ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

今週のブックマーク

2007年02月27日 | お楽しみ
日々の仕事や興味のある事柄についてGoogle検索でネット上の情報を集めるのが一般的になってきました。特に再度アクセスする価値があると思われるサイトをブックマークしておくと便利です。

これから機会を設けてお勧めなサイトを紹介しようと思っています。今回は二つのサイト紹介します。

1. 野口健公式サイト:http://www.noguchi-ken.com/message/index.html
サイトの題が「富士山から日本を変える」。
コンテンツ欄には、野口健からのメッセージ、野口健ニュース、野口健からのビデオメッセージ、野口健ブログ、掲示板、プロフィール、フォトギャラリー、七大陸制覇がある。

25日の当ブログで紹介した内容は、「野口健からのメッセージ」内のメッセージカテゴリー「地球温暖化」の中の「アフガニスタンに向けて」の記事に関連しています。是非アクセスすることをお勧めします。

2. 市民のための環境学ガイド:http://www.yasuienv.net/
国連大学:副学長、東京大学;名誉教授でもある「安井至 博士」のサイト。知る人ぞ知る環境関連の著名サイトです。

車の燃料としてエタノールが脚光を浴びているが、車とヒ卜が食糧を奪い合う恐るべき構図が見えるとして、以下のように述べています。

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温暖化対策を進めたい国では,バイオ燃料の導入を決めつつある。この意味での先進国はブラジルである。サトウキビからアルコールが作られる。しかし,サトウキビがどの国でも育つ訳ではない。そのため,日本では米から日本酒を作る要領で,アメリカではバーボンウイスキーと同様にトウモロコシからアルコールを作る政策が進められようとしている。

 しかし,車とヒ卜が食糧を奪い合う恐るべき構図が見えはじめている。大型車をアルコールで走らせると,ヒトの100人分ぐらいの食糧を必要とする。2億台程度がアルコールで走るということは,人口が200億人も増えることを意味する。可食郡はヒ卜に,そして,非可食部からエタノールを作れば良いという考え方はあるが,人類史上いまだに麦の藁から焼酎が作られたことはない。そう簡単ではないことを意味する。セルロース分を分解する細菌が存在することは事実である。シロアリはそのような細菌の助けを借りて生きている。反芻動物も同様である。しかし,技術で何でもカバーできると考えるのは,人類の思い上がりだろう。
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生態系難民

2007年02月25日 | 温暖化/環境問題
野口健の「ガイア礼賛」(日経新聞'07年2月24日夕刊)に『温暖化で「生態系難民」』という記事が掲載されていました。普段気付くことのない視点に思わず「はっと」胸を突かれる内容でしたので概要を紹介します。詳細は新聞をご覧下さい。

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陸路ヒマラヤからアフガニスタンの国境を越え、ヒンズークシュ山脈の麓を車で走ると、乾いた川の近くには村々が点在するが、人は殆どのこっていなかった。

アメリカの空爆の影響で難民が多いと思っていた。難民キャンプを訪れると「何時からか冬になっても山が白くならない、雪が積もらない。川や井戸も枯れ始めた。地雷なら片足で済むかも知れないが、水がなくなれば確実に死ぬ」という。この人たちは、実は温暖化による生態系難民だったのです。

アフガニスタンに暮らす人々が、それほど二酸化炭素などのガスを排出しているとは到底、思えない。

我々、先進国の人間が開発に明け暮れ、経済大国に向けがむしゃらに走り続けている間に、其の代償として巡り巡ってこの地に干ばつがもたらされたのだと思うと胸を突かれた。
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ISO14001のコンサル開始時に、導入教育として顧客の全社員に環境問題の現状をお話しています。先進国の巨大な経済活動に伴う温暖化が、後進国や弱小国に及ぼしている影響の例として、ツバルやモルジブなど海抜1-2mの珊瑚礁からなる島嶼国の水没の危機を取り上げてきました。

今後は、海面上昇だけでなく、温暖化による水不足や干ばつも紹介して行こうと思います。

以下のURLを続けて入力すると緑少ないアフガニスタンの航空写真と地図を重ねて見ることが出来ます。
http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&z=5&ll=35.603719,69.56543&spn=24.236408,24.433594&t=h&om=1

明日から又多忙。名古屋、大阪、千葉そして新潟と飛びまわる週です。ブログが滞るか・・・?

