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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2014年通信簿 15 上野大樹

2014-11-08 04:16:54 | 千葉ロッテ

15 上野大樹 投手 28歳 年俸2520万円

【2014年成績】 31試合 2勝1敗0S 防御率4.47 44回1/3 44被安打 12被本塁打 12与四球 1与死球 21奪三振 被打率.270

昨年に上昇のきっかけを掴みかけた上野でしたが、しかしその上昇気流に乗りきれないままにシーズンを終えました。
それなりの登板数を重ねながらも抑えた印象は薄く、異様な被弾率がとにかく目立った今季です。
滅多打ちと言うよりは突然の一発といった感じで、戻りつつあったスピードも頭打ちな感じが出てきましたし、なかなか特徴も出せません。
表情も気合いと言うよりは悲壮感の漂う真顔でしたし、しかしスマイル上野がいるといないとでは大違いですので、笑顔の戻る来季であってくれればと思います。

良くも悪くも普通のピッチングでした。
これといった武器も無いのですが適度にまとまっており、ベンチとしては使いやすい存在なのでしょう。
ただボールの力がもう一つなだけにコントロールが緩くなればあっさりと打たれますし、投げてみなければ分からないところがありますので僅差の場面では怖さが伴います。
見ている側の問題かもしれませんがマウンド上での躍動感もなく、機械仕掛けのようになりつつあるフォームも気になります。
乗り出せば手がつけられないピッチングをすることもありますが極めてまれで、何か弾けたところがなければ来季も敗戦処理が主戦場でしょう。
先発をさせてみたいとの魅力も失いつつある上野がどう自分を磨くのか、しかしストレートにスピードの上乗せが無ければかなり苦しそうで、好きな選手だけに哀しくなります。
野球への取り組みは評価が高い上野だけに、鴨川に行けなかった悔しさをバネに石垣島への切符をもぎ取れるような変化を願います。

2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿
2012年通信簿
2013年通信簿


【オリオン村査定】 2520万円 → 2200万円(▼13%)

 

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DIYで勧善懲悪

2014-11-08 01:31:42 | 映画

もうすぐ60歳とは思えないぐらいに若々しい、そんなデンゼル・ワシントンです。
ジーンズ姿の下半身はお爺さんな雰囲気が漂っていますが、あれだけの肉弾戦を魅せられるのですからまだまだ現役バリバリでしょう。
「ザ・ウォーカー」や「デンジャラス・ラン」などもそうでしたが、自らの肉体、そして周りにあるものを使ってのアクションは見事の一語に尽きます。
自分の中では名前で観に行きたくなる、そんな名優の一人です。

イコライザー

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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顔見知りとなっていた娼婦が暴行を受けたことに義憤を感じて、元CIAの主人公が単身でロシアンマフィアに挑むといったシンプルな作りは自分好みです。
その動機の背景にあるものが深掘りできていなかったのでなぜにそこまで、なところはあったものの、悪役がまさに悪役なだけに勧善懲悪が際立っていてさほどは気になりません。
目の動きに焦点を合わせているのも特徴で、その残忍な悪役が組織を動員して狩り立てているつもりがいつの間にか狩られる側になってしまい、強気と動揺、プライドと怯えを目の表情で上手く表現ができていたことに拍手、もう少し強い敵役であっては欲しかったですが水戸黄門としてはあんなものなのでしょう。
気をつけなければならないのはPG12の指定がちょっと甘いとも思えることで、スプラッタなグロさはありませんが、ホームセンターを舞台にしたシーンでは道具が道具なだけにかなりな残忍さのオンパレードですので、PG15+、あるいはPG18+でもよいのでは、とは個人的な感想です。
主人公の友人のあの目線も印象に残った、そんなDIYでした。


