ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

週末、孫達の来訪

2008年10月31日 | Granddaughter
この週末に孫達が尋ねてくるとの連絡が水曜日にありました。父親が友人の結婚式に出席するためこの週末は不在になるためとのこと。そろそろ会いたいと思っていた孫達を迎い入れるためにわかに忙しくなりました。

先ずは、包丁研ぎに着手しました。だいぶ前からそろそろ切れが悪いと妻に言われていました。研いだ包丁で材料を切ると、調理も手早く出来るだけでなく、切り口がきれいだと料理も美味しく仕上がります。

粗砥、中砥そして仕上げ砥と順に研ぎ、切れ味が納得できるまで研ぎます。薄手の折り込み広告の端部に垂直に刃をそっとたて、そぎ落とすように包丁を引いたとき、紙に引っかからず切り口がきれいに切れる状態まで研いでゆきます。

一時間半ほど掛けて3本の包丁を研ぎ、その後孫達の目線の高さも考慮に入れ片付けや掃除をしました。

今日の午後は会社で判定会があり、審議終了と共に17時に会社を飛び出し、孫達を迎えに行き、電車で我が家へたどり着きました。上の孫娘は間もなく4歳になるので、保育園後の移動でしたが、軽くおやつを食べただけで、小1時間の電車での移動を苦にすることもなくたどり着きました。

弟は1歳6ヶ月。もう乳母車ではおとなしくしてくれないので母親に前向きに抱かれての移動です。まだ言葉で意思表示するまでに至っていませんが、話しかえると凡そ話しは理解しているようです。

来週からの多忙の前の嬉しいひと時になりそうです。

コシ・ファン・トゥッテ

2008年10月28日 | お楽しみ
昨夜27日、堪能してきました。「ウィーン国立歌劇場 2008年日本公演」の公演曲目の一つです。指揮者はこの曲を好んで幾度も指揮してきたリッカルド・ムティーです。

半年前に予約し、この公演をより一層楽しむために、1989年メラノ・スカラ座でのムティーによるDVD、1991年のアーノンクール指揮、ロイヤル・コンセルヘボー管弦楽団によるCDを求め、更に図書館に所蔵されていた1962年カール・ベーム指揮、ロイヤクフィルハーモニー管弦楽団によるCDを聴き比べ、楽しみながら待っていました。

その為、結果としてこの「コシ」とAV3枚の「コシ」に登場する都合4種類の歌手や合唱団そして管弦楽団を比較しながら聴いたことになります。ライブなので細かな点では、下記のような幾分他よりも劣る部分が無いでもありませんが、素敵な歌に満ちたモーツアルトの曲の出来の良さやムティーの指揮と相俟って総じて大満足です。

オケはウィーン国立歌劇場の艶やかで温かみのある弦が好きです。この曲では合唱団の活躍する場が多くありませんが、それでもとても質の高い合唱が聴けます。この合唱団の歌がもっと多く聴けるオペラを見たいと思います。

グリエルモ役の今回のイルデブランド・ダルカンジェロは歌唱力と声量の豊かさから最も良かったと思います。この人のドン・ジョバンニ役を見て見たいと思いました。迫力充分でしょう。

テノールのフェルランド役は表現力と声の質から1989年ミラノでのヨーゼフ・クンドランドが好きです。アリア<いとしき人の愛の吐息が>は彼の歌がいちばん好きです。

また、ドン・アルフォンソ役はもっと声の立ち上がりの良い歌手の方がもう少しテンポよく進行したのではないか等と、知ったかぶりの感想を持ちながらも楽しんできました。

手のひらが痛くなるほどカーテンコールに最後まで付き合い、東京文化会館を出たのが22時30分頃でした。終わって見れば、あっという間の4時間でしたが、今後二度と聴く機会が無いかもしれません。忘れがたい良い経験でした。でも、もう一度見たいな。

注目ニュース 081019-081025

2008年10月26日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(経10/24全面広告10)東芝はエネルギーをつくる,CO2は作らない,年間7億トンものCO2削減に貢献と全面広告 (東芝の事業は原子力発電所だけでない,他の製品やサービスの実態を含めると如何,部分最適か)