環境ニュース 070218-070224

2007年02月24日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(経0224社会42)国際自然保護連合はアカシュモクザメを近い将来絶滅の
危険性が高い種に,オナガザメの仲間3種を絶滅の危険が増大している種に
認定を決定<シュモクザメはフカヒレ用に乱獲>

●(経0223総合3)産業構造審議会と中央環境審議会の合同会議は温暖化ガ
ス排出抑制自主行動計画の05年度達成状況を公表,21が達成,日本経済
新聞は削減遠く目標自体の妥当性にも疑問符

●(環0221環境経営2)日本適合性認定協会は環境マネジメントシステム運用
状況報告書をまとめた,登録制度に付加価値要求や費用対効果も高い審査<
費用が高い>,パフォーマンス評価実施をとの意見

◎(経0223企業13)不二家は泉佐野工場で環境ISOの認証が一時停止,埼
玉工場に続き,認証機関の臨時審査で

◎(経0221夕刊1)国連宇宙環境平和利用委員会は人工衛星の破片など宇宙ご
みの削減を目指すガイドラインの採択で一致,意図的な破壊回避など

◎(経0222企業11)佐川急便は荷主向けに輸送に伴うエネルギー使用量算出
サービスを開始,JR貨物は二酸化炭素排出量を提示して鉄道利用を促進,
ヤマトはルート集配の効率化を提案

●(刊0221環境12)環境省は気候安全保障に関する議論を急ぐ,概念や位置
づけを整理し,日本が取り組むべき最重要課題として今後の外交方針に盛り
込むよう政府全体に働きかけ

●(経0221表紙1)政府は温室効果ガス削減目標の達成に向け飲食,金融など
のサービス業や学校,病院などに今夏までに自主的削減目標の作成を要請す
る方針<病弱者は私たちがカバーすべき>

●(経0220表紙1)ユニクロは今春から全ての商品を対象としてリサイクルを
開始,無料で回収し海外の施設に寄贈,資材に再加工など,顧客は洗濯し3
,9月(衣替えの時期)に持ち込む

●(経0219夕刊1)総務省は中央省庁が新たな規制を設ける際には導入した場
合の効果や負担を事前評価することを義務付ける,今秋から全ての規制に,
導入過程を透明化

●(経0219夕刊2)米エクソンモービルのCEOは温暖化ガスの削減は全ての
国の政策による解決が必要と,シェブロンのCEOも州毎でなく連邦政府レ
ベルで問題解決を急ぐべきと,エネ業界の態度に変化<本気、時間稼ぎ?>

●(刊0220エレクトロニクス6)東芝は芝浦メカトロニクス,クロリンエンジ
ニアズと共同で電解硫酸式レジスト除去技術を完成し4月に導入,硫酸使用
70%削減,過酸化水素水全廃,硫酸再利用など

ローマ人の物語16-パクス・ロマーナ[下]

2007年02月23日 | お楽しみ
気付いたら、既に17巻を読み終わろうとしている。あわてて、第16巻分をアップします。

帝政への道を切り開いたカエサル。カエサルの遺志を継ぎ、帝国の基礎固めにまい進するアウグストウス。ライン川とドナウ川を防衛線を確固なものにするためにエルベ川を越えてゲルマンに地に踏み入るローマ軍。紀元前5年から紀元後14年までのアウグストウス統治後期が描かれている。

すべてを一人で背負ったアウグストウスの、責任感と持続する意志には感嘆するしかない。この人は、「投げる」ということだけは絶対にしない人だった。このような人物には平穏な老年が保証されてしかるべきだが、幸運の女神は嫉妬深いことでも知られている。しかも、六十代に入ったアウグストウスを悩ませた問題は、彼のすぐ近く、つまり近親の闇から発生したのである。そして、これも考えてみれば、アウグストウスの"身から出た錆“でもあった。(表紙から)

