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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2014年通信簿 22 里崎智也

2014-11-18 00:35:37 | 千葉ロッテ

22 里崎智也 捕手 38歳 年俸1億6000万円

【2014年成績】 17試合 37打数 7得点 9安打 打率.243 2二塁打 0三塁打 0本塁打 4打点 0盗塁 3四死球 6三振 得点圏打率.429

里崎が16年間のプロ野球人生を終えました。
ここ数年は故障との戦いで、右肩や背中の張り、腰やふくらはぎを痛めたり、今季はシーズン中に左膝の手術もしましたので、もう体力の限界だったのでしょう。
年齢的なものもありますし、一番に重労働とも言われる捕手というポジションを長年に渡って守り続けた代償、なのかもしれません。
何度かの炭水化物断ち、などの減量が実らずに体重が増えてしまったことも、その選手寿命を縮めてしまったように思えます。
成瀬とコンビでCMに出演をしていた君津住宅と球団との契約が切れてしまった今季のオフに、その成瀬と里崎がチームを去るのですから因縁めいたものも感じます。
いつかまたロッテのユニフォームを着て、歌って踊れる指導者となる里崎であってくれればと、その日が来るのを楽しみに待つことにしましょう。

里崎と言えば打てる捕手、との評価が一般的です。
その通算打率を見てみれば.256でしかないのですが、ハードな捕手ということを考えれば立派な数字です。
打での貢献はもちろんのこと、強肩で二度のリーグトップの盗塁阻止率を誇り、また1000試合以上に出場をした捕手としては史上最少のパスボール19個と守備でも堅実なプレーで投手を支えた、打守歌の三拍子揃ったロッテの歴史に名を刻む名捕手と言ってよいでしょう。
思い切りのいいスイングで三振をしても「それがどうした」とばかりに胸を張ってベンチに戻る姿を王様スイング、王様三振と評しましたが、未練がましくコースなどを審判に確かめたり、苦笑いを浮かべるような選手に比べれば清々しさがあり、下位での宝くじと考えれば充分すぎる存在感を見せてくれました。
その王様ぶりはリードでも顕著で、執拗に同じコース、球種を要求し続ける、外国人選手に立ち上がって捕球をするぐらいの高めのボールを投げさせる、など首を傾げたくなるようなものも目立ちましたが、一方で里崎のリードは読みづらい、との相手チームの選手の声もありましたから、それも一長一短だったのでしょう。
橋本将と競い合っていたころには内角を大胆に突く攻めのリードだったものが、その橋本将がFA移籍で退団をした後は一転して外角中心のリードとなってしまったのが残念と言えば残念で、また小林雅に辛辣な言葉を発するのと同じように温度差をつけずに若手を萎縮させるような素振りをするなど、気になるところが無かったわけではありません。
しかしそれらをひっくるめてが里崎であり、衰えたとは言えども吉田、江村、田村らの若手捕手が超えられない高い壁として君臨をしてきました。
その里崎が春先からルーキーの吉田を使い続ける状況で、次の捕手を育てるのがチームの命題、そして僕の仕事でもある、と口にしていたのが強く印象に残っています。
体調面での不安があったにせよ自分を殺してまで若手に対して経験に裏打ちをされた技術を教え込むのは、その気持ちも含めて一選手としてはかなりハードルが高かったはずで、それができる里崎だからこそ伊東監督も今後の閣外協力を頼んだのでしょう。
いったんはチームからは離れて評論家としての道を歩む里崎となるのでしょうが、頼りになる兄貴分として今後もロッテの里崎であり続けてくれることを願います。

2007年通信簿 2012年通信簿
2008年通信簿 2013年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1億6000万円 → 任意引退 ※9/11に引退表明

 

