを行い午前で今回の審査をすべてを終了した。審査終了後、最寄り駅近くで関西風味のうどんで昼食を済ませ、新大阪から明日のコンサル先の浜松へ向かう。

13時頃に新大阪駅に着くと、「下り新幹線が2時間の遅れ」と表示され、「上りも10分の遅れ」と表示されていた。浜松へ向かうので、「ひかり」に乗ったが、この時間帯の「ひかり」は静岡には泊まるものの、浜松には停まらない。ので、名古屋で「こだま」に乗り換える必要がある。

新大阪から岐阜羽島くらいまで順調に走っていたが名古屋駅のかなり手前で突然動かなくなる。どうやら静岡駅新幹線構内で飛び込み自殺による人身事故が発生した影響で遅れが出ているとのこと。この影響で結局約50分ほど遅れて名古屋駅を出発し、浜松に16時過ぎに着きました。

写真は、大阪のホテル35階の部屋から大阪湾方面を移したもの。左手が和歌山県方向、正面が大阪湾、そのはるか彼方に淡路島が見え、雄大な眺望を楽しめました。

静岡→吉田→綾部

2006年10月24日 | 旅先にて
5日間にわたる長期審査の後半が始まった。22日(日)の夕方には静岡のホテルに着き、翌日の審査に備える。

23日8:10、ホテルで後半の受審先ガイドと合流。ガイドが運転するレンタカーで国道1号線を下り、安倍川を渡ってすぐの顧客の支店へ。8:30から11:30分まで審査の後、吉田町にある支店に向かう。

東名高速を通り吉田町へ向かうべく清水インターへむけて北東に向かい駿河大橋を戻ると、なんと行く手の真正面の遥か彼方に、薄曇の中、頂上に傘をかぶった富士山が、はるかかなたに見えるではありませんか。何と幸運な。全国を飛び回る仕事のご褒美です。静岡で見える富士山にしばし見とれていました。

(後日確認したところ、関東地方で言えば、秦野市か伊勢原市あたりで見た富士山の大きさに相当するので、三島辺りで見る迫力のある富士山とは異なり、結構小ぶりの富士山でした。)

午後、吉田町での仕事を終え、車で掛川へ移動。掛川からはJRを利用し、京都を経て綾部に20:14降り立ちました。綾部は初めての訪問です。綾部には、グンゼの本社があり、他にも大手メーカーの工場が多数あるので、見栄えのしない駅とは裏腹に財政豊かな街とのことです。

24日の午前、綾部での審査を終えると午後は大阪に向かいます。

綾部のホテルへ着くなり明日の審査の準備と入浴を手早く済ませ、床に。先週から連続で動いているのでさすがに疲れ気味。

写真はJR綾部の北口の朝の写真です。

悪臭防止法:一局面

2006年10月22日 | 審査・コンサル
10月18日の審査第2日目は、慌しい移動だった。立食い蕎麦で昼食を10分間程で済ませ、慌しくJRに駆け込み午後の訪問先へ。やれ、やれ。

午前と午後の訪問先間の移動スケジュールがもともとJRのダイヤの都合上タイトだった。そこへもって来て、午前は古河駅から古河支店までタクシー片道20分と読んでいたが、途中の渋滞のため30分かかってしまい往復20分もロスしたのが原因だ。

その後、古河12:17発で大宮へ出て、12:58大宮発「新幹線とき」で熊谷へ。13:30から16:30まで熊谷支店で審査。この審査が終わった段階で計5日間の審査の前半を一旦終了した。

10月19日は二日間の審査のまとめと、翌日の審査の準備にあてる。

10月20日は小規模の水産加工会社で一人日の審査。私は食品分野の専門性を有していないので、食品分野に詳しい技術専門家が同行した。

魚の加工現場では魚臭さとアンモニアのような特有の腐敗臭が付きまとう。環境管理責任者に悪臭防止法は適用されますかとお聴きすると、法律に書かれているような化学物質は一切使っていないので問題ありません、とのお答えだった。同行した技術専門家からも何もコメントが無かった。