ローマ世界に平和をもたらし、繁栄の礎を築いたアウグストウスを、人々は「国家の父」と呼ぶようになる。しかしその彼にも大きな悩みがあった。後継者を誰にするか-妻リヴィアの連れ子ティベリウスは偉大なる父に反発して一方的に引退。娘ユリアの息子たちに期待をつないだものの、いずれも若くして死んでしまう。カエサルの構想した帝政は果してローマに根付くのか。アウグストウスの「戦い」は続く。(帯から)

めじろ-その2

2007年02月22日 | お楽しみ
先日の「梅とめじろ」の話を家内にしたところ、このところ都会ではスズメが減り、めじろが増えている、とのこと。

これまで人の間近に住み付いていたスズメは、瓦屋根の軒先に巣を作っていたが、瓦屋根が減ると共に姿を消していった。

最近は庭先に実のなる木を植える人が増えており、果実や花の蜜を好むめじろが増えてきているのだそうな。

庭先の木の枝に果物を吊るして、めじろの写真を取る愛好家も少なくないとのこと。

梅とめじろ

2007年02月21日 | お楽しみ
午前の外出がないので、久しぶりに7:40から30分間ほどの朝の散歩へ。今日は天気もよく、気温も暖かく絶好の散歩日和でもありました。また、やがて新居へ引っ越すことも考えると、幾つかの散歩コースの見納め的な要素もあります。

散歩道の途中には所々に梅の木があり、既に七分咲きです。携帯のカメラをかざしてブログ用に一枚撮ろうとしてよく見ると、小鳥が盛んに梅の花の蜜を吸っている。下から見上げて観察していても気にも掛けずに蜜を吸っています。

数えると四羽か五羽の「めじろ」が盛んに蜜をついばんでいる。上面は鶯色で、白いアイリングを持つスズメ大の小鳥ですから、直ぐ「めじろ」と分かる。

細いくちばしで器用に梅の蜜を吸っている。同じ木に「ひよどり」もいて、やはり蜜をあさっているようだが、くちばしが大きいため、「めじろ」ほどには旨く吸えないようです。
そうした様子を暫くの間見惚れていました。

携帯の待ち受けサイズの写真では、活発に動く「めじろ」を旨く捉えることが出来ませんでした。そこで、NETで「めじろ」で検索すると多くのサイトがあり、「梅とめじろ」はとてもポピュラーな被写体のようです。

消費期限と賞味期限

2007年02月19日 | 健康と食
不二家が消費期限切れの牛乳をシュークリーム製造の際に使用していたと報道されたのが、不二家の不祥事の発端だったと思います。そこで、普段よく目にする消費期限と賞味期限の違いを整理してみようと思います。

平成15年7月の食品衛生法及びJAS法の改正により以下のように定義されています。
・消費期限:定められた方法により保存した場合において、腐敗、変廃その他の
 品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなる恐れが無いと認められる期限を示す
 年月日をいう。  *おおむね5日以内で品質が劣化するもの

・賞味期限:定められた方法により保存した場合において、期待される全ての品質
 の保持が充分可能であると認められる期限を示す年月日をいう。
 (但し、当該期限を越えた場合であっても、これらの品質が保持されている
  ことがある物とする。)  
 *但し、三ヶ月以上品質保持が可能なものは年月表示でもかまわない

重要なポイントは、5日以内で品質が劣化する場合は「消費期限」表示をし、その他は「賞味期限」の表示をすると理解して良いようです。

消費期限は、弁当、調理パン、生菓子、惣菜などの傷みやすい食品に表示され、必ず期限内に消費することがポイントです。

一方、賞味期限は、比較的傷みにくい食品に表示され、安全性や味・風味などすべての品質が十分に維持されると保証する期限です。賞味期限を超えた場合でも、必ずしもすぐに食べられなくなるわけではありません。食品資源の有効な活用のためにも、期限が切れたからといって安易に捨てることなく、外観や臭い・風味など、自分の感覚をフルに使って、判断したいものです。