◎(刊10/24自動車4)愛知県大府の型善は自転車用チューブ代替材の新樹脂材を開発,パンクや空気ぬけなし,熱可塑性エラストマーに発泡剤添加

○(経10/24消費35)イオンはガラス瓶でなくペットボトルのボージョレヌーボーを発売へ,輸送時の二酸化炭素排出量削減,遮光性劣るがすぐ飲む(資源循環と二酸化炭素排出とをどう総合評価したのかは不明,都合のよい環境側面だけを宣伝しているとしたら問題)

○(刊10/24物流13)日刊工業新聞は停泊時の陸上給電の技術開発状況を紹介,日本郵船が受電船増強,商船三井がLNG発電を利用など

◎(経10/24企業13)日本電線工業会は工場内で使う銅電線の断面積を2倍にすると送電中に失われる電力が半減するとの結果,普及へ (送電ロスを明らかにせず,資源と省エネをどうバランスするのが妥当かは不明)

○(刊10/23環境12)大阪リサイクル事業協同組合は11月からテレビのリサイクル回収料金を1台1680円に値下げ,不法投棄防止で

●(環10/22総合3)産業技術総合研究所は製品ライフサイクルを通して生み出す製品価値と環境負荷,コストを分析評価するソフトを開発,無償

◎(刊10/22機械7)島津製作所はRoHS対象元素を自動的に分析するエネルギー分散型蛍光X線分析装置を発売,判定結果表示まで自動化

●(経10/21夕刊表紙1)ソニーは10年度末までに携帯型AV機器の内部配線皮膜の塩ビを全廃,パナソニックやシャープも代替を進める

◎(経10/21企業13)東京電力は川崎市臨海部に出力合計2万kWの大規模太陽光発電所を建設へ,11年度運転開始

◎(刊10/20科学技術20)東京工業高専の研究グループは伯東と共同で過酸化水素水による洗浄コストを半減する白金系触媒を開発,薬液削減など効果

○(刊10/20表紙1)大日本スクリーンはウエハー端部に薬液を直接と吐出する方法で洗浄の有効面積を2%拡大するエッチング技術を開発,製品化
http://www.screen.co.jp/press/NR081024.pdf

環境ニュース 0801019-081025

2008年10月25日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(刊10/24表紙1) 国際標準化機構(ISO)は技術管理評議会(TMB)の常任国を12から14カ国に拡充し,10年から日本を常任国に

●(経10/23表紙1) 政府は化審法を改正し,既存物質を含むすべての化学物質の製造・輸入量,用途の報告を年1回義務付けへ,通常国会に提出(EUのREACH規制の影響)

●(環10/22表紙1) 環境新聞は家電や自動車もペットボトルリサイクル危機と同様の危機がとリサイクル業者指摘と,国内リサイクル困難に

◎(刊10/23環境12) 環境省は途上国での相乗便益型クリーン開発メカニズムの調査報告書をまとめた,途上国に要望多く重点対策すべきと指摘

◎(刊10/22最後面36) 日刊工業新聞はホンダがクリーンディーゼル車の開発を見直し,排ガス浄化コスト負担重く,軽油の価格高騰で魅力減退

◎(環10/22総合2) 国土交通省は緑地の社会環境貢献度を評価する認定制度を来年度に創設するため委員会を来月にも設け,評価マニュアル等作成

◎(経10/22総合3) 政府は温暖化ガス国内排出量取引制度に参加の企業を募集開始,年内に08年度の参加企業をまとめる(自主目標が90年度比でどの程度なのか知りたい)

◎(経10/22企業11) 電気事業連合会は08年度上半期の産業用大口電力需要が前年同期比で2.7%増で過去最高の1545億kW時,家庭は減少(自主目標で温暖化ガスの排出削減が進むのかなあ)

◎(刊10/22環境11) 環境省は生物多様性に関するホームページを開設
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/

◎(経10/22財務16) 日本経済新聞は会計士法改正から半年,改革急ぐ監査法人とその動向を紹介,規制で業務説明書の開示始まるがまだ一部と(紺屋の白袴、環境監査法人はいかに)

