こんな戦い方もできるのかと、ちょっと驚き、それならもっと早くからやってくれよと、そんな小技を駆使しての逆転勝ちです。
決勝点となった荻野のセーフティースクイズはベンチからの指示ではなく深めに守っていた一塁手を見ての判断だったとのこと、どこか誇らしげなのも当然でしょう。
田村のバントも最初のは相手のミスに助けられましたが二度目のスクイズは絶妙で、一死二三塁からスクイズ連発での2得点は素敵すぎます。
またこんな早めで大丈夫かよ、と不安にもなった福浦への高濱の代走も功を奏しましたし、今日はベンチも含めた全員野球での勝利です。
そうは言いながらも大嶺祐は期待とは裏腹にコーナーを狙いすぎのやや逃げ身のピッチングで、序盤の攻めはあと一本が出ず、淡々と負けてしまうような展開でした。
スリーボールピッチングの大嶺祐はカウントを悪くした挙げ句に甘く入ったところを痛打されての3回78球、逆立ちをしても5回を投げ切れそうにもありませんでしたので先発としては恥ずべき交代も仕方がなく、二桁勝利も規定投球回数も来季にお預けとなりそうです。
チャンスにことごとく凡退をしたデスパイネも振り回すのはいいのですが頭の位置が動きすぎていることで軌道がバラバラで、あれでは出会い頭の交通事故がせいぜいでしょう。
ただその偶然により波に乗ることもあるでしょうから、不謹慎ではありますが是非ともぶつかって欲しいです。
そんな試合を立て直したのは陳冠宇のピッチングで、ここのところは腕をしっかりと振ってストレートが140キロ台で安定をしているからこその2回零封、2安打2四球と塁上を賑わせはしましたが不思議と点を取られるような気がしなかったとは荻野のバックホームと田村のブロックのおかげではありますが、危惧をしていた陳冠宇の中継ぎ起用がはまったのは嬉しい誤算、600万でミリオンダラー成瀬の穴を埋めて余りある4勝目です。
そのバトンを益田、松永、内、そして貫禄の西野がしっかりと受け取っての完封リレーはイニングを追うごとに動きが鈍くなっていく二日酔い軍団に助けられたところはありましたが、崩れかけた試合をひっくり返しての逆転勝ちはチームに勢いをもたらす、貴重な半歩です。
とりあえずは言ってみるものだな、の福浦に鈴木、荻野で5安打2打点にファインプレーも喜ばしく、明日は今江のゴリパワーで押し切りましょう。
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◆9月18日(金) ソフトバンク-千葉ロッテ20回戦(ソフトバンク12勝8敗、18時1分、ヤフオクドーム、32,308人) ▽バッテリー |