オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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らしくない小技で半歩前進

2015-09-19 00:57:38 | 千葉ロッテ

こんな戦い方もできるのかと、ちょっと驚き、それならもっと早くからやってくれよと、そんな小技を駆使しての逆転勝ちです。
決勝点となった荻野のセーフティースクイズはベンチからの指示ではなく深めに守っていた一塁手を見ての判断だったとのこと、どこか誇らしげなのも当然でしょう。
田村のバントも最初のは相手のミスに助けられましたが二度目のスクイズは絶妙で、一死二三塁からスクイズ連発での2得点は素敵すぎます。
またこんな早めで大丈夫かよ、と不安にもなった福浦への高濱の代走も功を奏しましたし、今日はベンチも含めた全員野球での勝利です。

そうは言いながらも大嶺祐は期待とは裏腹にコーナーを狙いすぎのやや逃げ身のピッチングで、序盤の攻めはあと一本が出ず、淡々と負けてしまうような展開でした。
スリーボールピッチングの大嶺祐はカウントを悪くした挙げ句に甘く入ったところを痛打されての3回78球、逆立ちをしても5回を投げ切れそうにもありませんでしたので先発としては恥ずべき交代も仕方がなく、二桁勝利も規定投球回数も来季にお預けとなりそうです。
チャンスにことごとく凡退をしたデスパイネも振り回すのはいいのですが頭の位置が動きすぎていることで軌道がバラバラで、あれでは出会い頭の交通事故がせいぜいでしょう。
ただその偶然により波に乗ることもあるでしょうから、不謹慎ではありますが是非ともぶつかって欲しいです。
そんな試合を立て直したのは陳冠宇のピッチングで、ここのところは腕をしっかりと振ってストレートが140キロ台で安定をしているからこその2回零封、2安打2四球と塁上を賑わせはしましたが不思議と点を取られるような気がしなかったとは荻野のバックホームと田村のブロックのおかげではありますが、危惧をしていた陳冠宇の中継ぎ起用がはまったのは嬉しい誤算、600万でミリオンダラー成瀬の穴を埋めて余りある4勝目です。
そのバトンを益田、松永、内、そして貫禄の西野がしっかりと受け取っての完封リレーはイニングを追うごとに動きが鈍くなっていく二日酔い軍団に助けられたところはありましたが、崩れかけた試合をひっくり返しての逆転勝ちはチームに勢いをもたらす、貴重な半歩です。
とりあえずは言ってみるものだな、の福浦に鈴木、荻野で5安打2打点にファインプレーも喜ばしく、明日は今江のゴリパワーで押し切りましょう。


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◆9月18日(金) ソフトバンク-千葉ロッテ20回戦(ソフトバンク12勝8敗、18時1分、ヤフオクドーム、32,308人)
▽勝 陳冠宇 11試合4勝4敗
▽S 西野 53試合1勝2敗33S
▽敗 攝津 19試合10勝6敗

バッテリー
千葉ロッテ
 大嶺祐、陳冠宇、益田、松永、内、西野―田村
ソフトバンク 攝津、飯田、柳瀬
―細川

 

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ロードムービー

2015-09-19 00:01:07 | 読書録

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講談社

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辻村深月の短編集です。
数ページのものもあれば短編にしては長めのものもありますが、どれも辻村深月のエッセンスがぎっしりの連作短編集に仕上がっています。
表題作であるロードムービーがらしさ爆発で、辻村深月だからと身構えていたはずなのですが暗闇でいきなり殴られたかのような、そんな衝撃はさすがとしか言いようがありません。
しかもそれが小手先のテクニックではなく周到に織り込まれたものですからひれ伏すしかなく、なるほど、あの感情の動きはこれが理由だったのかと、とにかく感心をされられました。
どうしても短編はページが限られることからもう一つ入り込めないことが多いのですが、こと辻村深月に関してはそれはあたらないようです。

辻村深月にとっては思い入れのある作品だったのでしょう、その作品の同窓会のような作りとなっています。
各作品の登場人物があちらこちらに顔を出すのが特徴ではあるのですが、これは読者への近況報告、あるいは壮大なプロローグと言ってよいでしょう。
それだけに留まらず、どこか切ない、しかし記憶にはもう残っていないはずなのに懐かしいような、そんな数十年前の自分を思い起こさせてくれます。
どの作品かは読んでからのお楽しみ、ただし順序を間違えれば何のことやらちんぷんかんぷんですので、デビュー作から順番に読んでいくことを強くお奨めします。


2015年9月18日 読破 ★★★★★(5点)


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