ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

震災後、雑感:2011.06.09

2011年06月09日 | 雑感
東日本大震災から間もなく3月が過ぎようとしている。なのに、TBSの朝ズバを見ながらする朝食で涙しない日は無い。

東海道線を静岡から焼津へ向う手前で駿河湾が車窓左手に見えると、ある種の落ち着きのような感動を覚えたものです。でも、先月藤枝へ向う機会があり、車窓から駿河湾を見た時は不安を覚えている自分に気付きました。もし、津波が来たらどうしようと。

震災後、ISO14001やEA21の審査やコンサルでかれこれ20社ほど訪問して行きましたが、共通認識が生まれています。
一つは、これまでの省エネではなく、絶対量が足りなくなり、節電をどうするかの視点に変わってきていること。オール電化などと躍らされてきましたが、電気が止まると何もできない世界に変貌していたことを思い知らされています。現代社会はいつの間にかエネルギーを使い過ぎているのです。電気が止まっても機能する仕組みを組み込む必要があるのですね。

もう一点は、事故・緊急事態の見直し機運です。環境負荷の高くない組織では事故・緊急事態として火災を特定し、避難訓練を毎年行ってきました。しかし、震災後は、事業継続性の視点でリスクを見直す傾向が強くなりました。また、震災時に携帯が全く役立たなかったことから、連絡方法の見直しをしたり、大切なデーターを保管するサーバーをクラウドに切り替えるなど様ざまな検討がされています。

写真は月曜日に久しぶりに水戸の中堅専門機器メーカーを訪問しました。間もなくオープンする[EXCEL みなみ]の一部撮ったものです。
顧客先では未だに天井が所々抜け落ちた部屋で仕事をしています。壁には何か所も亀裂が有り、斜交いの上下30センチほど壁が削れていて少なくとも60センチ前後の上下動が有ったことを示しています。それでもようやく仕事が軌道に乗ってきつつあるようです。先ずは一安心しました。

省エネから節電へ

2011年04月01日 | 雑感
東日本大震災発生前は盛んに省エネが叫ばれ、エネルギーを消費する設備や機器の運用管理や省エネ型の新規設備導入による二酸化炭素排出量削減に取り組んできました。しかし、もはや電力不足と言う深刻な事態を迎え、省エネから節電と言う切迫した言葉に置き換えられています。

電力は充分ありながら、温暖化防止のために省エネと叫んでいたのです。その証拠に東電はオール電化が環境にやさしいといい、電力消費増に繋がる宣伝を盛んにしていたほどです。

原発事故により供給可能な電力量が大幅に減少した結果、計画停電を実施しなければならないほどの事態に至っています。電車の間引き運転や、デパートや駅構内を始め様々な施設や建物で照明の間引きなどの節電が実施されています。

世界中の人々が日本人と同じようにエネルギーを使用すると地球を2.5個必要とすると言われ、贅沢に電力を消費し奢っていたというべきでしょうね。駅のエスカレーターが止まっていてもそれほど困らないし、照明を間引きしてもそれほど暗くありません。

これからは、電力会社が以前のレベルで電力供給することは難しいでしょう。その結果、一人一人に使用可能電力量を割り当て、電力使用量が多い人ほど累進的に電気代が高くなる世の中に移行して行く可能性が高い思います。どのような形であれ、エネルギー使用に関して世の中が大きく変わってゆくでしょう。

東日本大震災後:その2

2011年03月24日 | 雑感
まだまだ余震が続いている。頻度と強さは次第に減少しつつあるが今朝も余震が有った。仕事に関しては、結局、この二週間で予定通り顧客を訪問したのは1件だけでした。
EA21のEMSを構築中の顧客2社のうち1社は引き続き積極的に取り組んでいますが、他の1社とは連絡が取れません。現在の不安定な状況から二の足を踏んでいるのでしょう。

さて、この間に個人的には何が変わったのだろうか。
①事務所でのエアコン使用頻度が大幅に低くなった。設定温度も21度から18度に3度下げ、厚着をして仕事をしている。電力を成るべく無駄に使わない。