但し、以下の二点の注意を守ったときの話です。
①期限表示は未開封の状態で、開封する以前の品質を保証するもの
②表示している保存方法を守った場合に限って、品質が保証される

そういえば、先日の日曜日、久しぶりに食べたインスタントラーメンの賞味期限は既に半年程前に切れていましたが、何ら気になることも無く美味しく食べました。

環境ニュース 070211-070217

2007年02月17日 | 週間ニュース:ピックアップ
○(経0217表紙1)金融庁は今国会に提出する予定の公認会計士法改正案
の概要で会計士の監査先のグループ企業への再就職を禁止,同一企業への
継続監査の期間も5年へ短縮など癒着防止へ

○(経0217企業12)セブンイレブンは冷凍食品の物流拠点を半減して配送ト
ラックを3割削減,ローソンは経営指導員の社有車の75%を09年2月期
までにアイドリング機能付き車に切り替える

●(経0216夕刊22)経済産業省は製品事故の情報公開基準を決定,ガス・石
油機器による死亡・重症事故は原因の如何にかかわらず事業者からの報告後
,メーカー名,型式を即座に報道発表など

●(環0214環境経営2)ISOの社会的責任に関する国際規格を議論する作業
部会は指針の第二次作業文書案の各国コメントを整理,検討し課題の7項目
を確定,4アドホックGを設置し作業開始

◎(経0215夕刊22)日本たばこ産業(JT)は神奈川県の公共場所での全面禁煙
の条例制定に賛否を問うインターネットアンケートで社員らに反対投票を要
請,県は再アンケート調査へ

◎(経0215夕刊1)企業会計審議会は08年度から全上場企業に適用する内部
統制ルールのガイドラインを正式に決定,金融庁に解釈集の作成を要請,内
部統制報告書に経営者がうそがないとの宣誓書

◎(刊0215環境12)宇部マテリアルズはバイオディーゼル燃料の製造効率を
高められるCa系固体塩基触媒を開発,主成分の酸化カルシウムを活性化

●(経0215社会42)日本経済新聞はリンナイの瞬間湯沸かし器による一酸化
炭素中毒死でユーザーの使い方に問題との認識,換気は常識で注意書きで充
分と,消費者は命の危険性には口頭で説明をと常識のズレ指摘

●(刊0214自動車4)東京電力と日野自動車は共同開発した外部電源式アイド
リングストップ冷暖房の実証試験の結果を発表,二酸化炭素削減97%,コ
スト82%減,エンジン止めて仮眠中運転席の外部電源式冷暖房使用

○(経0212首都圏27)テレビ朝日は13日夜の報道ステーションで丹沢山地S
OS,シカ急増・高速道路に飛び込み事故渋滞多発,食害で植物に絶滅危機
,土壌流出もを放送

○(刊0212自動車4)川崎重工はクラシックスポーツ2輪車に電子制御式燃料
噴射装置を搭載して新排ガス規制に適合,発売

◎(経0211社会30)環境省は温泉法の改正案をまとめた,温泉業者に10年
毎の成分分析を義務化,知事に届け掲示,温泉保護のため掘削に当たって
は既存の温泉への影響調査も

Microsoft Office の脆弱性について

2007年02月15日 | 出来事
警視庁セキュリティーポータルサイト(http://www.cyberpolice.go.jp/)をご存知ですか?
コンピユーターやインターネットの各種のセキュリティーに関する情報が公開されています。このサイトに以下の情報が公開されていました。

今年の1月以降、Microsoft Office の脆弱性に関する情報が発信されています。マイクロソフトはこのような脆弱性について公開された報告を調査し、この問題に対処するための詳細情報と対策を公開しています。

最近はNETの接続環境が整備され、高速で常時接続している場合が多く、そのような場合はWindowsのUpdateを自動更新に設定しおけば、修正ソフトを自動で受け取ることによって外部からのOSの脆弱性を利用した攻撃を防ぐことが出来るようになっています。