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2014年通信簿 21 内竜也

2014-11-17 01:07:32 | 千葉ロッテ

21 内竜也 投手 29歳 年俸2500万円

【2014年成績】 5試合 0勝0敗0S 防御率5.06 5回1/3 9被安打 1被本塁打 2与四球 0与死球 6奪三振 被打率.375

有り余る才能がありながらもそれを受ける器が小さければ発揮ができない、内のプロ野球人生はこれを地で行くかのような苦難の歴史です。
先月に右肘、右足首の手術をするとの発表があり、右足首は先月末の手術で全治3ヶ月とのこと、また今後に右肘の手術があれば来季も出遅れが必至です。
今年で5年連続8度目はフランケンもビックリ、同じ箇所を何度もやるのは手術が上手くいっていないからなのか、リハビリを見切りで実戦に復帰をしたからなのか、はたまた完治が難しい状態になってしまっているのか、いずれが理由かは不明ながらも先が見えないことだけは確かでしょう。
守護神を期待されて久しい内はもう来季で30歳、これだけ故障が相次げばその守護神はおろか個人的にはありかなと思っている先発転向をしてもベンチとしては計算ができないでしょうから、シーズンを通して無事此名馬なところを見せない限りは中継ぎでしか活躍の場を与えられないのではないかと思います。
それでもあの正真正銘の150キロのストレート、落差のある縦のスライダーがこのまま埋もれてしまうのはあまりに惜しく、何度目の正直かは分かりませんが今度こそ、今度こそです。

今季の一軍は春先の僅か5試合ですし浦和でも6試合しか投げていないのですから、もっと早く手術の決断ができなかったのかともどかしくもなります。
シーズン中にメスを入れるのは本人としても球団としても勇気のいることでしょうが、シーズンが終わってからの判断は遅すぎるように思えてなりません。
秋口になって急激に悪化をした、というわけでもないでしょうし、このままではダメとの感触は夏場すぎにはあったのではないかと、もしそうであれば後手後手です。
だましだましでも、とは選手からすれば当然のことでしょうから、そこは球団が総合的に判断をして背中を押してあげるべきでしょう。
その判断の結果がこのタイミングであれば仕方がないのですが、そうなのか、との疑問が残ります。
今季はほとんど仕事をしていない内ではあるものの、これらを鑑みての公傷5割の扱いでモチベーションを維持しつつ、完治をした内を心待ちにしています。

2007年通信簿 2012年通信簿
2008年通信簿 2013年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 2500万円 → 2250万円 (▼10%)

 

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月光ゲーム

2014-11-16 20:55:07 | 読書録

月光ゲーム

東京創元社

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初の有栖川有栖です。
例によってデビュー作から、と順番を守っての一冊目は、学生アリスシリーズとなります。
ちょっとふざけたようにも見える名前は辻村深月と同じで登場人物のそのままで、自らが名探偵役かと思えばそうでもなく、むしろ道化を演じているように見えなくもありません。
かれこれ30年近くも前の作品ですからそれも理由でしょうが、どこか古典的な作風が懐かしく、せっかくですので一気にシリーズを読み上げてしまおうと思います。

矢吹山、語呂からすれば伊吹山のことなのか、しかし伊吹山は火山ではなく、浅間山を遠くに望めるとの記述もありましたのであるいは長野か群馬なのかもしれず、まあそれはどうでもよいのですが、ここにキャンプに訪れたいくつかの学生グループが、眠っていたはずの火山の噴火で下山ができなくなるところから話が始まります。
そしていわゆるクローズド・サークルでの殺人事件、ダイイング・メッセージ、犯人捜しと度重なる噴火といった生への脅威、一方で甘酸っぱい恋物語もあり、まさにてんこ盛りです。
シリーズ第一作ということもあってか人物紹介にあてる記述が多かったようにも思えましたが、関西弁が気にはなったものの読みやすい文章でした。
ただ与えられた情報でトリック、と言っていいのかすら微妙ですが、これを見破るのは難しかったです。
閉じられた環境ですのでアリバイ崩しがメインかと思いきや噴火に逃げ惑うといった状況の中での殺人だけに全員にアリバイが無く、そしてその動機も「どうせ死ぬのだから」と犯人に語らせながらも「自分が犯人と分かってしまうことを避けるため」の行動をとるところなどは矛盾でしかありません。
また日本人で、しかも会ったばかりの相手にファーストネームで呼び合うのは違和感があり、むしろファミリーネームの方が読者にやられた感を与えたのではないかと思います。
そんなこんなで次回作に期待をしつつ、これはこの作品が悪いわけではありませんが先日に御嶽山の噴火で大きな被害があったばかりですのでページをめくる指がかなり重かった、その内容以上に陰鬱な気持ちになってしまったこともありますので、平均な評価とさせていただきます。


2014年11月16日 読破 ★★★☆☆(3点)

 


何があった?