当方の事前調査では、工場の有る地域は悪臭防止法の指定地域になっていること。魚の腐敗臭の主な成分はトリメチルアミンであり、工場の敷地境界で0.005ppm以下と濃度規制されていることを知っての質問だった。

この会社では臭気が外に出ないように処理しているので法規制上問題ないが、ISO14001は仕事に関係する(環境側面に関連して適用可能な)法的要求事項を明確にすることを求めているので、特定漏れを指摘した。技術専門家もこのことを認識していなかったようだ・・・???。

10月21日は土曜日ではあるが、午前中担当審査員が会社に集まり、17日と18日の審査結果を持ち寄り、意見の交換・調整、後半審査の着目点の整理を行った。後半は23日から25日まで三日連続の審査となる。

絵は熊谷市のHPから転載。

気になるニュース 061015-061020

2006年10月21日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(刊1020表紙1)ソニーはパソコン用電池の回収で510億円の費用を計上
,07年3月期の業績予想を大幅に下方修正

◎(刊1019広告特集24)デプロなどは8都県市のディーゼル車排ガス規制の
満3年を経て取り組みを検証した特集を広告,流入車に規制なく,国へ対策
を働きかけ

◎(経1017夕刊18)日本経済新聞は広角鋭角欄の容器リサイクルはいま(7
)で水筒ブームじわりと水筒の売り上げ増と水筒へ入れるコーヒーサービス
の喫茶店増を紹介

●(経1018社会38)経済産業省は電気製品で高温になる場所には化学物質を
含む塗料の使用を禁止することに決定,電気用品安全法に基づく技術基準省
令を改正へ,諸外国にも通知

●(経1018経済5)環境省は05年度の日本の温暖化ガス排出量が前年度比0
.6%増<90年比で8.1%増)の13.64億トンCO2と,経済産業省
はエネルギー消費量が0.2%増だったが産業部門は0.9%減,民生3.
4%増

◎(経1017企業12)日本経済新聞は清涼飲料大手各社がヒートポンプ式自動
販売機の設置に動き始めたと,消費電力が40%低減と

●(刊1017環境12)NECソフトは扱うソフト製品全般の環境アセスメント
を実施,環境負荷低減貢献を定量評価,設計時やテスト段階,納品前にも評
価へ,評価項目はCSR推進部が設定

◎(経1017社会42)厚生労働省は大阪の松村産業が製造したタルクに基準値
を上回る石綿が見つかり,是正指導した,化粧品や製紙,セラミックスの原
材料の一つ

○(経1016企業9)ホンダはブラジルでエタノール比率が20-100%のエ
タノール車を投入,トヨタは07年春に投入

◎(経1015社会38)東京都杉並区はサミット(食品スーパー)と買い物客に
渡すレジ袋有料化の地域協定を締結へ

●(環1011表紙1)戸田建設,JECO,山武など6社は独自の省エネ技術取
引や国内版排出権取引を推進する国産クレジット取引研究会を設立,日本環
境取引機構も設立

○(環1011案京経営2)地球環境ビレッジは小林和幸著の「ISO14001
自己適合宣言をどのように行ったらよいか-その実務と実例」を刊行,78
7円

レンタカー:日産マーチにて移動

2006年10月19日 | 旅先にて
10月17日、午前11時に米沢支店の審査が終わり、午後の会津若松支店へはJRを利用する予定でした。米沢から山形新幹線で郡山経由会津若松へ入るルートです。

この日の審査に立会ってくれた顧客側のガイドは、大阪本社の環境管理責任者であり、午後からの会津若松の審査も含め17日の私の審査に立会った後、その日の内に大阪に帰る必要が有り、米沢からの移動のためにレンタカーを手配していました。