○(経10/24経済7) 日本公認会計士協会は金融商品の時価会計凍結に賛同できないと反対,経済の実態を反映すべき(都合が悪くなるとルールを変えるのではリスク管理が出来ない)

○(経10/23企業総合11) 石油連盟は温暖化ガス排出量取引制度で業界団体としての参加を可能とするよう政府に要請する考え(一つの方法,国家管理容易に)

還暦過ぎての卒業証明入手

2008年10月24日 | 出来事
所属審査機関ではISO審査だけでなくCDM検証も実施しており、CDM審査が適切に実施されているかなどに関して国連のUNFCCC事務局の認定審査がこの夏に行われました。そのとき受けた指摘をもとに個々のCDM審査員の力量を明確にするための種々の関連資料を再度整備することになりました。その中には、各審査員の英文の経歴書を新たなフォーマットで作り直すことや最終学歴の確認などが含まれています。

10年ほど前に、審査員として独立することを決め、各種の資格を取得するため大学院修了証明を郵送で入手したことがあります。発行依頼書、¥400の郵便小為替、返信用封筒を同封して申し込むことで用意に入手出来ました。その際入手した証明書を電子化してPCに保存しておきました。

今回もその電子ファイルから写しを印刷して提出するつもりでした。でも、その電子ファイルを開くことが出来ません。データーはPFC形式のファイルで保存されており、現在手持ちのソフトでは開くことが出来ません。この10年の間に文書画像用のソフトの淘汰が進行し、PFCファイルは殆ど使われなくなり、TIFFファイルかPDFファイルが主流になったようです。かくして、還暦を過ぎて再び大学に証明書発行を依頼する羽目になりました。

ところで、写真のCDも図書館から借りた1枚です。曲はフォーレのレクイエム。アンドレ・クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団による1962年の録音ですが、デジタルでリマスタリングされ2007年に発売されたCDです。

この曲は、天国的な美しさにあふれる心安らぐ音楽であり、ゆったりとしたテンポで、音楽への豊かな包容力を持って、清澄で優しさにあふれた《レクイエム》です。これほどまでに心が清められ、聴くものをうっとりとさせてくれる演奏はほかにはないのでは。

実は、この演奏のCDを既に持っていますが、従来の通常のPCM録音のCDです。聴き比べるとその差は歴然。従来版では全体に霞がかかったような録音でしたが、このCDでは殆ど音に濁りがなく、各パートの分離も申し分なくまさに清澄で心洗われる音楽に仕上がっています。誰にでも奨められるCDの一枚です。

・・・今は盛んに美しいクラシック音楽をCDからWAVファイルとしてHDに保存して楽しんでいますが、あと10年も経つとファイル形式が変わり、これらを読み出すソフトが存在しなくなったりすることのないように祈っています。



The Phantom of the Opera (1986 London Cast)

2008年10月22日 | お楽しみ
これも図書館で見つけたCDです。これを聴きながら最初の遭遇を思い出しました。

『オペラ座の怪人』は1986年10 月9日ロンドンで初演され、1988年1月26日にはニューヨークでも上演がはじまり、大ヒットとなった。ロンドンでは21年、ニューヨークでは20年の最長ロングラン公演記録を現在も更新しているとか。日本では、劇団四季により1988年から断続的に上演され、現在も大阪で20周年記念を銘打って公演中です。

ここでは20年も経った時点で下手なコメントをするつもりはありません。例えば、Amazonのホームページで表題をコピーして検索するだけで、素人や玄人らしき人々からの30を越えるコメントを読むことが出来ます。興味があればそちらをご覧下さい。

1987年(昭和62年)、5月4日から23日にわたって仕事で海外出張し、英国、フィンランド、オランダ、ドイツ、フランス、米国そしてメキシコへと、内外の家電メーカーを駆け足で訪問し、自ら開発した新製品の紹介・技術指導をしました。
その折に、数日英国に滞在し技術提携を検討していた英国企業に通い、彼らの製品の製造方法や品質管理方法などの指導を受けていました。