2014-11-16 16:02:27 | 独り言

昨日のアクセス数が41439PVと、過去最高を更新しました。
しかしこれといったトピックスがあったわけでもなく、訪問者数は普段とさほどの変化はありません。
アクセス解析を見てみれば20時台に109IPの訪問者に対して27259PVと異様な数字を示しており、普段は1000~2000程度のIE11からのアクセスが昨日は28115ですので、特定のIPからIE11で何らかの特殊なアクセスがあったのではないかと、ちょっと気味が悪いです。
その数字からして手動で出せるものではありませんからなおさらで、とりあえずブログのパスワードだけは変更をしておきました。
アクセス数が増えるのはブロガー冥利ではありますが意味を伴わないものは迷惑ですらありますので、一過性のものであることを願います。

 

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2014年通信簿 20 服部泰卓

2014-11-16 00:50:56 | 千葉ロッテ

20 服部泰卓 投手 32歳 年俸2300万円

【2014年成績】 9試合 0勝0敗0S 防御率8.31 8回2/3 14被安打 2被本塁打 8与四球 2与死球 3奪三振 被打率.389

昨年の突然のブレイクに喜びながらも何が変わったのかがよく分からず、実質的な二年目のジンクスへの危惧を抱いていましたが、ものの見事にはまってしまった服部です。
左打者へのワンポイントがその生きる道ながらも.471も打たれてしまえばどうにもならず、すっかりと二年前までに戻ってしまいました。
そういった意識があったかどうかは分かりませんが守りに入ったかのようにも見える、あるいは怖じ気づいたかのような投球回を上回る与四死球ではベンチの信頼を失うのは当然のことで、昨年にあれだけの活躍をして、しかも左の中継ぎの枯渇といったチーム事情でありながらも僅かに9試合の登板ではどうにもなりません。
浦和でもワンポイント的な起用で無駄な四死球こそ与えませんでしたがピリッとしないピッチングで、来季に33歳という年齢からして再びの土俵際です。
チームにとっては不幸ながらも服部には幸いなことにこれといった新たな中継ぎ左腕の加入が今のところありませんので、捲土重来を期すのみです。
秋季キャンプのメンバーから外れて苦しい立ち位置に変わりはありませんが、トヨタ旋風に乗って諦めずに上を目指しましょう。

昨年の台頭のきっかけとなったのは、初登板でのサヨナラ勝ちによるプロ初勝利だったと思います。
それで自信を付けたのか16試合連続無失点と、前年までとは別人のようになった服部でした。
皮肉なもので今季はその初登板で炎上をしてしまい、その後も1試合たりとも無走者で終わる登板が無かったのですから投手は繊細な生き物です。
そもそもが目を見張るような球威があるわけでもなく、伝家の宝刀と呼ばれるような決め球があるわけでもありません。
いわゆる投球術、ボールの出し入れで勝負をするタイプの服部が、コントロールを乱しているようでは勝負にならないのは当然と言えば当然です。
よくあの球威で内を突けるな、とは昨年の驚きでしたが、いきなり打ち込まれたことで際どいところに、の意識が強まったのが悪かったのかもしれません。
今後に急に球威が付いたりキレが出たりするわけもありませんので、もうあとは開き直りしかないでしょう。
ホームベースを広く使った意表を突いた配球を若い捕手陣とともに練り上げていく、そうでもしなければトライアウトが待っていると、尻に火を付けてやっていってもらいたいです。

2008年通信簿 2013年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿
2012年通信簿


【オリオン村査定】 2300万円 → 1900万(▼17%)

 

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2014年通信簿 19 唐川侑己

2014-11-15 01:46:04 | 千葉ロッテ

19 唐川侑己 投手 25歳 年俸6540万円

【2014年成績】 23試合 4勝9敗0S 防御率4.66 116回 146被安打 10被本塁打 33与四球 8与死球 62奪三振 被打率.319

ルーキーイヤーを除けば、プロ入りしてから最低の成績で終わった唐川です。
ただ残念なことにさしたる驚きもないのが正直なところで、ついに来てしまったのか、と諦めの境地に近いものがあります。
マウンド上でうっすらと笑みを浮かべることはあっても基本的には鉄面皮な唐川は自分にはストライクゾーンなのですが、しかしそれは表情を抑えていると言うよりは覇気が足りないだけではないのか、と疑いたくもなる、淡々と、常に淡々としたその挙動は成績が伴わないと頼りがいではなくやる気の無さに見えてなりません。
もちろん内情はそんなことではないのでしょうが、それがファンを惹きつけるスマートさに繋がっているとしても、年齢不相応な若さ、がむしゃらさの欠如のようにも思えます。
昨年は大きな故障もなく規定投球回に達したことで一つの壁を乗り越えたのではと期待をしていましたが、変化のためのシュート習得もいつの間にやら忘れられてしまい、そしてコントロールがそこそこまとまっていれば試合を作れてもそれが乱れれば打たれ止まらない、唐川は唐川のままの2014年でした。