彼の勧めに従い、一旦米沢駅に立ち寄りチケットをキャンセルした後、レンタカーで121号線を経由して会津へ向かいました。地図で観ると、このルートはほぼ直線的に米沢市と会津若松市を結んでおり、JRで行くと四辺形の三辺を行くようなものでした。

このところ暖かいため会津地方の紅葉もこれからといった様子でしたが、空気の済んだ山間の道を軽快に飛ばし、途中「そば街道」沿いの蕎麦屋でおいしい昼食を摂ることも出来ました。

レンタカーは、写真にある1200cc、水色のマーチ。この色の車には、若い女性ならいざ知らず、レンタカーでもなければ乗らない色だよね、などと中年と初老の二人は頷いていました。

17:00に会津の審査が終わると、再度、会津と郡山間のJRチケットをキャンセルし、レンタカーで郡山へ急ぐ。郡山18:33発に乗れれば、彼も22時までには大阪に帰ることが出来る。ナビには「高速道路利用優先」で郡山のレンタカーの拠点着に設定して走る。一方、JRを利用すると18:02発の急行まで便が無いので1時間近く節約でき大いに助かる。

彼は超多忙な人物であり、運転中も携帯にしばしばメールや電話が入る。時にはナビ設定を替えたりもする。それらに対応しながら、130kmで飛ばして行く。手馴れたもので、脇で見ていても不安を感じさせない。まさにプロですね。

急な登り道ではマーチのエンジンがかなり唸りはするものの、問題なく快調に走り、郡山駅には発車10分目に付き指定券も購入出来、この日の宿泊地古河に向かいました。


米沢にて

2006年10月16日 | 旅先にて
15:08 東京発つばさで米沢へ。17:24に日が既に山陰に隠れ、ほぼ暮れおちた駅に降り立ちました。米沢を訪れたのはこれが初めてです。

泊まったホテルは駅正面改札とは反対の裏手にあり、改札口も無く、正面改札を出てから重いキャリーバックを引きずり東西連絡通路を渡る必要がある。結局、改札を出てからホテルまでは、人通りの少ない道をとおって5乃至6分かかる。

ネットで調べると、ホテルは数年前に建った新しいもので、高速インターネットの利用も可能、駅から2分とあり、宿泊費も一泊5000円を切っている。しめしめと思ったが、やはり着てみるとその安さの理由が分かるというもの。

米沢市の繁華街は駅から歩いて30分ほどの距離にあるといい、ホテル側には勿論コンビニも無い。駅をわたって夕食に適した店を探し、朝食用のサンドイッチをコンビニで求める。今回は、米沢牛には手を出さず、健康志向での食事というわけです。

あすは、午前に米沢、午後に会津若松そして夕方には古河へ移動する。

チケット入れ

2006年10月15日 | 雑感
各地を飛び回る計5日の審査が始まる。今週前半で二日審査し、後半は別件の審査が1日入り、そして来週になって連続三日がかりで審査する。全国展開している顧客の審査を複数の審査員で分担して実施される。

既に全てのJR指定券と乗車券を購入済みである。領収書代わりの「クレジットカードご利用票」に載っている乗車駅と降車駅名を拾い出すと次のようになる。
米沢、会津若松、郡山、古河、宇都宮、熊谷、大宮、浦和、静岡、掛川、京都、綾部、大阪、東京

初日審査前日には最寄りホテルに泊まり、初日の午前中は8:30から11:30まで審査し、昼食は移動するJR車中で済ませ、次の場所で14:00から17:00まで審査する。その後,JRで再度移動し、翌日の審査先最寄り駅まで移動し、ホテルで一泊というペースで有る。

写真はJRの購入チケットを入れる封筒である。駅のチケット自販機の脇に置いてある紙のチケット入れである。上段は従来のものであり、中段が「クレジットカードご利用票」そのものであり、下段が最近登場したやや大きめの封筒である。やや大きくしてもらっただけで使い勝手が良くなった。