ロンドンのラッセルスクエアー(大英博物館に近い)に宿があり、仕事が終わって地下鉄で4駅目のPiccadilly Circus(銀座4丁目ぐらいに相当する繁華街)へ出て、夕食に手頃な店を探しながら周辺を歩き回っていました。その折に、ある劇場の前で入場前の観客の長蛇の列に驚き、見上げると看板には例のマスクをした怪人の絵と共に「The Phantom of the Opera 」とありました。

日本公演は1988年4月28日であり、その一年前のこの当時、このミュージカルの情報を殆ど持っていなかったので大して関心もなく「随分人気が高いのだ」と関心しただけでした。

今になってこのCDを聴きながら、「Google UK」、「London Map」など検索してロンドンの市街地図を呼び出して当時の行動を辿るうち、初演後半年そこらの熱狂的な人気真っ盛りの時期にあの長蛇の列に遭遇したことがこのミュージカルとの最初の遭遇でもあったこと、あるいは、当時のことをかなり鮮明に懐かしく思い出しました。

昨日は、札幌郊外でISO14001の審査をしてきました。月曜午前は会社で研修会に出席し、15時に羽田を発ちました。昨日の帰路は慌しく、新千歳空港で搭乗前10分間で夕食弁当を胃に流し込むタイトなスケジュールをこなし、何とか22時に帰宅しました。

札幌の朝の気温は10℃。そろそろコートを羽織る人の姿がちらほら。でも、昨年よりも暖かいとも言っていました。昨年、函館では1月に雪が積もらず、2月になってやっと積もったほどに暖かかったとのこと。北海道のお米が美味しくなり新潟の「こしひかり」の味が落ちているとも言う。温暖化が明らかです。

注目ニュース 081011-081018

2008年10月19日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(経10/17企業13) 地球環境産業技術研究機構はダウケミカルと共同で雑草などから石油化学の基礎原料の量産技術を実用化へ,プロパノール

●(経10/16企業総合11) 新日鉄化学などは省エネ型のリン光型有機ELを年内にも量産,消費電力を4分の1にするあど
http://www.nscc.co.jp/news/download/071206.pdf

◎(刊10/16科学技術24) 大阪産業大学などの研究グループは下水焼却灰を使ったアスファルトの保水材を開発。従来比40%保水性能を向上

◎(刊10/16環境16) 富士通テンは設計段階の製品について環境負荷物質の規制への適合状況を正確かつ短時間で把握できるシステムを本格運用開始(メンテが大変,一企業では負担かな)

○(刊10/16環境16) 日本コカコーラと帝人は東京国際映画祭のオープニングイベントに再生素材100%のグリーンカーペットを提供する
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/081018/tnr0810182051010-n1.htm

○(刊10/16西日本37) 堺市都心地域温暖化対策地域協議会は堺市の中心部で予約応答式電気バスの社会実験を開始,1か月

○(経10/16総合3) トヨタは超小型の新車を発売,燃費23km/L,大人3人子供1人,排気量1,000cc
http://car.jp.msn.com/new/article.aspx/root=au003/article=10510/articlepage=1/articletype=3/?brand=&date=&freeword=&page=1

◇(刊10/16環境16) 横浜の京急百貨店は不要の紳士用スーツを店頭で回収し,紳士服売り場で使えるクーポンを提供,他社のも可能

◎(刊10/15環境13) 住友3Mはハロゲン含有量を0.15%未満に抑えた構造用接着剤を発売,原料成分を改良

◎(刊10/15環境13) サントリーは白州工場などの水源地の山梨県北杜市などと森林整備協定を締結,隣接の森林と合わせて保全活動

○(経10/15経済7) 名古屋銀行は営業車両に電動自転車の導入を開始,10店舗で15台でスタート

◎(刊10/13環境9) 旭化成は従来や電気二重層コンデンサの5倍の出力を持つリチウムイオンキャパシタを電極の改良などで実現,補助電源に

環境ニュース 0801011-081018

2008年10月18日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(経10/18国際6)欧州環境庁は京都議定書の目標(8%削減)がEU全体で2010年達成可能との報告書,取引制度や自然エネルギーの実行で