ストレートのスピードをいつも話題にしていましたが、つまりはボール全体の力の無さに尽きます。
ピッチングはスピードやパワーだけではなくコントロールやキレも重要な要素ですが、どちらか片方があればいいというものでもありません。
ここ数年の奪三振の減少は唐川がそういったタイプではないにしても深刻で、そして被打率も3割を超えました。
打たせて取る方が楽、とは小宮山の「27球で終わりたい」の発言もありましたので一概に否定はしませんが、空振りを取れなければファールで粘られるなどして球数が増えてしまい、そして疲れから制球が甘くなって中盤で捕まってしまうという、まさに唐川な状況をもたらしてしまいます。
その持ち味だった制球力も年々に衰えを見せているのですから、ピッチングスタイルも含めて何らかの変化が必要です。
師と仰ぐ涌井が移籍をしてきたことで走り込み、スピード、そしてシュートといろいろなことを学べるのではないかと期待をしていたのですが、しかし何も変わりませんでした。

これまでずっと先発でやってきた唐川も、7年目にして中継ぎで起用をされました。
また不調による浦和行きも本人としてはショックだったのではないかと思いますが、しかし来季はもっと厳しい措置をとられるかもしれません。
先発陣の頭数が不足をしていることからも、当然のように唐川には先発としての活躍が期待をされます。
しかしその期待を裏切れば、かわいさ余って憎さ百倍、となることは充分にありえるでしょう。
それでも地元出身の唐川には期待をし続けていますし、やってくれると信じています。
オフに金髪にするなどしてはっちゃけるのもいいですが、今となってはそんな余裕もない、一軍すら危ういというぐらいに自分を追い詰める唐川であって欲しいです。
まだ来季で26歳、しかしこのオフに話題の巨人で開幕投手までをも務めた東野が放出をされたのも26歳のオフでした。
そんなことにならないよう、成瀬が抜けたことで「開幕投手を目指す」とのその言葉、意気込みが結果に表れる来季としてくれるよう願います。

2008年通信簿 2013年通信簿
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2011年通信簿
2012年通信簿


【オリオン村査定】 6540万円 → 5500万円 (▼16%)

 

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伝説は自らが作るもの

2014-11-14 21:35:13 | 映画

ヘラクレス

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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あまり世間的な評判はよくないようですが、自分にとっては今年の下半期で一番の作品でした。
ギリシャ神話の英雄であるヘラクレスをモチーフに、しかし半神半人ではなく人間としてのヘラクレスが描かれています。
それでいてギリシャ神話の登場人物を巧みに配してのストーリーは、これこそがエンターテインメントでしょう。
神の力を借りて、ではなく自らの腕力を頼みに困難な道を切り開いていく、そんなヘラクレスが本当に神の子であるのか稀代の詐欺師なのかはもうどうでもよく、自分を信ずるものこそが力を発揮できる、怯えず、驕らず、とにかく前に進んでいく、そんな「ヘラクレス」の上映会をロッテの納会でやってもらいたいぐらいです。

とにかくパワフル、一直線の展開は、見ていて爽快です。
裏切り者がいるのだろうな、との想像どおりの一ひねりにはやや驚きもありましたし、ヘラクレスの抱える闇といった下地もありましたが、基本的には筋肉祭りです。
あんな二の腕だと他の役に差し障りがあるのでは、と心配になるぐらいのヘラクレスのパワーは、ドウェイン・ジョンソンが元プロレスラーと知り納得、そして感心をさせられました。
チーム・ヘラクレスの仲間たちの見せ場がきちんとあるのもいいですし、12の難行もそのチームで乗り切ってきたのかと、エンドロールにも注目です。
最後の死が引っ掛かったのが唯一のマイナスポイントで、名作でもままある設定の破綻もなく、超人的ながらも神ではないハーキュリーズの英雄譚に乾杯です。


2014年11月14日 鑑賞  ★★★★★(5点)

 