今回のように5日間掛けて全国を飛びまわるためには、チケットを20枚程度は購入することになる。従来サイズの封筒はチケットとほぼ同じ大きさなので、チケット枚数が多いと大変仕舞いにくくなってしまうが、今回の封筒は使いやすくなっている。折を観て、審査先から投稿の予定です。

週間環境ニュース 061009-061014

2006年10月14日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(経1013夕刊22)日本経済新聞は広角鋭角欄(5)容器リサイクルは今で
風呂敷復権の動きを紹介,袋状にする方法や風呂敷出勤デーなど

●(経1013テクノロジー15)京都大学のチームはエネルギーロスを大幅に抑
制した半導体レーザーの構造を解明,光を閉じ込めて,充電せずに長時間使
用可能

●(経1013表紙1)日本経済新聞社は日経地球環境技術賞の受賞者に積水化学
の刈茅孝一氏(解体家屋廃材の構造材再生技術),セイコーエプソン(イン
クジェットで電子デバイス),三洋電機(自己放電抑制ニッケル水素充電地
)を選定

○(刊1012見たい知りたい23)日刊工業新聞はテクノ学び隊欄(38)でP
LC(電力線通信)を紹介,PLCモデムでコンセントから手軽にネット,
家庭内電力線を通信回線へ

◎(経1011夕刊22)日本経済新聞は広角鋭角欄で廃ッペットボトルが中国へ
の輸出増で国内のリサイクル会社に回らず,事業がピンチと悲鳴

◎(経0923首都圏33)東京都の江東区議会はごみ問題を考える会を旗揚げ,
迷惑は公平に負担すべきと処理施設の分散を他区に迫る,千代田区など6区
は清掃工場持たず<他の自治体でも,古くて新しい問題>

●(刊1011環境12)住友金属工業はアニュアルレポートと環境報告書を統合
し社会的責任の内容も盛り込んだ経営報告書2006を発行

◎(経1011表紙1)経済産業省は官民でメタンハイドレート(日本近海),オ
イルサンド(実証プラント),石炭油化(中国企業)で石油代替燃料の実用
化を急ぎ原油依存を弱める

○(経1011国際7)ロシア政府は伊藤忠商事などが出資するサハリン沖油田開
発事業でパイプラインを中心に環境調査へ,調査期間1ヶ月<政治的でない
ことを祈る>

失敗学実践講義:畑村洋太郎著

2006年10月11日 | 雑感
過去に起こった失敗から得られる知識を正しく伝達するために失敗知識データーベース作りに取組み、その過程で失敗を生かそうとしている人が頭の中に持っており、この失敗知識の構造とを解き明かす過程で生まれた「失敗まんだら」との関係を明らかにして過去の九つの失敗を解明する。

ISOのマネジメントシステムでは、外部審査や内部監査で指摘された不適合を是正・予防した結果、その対応が有効であったかを評価することを求めている。そのことによって、再発防止や予防することを意図している。天変地異は別として、事故やミスによる失敗によって生じる環境影響を防ぐ上で、有効な是正とはどのようなものかに付いて何らかのヒントを求めて購入しました。

ここでの重要な視点は、原因と結果と言う単純で直線的な関係ではなく、その間に人が係わる何らかの行為(人に対する、或いは、ものに対する)に関する「失敗行動」を明確にする必要性を説いている。

なお、WEB上で次のような案内が掲載されている。

失敗が起こってから対応するのでは遅い。起こる前から起こった後のことを考える」、これを実践すれば、事故や失敗も減るし、起こっても損害の広がりを防ぐことができる。
ナマの情報をもとに失敗を徹底的に解明した注目の書。

第1講 想定され得ることは必ず起こる(六本木ヒルズの大型回転ドア事故)
第2講 人の注意力には限界がある(日本航空の連続トラブル)
第3講 追いつかなった企業改革のスピード(JR福知山線脱線事故)
第4講 ゼロからつくり直すことの大切さ(金融システムの失敗)
第5講 見たくないものは見えない(リコール隠し)
第6講 起こる前に起こった後のことを考える(火災に学ぶ)
第7講 それぞれの立場から見える風景(JCO臨界事故)
第8講 トップの孤独(ロケットの打ち上げ失敗)
第9講 「現地」「現物」「現人」が理解の基本(JR羽越線脱線事故)