②ラジオの復権
計画停電時にはラジオを用いている。以前、防災用に購入したSONY製ICF-B01(写真)を活用している。
ラジオでは解説者が、ウッカリなのか、意図的かは別にして、本音や裏話を披露してくれる。この情報が重要です。例えば、「福島原発は東芝がGEから買ったままのもので津波対策は一切されていません。しかも、アメリカでは欠陥商品と言われていました。」とか。
ICF-B01は手回し充電しながら聴いている。乾電池を入れていますが、手回しで充分。50~60回回すと30分以上聞くことができる。携帯に充電可能な接続端子も付いているので安心である。
ラジオなら「AC」の押し付けがましいコマーシャルもあまり気にならないし、蔓延りすぎの見苦しい三流芸人のつまらない番組を見なくて済む。
かくして、重要な事実の一端を知り、CO2削減に寄与し、ながらで仕事が捗るというメリットにひたっています。

その一方で、早寝早起きが脳細胞の活性化や省エネからも有効と分かっているが、一向に改まっていません。床に就くのは0:30から1:00。夜型生活が改まりません。反省点です。

震災後一週間 そして 不思議な雲

2011年03月18日 | 雑感
震災後一週間 そして 不思議な雲

震災による心の痛み、東電の原子炉事件による深い不信と不安、計画停電による生活の乱れ。はたまた、被災地で物資不足に悩まされているのに買占めに走る人々。

震災で世の中は大きく様変わり。

午前中は久し振りに川越へコンサルに出かけました。駅はエスカレーターを止め、電車は暖房を付けずに運行。約束の30分早く川越に着きましたが、スタバやドトールも閉まっている。寒い朝だったので、開いている店を見つけて並ぶが既に長蛇の列。順番待ちの間に20分が過ぎ、結局は列を離れ待ち合わせ場所へ移動。

エネルギー不足が非効率と言う怪物を其処此処に目覚めさせ、時間を無駄に食い散らかし始める。この状態がいつまで続くやら。

結局、今週は2人日の審査とコンサル1件が延期になり、ニュースや計画停電に振り回され、落ち着いて仕事ができませんでした。来週は、少しは改善されると良いのですが。

写真は夕方散歩に出かけて見かけた不思議な形の雲。あの形はどのように出来たのか、何となく不思議な雲です。片仮名のマに見えるような。

今夜は、Kristina & Laura のCDから「Aqua」を聞いて心鎮めて床に就こう。

エネルギーの使い過ぎを反省するチャンス

2011年03月14日 | 雑感
<大震災の影響で審査を延期>

大震災の影響で交通機関に大幅な乱れが出ているため、顧客とメールで協議(電話が繋がらなかったので)し、明日からの審査を延期することになりました。
本来の予定では、今日は名古屋で前泊し、明日の午前中は名古屋、午後は上尾に戻って審査し、明後日は東京で審査を実施することになっていました。

審査や出張の準備がすっかり整っていましたが、昨夜のうちに東電が計画停電を通知したため地元の浦和を通るJRは不通、新幹線も間引き運転されており、スケジュールどおり行動することが無理でした。

<エネルギーの使い過ぎを反省するチャンス>

最近は、過度とも思えるライトアップや、停電時には手の打ちようが無くリスク管理を無視した「オール電化」など、無駄遣いや無防備な発想が蔓延していたと思えます。しかも、今の日本人のエネル―消費を世界中でまねると地球が2.5個必要だと言われています。

「オール電化」では家庭からのCO2排出量がゼロと謳っているようですが、発電段階から考えればガスを使用した生活のほうが「オール電化」よりCO2排出量が少なくなります。しかも東京電力の発電の多くは、今回の福島原発の事故のように危険極まりない原子力発電に多く依存しています。

福島原発の耐震性は過去の地震を参考にしてそれを上回る条件で設計したと言われていたはずですが、人類はチリ地震など既にマグネチュード9.0以上の地震を経験しているにも拘らず、学者も東電関係者も今回の地震は想定外の大きさだったと言っています。腑に落ちませんね。原発の場合、安全性を絶対優先とし、経済性を優先してはいけないことを示しています。

この地震の影響で東電は計画停電を実施し始めましたが、エネルギーの有難さを実感し、使い過ぎを反省する良いチャンスにしたいものです。

超多忙

2010年09月09日 | 雑感
今年から始めたエコアクション21の仕事が本格的に動き始めています。このため、縦軸に審査とコンサル、横軸にISO14001とエコアクション21をとると、それぞれマスが種々埋まってきたので著しく多忙です。