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成瀬の笑顔

2014-11-14 01:52:03 | 千葉ロッテ

成瀬のこれ以上にない、これまで見たこともないぐらいの満面の笑顔です。
そして嬉しくて仕方がない、との内心の思いを抑えきれない、そんなにじみ出るような笑みに複雑な心境です。
ロッテで11年間の自分を評価してもらえなかった、成瀬からすれば足蹴にされたぐらいに受け止めたであろう単年ダウン提示も傍から見ていれば妥当なものでしたし、しかしエースとしてチームを支えてきた成瀬の自負、FA権を取得したことによる主張も分からないでもありません。
ですから縁がなかったと、そう思うしかなく、あとはそのエースの名に恥じないピッチングをヤクルトファンに見せてあげてください。
一部に報じられている3年6億が出来高込みでなければ、2016年のシーズンには涌井に並ぶ、あるいは超える年俸を手にすることになります。
しかしロッテも負けてはいられません。
今度こそ、今度こそ真のエースを育て上げて、成瀬が悔しがるようなチームを作り上げることが恩返しにもなります。
球団、ベンチ、選手、ファンが一丸となって、手に手を取り合ってゴールデンイヤーを勝ち抜いて日本一をその手に、常に上を目指して戦っていきましょう。

 

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2014年通信簿 18 藤岡貴裕

2014-11-13 00:43:32 | 千葉ロッテ

18 藤岡貴裕 投手 25歳 年俸2700万円

【2014年成績】 27試合 6勝10敗0S 防御率4.48 132回2/3 142被安打 19被本塁打 51与四球 4与死球 97奪三振 被打率.281

三年目の今季も6勝、そして負け越しと、どうにも壁を越えられない藤岡です。
それでも自己最多の投球回でしたし、課題のコントロール、四球もほんの気持ち程度ではありますが改善の兆しが見え始めています。
そしてストレートも140キロ台をコンスタントに投げられる試合も増えてきましたし、逆にマウンド上での苦しげな表情がかなり減ってきました。
成瀬が抜ける来季は左のエースとしての期待が集まりますので、四度目の正直で殻を破っての二桁勝利を期待します。

それだけに今季の、いや昨年に続いて今季も伊東監督の無茶苦茶にも見える起用で伸びる芽を摘まれたような気がしてなりません。
かわいい子には旅をさせよ、あるいは千尋の谷に突き落とす 、と期待の裏返しのつもりだったのかもしれませんが、さすがに度を越していたように思います。
先発で73球を投げた翌日に連投で33球、あるいは140球超えが2試合と、球数が多い傾向のある藤岡ではありますが早めの継投のチームでは目立った存在です。
大敗の試合で懲罰のような続投もありましたし、心身ともの疲労蓄積が来季以降に及ぼす影響は無視できないでしょう。
ようやく一皮むけた、といった雰囲気もあった藤岡だっただけに、もっと慎重な起用をして欲しかったです。
こんなものではない、藤岡の資質からすればもっとできるはずだ、との思いがあったのだとしても、ちょっと負荷をかけて能力を引き出すといったレベルではありませんでした。
来季も同じようなことを繰り返せばいろいろな意味で壊れてしまいそうな不安がいっぱいですので、そうならないよう願います。

もっともピリッとしない藤岡にも問題があります。
重心が高めで胸も張りきれず、上体で投げ急いでいるようなフォームでぐらぐら、といった感じもありました。
リーグトップの19被弾と球質の軽さを疑われるようなところもありましたので、しっかりと腕を振ってキレで勝負をするしかありません。
そのためにも尻のでかさの復活で下半身主導のピッチングを取り戻す、そうあってもらいたいです。
攻めきれない気持ちの弱さ、打たれ出すと虚ろになる目線、など課題は少なくありませんが、一つ一つを着実に解消をしていきましょう。
本来の伸びやかなストレート、そしてスライダーはエースナンバーに相応しい魅力あるものですので、こんなところで足踏みをしている場合ではありません。
早くも開幕投手の候補から名前が落ちてしまった藤岡ですが、藤岡もあるぞ、と伊東監督からその言葉を引き出す来春を楽しみにしています。

2012年通信簿
2013年通信簿


【オリオン村査定】 2700万円 → 3100万円 (△19%)

 

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国を蹴った男

2014-11-12 21:46:15 | 読書録

国を蹴った男

講談社

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伊東潤の短編集です。
長尾景春や長野業正などあまり取り上げられることのない武将を主人公に据えた作品が多いため、ここのところのお気に入り作家の一人です。
こちらでも那波無理之介、石田三成と長束正家、毛利秀広と樋口兼続、佐久間盛政とまつ、山上宗二と豊臣秀吉、そして今川氏真と、マイナーな登場人物やメジャーどころの意外な顔、新鮮さと驚きがないまぜとなって読む者を捉えて離しません。
共通して言えるのはそれぞれが自らの信ずるところを悔いなく生き抜いたことで、必ずしも幸せな最後ではなかったかもしれませんが満足のいく一生だったのではないかと思います。