●(刊10/17環境11)世界自然保護基金(WWF)は有害化学物質対策に市民が参加するためのガイドブックを作成,UNEPの国際戦略を解説
http://www.wwf.or.jp/activity/toxic/lib/saicm.htm

●(刊10/17科学技術20)日本原子力開発機構は長期ビジョンで原子力の活用が2100年に低炭素社会を実現,05年比で二酸化炭素排出10%にと<放射性廃棄物が長期的に亘って安全安心に管理できるすべは確立できたかな?>

◎(刊10/17環境11)環境省は09年春にも家庭のエネルギー利用状況を詳細に把握する実態調査を実施する,電力計での機器別使用状況

◎(経10/17夕刊社会20)徳島県議会は地球温暖化対策推進条例を全会一致で可決,罰則付き,来春4月施行,計画と報告義務,虚偽などに過料
http://eco.nikkei.co.jp/news/nikkei/article.aspx?id=SSXKF0181%2017102008

◎(経10/16表紙1)政府は国内排出量取引制度の全容を固め21日の地球温暖化対策推進本部で正式決定し参加企業の募集開始,目標厳化要求

○(経10/16企業総合11)電気事業連合会は08年度上半期の発受電電力量が前年度同期で横ばいの4973億kW時,景気減退でと解説(いつになったら省エネ努力の成果が表れるのかな)

●(経10/15企業12)日本経済新聞社は第5回日経ものづくり大賞にパナソニックの二酸化炭素排出削減モデルの草津工場などを決定,環境を評価(ものづくりは作り方とつくるものの両方が大切)

◎(経10/15企業12)環境省とJCBは省エネ製品などを購入した消費者にポイントを付与するモデル事業開始,ポイントで排出枠など購入可能(購入しない選択には配慮なし,環境省は本流での温暖化対策を望む)

◎(刊10/15環境13)国内クレジット推進協議会は国内CDM制度の仲介業者のデータベースを構築へ,中小企業の参加や相談を容易にする(仲介業者が死の商人にならなければよいが)

○(経10/15国際8)日本政府は地球温暖化対策の閣僚級準備会合で中国やインドなど新興国を他の発展途上国から切り離して削減目標課す提案

◇(刊10/15自動車5)東京トヨペットはハイブリッド車購入顧客に走行550km分カーボンオフセット証書を進呈するキャンペーン実施(この様な風潮には歯止めが必要では)

●(経10/13表紙1)日本経済新聞社は第18回日経地球環境技術賞の大賞に地球環境産業技術研究機構(繊維からエタノール効率生産)を選定

リフレッシュ研修とCPD:資格を更新準備中

2008年10月16日 | 審査・コンサル
早いもので環境マネジメントシステム主任審査員になって6年目を迎えようとしています。審査員資格は、経産省の外郭団体である(社)産業環境管理協会に属するCEARと言う組織が審査員の力量を評価し登録する仕組みになっていて3年毎に登録更新手続きが必要です。

更新時の用件には、審査機関に所属しているとの前提で言えば、①3年間に最低3回の審査実績、②審査機関の責任者による推薦、③申請締切日以前一年以内のCEAR承認リフレッシュ研修終了書提出、④申請締切日以前一年以内の15時間以上の専門能力の継続的開発実績記録提出などがあります。

①と②は審査機関で審査に従事していれば特に難しいことはありません。③では規格の最近の開発・改訂情報、最新の環境技術や環境法規制の再確認などの目的で1日7時間コースの研修を受講することが必須条件です。④は講演会の聴講や社内研修会での発表などが対象であり、最低1年に15時間以上自己研鑽したことを文書で報告することが求められています。

今週は審査で外出する予定がないので、在宅勤務の形で資格更新申請のための報告書作成や、多忙な予定が入っている11月の審査の準備などに取り掛かっています。また、その合間を縫って精力的に図書館からクラシックの名盤を借り出しています。