9月~11月まではこの調子が続きそうです。なおので、これからは携帯からも投稿して、ツイッター的な記事を織り交ぜることを試みようと思います。

猛暑の被害:機器の故障

2010年09月02日 | 雑感
9月に入りましたが、いまだに猛暑が続きエアコンなしでは眠れません。28度設定でも充分涼しいと感じられる状況が続いています。この夏は猛暑に起因すると思われる機器の故障が2回起きています。我が家に限らず起きているのではないでしょうか。

故障1:オーディオスピーカー
日本電産ピジョン製「ORPHEAN」の左側から音が出なくなりました。メーカーに届け確認してもらうと、原因はデジタルアンプ電源部、抵抗焼け切れでした。

何時もこのスピーカーから音楽を流しながら仕事をしています。スピーカーのトップには、キーボードを使わないときのホコリよけカバーである厚手の綿タオルが折りたたんで載っています。今にして思うとスピカーを保温し、空冷を邪魔していたようです。
故障した日もかなり暑い日でしたが、エアコンを点けず使用し、席を立つため一旦切った後、再度電源を入れたら音が出なくなっていました。結局メーカーに送り届け修理してもらいました。

故障2:ルーターの故障
廊下にある室内クローゼット(物入れ)のある列の最上部はCATVモデムとインターネットルーターが置かれて、ルーターから内壁に設置されたハブを通して各部屋へインターネット配線されています。モデムとルーターはそれぞれ別のACアダプターでコンセントに繋がっている。

これらの機器が24時間点灯された状態にあるのでクローゼット上部の空間は機器の熱で暑くなります。そのため、クローゼットの扉を常時少し開放して空冷しています。

カタログによれば、これらの機器の使用温度範囲は0~40℃と指定されている。でも、今年は何度も40℃以上になったのだろうと推定します。
先週、PCがNETに接続できなくなり、ルーターが正常に機能していないことに気付きました。その結果、2007年に導入したBuffalo製ブロードバンドルーター「BLR-TX4M」から「BBR-4HG」へ交換し、順調に機能しています。

高齢者を中心に熱中症で倒れる人が増えていますが、古い電子機器も40℃を越える環境下ではダウンしてしまうようです。

川越市「環境プラザ:つばさ館」へ

2010年07月09日 | 雑感
昨日は、川越市が主催するエコアクション21(以下、EA21と略)の事前説明会に参加しました。環境省が中小企業向けに策定した環境マネジメントシステムであるEA21を普及するためのプログラムの一つに「自治体イニシアティブ・プログラム」があります。

自治体イニシアティブ・プログラムとは、自治体(市区町村)の呼びかけにより、域内でエコアクション21の認証・登録を目指す事業者を募り、地元のエコアクション21地域事務局と審査人の協力のもと、より多くの事業者が短期間で効率よくエコアクション21に取り組むための普及プログラムです。

昨日は事前説明会として、EA21とは何か、どのようにすれば取得できるか、そのメリットなどの説明や導入企業の成功事例などが紹介されました。約30社ほどの中小企業が参加していましたが、後日導入を希望する企業に6回の無償の集合研修を通じて認証取得を支援することになります。

ところで、つばさ館は4月にオープンした資源化センター内にあります。センターの目的は、2機の流動床式ガス化溶融炉によるゴミ処理とその熱回収にあり、つばさ館は環境学習の場として設置されています。
http://www.city.kawagoe.saitama.jp/www/contents/1269482555694/index.html

参加した川越在住の審査人は、一納税者のた立場で、つばさ館の立派さに驚き、お金の掛けすぎではないか、展示などの「待ちの姿勢」の環境学習ではなく、学校や職場に出かけて積極的に働きかける環境学習をすべきと批判的でした。私も、さしずめ事業仕切りの対象になりうる事例なのではと首をひねっていました。どこの自治体にもありがちな「美名に隠れた無駄」だと思いました。

暖房費などエコワットによる測定

2010年04月16日 | 雑感
今週は過去の記録に並ぶほどの寒い陽気が続き、17日の明朝は雪がちらつく可能性もあるとか。昨日も四国・丸亀近郊でもとても寒く、コンサル時に会議室に灯油ストーブが持ち込まれるほどでした。ヒートテックの下着と暖かいウールのチョッキを持参して正解でした。

この寒さで思い出しました。冬真っ盛りの2月にエコワットで仕事場(約8m2)を暖房する時の電力使用量などを測っていたことを思い出しました。結果を紹介しようと思います。
但し、仕事の合間や、思いついたときに測ったので、外気温や室温などの測定条件は揃っていませんので、あくまでも参考データです。