表題作となっている国を蹴った男は、蹴鞠に生きた今川氏真が主人公です。
信長の野望、ではゴミみたいな存在ですし、東海で覇を唱えた今川氏を一代で没落させた愚将、の評が一般的でしょう。
しかし人間の評価は見る角度により大きく変わる、それを鞠職人の五助の目を通して描いています。
実際に国を傾けたのですから一国を預かる武将としての氏真は誹られても仕方のない存在ですが、しかし一方で文化人としての氏真は一定の評価を得ています。
もし公家に生まれていたら、あるいは今川義元が天下を取った後の二代目としての人生を送れていたら、氏真はまた違った道を歩んだかもしれません。
そういった夢をかき立てる、伊東潤らしい作品でした。


2014年11月12日 読破 ★★★★☆(4点)

 


矢地と陳冠宇

2014-11-12 00:35:45 | 千葉ロッテ

八木は中日に持っていかれるかもしれません。
そもそもロッテのリストに入っていなかったところでの機関紙の勇み足なのか、あるいはテストを経るよりは即決を選ぶという当然の流れなのかは分かりませんが、今日に報じられた鴨川に合流をするメンバーに八木の名前はありませんのでロッテ八木の可能性はかなり低くなったように思えます。
もちろん中日八木がデイリーの飛ばしの可能性もありますし、さくっと鴨川合流の二次発表に登場をするかもしれませんが、とりあえずはさらば八木といったところです。
トライアウトまでは気にもしていなかった八木ですがここ数日で急に存在感が大きくなっただけに、未練たっぷりに別れを告げておきます。
それにしても気になる選手が5~6人でテスト参加が2人は絞った結果なのか、後手となった不手際なのか、いずれにせよあまりに寂しいので追加があることを願ってやみません。

その2人のうちの矢地は育成枠出身の26歳、MAX152キロは置いておくとしてもトライアウトで144キロが出たようなので、サイドスローですし面白いかもしれません。
今季は一軍での登板はありませんが、昨年までは17試合で勝ち負けに関係なし、22回1/3で防御率3.57ですので立派な数字です。
奪三振が16、そして何より与四死球の7がロッテとしては魅力で、今季の二軍でも似たような内容ですのでこれが矢地の基本値なのでしょう。
日本ハムほどではありませんが中日も見切りが早いところがありますので、入団テストの結果が楽しみです。
もう一人の陳冠宇もトライアウトで145キロを出したようですが二軍での成績を見る限りでは力でねじ伏せるタイプではなさそうで、それでも24歳の若さと左腕が魅力です。
もっとも外国人選手ですので枠の問題があり、あるいは緊縮財政に逆戻りの一環ではないかとの不安がないわけではありません。
それを置いておけば右変則と左腕という組み合わせはナイスな感じですので、陳冠宇も中日がテストとの報道が先日にありましたし、出遅れ、手遅れにならないよう願います。

 

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2014年通信簿 17 成瀬善久

2014-11-11 01:03:28 | 千葉ロッテ

17 成瀬善久 投手 29歳 年俸1億4400万円

【2014年成績】 23試合 9勝11敗0S 防御率4.67 142回2/3 153被安打 18被本塁打 41与四球 4与死球 88奪三振 被打率.281

昨年の故障からの復帰がなるかどうかが注目をされた成瀬でしたが、どうにも微妙な結果となりました。
規定投球回には達しなかったもののそこは不調での二軍落ちがありましたし、故障の再発のようなものがなかったことからして体調面での不安はほぼ払拭をされたのでしょう。
ただ残念なことに数字が伴わず、被弾癖のみならず被打率も成瀬らしからぬものとなりましたので、完全復調にはほど遠い状況です。
これを道半ばと捉えるのか、はたまた衰えとみなすのか、もう一年でも見ないとなかなかに判断はできません。
それもあっての球団としては単年提示だったのでしょうし、この数字ではダウン査定となるのは妥当と言えば妥当です。
しかし成瀬は11年間の功績を評価されないことへの不満も一つの理由としてのFA宣言でロッテを退団する道を選び、在京志向からヤクルトへの移籍が濃厚とされています。
狭い神宮で被弾癖が炸裂をすれば大変なことになりますが、DHが無いことで力の入れようが変わってくるでしょうし、ロッテよりも強力な打線からの援護も期待をされますので、リーグを移ることによる慣れられていないというアドバンテージを味方にすれば二桁勝利も充分に可能でしょう。
エースがチームを離れるのですから哀しくもなりますが、しかしこれも本人の権利、そして決断ですので仕方がありません。
チームメイトやファンを失望させないようなピッチングを、ロッテ戦以外で頑張ってくれることを願います。