脱線事故、回転ドア、エレベーター…。失敗が起こってから対応するのでは遅い。失敗学を使うと、事故や失敗も減り、損害の広がりを防ぐことができて、組織・社会は強くなる! ナマの情報をもとに失敗を徹底的に解明する。

週間環境ニュース 060923-061008

2006年10月10日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(経1006夕刊18)水産庁は日本近海でスケトウダラが大幅に減少,漁獲量
の大幅な削減や禁漁の検討が必要との資源評価結果をまとめた

●(経1006夕刊23)名古屋地裁は気候ネットワークが国に非開示処分の取り
消しを求めていた裁判で情報開示を命令,中部経済産業局管内の事業所のエ
ネルギー消費データ,競争上の不利益蓋然性なしと
関連URL:http://www.kobe-np.co.jp/kyodonews/news/0000129698.shtml

●(経1006テクノロジー15)東芝と電気通信大学のグループは金属疲労部位
にレーザーを照射し,表面に圧縮応力を働くようにして劣化を抑制する装置
を開発,寿命を6-8倍に延ばせる

●(経1004夕刊18)世界気象機関(WMO)は南極のオゾンホールが過去最
大級のもっとも深刻な状況にあると発表,紫外線の影響懸念

○(刊1006物流14)相模鉄道は使用済みプリペイド乗車券のパスネットや切
符,定期券を再利用して作ったベンチを設置開始,パスネット1万枚でベン
チ4席分

●(経1003夕刊1)日立化成は炭素繊維を樹脂から分離し再利用する炭素繊維
リサイクル技術を開発,エステル結合をアルコール系溶液などで溶解,新品
ガラス繊維の1.4倍の強度

◎(刊1002自動車4)トヨタは運転中の燃費効率をランプでドライバーに伝え
るエコドライブインジケーターを開発,カローラから採用

●(経0929企業11)日本ビクターは薄型で壁掛け可能な軽量のリアプロジェ
クション(背面投射型)テレビを開発,液晶などより軽量で消費電力半分,
来春発売

●(刊0928科学技術33)北海道大学のグループは下水処理場から排出される
汚泥を有用なケトンなどの石油関連物質に転換する酸化鉄系触媒を開発,酸
化ジルコニウム担持,アセトンなど含酸素化合物生成

●(経0926経済3)経済産業省は07年度から省エネ住宅の建設費の補助を拡
大,倍の12億円,効率を15%以上向上が条件で機器や部材の3分の1を
補助,改修も省エネ25%以上で補助金

Jemai 簡易型EMS(環境マネジメントシステム)

2006年10月08日 | 審査・コンサル
産業環境管理協会(JEMAI)では、中小企業向けに新規開発した「環境管理支援システム」によりISO14001の支援の計画を公表しました。

これは経済産業省からの委託により平成16,17年度、中小企業向にISO14001EMSを容易に構築・登録可能とする環境管理支援システムであり、10種類の標準EMSコンテンツプロトタイプと環境活動報告書作成ツールから成るという。

この委託事業の開発に協力した「全日本プラスチック製品工業連合会」、「日本塗料工業会」などの10工業会向けに作られていて、工業会、パイロット企業、㈱トーマツ環境品質研究所、JEMAI及びオブザーバーとしてJQAが参加した。法条例特定ツール、審査解説書、ISO14001解説書も開発されているという。

この6月で、ISO14001認証取得組織数が25,000件を越えている。最近は受審組織の規模が数十名またはそれ以下の従業員数からなる企業のサイズまで小さくなり、構築や審査費用を支払う余裕の少ない中小企業への浸透が遅れている。