寒い日に仕事をするときは、ひざ掛けを用い、暖かいスリッパを履くなどの防寒対策をしてなるべく暖房やエアコンを使わないようにしていました。それでも寒い場合は、ヒートポンプ式のエアコンを用い室温を20度に設定していました。

例1 エアコン 7.2時間 20円__2.8円/時間
例2 780W遠赤外ヒーター 1.15時間 7円__6円/時間
例3 80W座布団ヒーター 1.52時間 1円__0.7円/時間
例4 60Wあんか(就寝時) 6.47時間 1円__0.2円/時間
例5 ラジカセ待機(*) 39.2時間 8円__0.2円/時間

・ヒーター類は当然ながら定格にほぼ比例している。雰囲気暖房よりも局所暖房がお勧め。
・ヒートポンプ型エアコンは予想以上にエネルギー効率がよさそう。但し、時々使用するだけなので費用対効果のほどは不明です。
・あんかは保温性の良い布団の中で使用されること、しかもサーモスタットでon・offするためか非常に効率が良い。この事実を知ってから寒い夜はあんかを使うようにしている。
・意外だったのは、ラジカセの待機電力です。コンセントをさしたまま、本体のメインスイッチを切った状態でも、何となくハウリングのような音が聞こえるので測ってみました。何と、何も仕事をしていないのに「あんか」並に電力が消費されていました。驚きでした。これ以降、スイッチ付きコンセントを使用し元で切るようにしました。

個々のデーターの精度は高くありませんが、傾向が掴めただけでも有意義でした。やはり、何がしかのチェックをかけることが重要なのだと再認識した次第です。

置時計:新旧交代

2009年11月10日 | 雑感
左の置時計は我が家で活躍している「ぜんまい方式の置時計」です。毎時、時間分だけボーン、ボーンと鳴り、30分ごとに1度ボーンと鳴る原理そのものの機械仕掛け置時計です。どうやらどこかが磨耗してしまったらしく、最近は1日に10分も進むようになり、日に二度ほど調整する必要が出てきました。

私たち夫婦の結婚祝いに頂いたもので、長男長女の成長を見守り、子供たちが巣立ったあとも律儀にコチ、コチ、コチ、コチと時を刻んできました。かれこれ40年以上活躍してきた置時計です。

時計屋を覗いたり、「置時計」でWEB検索しても、最早この種の時計を置いている店は見つかりませんでした。仮に見つけて修理に出しても、新規購入分よりも高い費用が掛かりそうです。何故なら、かつて勤続10年の記念に購入した「セイコー・クオーツ」を20年ほど使用した後、メーカーに修理を依頼したところ、「買うよりも高くつくのでお勧め出来ない」と断られた経験があるからです。

そのような訳で、秋葉原の「ヨドバシカメラ」へ出かけ右の写真にある置時計を購入しました。電波時計です。毎正時異なるメロディーが30秒間鳴る。明るさセンサー付きで、暗くなるとメロディーが鳴らなくなり(就寝中は静か)、秒針の進行も止まります。

でも、当然のことながら電池が必要です。単3乾電池が、時計本体に4本、時計の下にあるカットガラスの回転用に2本、都合6本もの乾電池が必要です。以前は月に1回、時計駆動用と打鍵用に左右のゼンマイを巻くだけでした。

電池がどの程度の期間使えるか不明ですが、所詮、乾電池は消耗品。結局、捨てることになるので、環境にやさしくない。折を見てニカドなどの充電式に替えようと思います。

「初めて人に親切にしてもらいました。」:一日一善?

2009年11月03日 | 雑感
昨日の16時頃のこと。最寄りの駅でエキネット予約のJRチケットを受け取った帰り道のこと。家まで数分の距離にある交差点に差し掛かった時、雨が降り始めた。信号待ちで立ち止まった時はパラパラ降りだったのが、信号が変わることには本格的に降り始めた。

降り始めに傘をさす際に私の脇に立っていた二十歳前後の女性を見ると、傘を持っていないようで戸惑っている様子だった。

その信号を渡るとすぐ次の信号があり、30秒ほど待たされている間に雨足はさらに早くなった。脇にいた女性も同じ方向へ向かうようなので、「途中まででもご一緒にどうぞ」と声をかけ傘を差しだした。