しかしその道のりは平坦ではないでしょう。
おそらくは一年目は現状維持で石川、館山に次ぐチームで三番目の高給取りになるでしょうから、当然にそういった目で見られることになります。
ヤクルトファンの多くは球界を代表する左腕としての成瀬に期待をしているでしょうから、出足に躓くとプレー以外でのプレッシャーが重荷となります。
これまで培ってきた投球術でさすがと思わせるピッチングもありましたが、今季もそのストレートのキレは戻りきることはありませんでした。
成瀬の特徴である出所の見づらいフォームも放送事故とも言われた肥満化で持ち味が失われつつあり、昨年からかなりしぼれてはきましたが往年の輝きにはまだまだです。
成瀬らしくもない抜けたボールでコントロールに苦しむ場面もままありましたし、打線の援護の無さでQSながらも勝てなかった試合が6試合もありましたので気の毒ではあったのですが、しかし一方で打たれ出したら止まらないという序盤での炎上も少なくなく、どちらが本当の成瀬なのかはよく分かりません。
要は投げみなければ、といったところがあったのが今季の成瀬ですので、あまり期待をしすぎるとファンはガッカリ、かわいさ余って、になってしまいます。
まさにロッテの涌井と同じような立場になるヤクルトの成瀬がどうロッテを見返すのか、その意地を見守りたいと思います。

2007年通信簿 2012年通信簿
2008年通信簿 2013年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1億4400万円 → 1億3000万円 (▼10%) ※11/1にFA宣言

 

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草薙で宝探し

2014-11-10 00:37:23 | 千葉ロッテ

今年の一回目のトライアウトが、静岡の県営草薙球場で行われました。
そのトライアウトに参加をしない藤江、山崎は既に楽天に内定をしているようですし、参加予定だった吉川が巨人が調査との報道があったのが理由か参加を取り止めたりもしていますので、建前でのルールはどうあれトライアウトに参加をしている時点で負けの感は否めません。
そんなこんなでここ数年の採用率もかなり低いですし、しかしそれでも中日の工藤のような例もありますから、ロッテも当然のように宝探しです。
かつての実績とは裏腹に結果が出なくて久しい選手、その資質を認められながらも芽が出ないままにリリースをされた選手、この2パターンのどちらに注力をするのか、それとも全方位外交なのか、即決定なのか、あるいは秋季キャンプに合流をさせてのテストを経てからになるのか、他球団の動きも出てくるであろう明日以降に注目です。

林球団運営本部長がおそらくは松本SSVらと草薙まで足を運んだようで、東野の名前を挙げて投手中心に5~6人の気になる選手がいたとコメントをしています。
成瀬の穴をここで埋められるとは思いませんが、その東野や八木などはかつてはローテーションで投げていた投手ですので目に付いたのでしょう。
ただ東野はその練習態度などの素行が問題視をされて巨人を出されたとも言われていますし、二軍でも散々な成績ですので、4900万円という年俸からしてハードルが高そうです。
八木はここ二年間は一軍で結果を残せていませんが二軍では無双な今季でしたし、1800万円と手ごろですので、左腕というアドバンテージもありますので面白いかもしれません。
先発ができそうな投手はこんなところで、あとは中継ぎです。
今日に結果を残した中では甲藤、真田、佐藤といった面々になるのではと思いますが、左腕と言うこともあり見切りの早い日本ハムですし佐藤が気になります。
ロマン枠とすれば北方、真下、伊藤になるのでしょうが、寒かったということがあってもストレートが140キロも出ないようではやはり厳しいでしょう。
育成上手とは口が裂けても言えないロッテだけに、なおさらです。
ドラフトのときに推していた北方、地元の真下あたりを育てられるチームとなってくれれば嬉しいのですが、あまり期待をせずに待つことにします。

 