2014年11月7日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 


2014年通信簿 14 大谷智久

2014-11-07 01:05:31 | 千葉ロッテ

14 大谷智久 投手 29歳 年俸3070万円

【2014年成績】 49試合 2勝2敗0S 防御率1.94 60回1/3 45被安打 2被本塁打 10与四球 4与死球 40奪三振 被打率.214

20代ラストシーズンに、キャリアハイと言っていいぐらいの見事なピッチングで上昇へのきっかけを掴んだ大谷です。
すっかりと勝利の方程式が似合う男になりましたし、しかし最初からそうではなく敗戦処理的な立ち位置から結果を残してベンチの信頼を勝ち得たことに大きな価値があります。
本人はもちろんのこと、これは他の選手にとっての希望、道しるべになるでしょう。
エリートながらもエリート臭さが感じられないのも好印象で、来季は「幕張の海坊主」がもっとメジャーになるよう球団の広告戦略に期待をしたいです。

これまで先発、中継ぎと便利に使われながらも待遇になかなか反映をしなかったことで材料になりやすい先発に推していたのですが、どうしても越えられない六回の壁が結果的には大谷にとってのあるいは転機になったのかもしれず、中継ぎとしてまさに水を得た魚のようにピチピチと跳ね回るシーズンでした。
やはり先発のときにはセーブをしていたのか、のストレートは140キロ台半ばをビシバシと投げ込み、しかもなたで叩き潰すような重さがあるのが大谷の特徴です。
それでいてコントロールの精密さまでもを取り戻したのは自信の表れではないかと、終盤に大谷がコールをされるとホッとする自分がいます。
変化球もそれだけで勝負ができるキレがありますし、力でねじ伏せるだけのものがありながらも総合力で勝負をする、アマチュア時代の大谷が戻ってきました。
無駄な四死球を出さず、被打率も低いのですから1点台の防御率も当然のことで、30代で円熟期に入りますのでさらなる飛躍を、相手にとって嫌らしい存在となってもらいましょう。
ストレートの威力、変化球のキレ、コントロールの正確さと、状況によっては西野を先発に戻して大谷を守護神、といった話も出てくるかもしれません。
それぐらいに見違えるような今季の大谷がフロックと言われないよう、とにかく春先に体調不良で出遅れないこと、そこだけは注意をして光り輝く大谷を見せてください。

2010年通信簿
2011年通信簿
2012年通信簿
2013年通信簿


【オリオン村査定】 3070万円 → 5000万円 (△63%)

 

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身の上話

2014-11-06 22:09:28 | 読書録

身の上話

光文社

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ひょんなことから宝くじで2億円の当たり券を手にした女性を語る身の上話、という紹介に惹かれて手に取ったのですが、それが重要なファクターではありながらもメインではない、どんなジャンルに位置づけていいのかに悩む、ちょっと期待外れな作品です。
突然の大金に自分を見失う、周りの全てが敵に見える、はよくある話で、さしたる新鮮さはありません。
ただその心情はよく分かると言いますか、当たったときのシミュレーションは万全で、即刻に一切の生産活動を止めて第二の人生を謳歌するための入念な計画と覚悟のできているはずの自分が、いざそうなれば実は同じような行動を取ってしまうのではないかと不安にさせられましたし、そして生来の出不精に拍車がかかるのではないかと心配にもなります。
とにもかくにも当たってみなければどうなるかは分かりませんので、次は年末ジャンボです。

これといった個性のない、それなりに考えているようで隙だらけ、気がつけばいつしか流されている、そんな女性の転落、放浪、逡巡、決意などがないまぜになっています。
とにかく前半は気怠いと言いますか、どこに向かっているのかが掴めず、かなり読むのが億劫になったのが正直なところです。
この気怠さこそが最後の舞台を引き立てる名脇役だと気付かされましたが、かなりヘビーなハードルでした。
女性の夫と称する人物の語り、という仕立てになっていますので会話よりも描写が多く、とにかく文字が詰まっている長文もきつかったです。
そうくるか、の驚きと、それで?、の結末も消化不良気味で、読み終わったときの充実よりも疲労が残った身の上話でした。


2014年11月6日 読破 ★★★☆☆(3点)

 