私と同じ方向で、私よりもさらに先まで行くらしい。たわいない雑談をしながら我が家の前を通り過ぎ、彼女の家の少し手前まで送ってゆきました。

別れ際に私をみつめて言った彼女の一言が「初めて人に親切にしてもらいました。ありがとうございます。」だった。

そのことを妻に話すと、今の若い人は友人と歩いている時に雨が降ってきても、傘を持たない友人に傘を差しださないらしい、とのこと。彼女の一言が事実なら種々の意味で重い一言であり、たまたまそのように表現しただけなら「今日は一日一善できたかも」くらいに思うところですが・・・。

あの一言を思い出すと、どうも気になり、どこか気持の落とし所が見つからない。

サステナブルな政治

2009年08月27日 | 雑感
サステナブルという言葉は、最初に環境問題で論じられ、将来世代に良い環境を残さなければならないとの思いで生まれた言葉と理解している。しかし、本来の言葉である「Sustainable Development」(持続可能な発展)は環境問題だけでなくもっともっと幅広く使える言葉である。

その意味で、今の政治はサステナブルだろうか? いや、とてもそうは思えない。

どの政党のマニフェストも基本的には同じ方向、つまり“どんどんお金をバラまくから支持してくださいね。でも、その分将来は大幅増税が不可避ですよ”と言っているに等しい。政治が一致団結して将来世代の若者へのツケ回しを宣言しているようなものである。

政治家の多くは賞味期限切れに近い年齢の人が担っているのだから、膨大な国の借金や付回しの直接の影響を受けることはほとんど無く、この無責任さに気付かないか、または、気付かないふりをしていられる。

本当は今こそ若者が政治に対して怒りを表明し、行動を起こすべきなのだと思う。さもないと、政治に無関心とか言っている間にどんどん将来にツケ回しされるのである。

結局は、最も影響を受けるこの世代が、選挙で、政策で物申すようにならないと日本は良くならないだろう。
このままではやがて「若者の無関心こそが日本のサステンブルな発展を阻害した」と言われかねないのではないだろうか。

衆院選投票日が近づくにつれ、今の政治は基本的なこの事柄で過っていると思わざるを得ない。

期日前投票へ

2009年08月25日 | 雑感
8月30日の衆議院議員選挙投票日には、私用で出掛けるため今日の午前中に市役所で期日前投票をしてきました。我が家から、徒歩で行ける投票所が二箇所あります。市役所のほかにJR北浦和駅付近の期日前投票所です。

帰路の途中、大きな書店で書籍を購入する都合から市役所を選びました。10時直前の時間帯でしたが、1~2分毎に有権者が訪れていました。出勤前や退社後の時間帯ならかなり多いと思われました。

今朝の日経朝刊でも、期日前投票の記事が二つ載っていました。「社会面(39)」では、「外出ついでに1票:期日前投票、駅・スーパーで」の見出しで有権者で賑わっているとありました。同様に「埼玉・首都圏経済面(35)」でも、「衆院選 期日前投票 県内1.6倍 幅広く浸透」として幅広い世代に浸透していると記していました。

投票用紙の裏面に期日前投票の理由欄にレ点を入れる様式になっていますが、レ点を記載するだけで良く、更に詳しい理由を尋ねられることも無いので早めに投票したい人は大いにこの制度を利用すると良いと思いました。

投票しながら、ふっと思いました。政権を途中で投げ出してしまったあの二人の政治家が今回も恥ずかしげも無く立候補しているようですが、そんな自分に投票するときは何を思うのだろうか。情けなく、恥ずかしく思うことは全くないのだろうか。大切な漢字も読めず、国民や海外に散々恥をかいてきた宰相は地元でやはり当選してしまうのだろうかと?