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2014年通信簿 16 涌井秀章

2014-11-09 18:34:57 | 千葉ロッテ

16 涌井秀章 投手 28歳 年俸2億2000万円

【2014年成績】 26試合 8勝12敗0S 防御率4.21 164回2/3 158被安打 9被本塁打 63与四球 10与死球 116奪三振 被打率.259

ロッテとしては超異例な大物待遇のFA移籍で入団をした涌井でしたが、一気にチームトップの2億2千万円の期待に応えきれなかった2014年でした。
西武での最後の二年間は先発失格の烙印を押されてその大半が中継ぎ、抑えだったためにそれなりに苦労をするとは思っていましたが、打線の援護にも左右をされる勝ち星はともかくとしても、防御率がブービーな4点台に沈んだのはさすがに想定外です。
大きな故障もなくきっちりと規定投球回に達したのは先発ローテーションに苦しむチーム事情からして助かりましたが、本人にとっては屈辱以外の何ものでもないであろう二軍落ち、イースタンでの登板もあり、やる側も使う側も見る側もかなりストレスの溜まった一年だったのではないかと思います。
それでもQSで負けた試合、あるいは勝てなかった試合が7試合もあることから、あるいは査定は二桁勝利かもしれません。
何にせよ成瀬が抜けることで名実ともにエースとしてチームを引っ張ってもらわなければ困る涌井ですので、来季の開幕投手は当たり前、ぐらいの二年目でお願いします。

終盤になっても140キロ台後半のストレートを投げられる、そんなロッテではなかなかいないタイプですので涌井への期待は大きいです。
課題のコントロールが暴れまくっていることがこの成績に繋がっているのでしょうが、それも個性ですのであまり気にはしていません。
それよりも粘りきれないこと、このあたりはもちろん巡り合わせもあるのでしょうが、先に点を与える、味方が援護をしてくれた直後に失点をする、といった試合の流れを自ら手放してしまうようなピッチングが目立ったのが引っ掛かりますし、ベンチの信頼を得るまでに至らなかった理由でしょう。
これはある程度は覚悟をしていたでしょうがあまりな味方打線の不甲斐なさに驚いたであろうとは想像に難くなく、春先に7回、7回1/3、8回を2失点に抑えながらも立て続けに黒星となったことで、1点でも取られたら負けるという強迫観念に襲われて守りに入ったことによるものかもしれません。
いわゆる負のスパイラルとでも言いますか、最終戦まで地元で勝てなかったこともありますし、そこから脱せなければ来季も厳しいピッチングになるでしょう。

それでも涌井が先発ローテーションの軸であることに違いはありません。
孤高の人、というイメージがありますが実のところはリーダーシップに長けているとの評もあり、いろいろと話題は飛び交いながらも涌井にとっての成瀬の存在は頼りになる先輩というものではなかったと思われますので、多少の遠慮のようなものがあった今季から自らがトップに立つ来季での立ち位置の変化がいい方向に働いてくれればと思います。
逆に成瀬を追い出した、といった心ない声も聞こえてくるでしょうから、それを振り払うために肩に力が入って逆目に出るという不安がないわけでもなく、そのあたりは弟子を自認している唐川らがしっかりとサポートをして、派閥のようなものでは困りますが、涌井軍団で結果を残してくれれば問題はありません。
あとは今季にそう見られがちだった伊東監督が涌井という個人を特別扱いしないこと、エースとしてのそれは構いませんが、そういったことをやればチームにとっても本人にとってもプラスになるとは思えませんので、そこだけは強くお願いをしたいです。
打線の援護にかなりな不安はありますが、普通に投げれば普通に二桁勝利をできる涌井だと、そう信じています。


【オリオン村査定】 2億2000万円 → 2億2000万円(±0%) ※2年契約

 

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里崎フォーエバー

2014-11-09 00:51:21 | 千葉ロッテ

 

里崎のフォトフレームが届きました。
タオルやTシャツなどの引退記念グッズがもう一つ心に響かなかったので、かなりお高めではあるのですが手を出した次第です。
限定222個というところもコレクター魂を揺さぶりました。
もっともその価格設定からかまだ完売をしていないのが現状で、予約開始から数日してからの注文でシリアルナンバーが2桁ですのでちょっと寂しくもあります。
そんな里崎はディナーショーを開催するとのこと、喋れる里崎ですので楽しい時間を過ごせるのではないかと思います。
さすがに自分はこの手のものはあれですので、来年になるか再来年になるかは分かりませんが、石垣島で里崎と出会えるよう調整です。

 

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