オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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クセ者、田村

2018-07-22 04:13:33 | 千葉ロッテ

 

買い被り、だろうが何だろうが、田村の逆転タイムリーは緻密に計算をした狙ってのものでしょう。
内角を突かれたストライクのコールにこの表情は相手バッテリーに「内を意識させた、じゃあ次は外だ」と誤認、誘い込んだ高等テクニック、そうでなければ外寄り低めに落ちていくボールをあれだけ上手くバットに乗せることなどはできなかっただろうと、前の打席でも同じようなジャッジに厳しい顔つきをした後のニヤリ、で何かやってくるのではないかと思っていましたが得意の右打ちの一石二鳥、やんちゃな田村のお立ち台での素っ気なさがそのクセ者ぶりを裏付けています。

まさに神、な1985年の村田と言えばサンデー兆治、ですが、そのときの開幕11連勝以来の11戦11勝でハーラーダービーを独走のボルシンガーも「この球場の風は大好き」とは心裏腹、むしろ今日はいつもの足元ではなく強風でままならないコントロールに苛立っていたような、まさにお似合い夫婦といったところでしょう。
その風の影響か代名詞とも言えるナックルカーブが決まらないと見るやストレートを中心にスライダーの組み立て、吉田正に放り込まれてからは一転してそのナックルカーブを続けるなど田村のリードも冴えていましたし、それに応えるボルシンガーもさすが、苦しみながらも低めを意識するピッチングができたからこその8回1失点です。
前日に内が2回42球も投げていたのでイニングを食ってくれたのは大助かり、最後は松永かと思っていましたが益田が3人でピシャリと抑えてくれたのも助かりました。
これでチームの貯金が1、ボルシンガーだけで貯金が11、その存在感の大きさには圧倒されますし、サタデーボル、で連勝を積み重ねていってももらいましょう。

そのボルシンガーを支える「17発中7発」の井上と「30打数15安打14打点」の角中、は目立った活躍はできませんでしたが、助さん格さんがダメならうっかり八兵衛か風車の弥七か、田村の決勝タイムリーを演出した伊志嶺のバントも高く評価をすべきでしょう、かなりなプレッシャーをかけられたところで一球で決めてくれました。
その前の清田が結果的には四球とチャンスを広げることにはなりましたがお約束のようにバントをミスっただけに、お立ち台に呼んで欲しかったぐらいです。
山岡の力強いストレートに押し込まれて苦戦をしていただけにこれで交代となったのも試合としては大きなポイント、これを誉め称えることこそがチームの意識改革に繋がるはずですので井口監督にはこういった下支えをする選手、プレーについて外に向けてコメントを出してくれればと、試合後のミーティングではやってくれていると信じています。
ポイントというところでは走塁が鍵となったこの試合、立ち上がりに無死の走者を走塁死、盗塁死でチャンスを潰してくれたオリックスに、試合を大きく左右する追加点を「要りません」とばかりに返上したロッテ、とどっちもどっち、それにしても岡田のあの走塁には脱力、唖然、怒り、憐憫、などいろいろな感情がない交ぜでした。
ぽっと出の選手が自らの力量をアピールしたいがために周りが見えないプレーをすることがあったとしても岡田はベテラン、外野からの距離、三塁走者と自らの脚力、を考えれば100%セーフでなければ走ってはいけないことが分からないはずもなく、あるいはそれが分からないぐらいに焦っているのか、守備、走塁だけではなく判断力も衰えてしまったのか、勝ったからよし、積極的だった、で片付けてはいけないものですし、そろそろ考えどころでしょう。
あの田村の打球でスタートを切らなかった角中の走塁にもちょっとビックリしましたし、小坂コーチ、大塚コーチにはしっかりとした指導をお願いします。
さて明日は二軍での調整登板もなく獲得したばかりのローチを「ロッテならちょろいでしょ」とぶつけてくる福良監督、西村ヘッドをぎゃふんと言わせられるのか、また中5日の涌井が三番手から逆襲できるのか、落ちていくだけなのか、岩下がプロ初昇格をしましたし、因縁カードの最終戦も話題満載です。



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◆7月21日(土) 千葉ロッテ−オリックス16回戦(オリックス8勝7敗1分、17時、ZOZOマリン、27,693人)
▽勝 ボルシンガー 14試合12勝1敗
▽S 益田 41試合2勝4敗1S
▽敗 山岡 15試合2勝9敗
▽本塁打 吉田正13号(ボルシンガー)

▽バッテリー
千葉ロッテ ボルシンガー、益田—田村
オリックス 山岡、吉田一、近藤—山崎勝、若月

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