写真の一枚はお気に入りのバックハウスのピアノとイッセルシュテット指揮、ウィーンフィルによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集です。1996年に発売されたリマスター版であり、その存在を先ほど知り、急遽アマゾンに発注しました。図書館から借りてきたCDはすべてそれ以前のものだったので、より優れた音質で楽しめることが期待できます。

審査では「・・・ですね」ではなく「・・・ですか」と聴く

2008年10月14日 | 審査・コンサル
ISOマネジメントシステムの審査の基本は、受審組織における仕組みの構築、運用或いは維持の状況を確認し、規格や自らの決め事を守って有効に機能しているかを確認することです。この目的からすると、審査先に対するコンサルは基本的に審査の範疇外であり、禁じられています。

表題に上げた「・・・ですね」の典型例は、審査の場で「・・・すると良いですね」と表現することです。これは明らかに審査顧客に特定の方法を推奨または強要していると受け取られ、コンサルに該当すると判断される表現です。

単に「・・・ですね」という表現も場合によっては、答えを誘導しているか断定していると受け取られる表現です。審査の基本は、相手に質問し、相手から答えを得ることであり、こちらが勝手に答えを押し付けるものであってはいけません。従って、審査では「・・・ですか」と言った質問形で聴くのが基本です。

先日、リーダーとして独り立ち直前の審査員が担当する新規登録審査に指導員として同行しました。審査後の講評では、専門的な指摘はここでは別にして、未だ「・・・ですね」が多く、審査ではもっと「・・・ですか」など質問形にするように指導しました。

彼はカバンからメモを取り出し、「以前も言われて気を付けるようにしているのですが・・・」と言いつつメモを取り出し確認していました。でも、以前に比べれば大分良くなってきていますので、そろそろ独り立ちして審査を担当することになるでしょう。

写真は、またまた図書館で見つけた懐かしの演奏です。ハイフェッツが演奏するベートーヴェンとブラームスのヴァイオリン協奏曲(1955年録音)です。歴史的名演かつ文化遺産とも言うべき1枚です。

注目ニュース 081005-081010

2008年10月12日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(刊10/10エレクトロニクス12) パナソニックとルネサステクノロジは共同で回路線幅32nmプロセスの半導体で量産化にメド,新材料採用などで

○(刊10/10環境15)大阪市のキンレイは自社の外食チェーンに奈良県吉野産の国産間伐材を使用した割りばしを導入へ
http://www.kinrei.com/c/press/pdf/081006.pdf

○(刊10/10環境15)パナソニックは世界自然保護基金の北極圏プロジェクトのサポーターに,3年間で2000万円支援(札びらだけならさびしい)

○(刊10/9物流15)全日空は軽量で耐摩耗性の新構造のタイヤを航空機に装着開始
http://www.ana.co.jp/ana-info/index.html

●(刊10/8建設13)大成建設はキャプティなどと共同で建物直下の地盤を改良し耐震補強する工法を開発,土壌浄化にも応用可能

◎(刊10/7表紙1)日本梱包工業組合連合会は中国,韓国の梱包団体と共同で木箱梱包規格の統一のための組織を設立へ,アジア規格(なぜ世界規格を目指さないのか)

◎(刊10/7機械6)ホソカワミクロンは微粒子の連続生産粉砕機を発売,内部付着防止機能などで消費電力を5分の1に
http://www.hosokawamicron.co.jp/news/pdf/news20081006.pdf

◎(刊10/7科学技術20)神戸大学の研究グループはすべて生分解性高分子材料で構成した複合材料を開発,ナタデココでポリ乳酸とセルロース複合材

◇(経10/7全面広告10)日立製作所は,すべてを地球のためにとデータセンターの消費電力を12年度までに最大50%削減と全面広告(需要予測の記載がない欠陥広告,世界の需要は2倍以上で消費電力量は増大,読者に誤解を与える)

◇(刊10/7環境10)グリーン購入ネットは指針の対象範囲拡大に伴いホームページに一般衣服情報を掲載
http://www.gpn.jp/press_release/guidelines/release_080930.html

◇(刊10/7環境10)九州電力は鹿児島県長島町で長島風力発電所の営業運転を開始,出力5.4万kWと九州地域で最大級
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=13020

