逆転負けは悔しいでしょ、とばかりに大嶺祐が初回に5失点、打線が追いつくも追い越せないいつものパターンで金森が勝ち越し点を許し、しかし珍しくも粘り腰で逆転をしての大谷、西野とくれば「こういうときに限って炎上かよ」なんて予感に打ち震えつつ、最後はヒヤッとさせられましたが逃げ切りで連敗ストップです。
詰まるところはロッテも西武も弱いということで、Bクラスのライバルシリーズ、殴り合いの痛み分け、気がつけば両チームともCS圏内から後退ですので涙がちょちょぎれます。
それでもこの連敗で勝つことがいかに嬉しいかをベンチ、選手が味わってくれればと、ここまで落ちれば鬼門なんてもう怖くはありません。
大嶺祐はコントロールがばらけるのは想定内ですが全体的にボールが高めで、立ち上がりはもう試合が終わるのかといったぐらいの乱れっぷりでした。
しかしそれでもストレートで押す気持ちを捨てなかったのは評価をしたいですし、高めに浮きがちなのを逆手にとってのフォーク連投、この金澤のリードがあったからこそ先発としては不合格ながらも四回まで持ったことで打線の援護を引き出せたと、無理矢理にでも前向きに考えたいです。
逃げての四球があったのは引っ掛かりましたが、まだまだ一軍で見てみたい大嶺祐です。
五回からの金森はかなり意外でしたが上野は昨日に54球を投げていますし、まずまず妥当な継投ではありました。
試合を引き締めたのが益田で、ここのところ打ち込まれるケースが多かったので一つのきっかけにしてくれればと思います。
そして八回を大谷に任せることができるようになったのが大きく、これで5試合連続の無失点リリーフですから隠れたヒーローでしょう。
逆球や甘いボールも目立った西野もとりあえずは三者凡退、それもこれもストレートに力があるからこそフォークに手を出してくれる、そこを忘れずにお願いします。
また今日もスタメンをいじりまくった打線は福浦、岡田の名前が無かったのが面白くなかったのですが、井口の4打点があってこその勝利ですので今日は伊東監督の読み勝ちです。
6連打で1点差に迫りながらも犠牲フライすら打てずに追いつけなかった三回、同点打を放った加藤が盗塁死をした四回と糞詰まり気味で、三回には清水コーチの指示に従わずにサードで止まった鈴木の走塁もありましたので追い上げムードながらも黒星フラグが見え隠れしていただけに、今日は井口様々でしょう。
ただ井口らしい引きつけたバッティングではなく手前で払うようなスイングでしたので、まだまだ本調子にはほど遠いような気がします。
そんな中で今度こそ、今度こその加藤が3安打猛打賞、100打席以上で僅かに2四球のために出塁率が3割に満たないので核弾頭として育てるのはどうなんだろうという疑問がふつふつと沸いてきますが、これだけ目をかけてもらっているのですからとにかく石にかじりついても一軍定着が至上命題です。
江村の肩と同様に前評判の高い足を活かせていないのも今後の課題で、逆に言えばそれだけ伸びしろがあると思えばそれも楽しみの一つでしょう。
まだまだ雑なプレーが目立つクルーズを鈴木と入れ替えたのも気になる点で、その理由が知りたかったりもします。
何はともあれ二桁安打、明日は成瀬vs則本ですので打線の援護が必須でしょうから、勢いをそのままに杜の都に突撃です。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◆7月10日(木) 西武-千葉ロッテ11回戦(西武7勝4敗、18時1分、西武ドーム、9,816人) |