2014年通信簿 13 中後悠平

2014-11-06 01:03:51 | 千葉ロッテ

13 中後悠平 投手 25歳 年俸1320万円

【2014年成績】 5試合 0勝1敗0S 防御率6.75 4回 3被安打 0被本塁打 5与四球 0与死球 1奪三振 被打率.231

三年目にして涌井に背番号を奪われてしまったのは結果を残せていない中後の悲哀ではあるのですが、それでも10番台なのですから球団の期待はまだあるはずです。
しかしその期待を裏切るピッチングは昨年と似たり寄ったりの体たらくで、さすがにそろそろ赤信号です。
強気な顔つきと奔放なキャラクターとは裏腹に実は繊細な小心者ではないか、と疑ってしまうぐらいの逃げのスタイルが歯がゆく、今回は球界を代表する涌井ですので仕方がないと自らを慰めることもできたでしょうが、次はルーキーに明け渡すといったことにならないよう踏ん張るしかありません。

元々がそういったスタイルではありましたが、やはりスライダー頼みのピッチングはプロでは限界があります。
腕の出所が低いだけに左打者の外角へ逃げていくスライダーは角度があってやっかいな存在でしょうが、しかしそればっかりでは慣れられたら終わりです。
内を攻めなければ打者の意識が外にいくことで打てずともカットをされてしまい、さらに際どいコースを狙ってカウントを悪くする、あるいはストライクを取りにいったボールを痛打される、そんなことの繰り返しでじわじわと追い詰められているといったところでしょう。
そのスライダーを活かすのに必須なストレートはロッテな130キロ台から140キロ台前半まで戻りつつあるのが希望といえば希望で、捕手陣の顔ぶれが変わってきたことで内角への要求が増えてきたのも中後の復権にはいい傾向ですから、この流れを手放さないよう強い気持ちを持ってやっていってもらいたいです。
今秋の浦和スタートからして先発、中継ぎのどちらがいいか、以前の立ち位置ですので、あの相手ベンチを怖れさせたじゃじゃ馬ぶりを取り戻すところから始めましょう。

2012年通信簿
2013年通信簿


【オリオン村査定】 1320万円 → 1180万円(▼11%)

 

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2014年通信簿 12 石川歩

2014-11-05 00:45:41 | 千葉ロッテ

12 石川歩 投手 26歳 年俸1500万円

【2014年成績】 25試合 10勝8敗0S 防御率3.43 160回 165被安打 10被本塁打 37与四球 4与死球 111奪三振 被打率.275

社会人出身のドラフト1巡目ですので即戦力として期待をするのは当然なのですが、大学経由のために大嶺祐とは同い年、出足に躓けばあっと言う間に30代に突入という例が身近にありましたし、ドラフト会議の直前に急浮上をしたという経緯からして不安先行だったりもしたのですが、しかし見事に新人王を争うぐらいの活躍を見せてくれた石川です。
成瀬、涌井、唐川が不甲斐なかったこともありますがチームトップの10勝は唯一の二桁勝利で、規定投球回にも達してルーキーとしては満足のいくシーズンでした。
しかし本当の勝負はこれからで、ルーキーイヤーがキャリアハイという選手がゴロゴロとしているロッテだけに、その轍を踏まないことがエースへの一里塚です。
無理矢理感は漂いながらも五右衛門、絶景かな、といったキャラクターが定着をしてきましたし、来季の開幕投手を狙うぐらいのつもりでオフを過ごしてくれればと思います。

石川と言えばシンカーですが、しかしピッチングの軸となるのはあくまでストレートです。
あまり球持ちのよくない感じはありますが胸をしっかりと張って腕も振れていますし、140キロ台前半のスピードは打者目線ではもう少し速く感じているかもしれません。
伝家の宝刀とも言える切れ味鋭いシンカーがありながらもあくまでストレート押し、この姿勢が石川のピッチングを支えているのだと思います。
見ていて小気味がいいですし、軸がぶれないことでコントロールが安定をしているのも持ち味で、ボール先行でも四球の心配がほとんどないのは安心できます。
やや単調になって連打を食らうこともままありますが、吉田、田村との若いバッテリーで強気に内を突く気の強さがピッチングの幅を広げているのでしょう。
あまり目立ちませんがカーブもいいアクセントになっていますし、シュート系のボールとその全てが平均以上なのですから伊東監督の引きの強さに感謝の言葉もありません。
気になるとすれば社会人時代からちょこちょこと痛めていた指先の弱さで、マメができやすい体質なのか、それが理由でのリタイアもありましたから来季への課題となります。
久保が松坂世代の最後の大物なら、石川は田中世代の最後の大物です。
田中、そして前田らに負けないよう、リーグ、球界を代表する投手になってくれることを皮算用しまくりですので、まずは来季に2年連続の二桁勝利で夢を見させてください。