しかし、今回はWordやExcelと言った応用ソフトに隠れている脆弱性の問題です。この欠点を利用され、巧妙に作成された Word ファイルを閲覧することにより、意図しないプログラムを実行される可能性があるとのことです。しかも既存のウイルスソフトでは防ぐことが出来ないといわれています。

未だ対策を取られていない方は、なるべく早く以下のMicrosoft Update にアクセスしてOfficeの更新プログラムをダウンロードすることをお勧めします。
http://update.microsoft.com/microsoftupdate/v6/default.aspx?ln=ja

連日審査

2007年02月13日 | 出来事
12日、15:50発「のぞみ」で名古屋へ。この日は三連休の最終日とあって東京駅は子供連れを含め大賑わい。いつものとおり早めに来ては見たものの待合室も一杯。混雑するホームで20分ほど時間をやり過ごす。

いつものようにC席に座って落ち着こうとしていると、隣の席は懸念したとおり子ずれの夫婦だ。1歳程度の男の子と4歳くらいの男の子を連れた20才台と思しき夫婦がA席とB席の予約者だった。大きな荷物を足元に置き、4人が狭い席にひしめいている。しかも、1歳程度の子は席が狭いこともあり、泣き叫ぶ。

そんな状況もものともせず、名古屋まで辛抱する。名古屋からは、東海道線快速で大垣へ。
今回は大垣で維持審査がある。これまで都合三回来ており、いつも大垣駅隣接のアパホテルに泊まっていたが、今回は京都のアパホテルの欠陥問題があり、別のホテルが予約されていました。

審査機関としても事件を起こしたホテルの利用を避けており、以前はしばしば利用していた東横インを利用することもなくなった。審査員をリスクのあるホテルに宿泊させるようなことはしたくないからだろう。

今日13日の大垣での審査の後は、とんぼ返りで東京へ帰り、14日の大田区での審査に備える。今日の審査は17時10分には終わる予定だが、指摘事項について顧客と討議したり同意を得る作業で結構時間がかかる。最終的には現地で審査報告書を作成し、受審組織の責任者のサインを貰い、提出して終了するまでに結局17:25までかかった。

顧客に駅まで送ってもらい、17:44の大垣発快速に乗り、名古屋駅で駅弁を購入し、18:25発の「のぞみ」で帰途に着く。自宅には21:00までには帰り、翌日の審査の準備をして、翌日6:30には家を出なければならない。

一年間を通じてもこのようなタイトスケジュールの審査はめったにない。たいがいの会社では3月は決算やらで多忙だ。ので、2月中に審査を終わりたいと希望する顧客が多く、このように一時期に審査依頼が集中し、スケジュールがタイトになったと言う訳です。肉体的には、やれ、やれ、というべきであり、経済行為としては、ありがとうございます、というべきでしょうね。(新幹線車中にて)

教育訓練にもPDCAあり

2007年02月12日 | 審査・コンサル
冒頭の写真は、今日の日経新聞の記事の一部分です。

不二家ではコスト削減には熱心だが、肝心な教育や研修を重視しない体質が今回の事件の本質だと指摘している。例として、シュークリームなどを作っていた埼玉工場のパート従業員の証言として、「あるはずと思っていた研修がなく、見よう見まねで作っていた」との証言を紹介している。

上の例のように教育訓練をまったくしないと言うのは言語道断であるが、仮に教育訓練を実施したとしても、果たしてそれがどの程度有効だったかと言う視点で評価し、PDCAを回している企業は多くないように思う。

その一つの理由として、ISO14001や9001の教育訓練に関連する規格要求事項ではPDCAの要素が弱いと、審査を通じて実感している。

要求事項を簡単にまとめると、
1. 大切な仕事を任せるには、適切な教育・訓練又は経験に基づいて、任せて大丈夫と判断できる力量を持たせることを求めている。
2. そのために、どのような教育訓練の必要(ニーズ)があるかを明確にする。
3. そのニーズを満たすため教育訓練を実施する。
4. その記録を残せ。

