買い被り、だろうが何だろうが、田村の逆転タイムリーは緻密に計算をした狙ってのものでしょう。
内角を突かれたストライクのコールにこの表情は相手バッテリーに「内を意識させた、じゃあ次は外だ」と誤認、誘い込んだ高等テクニック、そうでなければ外寄り低めに落ちていくボールをあれだけ上手くバットに乗せることなどはできなかっただろうと、前の打席でも同じようなジャッジに厳しい顔つきをした後のニヤリ、で何かやってくるのではないかと思っていましたが得意の右打ちの一石二鳥、やんちゃな田村のお立ち台での素っ気なさがそのクセ者ぶりを裏付けています。
まさに神、な1985年の村田と言えばサンデー兆治、ですが、そのときの開幕11連勝以来の11戦11勝でハーラーダービーを独走のボルシンガーも「この球場の風は大好き」とは心裏腹、むしろ今日はいつもの足元ではなく強風でままならないコントロールに苛立っていたような、まさにお似合い夫婦といったところでしょう。
その風の影響か代名詞とも言えるナックルカーブが決まらないと見るやストレートを中心にスライダーの組み立て、吉田正に放り込まれてからは一転してそのナックルカーブを続けるなど田村のリードも冴えていましたし、それに応えるボルシンガーもさすが、苦しみながらも低めを意識するピッチングができたからこその8回1失点です。
前日に内が2回42球も投げていたのでイニングを食ってくれたのは大助かり、最後は松永かと思っていましたが益田が3人でピシャリと抑えてくれたのも助かりました。
これでチームの貯金が1、ボルシンガーだけで貯金が11、その存在感の大きさには圧倒されますし、サタデーボル、で連勝を積み重ねていってももらいましょう。
そのボルシンガーを支える「17発中7発」の井上と「30打数15安打14打点」の角中、は目立った活躍はできませんでしたが、助さん格さんがダメならうっかり八兵衛か風車の弥七か、田村の決勝タイムリーを演出した伊志嶺のバントも高く評価をすべきでしょう、かなりなプレッシャーをかけられたところで一球で決めてくれました。
その前の清田が結果的には四球とチャンスを広げることにはなりましたがお約束のようにバントをミスっただけに、お立ち台に呼んで欲しかったぐらいです。
山岡の力強いストレートに押し込まれて苦戦をしていただけにこれで交代となったのも試合としては大きなポイント、これを誉め称えることこそがチームの意識改革に繋がるはずですので井口監督にはこういった下支えをする選手、プレーについて外に向けてコメントを出してくれればと、試合後のミーティングではやってくれていると信じています。
ポイントというところでは走塁が鍵となったこの試合、立ち上がりに無死の走者を走塁死、盗塁死でチャンスを潰してくれたオリックスに、試合を大きく左右する追加点を「要りません」とばかりに返上したロッテ、とどっちもどっち、それにしても岡田のあの走塁には脱力、唖然、怒り、憐憫、などいろいろな感情がない交ぜでした。
ぽっと出の選手が自らの力量をアピールしたいがために周りが見えないプレーをすることがあったとしても岡田はベテラン、外野からの距離、三塁走者と自らの脚力、を考えれば100%セーフでなければ走ってはいけないことが分からないはずもなく、あるいはそれが分からないぐらいに焦っているのか、守備、走塁だけではなく判断力も衰えてしまったのか、勝ったからよし、積極的だった、で片付けてはいけないものですし、そろそろ考えどころでしょう。
あの田村の打球でスタートを切らなかった角中の走塁にもちょっとビックリしましたし、小坂コーチ、大塚コーチにはしっかりとした指導をお願いします。
さて明日は二軍での調整登板もなく獲得したばかりのローチを「ロッテならちょろいでしょ」とぶつけてくる福良監督、西村ヘッドをぎゃふんと言わせられるのか、また中5日の涌井が三番手から逆襲できるのか、落ちていくだけなのか、岩下がプロ初昇格をしましたし、因縁カードの最終戦も話題満載です。
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◆7月21日(土) 千葉ロッテ−オリックス16回戦(オリックス8勝7敗1分、17時、ZOZOマリン、27,693人)
▽勝 ボルシンガー 14試合12勝1敗
▽S 益田 41試合2勝4敗1S
▽敗 山岡 15試合2勝9敗
▽本塁打 吉田正13号(ボルシンガー)
▽バッテリー
千葉ロッテ ボルシンガー、益田—田村
オリックス 山岡、吉田一、近藤—山崎勝、若月
終盤の重要な1点を取り消す敗退行為だ。言葉は悪いですが。
安打は出ない、代走も務まらないんじゃ、他の野手に示しがつかないでしょう。
二軍に行って酷暑試合に出続けろという扱いは厳しいですが、