【オリオン村査定】 1500万円 → 4000万円 (△167%)

 

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そうこなくっちゃ

2014-11-04 01:06:03 | 千葉ロッテ

成瀬の移籍が確実なだけに、その空いた穴を埋めるための動きは当然に必要です。
今季は機能をしなかった先発タイプの外国人投手の獲得はもちろんですし、浦和組を含めた底上げが必須です。
今さらながらですが伊東監督が「若手にチャンス」とはっぱをかけていますので、台湾から帰国をした選手も浦和で練習をしていた選手も目の色が変わっているでしょう。
ピンチをチャンスに、簡単に埋まる穴ではありませんが空いたままにはできませんので、鴨川からギラギラとした熱気が伝わってくる秋季キャンプに期待です。

伊東監督、ポスト成瀬に期待「若い選手にチャンス増えた」 (11/3 スポーツ報知)

伊東勤監督(52)が3日、秋季キャンプで若手投手の台頭を望んだ。
4日から始まる千葉・鴨川キャンプのため、この日鴨川入り。
FA宣言したエース・成瀬について「ローテをしっかり投げる投手が(チームを)抜けるのは痛い。まだ決まった事ではないが、もしも抜けるなら誰かを(代わりを)作っていかないといけない。若い選手にはチャンスが増えたと思う」とポスト成瀬の出現を期待した。
10月31日から台湾で行われた台湾プロ野球・ラミゴとの交流試合3戦は1勝2敗。
勝利した3戦目で本塁打を含む4安打を放った青松に「ブレイクしてくれれば。短期じゃなく、長い期間1軍にいてくれたらおもしろい」と話した。

一人で埋めるのはなかなか難しいでしょうから、束になってかかるしかありません。
今季のピッチングからして期待が集まるのは大嶺祐、木村で、台湾遠征で先発に抜擢をされながらもピリッとしないピッチングにガッカリとさせられましたが、この両投手が先発ができないようであれば苦しいどころの騒ぎではありませんし、多少のことは目をつぶってでも育てる覚悟が必要です。
大嶺祐は石川と、そして木村は成瀬と同い年ですのでピースとしてはピッタリですから、とにかく鴨川ではこれを最後のチャンスと野球漬けでやっていってもらいましょう。
また益田の先発転向も考えたいですし、もし休日があれば伊東監督、落合コーチ、小林コーチには浦和に足を運んでもらい、中後や川満、植松や阿部らの状態をチェック、あるいは指導をして鴨川に連れて帰る、ぐらいのことがあってもよい、と言いますか、あるべきだと思います。
青松については突っ込みどころが満載ですが、投手だけではなく野手も世代交代が急務ですので、言動一致の伊東丸の三度目の船出となることを願います。

 