1と2はP(計画)であり、3はD(実施)に相当するが、4の「記録を残す」だけでは、実施結果を評価(C:チェック)し、実施内容を見直し(A:見直し)、次回の更なる向上を目指す計画には繋がりにくい。

このため、規格の要求事項だけを満たせば良いと考え、認証登録時に一度だけ教育訓練を実施したあとは何もしていない企業が多い。「企業は人なり」を標榜している企業の多くでもその傾向が少なくないように思えている。

教育・訓練を実施した後は、質的要素を含め、是非その効果を評価し、それで充分か、更に追加すべきことはないかを見直し、次年度の計画につなげてほしいものです。

環境ニュース 070204-070210

2007年02月10日 | 週間ニュース:ピックアップ
○(経0210企業13)シャープは小学校へ出向いて環境問題について教える出
前授業の取り組みを強化,講師を8割増の90人まで増やす,07年度50
0校を目標に実施

●(経0210社会38)国連の気候変動に関する政府間パネルは地球温暖化が世
界に与える影響を評価した採集草案で世界の氷河が激減し世界人口の6分の
1以上が水量減で影響の可能性などと指摘

○(経0209総合3)金融庁は監査法人に対する検査体制を強化する方針,傘下
の行政機関や公認会計士・監査審査会が問題のある監査法人を直接立ち入り
検査可能に,外国監査法人も

●(経0209企業総合11)不二家は埼玉工場(洋菓子)が取得していた環境I
SOの認証が一時停止と発表,日本環境認証機構が臨時審査し衛生マニュア
ルに不適合な点があると指摘したため

◎(経0209夕刊2)日本経済新聞はニュースの理由(わけ)欄で東京電力など
の発電所データの改ざんをなくすには隠さぬ意識が育つ制度をと主張,規制
内容の見直しや懲戒処分の廃止など

◎(経0208企業総合9)日本経済新聞は内部統制の体制作りの支援を狙ったビ
ジネスが拡大と富士通,丸紅,NTTデータ,日立の支援ビジネスの動向を紹
介<経営陣の教育,支援側の内部統制が問われる>

◎(経0207夕刊16)日本経済新聞は広角鋭角欄,産廃の島・豊島は今で全国
に潜む新たな火種と豊島以外にも膨大な不法投棄があることを紹介,05年
度末で産廃の不法投棄量は1567万トン

●(刊0207総合2)日刊工業新聞は社説でISO9001の審査機関に自らの
品質を重視せよと主張,あそこに頼むと落とされるとの風評を怖がる

◎(刊0205表紙1)日産は10年度に投入する次世代クリーンディーゼル排ガ
ス低減でNOX吸蔵還元触媒方式を採用する計画,尿素SCRより簡素でコ
ストメリットと判断

●(経0203夕刊1)ソニー,リコー,味の素,積水化学など10社は従業員に
よる慈善活動への取り組みを企業の寄付活動に反映させる制度を導入へ研究
会,今年後半から運用,ポイント,送付先指定

●(経0205科学21)環境省は自治体の公園や街路での農薬散布に不適切なケ
ースが見られることから新たな規制導入を来年度から導入,病虫害発生なく
ても散布,近隣住民に告知せずなど

◎(経0204視点26)日本経済新聞は中外時評で軽く見るなかれ「ゴア旋風」
と,温暖化対応で米,大転換へ,彼の不都合な真実という映画が話題

花粉症:その2

2007年02月09日 | 健康と食
今週はじめから花粉症の気配が出てきました。月曜日と火曜日の審査の場では市販の鼻炎薬を飲みながら何とかやり過ごしていたつもりでした。ところが、よくなる方向に向かうことなく、鼻腔内の炎症もひどくなり、急遽、市立病院へ電話をいれ予約を取ろうとしましたが、既に予約が一杯とのことから、金曜日の予約を取りました。