今回に限って言えば、私の嘆きはあながち間違っていると思えないのですが、あとは30日の結果を待つのみです。

LED電球比較

2009年08月10日 | 雑感
SHARP製LED電球が届いたので早速テストやデーター比較をしてみました。

エコワット比較:5時間連続点灯後のデーター
結論:LED電球の定格消費電流が4.1Wであり、待機電力並みに小さい。エコワットの説明書には待機電力の測定には適していないとある。誤差が大きくなるからである。従って、下記データーをとっては見たが、参考にもならない。

単にやってみたというだけのデーター
40Wの白熱電球と40W相当のLED電球をそれぞれ5時間連続点灯後のデーター
白熱電球:0.19kw、LED電球:0.13kw
もっともっと差が出るはずですが・・・。
正確に比較するには精度の高い計測器が必要でしょう。
因みにエコワットの定格消費電力は1wとのこと。

そこで、手持ちの3種類の電球のカタログ値を調べ比較しました。
白熱電球:東芝ホワイトランプ、40W型、重量30gr、定格消費電力36W、485lm
電球型蛍光灯:東芝 EFA10EL/8-R、40W相当、重量50gr、定格消費電力8W、485lm
LED電球:シャープ DL-L401N, 40W相当、重量118gr、定格消費電力4.1W、340lm

<参考>LED電球:
東芝 LEL-AW4N、40W相当、重量データー無し、定格消費電力4.3W、310lm
シャープ製に比べて電力消費量がやや大きく、そのくせ明るくない。
購入対象からはずした。

雑感:
1. LED電球は白熱電球の4倍の重量。ずっしりと重い。半導体の固まりか?それだけ素材が多量に使われていることを意味している。省エネ性は良いが省資源の観点でどうか? 廃棄後の解体容易性や資源回収性は如何?
2. LED電球は水銀レスを謳ているが、ガリウムや砒素を含むのでは?
3. LED電球を長時間点灯しても、電球の温度は人肌程度。これはすばらしい。確かに無駄なエネルギーを熱としては捨てていない。やや暗いが、省エネ性を実感でき、無駄ではなかったと思えるのが良い。 

鉄理論=地球と生命の奇跡、鉄が森林消滅の一因からCO2の削減貢献へ

2009年07月29日 | 雑感
旧友に進められてこの本を読み進むにつれ、森の消滅が鉄器の生産に強く関連していることを知る。一大文明の衰退は森の衰退と関連があることは知っていたが、更に詳しくは鉄器製造のための木の伐採がその一つの大きな理由と知る。

一つの民族や国家が安定して存続するには、命を確実につなぐための食の安定確保と外敵を寄せ付けない軍事力が欠かせない。軍事力は兵力と武器の優劣で左右され、武器は石器、青銅器、鉄器へと進化してきた。

人類が長い石器時代の後、青銅器や鉄器を利用するにつれ、高温下で金属を溶かすために燃料として大量の木を必要とするようになる。その結果、歴史に名を刻む強大な民族や帝国の繁栄したあとには森がほとんど残っていない。

紀元前1700年頃、アナトリア高原に誕生したヒッタイト帝国は、青銅器時代に最初に鉄を使い始めたことで知られ、その当時の製鉄滓が発見されている。エジプトのラムセス2世との戦争でも知られているが、他国に青銅を輸出或いは輸入していたともいわれる。鉄の製法はヒッタイトが滅びるまでは秘密にされたが、彼らが栄えたアナトリア高原ではレバノン杉の森が消滅している。

森の消滅について別の視点もあり、羊やヤギは草木を根元から食べつくすので、これらを家畜としたギリシャなどの国々では森林がそのために失われたとする説もある。

しかし、紀元前五百年からギリシャ都市連合がペルシャ帝国と戦ったペルシャ戦争では、ペルシャがギリシャ側に敗れた一因は、ギリシャ側が鉄製の鎧と武器を持っていたのに比べペルシャ側は青銅製あるいは一部に石器であったためとも言われる。この際の、鉄製造に大量の木々が伐採されたと思われる。

鋼の質と量が古代ローマ帝国に覇権をもたらしたとも言われ、シーザーがケルト人に勝ったのは、ケルト人が青銅製の武器を持っていたためとも言われる。

中国では殷時代から優れた陶器製造技術を持っていたため、他よりも100℃以上高温の1300度で製鉄し、優れた鉄器を作った。特に漢の時代は最も優れた鉄器を作っていたが、漢が通ったあとには森が残らないといわれていた。製鉄による森林の消耗があまりにも激しかったため、やがて森林資源がすっかり枯渇し、それ以降は良質の鉄器を作ることが出来なくなてしまったという。

海水に鉄を散布し植物プランクトンを増やすことで大気中のCO2を削減できるとする「鉄仮説」も紹介されていて、その実験結果についても触れられていて興味深い。

この本の詳しい紹介は次のULRでご参照ください。
http://www.niaes.affrc.go.jp/magazine/061/mgzn06110.html