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2014年通信簿 11 大嶺祐太

2014-11-03 01:15:55 | 千葉ロッテ

11 大嶺祐太 投手 26歳 年俸1540万円

【2014年成績】 13試合 3勝4敗0S 防御率3.46 54回2/3 60被安打 4被本塁打 20与四球 1与死球 31奪三振 被打率.282

長期低落傾向から昨年にようやく上昇のきっかけを掴んで、しかし乗り切れないままに終わった大嶺祐は、今季も似たような立ち位置でシーズンを終えました。
それなりのピッチングながらも伊東監督の信頼を得るまでには至らず、最長で6回1/3と先発としての責任を果たせたとは言えません。
ただその豪快なイメージとは裏腹に繊細で、しかしのらりくらりと何気なく抑えるのが実のところ大嶺祐の特徴です。
そこを勘違いして壊してしまったのが前任者なわけで、せっかくストレートも140キロ台後半まで戻ってきたのですから、この延長線上を暫くは走らせ続けるべきでしょう。
成瀬の移籍でただでさえ苦しい先発ローテーションにまた大きな穴が空いたのですから大嶺祐にはこれ以上のチャンスは無いわけですので、期待をされながらも台湾遠征で不甲斐ないピッチングをしたことでまた伊東監督の機嫌を損ねてしまったでしょうが、前回は唐川、そして今回は同い年の石川から刺激を受けての一本立ちを期待します。

歯切れがもう一つなピッチングスタイルですので、伊東監督が苦言を呈するのも分からないでもありません。
昨年とは違って最後まで貫き通せたようにも見える「あの辺りにドーン」で無駄なボール、四球が減りつつありますが、基本的にはノーコンですのでどうしても球数が増えてしまい、結果的に野手のリズムを狂わせて援護点をもらえないままの借金生活でした。
ただ数字だけを見てみれば先発で大きく試合を壊したのは僅かに2試合で、夏場以降の防御率は2点台ですからもっと使うべきだったと思います。
まだまだ物足りないながらも大嶺祐を勘定に入れなければならない台所事情ですので、とにかくおだてて、自信を付けさせるのがベンチの仕事です。
大嶺翔も一軍への足がかりを作ったことで兄としての自覚も出てくるでしょうし、ストレートにカーブで緩急をつけて、あとはスライダーとフォークをもう少し磨いて来季は「投手は打たれるもの」「あの辺りにドーン」の二本立てでガンガンと攻め立てる、そんなピッチングを見せてもらいましょう。

2007年通信簿 2012年通信簿
2008年通信簿 2013年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1540万円 → 2000万円 (△30%)

 

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2014年通信簿 10 大松尚逸

2014-11-02 00:12:47 | 千葉ロッテ

10 大松尚逸 内野手 32歳 年俸4000万円

【2014年成績】 36試合 82打数 7得点 15安打 打率.183 7二塁打 0三塁打 2本塁打 9打点 0盗塁 8四死球 12三振 得点圏打率.192

2年ぶりにアーチを放って大砲の片鱗を見せた大松ではありますが、しかし一軍では昨年とほぼ同じ36試合しか出番はなく、そして身長にも満たない低打率に終わりました。
浦和では昨年ほどではないまでも.319の4本塁打、25打点と力のあるところを見せたものの、夏場の二度目の一軍で13打席ノーヒットに終わったことでその後はお呼びがかからず、自らを上回る数字を残した清田ですら閉幕間際にようやくの昇格でしたので、伊東監督の構想から外れてしまった可能性が高いです。
待望久しい和製大砲として24本塁打とロッテファンの期待を一身に集めてからもう六年が経ちましたので、来季に33歳ということもあり、本来はここからさらに充実のシーズンを送らなければならないのですが、さすがにロッテでの居場所を探すのは来季が限界でしょう。
残念ではありますがいい話があれば他球団で活路を見出す方がよいのではないかと、そう思わざるをえない大松です。

大松だけではどうにもならない、環境の不幸もあります。
あるいは福浦に匹敵をするのではないかとも思える柔らかいグラブ捌きもその福浦、井口、井上らが一塁のポジションでひしめき合っていることからして、チーム内では稀少な大砲候補ではありながらもここ数年に一軍で数字を残せていない大松にチャンスを与える余裕はありません。
高めのボールを無茶振りしてみたかと思えば中途半端なスイングだったりとどっちつかずのところは相変わらずですし、逆方向への意識をどこかに置き忘れてしまっています。
周りが大砲候補と期待をしすぎたのかもしれず、むしろ師匠の福浦ばりの巧みなバットコントロールも持ち味だったころの面影の薄れた大松に昔日ほどの魅力はありません。
そうなればホームランとは言わずとも長打の期待ができる数字を浦和で残せているうちに、ロッテであろうが他のチームであろうが最後の生き残りを賭けた勝負です。
惜しくはありますがロッテであれば一塁よりも同じように伸び悩んでいる清田や荻野貴を蹴落とすべく、外野でのチャレンジを目指す来季であってくれればと思います。