◎(刊10/6エレクトロニクス8)東芝は炭化ケイ素とシリコンを組み合わせたハイブリッド型インバーターを開発へ,電力損失を3,40%低減

環境ニュース 0801005-081010

2008年10月11日 | 週間ニュース:ピックアップ
●(経10/10企業12) 日本経済新聞社は第57回日経広告賞の最優秀賞に東芝の白熱電球の製造中止,環境広告賞に旭化成など環境関連で上位占める

◎(刊10/10総合2) 経済産業省は50年に温室効果ガス排出を半減するための仕組みなど検討する2050研究会を立ち上げる,企業関係者20人

◎(刊10/10啓発10) 日刊工業新聞社とモノづくり推進会議は08年(超)モノづくり部品大賞を選定,環境関連部門に紙製DVDディスクホルダ等

○(経10/10消費29) 日本経済新聞は燃料高と健康志向で男性はクロスバイクを通勤に。主婦は電動アシスト自転車で子どもを送迎と販売好調を紹介

●(経10/9企業13) 日本産業機械工業会は8月の環境装置受注額が前年度比1.9%増の445億円,外需が2.2倍,国内向けは前年割れ

◎(経10/9夕刊社会23) JR東日本は通勤電車に計測機器を搭載し架線や線路の異常を日常の運航で早期発見へ試験車両を製造,11月に試行

◇(経10/9企業13) トヨタ自動車はレクサスの全車種にハイブリッド車の設定を急ぐ,販売環境改善へ

◇(刊10/9自動車5) 三菱ふそうはハイブリッド車の開発部隊を2倍の約100人体制に強化,また環境社会報告書2008を発行

○(刊10/8環境11) 政府は温室効果ガスの国内排出量取引の試行実施制度設計案を自民党に提出,企業単位堅持,1月から実施など(なぜ国民に提示しないのかな,温暖化対策は裏技でなく本道で)

◇(経10/8自動車5) 富士経済はバイオエタノールの需要予測を発表,15年には90万kL,1620億円に達し07年度の400倍以上にと(国内らしいが明記なし)

●(経10/7表紙1) 経済産業省は非化石燃料の利用を電力,ガス,石油の各社へ義務付けへ代替エネルギー法を抜本改正へ,30年度には3割へ(電力会社に義務付けは分かるがガスと石油は不可解,川下で対策が妥当,電力は選択肢あり)

◎(刊10/6環境10) 環境省はカーボンオフセット制度検討会を1ヶ月開催延期,国内プロジェクト由来の排出枠への活用で異論や批判で

ランパルとラスキーヌ、カザルスのブランデンブルク 

2008年10月10日 | お楽しみ
図書館所蔵のCDの中から、またまた懐かしのお気に入りを見つけました。写真左側のCDです。
モーツァルト作曲「フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299」
  フルート:ジャン=ピエールランパル、ハープ:リリー・ラスキル
  パイヤール室内管弦楽団、指揮:ジャン=フランソワ・パイヤール
録音:1963年6月

学生時代にLP版で好んで聴いていた曲です。懐かしい演奏に出合えてとても幸運です。しかも、図書館には通常のPCM化によるCDと96khz/24bitでリマスター化した2種類のCDがあり、聴き比べると両者の差は歴然であり、音質のよい後者を借りてきました。

音質やダイナミックレンジなど録音の古さを一切感じさせず、まるで最新の録音のようです。1960年から70年代のアナログテープの音質が如何に優れていたかを思い知らされると共に技術の進歩に感謝・感激ひとしおです。

もう一曲は、嬉しい出合い。
バッハ作曲「管弦楽組曲及びブランデンブルク協奏曲全集」
マールボーロ音楽祭管弦楽団、指揮:パブロ・カザルス
録音:1965年

この年のマールボーロ音楽祭で、当時88歳、高齢のパブロ・カザルスのためにゼルキンが主催して優秀な演奏家を集めて管弦楽団を編成して、カザルスの思いのたけをこめて演奏されていると言う。しかも第5番のソロをルドルフ・ゼルキンが弾いていたという。