いよいよ花粉用のマスクを手放せなくなり、木曜日の浜松でのコンサルの際も、お客の了解をえて仕事中もマスクをしていました。それどころか、始終着用することになり、床の中でも着用していないとつらい状況でした。

ユニチャームの「超立体マスク」を使用していますが、呼気が目の下あたりからも抜けるのでメガネが曇りがちになります。服用している鼻炎薬メーカー製の「スックルガードマスク」も試みましたが、口先の自由空間が狭く会話に支障をきたすので「超立体マスク」に戻しました。

今朝、市立病院に行き飲み薬(エバステルOD)と点鼻薬(フルナーゼ)とを貰ってきました。説明書によれば、エバステルODは速効性がなく2~4週間で効果が現れる薬のようです。点鼻薬も症状を改善するのに数日かかるそうです。更に数日,マスクを手放せないようです。

実は家内も似た状況にあり、二人してマスクをしています。昨年貰って、あまった薬を冷蔵庫で保管して置いたものを服用しています。

一刻も早く、日本の山々を広葉樹の森に戻してほしいものですね。

ISOと2007年問題

2007年02月07日 | 審査・コンサル
月・火の二日間は製造業の更新審査を担当しました。従業員数が200名規模の中堅の部品製造会社をメンバー審査員と組んで二日間でみる、いわゆる4人日の審査でした。

この会社でも昨年辺りから業務経験が長く種々のノウハウを蓄積して来た課長や職長クラスの現場責任者の退職が続いているようです。忙しい中で引継ぎに充分な時間も取れないまま退職に至ることも多く、以前は簡単に対処できたトラブルが長引いたり、何故その決め事があるのかを充分理解できていないため、その手順を省いたり、確認すべきことが抜けがちになったり、といったことが発生しがちの状況です。

一方で、内外の競合メーカーとのでの厳しい価格競争のなかで、製造原価に響く欠員補充にも慎重になり、バイト、パート或は派遣と言った人の比率も高まり、仕事の質の確保に苦労するといった状況にあります。

ISO14001の審査の例では、「4.3.2」にある「法的要求事項の最新化」、たとえば、その企業に関連する法の改正情報が担当部門に円滑に伝わらないとか、後任者が要求事項の内容を充分理解していないために、どのように運用するかを良く理解できていない状況が出始めていました。

そのことに気付き、会社は退職したばかりの元社員を急遽呼び戻し、審査時に管理責任者や事務局の審査を支援させていました。その人がいなければ審査を円滑に進められたかどうか・・・。

今の時代は60歳でも知力・体力共に充分な人が少なくない。そのような人はまだ十分仕事をこなすことが出来ます。後進の指導も含め専門職や技能職にはもっと活躍する場を提供してほしいものです。

そのように思うと、映画「スペース カウボーイ」を思い起しました。嘗てそれぞれの分野で活躍した4人の男達が40年前の果たせぬ夢を達成すべく宇宙に飛び立ち使命を果たします。まるで60代に青春が戻ったかのように。

すでに花粉症?

2007年02月04日 | 健康と食
この数日来、どうやら花粉症になっているようです。鼻やのどが鬱血します。特に寝ている間も症状が出るのでつらい。そこで朝夕に薬を飲むと治まるようになります。

スギ花粉にしては早すぎるように思えますが、暖冬の影響で昨年よりもはるかに早く飛び始めたようです。

「花粉情報」でGoogleして「環境省花粉情報サイト(はなこさん)」を覗くと、既に2月1日から飛び始め、昨日今日の強風で量が増えているようです。詳細は以下のURLでご確認ください。絵はその頁から転載したものです。
http://kafun.taiki.go.jp/

この冬はインフルエンザは流行りそうなので、ワクチンを打って風邪に備えたつもりでしたが・・・。つらい季節の到来です。

明日から2日間は早朝5時起きで、大船にある会社の審査に出向きます。片道がJRで1時間半なので現地に泊まるには近いし、泊まらないと往復に3時間強かかり、泊まるか否か迷う距離です。花粉の薬の予備を持参することにしています。