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2008年通信簿 2013年通信簿
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2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 4000万円 → 3000万円 (▼25%)

 

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さらば成瀬

2014-11-01 17:29:16 | 千葉ロッテ

成瀬がFA権を行使することを表明しました。
ロッテは宣言残留を認めていないため、これで成瀬の退団が決まったことになります。
成瀬には成瀬の、球団には球団の考え方があるでしょうし、二度の交渉で折り合いがつかなかったのですから覚悟はしていましたが、成瀬の言葉どおりに「寂しい」結末です。
シーズンを通してのエースらしいピッチングはできないままに終わりましたが、それでも8年間にローテーションの軸として投げ続けてくれたチームの顔であることは間違いありません。
それだけに来季にしっかりとした数字を残してから胸を張ってFA宣言をすべきではないかとも考えていましたが、ロッテであればダウン提示、これは昨年、そして今季の成績からすれば仕方のないことで球団を非難できるものではなく、しかし新聞辞令では2年4億、3年6億などが踊っていますので、自分をより高く評価してくれるチームに移籍をするのはプロ野球選手としては当然のことですから、この成瀬の決断は自然な流れであったと理解ができます。
自分からすれば出来高込みであっても年2億換算の契約などは思いもよらないのですが、金子の国内での移籍の可能性が小さくなり、また山井の残留がほぼ決まったことで今オフのFA市場に出る先発投手は成瀬だけになりそうな状況が価格を押し上げ、そして成瀬の背中を押したのでしょう。
また一部に林球団運営本部長が台湾遠征に帯同をしていることを問題視する向きもあるようですが、既に二度の交渉を済ませていますし、成瀬の決断待ちだったわけですから、予定をされたスケジュールでしょうし友好関係にあるLamigoとの交流試合に同行をするのはこれまた当たり前の話です。
もっと熱意を持って、あるいは人と人との繋がりを大切に、との気持ちももちろんありますが、それらをぶち壊したのがFA制度ですし、これで井口に大型複数年契約をやらかせばまた状況は変わってきますが、これまで報じられたところからすれば球団としての大きな落ち度があったようには思えません。
どちらが悪いということではなく、それぞれがそれぞれの立場で下した答えが噛み合わなかった、ただそれだけでしょう。

注目の移籍先は今のところはDeNA、ヤクルト、阪神、オリックスの名前が挙がっていますが、デイリーやサンスポが騒ぎまくっている阪神が有力視をされています。
巨人がどうやら相川と金城に唾を付けてしまったのか身動きが取れないようにも見えること、ソフトバンクがとりあえずはFA戦線への参入を静観していることで、阪神ファンなどはヤクルト、オリックスなどは眼中になくもう成瀬の入団を確信しているのではないかと思います。
さりげなく瀬戸山球団本部長のいるオリックスが実は本命ではないかと怯えつつも、金子と平野佳の残留が決まればさすがに予算的に厳しいでしょう。
できれば成瀬にはロッテ戦以外で頑張って欲しいので、セントラルへの移籍を望むロッテファンも多いのではないかと思います。
いずれにせよ成瀬はランクBですので金銭補償8640万円か、金銭補償5760万円+人的補償のいずれかになりますが、この差額の2880万円に相当する人材がプロテクトから外れるのか、先日に脳内シミュレーションをしてみたときにはかなり微妙で金銭補償オンリーとなるのではとの結論だったのですが、そこはまた移籍先が決まってからまた考えることにします。
その移籍先がどこであれ、成瀬には「あれがロッテのエースだったのか」「不良債権だ」とファンや株主に言われないような活躍を期待しましょう。

 

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オフは素早く!