そのぐらいやってもいいような大チョンボだと思いました。
田村は打撃センスがあります。
いろいろ酷評されますが、やはり捕手は彼しかいません。
第二捕手の育成が叫ばれても、
一軍での育成は現実的に無理。
捕手二人制では原則、交代はないのです。
また、途中で代えやすくなる大勝、大敗の展開もほとんどないです。
首位すら視界に入る現状、
育成ありきの捨てメンツをスタメン起用している場合じゃないですしね。
第二捕手の育成はファームでやるしかない。
田村は出ずっぱりで大変ですが、
まだ若い。
これからも不動のレギュラーとして頑張ってもらいましょう。
今日は援護がない中のボル神、スリーボールになる場面もあり苦しんでるように見えましたが、結果は1四球、8回まで。特に逆転したのに嫌な感じだった8回を抑えてくれたのは素晴らしかった。益田も自分の本来の居場所をしっかり全うしましたね。
話は戻って岡田の走塁ですが、週間ベースボールに「足で魅せる」と10日の西武戦での走塁が取り上げられていましたが、あれもギャンブル性のあった走塁であの成功体験が岡田の判断力を鈍らせ、功を焦らせてるのかなと感じました。
しかし、あのタッチアップ失敗の後も岡田を守備に入れましたから、懲罰的なことはしない井口監督なのか、やはり特別扱いなのか、とにかくもう岡田はいいでしょ。
先制されたシーンは、フルカウントからなかなかサインが合わない挙句に、外角要求が甘く内よりの高めに入ったのを、ライナーで運ばれてしまいました。ボルシンガーがストレートを投げたがったのかな?その後の1死3塁のピンチで、杉本に対して制球に苦労してカウントを悪くしながらも、ナックルカーブを続けて内野ゴロに仕留めたのが大きかったですね。
田村は、リードのみならず、相手の走塁、盗塁を阻止する二塁への送球、打っては逆転タイムリーと、ボルシンガーを盛り立てる大活躍でした。
走塁センスが問われる試合でもありました。
序盤のオリックスの走塁ミス、特に大城の3塁への走塁は助かりましたね。脚の速いことと、走塁がうまいのは別物です。
しかしこれは序の口、極めつけの走塁ミスは、岡田です。もともと盗塁のシチュエーションでセンスないなと感じさせる岡田ですが、残念ながら、状況判断できない選手なんでしょうね。
3塁ランナーがいることは頭に入れず、ただただ自分が先の塁に行くことしか考えていないと思わずにはいられない。しかも、自分が行けるかどうかの判断も間違ってます。確実に3点目を取るために、自分がしなければいけないことは何なのかがわからない。
走塁センスというか、野球脳が足りないとしか思えません。さすがに、これは1軍にいるのは許されないレベルですよ。
細谷か三家との入れ替えを希望します。功労者でもあり、老け込むにはまだ早い年齢という気もしますが、体力だけでなく、脳みそも老化したかと思わせるプレーでは、要らない選手と言いたくもなります。下で今、岡田に求められているプレーを見つめなおしてほしい。
それだけです。
その通りです。
はたして、タムは名前を覚えられているのか、いないのか(笑)?
覚えられてない場合は、覚えてもらうよう、もっとガンバっていこう。
「ここやでー」という所で打ってくれました!言うまでもなく、キャッチャーが「打てるキャッチャー」になってくると、チームの力が一段も二段も上がりますよね。
田村選手が「打てるキャッチャー」である事は、皆さんすでに御存知だった訳ですが…乳酸菌井上とともに皆さんと待った甲斐のある、今シーズンのパフォーマンスです。
ボル神さまは、気がつけばシーズン当初しょっちゅうやっていたスパイクの先をやたら気にする仕草も無くなり…
自分でも自信が出てきたのでしょうね。
淡々と投げて来れるようになりました。
「風はともだち」言うてましたから、とりあえず屋根付いてるトコには行かないよね、ねマイク。
伊志嶺にはやってやる!!という気迫が見えます。頑張って欲しいですね。
どちらが先にゴールか?なんてね。
ととてもでないけど笑えないのは皆同じ。
もはやボル神様の対局の疫病神の様相です。
前日の伊志嶺のトスといい、前代未聞連発は平沢安定軌道そして安田降臨の陣痛として、語り継がれる事でしょう。
ただ、2塁への走塁はセンターがホームに返球したとみてハーフウエイから走っていいくのが基本ではないか、またアウトになりそうだと直感したら3塁ランナーを先に返すため、挟まれるとか考えてよ、と。
そして清田のバント・・・・・。風物詩になりましたね。バント失敗Tシャツとかバント成功お守りとか打ってくれませんかね。
それはともかくボルはすばらしい。オープン戦で見たときはボールが全般的に高く、神経質そうにマウンドをコネコネしてましたが、それもなくなりうまく順応しましたね。