ワルターの最晩年に彼のために編成したコロンビア管弦楽団による多数の名演とよく似た状況といえるのかもしれない。
かつてはカール・リヒター版を聴いていたと記憶しているが、カザルス版も音楽の楽しみを充分味わえて楽しい。急ぎすぎず、気宇広大で味わい深い。出合えてよかったと思える演奏です。

なお、上記の2枚ともまだAmazonで入手可能です。

ところで、最近は新規登録の審査件数がめっきり減っていますが、今週は2件もあり結構多忙だったので、木曜日にアップ予定のブログが遅れてしまいました。

名盤鑑定百科 協奏曲篇

2008年10月07日 | お楽しみ
BOOKデータベースによれば、「各種協奏曲の名曲100曲を選び、その作品との関わりへの視点を提示。当該曲の成立事情、「協奏」の意味を捉え直す手がかり。総合的「ディスク一覧」―取り上げられたディスク数3409。録音年代順に配列し、盤の評価・録音状態・廃盤情報・コメントを付す。」とある。

既に交響曲編と室内楽曲篇に名演として紹介され、かつ、さいたま市立図書館の資料検索でヒットするクラシックCDの名盤を借りてPCにコピーして仕事の合間に聴いています。

これまでにCDを購入する際には、音楽雑誌や新聞に紹介されたものを購入して来ましたが、それらのうちで名盤としてこの本が紹介している確率は50%程度です。名演と思って購入したが、この本によれば、名演とされていないCDが半数あると言うことです。

勿論、音楽を聴く人の好みや感性に依存する割合が高いので、別の評論家によれば評価結果が異なる場合もあるはずです。しかも、名盤鑑定百科が対象にしているCDの録音時期はおおむね西暦2000年までです。

最後は、ゆっくり時間を割いて自ら聴き比べ、自分の感性に合う演奏かどうかを判断することになるでしょう。(しかし現実には、結構忙しいので一体何時になったらその時間を作れば良いかいまのところ不明確です。)

注目ニュース 080928-081004

2008年10月05日 | 週間ニュース:ピックアップ
◎(刊10/3環境12)シャープはクリーンジャパンセンターの資源循環技術システム表彰で家電再生プラスチックの事業化で受賞

◎(刊10/3素材11)三井金属は絶縁層にチタン酸バリウムを使った基板内蔵用キャパシター材料を開発,500倍以上の蓄電容量,エッチング可能

●(経10/2夕刊社会22)警察庁は道路交通法の規則を改正し電動自転車のパワーを2倍に引き上げる方針,坂道の走行が楽に

◎(刊10/2表紙1)日刊工業新聞ほかは08年超モノづくり部品大賞に小糸のLEDヘッドランプや東芝のスパースエンジンなど選定(環境対策の部品が多数受賞)

○(経10/2企業11)シャープはシリコン薄膜太陽電池を本格量産開始,ガラス基板で電力変換効率9%

○(刊10/2エレクトロニクス7)TDKは色素増感太陽電池とリチウム二次電池を組み合わせた住宅向電力供給システムの事業化へ,二酸化炭素排出量75%減

◎(刊10/1機械7)富士通は製品含有化学物質情報を一元管理できるシステムを発売,REACHyaJAMPのシートにも対応

◎(刊9/30企業13)TDKは容量2倍のHDDの製造技術を開発,磁気ヘッド技術など改良し記録密度を803Gビット/平方インチ

○(経9/30企業15)ローソンは来年3月からコンビニの二酸化炭素を10-40%削減可能なシステムを導入開始,現在東京大学と提携し実験中

○(刊9/30環境16)ユニーはプライベートブランドの野菜ジュースで,販売1本につき1円を国土緑化推進機構の緑の募金に寄付,年内限定

◇(刊9/30エレクトロニクス10)NEC液晶テクノは白色発光ダイオードを搭載したカメラ液晶モジュールを出荷へ,長寿命で低消費電力

○(経9/29企業9)アルプス電気は透明電極膜に酸化亜鉛を使った製品を09年に量産開始,インジウム系の代替化