2014-11-01 00:50:46 | 千葉ロッテ

グライシンガーとブラゼルの戦力外通告、来季の契約を結ばないことが正式に発表となりました。
かなり前にその報道がありましたし、なぜここまで引っ張ったのかはよく分かりませんが、これといった驚きはありません。
グライシンガーは一軍はおろか二軍でも一球も投げることができずに来季は40歳、真面目さ故なのでしょうが今日まで日本にいたことがむしろビックリです。
一方で既に帰国をしているブラゼルは来季にまだ35歳、左の大砲ですしNPBの経験豊富さからすればもったいないという気がしないでもないのですが、一塁とDHというポジションの問題と、8月に鼠径ヘルニアの手術をしていますので復帰の見込みが立っていないのかもしれず、こちらも仕方のない判断でしょう。
そうなれば次、成瀬とデスパイネの去就が不透明なところもありますし、来季の軸となる投打の補強を急ぐ必要があります。

お手軽にNPB経験者を探すとなれば、広島をリリースされたバリントンとフィリップスが一番でしょう。
バリントンは防御率が4点台ながらも4年間で40勝、今季の不振より昨年までの実績を重視すれば喉から手が出るほどに欲しい先発投手です。
ただ1億3500万と高いので成瀬の動向を横睨みとならざるをえず、またソフトバンクは今オフは大人しいらいしのですが巨人が手を出してくる気がします。
フィリップスは一軍では9試合しか投げていませんがそれでも防御率は3点台ですし、二軍では32試合で17セーブ、35回で14被安打、44奪三振、15与四死球の防御率0.26と無双状態ですから、膝の状態に問題がなければ左の中継ぎが枯渇をしているチーム事情からして放っておく理由はありません。
年齢的に引っ掛かりはしますが外国人選手と割り切れば岡島という選択肢もありますし、興味があるのであれば素早く、誠意を見せることで資金力不足を補いたいです。
野手では左の大砲候補の獲得はデスパイネの保険、あるいはデスパイネを支える存在として必須ですので、今すぐにでも中南米に飛びましょう。

 

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映像美

2014-11-01 00:29:21 | 映画

ずっと悩まされていた逆流性食道炎も今月から元の職場に復帰をしたことで落ち着くかと思いきや、そんなに単純なものではありませんでした。
むしろ胸焼けが酷くなったのでまたカメラを飲む羽目となり、そしてⅠ度と軽度ながらも胃潰瘍が見つかって夏休みの無駄遣い、今週は夜だけ起き出すほぼ寝たきりの生活です。
それでもタケプロン、H2ブロッカーのおかげで症状も気にならない程度まで治まってきたので、この通院以外は引きこもりの生活から抜け出すことにしました。
もう夜になっていたのでまずは映画、今日に公開の「ドラキュラZERO」を観てきました。

ドラキュラZERO

NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

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主人公のドラキュラのモデルとも言われているヴラド・ツェペシュは実在の人物で、ツェペシュとは「串刺しにする者」ですから当時からそのように呼ばれていたとのこと、オスマン帝国と激しく戦って劇中にもあったように何度も撃退、そして敵兵を串刺しにしています。
これは残酷のようで日本の戦国時代にもありましたが、無駄な戦いを無くすための方策の一つでもありますので一概に否定はできません。
そしてオスマン帝国の皇帝であるメフメト2世を討ち取ることはできませんでしたがその侵攻を防いでおり、また王妃のそれなど基本的に史実に沿った描写がされています。
そんな大国に翻弄をされる小国の王であるヴラドは家族、そして民衆を守るために悪に魂を売り、ヴァンパイアとして圧倒的な力でオスマン帝国に立ち向かいますが、しかし自らが守るべき民衆から悪と誹られ、その矛盾と変わりのない愛がこの作品のテーマなのでしょう。
悪を象徴する黒と光を表す白、そして血の色である赤が見事なまでの対比で際立っており、この映像美は一見の価値があります。
男の色気が爆発をしているルーク・エヴァンズは女性を虜にしそうですし、王妃がなぜ最後にそれを懇願したのか、パパイア鈴木にしか見えなかったメフメト2世、余計だったようにも思えるエピローグなど気になるところが無いわけではありませんが、Blu-rayではなく劇場でこそ観るべき作品とお奨めします。


2014年10月31日 鑑賞  ★★★★☆(4点)