これを打破するために、幾つもの簡易型EMSが登場している。例えば、
(1) エコステージ制度
(2) 京都環境マネジメントシステム・スタンダード(KES)
(3) 鳥取県版ISO14001 TEAS
(4) Kids ISO Program
(5) エコアクション21など、など

これらに共通しているのは、システムが簡潔に構築されているので構築日数が通常の半分か三分の一程度であり、費用も格安になっていることである。審査はISOのルールによるのではなく独自のルールで行い、独自の認証を出している。このため、欧米へ輸出している家電メーカーなどは正式なISOと認知しない場合が多く、そこがこれら簡易型システム普及の足枷になっている。

JEMAIの簡易型EMSでは、審査登録がどのように行われるか大いに興味がある。ISOの認証登録機関が審査し正式に登録され、しかも、仕組みが簡潔なため審査費用が格安であれば、大いに普及する可能性が有り、注目してゆきたいと思う。

オゾンホールが大規模に発達中

2006年10月07日 | 温暖化/環境問題
環境省のHP(http://www.env.go.jp/earth/ozone/month/index.html)によれば、「国連環境計画(UNEP)では、1995年からモントリオール議定書が採択された9月16日を「国際オゾン層保護デー」(International Day for the Preservation of the Ozone Layer)と定め、我が国では9月をオゾン層保護対策推進月間と定め、毎年、オゾン層保護やフロン等対策に関する様々な普及啓発活動を行っている。」と紹介されている。

このHPでは、以下の項目が掲載されている。
1 オゾン層の現状
2 フロンと地球温暖化の関係
3 オゾン層保護や地球温暖化防止に向けての取組
4 今年度のオゾン層保護対策推進月間の取組について

冒頭の図は、「1 オゾン層の現状」から転載した2005年10月のオゾンホールと1979年10月とそれを比べたもので、その差の大きさに驚かされる。

「3 オゾン層保護や地球温暖化防止に向けての取組 」では、平成18年6月8日に公布され、平成19年10月1日施行の「改正フロン回収・破壊法」に関する概要などが紹介されている。
* 改正の概要
* 改正条項の概要
* パンフレット「フロンの回収が必要です」

更に、毎年「オゾン層等の監視結果に関する年次報告書」を発行して、オゾン層の破壊の状況やオゾン層破壊物質の大気中濃度の監視結果を公表しており、大規模に発達している現在のオゾン層破壊の様子を詳細に窺うことが出来ます。参考までに是非一度は、ご覧ください。

台風は大型化している

2006年10月05日 | 温暖化/環境問題
大型の台風16号と17号による影響で明日の関東地方は強風と大雨が予想されています。複数の台風がほぼ同じ時期に日本列島に接近することはしばしば有るようですが、最近の台風は大型若しくは強烈になっているように思えます。温暖化の影響が確実に現れているのではないかと懸念されます。

このことに付いて、NHKニュース「おはよう日本」の週末のお天気キャスターでも知られる村山貢司氏が、以下のURLで解説し警告しています。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/special/169/

この記事は9月19日に公開されたもので、冒頭では以下のように紹介しています。
「既に今夏、豪雨と台風による被害を経験した日本。その台風は、地球温暖化により、年々、大型化しているという。昨年米国を襲ったハリケーン「カトリーナ」級の台風が起きてもおかしくない。この7月に『台風学入門』(山と渓谷社)を上梓した気象予報士の村山貢司氏(気象業務支援センター専任主任技師)に、日本を襲う台風の危険性について聞いた。」

この記事の項目を拾うと以下のような構成になっている。
・ 裏づけデーター
・ 温暖化で勢力衰えず――北海道にも上陸
・ 伊勢湾台風を超える大型台風が来る!
・ 日本の護岸対策も安心はしていられない
・ 長雨になりやすい秋雨前線
・ 一度起きた水害はまた起きる
・ 企業に求められる危機管理
・ 都市でもあなどれない土砂災害
・ 自治体任せにせず自己責任で防災と退避を

必見の情報です。参考にしてください。