アブレイユ、呉、そしてオーティズの解雇が決まりました。
基本的に再契約するつもりだと瀬戸山球団社長が言っていたものの、年が明けてもはっきりとしない状況に不安を感じていましたが、私的には最悪の結末です。
合わせてランビンとバーナムの獲得も発表され、何がしたいのか理解に苦しみます。
ロッテ、オーティズら3選手と契約更新せず (1/16 サンケイスポーツ)
ロッテは16日、ホセ・オーティズ内野手(31)、ウィンストン・アブレイユ投手(31)、呉偲佑投手(26)の3選手と契約を更新しないと発表した。
オーティズは03年オリックスに入団、33本塁打をマークしてチームの中軸として活躍、翌年も24本を放ったが解雇。
07年のシーズン途中にロッテに入団、3シーズンぶりに日本のプロ野球に復帰して打率.284、昨季も打率.288、11本塁打、37打点とまずまずの活躍を見せていた。
アブレイユはロッテを支えてきた「YFK」がそろってチームを去った昨季に入団、最速150キロの速球で抑えが期待されていたが、20試合で1勝2敗、防御率3.32。
呉は台湾プロ野球のラニューから07年に入団、快速左腕としてローテ入りが期待されていたがケガもありその年は1軍登板なしに終わり、08年も2試合に先発しただけに終わっていた。
アブレイユと呉は昨年に結果を残せなかったこともありますし、解雇も仕方がないかなと思えなくもないのが正直なところです。
ただここまで決定を引っ張ったのですから、悪くても春季キャンプで残留テストをやるのかと思っていました。
両投手ともダメダメだったわけでもないですし、それなりの期待もしていましたので非常に残念です。
それでも代わりの新外国人投手の獲得がないのであれば、若手投手に出番を与えるためのリリースであると、そう前向きに考えることで自分を納得させることもできます。
ロッテ、バーナムとランビンの2内野手を獲得 (1/16 サンケイスポーツ)
ロッテは16日、チェイス・ランビン(29)、ゲイリー・バーナム(34)の2選手と契約を結んだと発表した。
年俸はともに出来高付きでランビンが2000万円、バーナムが1300万円。
ともに背番号は未定。
2人とも内野手登録だが、外野も守れるユーティリティープレイヤーで昨年11月にロッテの入団テストを受けていた。
ランビンは昨季、米大リーグ、マーリンズ傘下3Aのアルバカーキに所属していた右投げのスイッチヒッターで、打率.300、14本塁打、54打点をマーク。
球団を通じ「千葉のファンはとても素晴らしいと聞いています!ファンと一丸となって、フィールドに立つときはいつも全力を尽くしてプレーすることを心から楽しみにしています」とコメント。
左投左打のバーナムは昨季、台湾プロ野球のラニューでプレー。
バーナムは「キャンプでチームの皆と、ファンの方と知り合えるのを今から楽しみにしています。日本語や日本の文化を学ぶのも楽しみです」とコメントしている。
しかしオーティズのリリースはどう考えても合点がいきません。
井口の獲得を受けてのものであるならまだしも、昨秋の入団テストで合格できずに保留扱いだったランビンとバーナムとの入れ替えとは驚天動地です。
フェルナンデスのオリックスへの入団が決まったようですし、既に来季への戦力補強が一段落した球団が多いでしょうからオーティズもシーズン当初はないとしても、シーズン途中に他球団に入団することは充分に考えられます。
そして楽天のリックも含めて、リリースした選手にボコボコにされるという悪夢が待っているような気がしてなりません。
井口にメジャーから具体的なオファーがあったとの話も聞きませんし、おそらくは獲得に相当の手応えがあるからこそのオーティズのリリースだとは思います。
そしてランビンとバーナムは一塁や外野も守れるというユーティリティぶりを評価したのでしょう。
そういう意味では井口の獲得が成れば悪い補強ではないのかもしれませんが、チーム全体としての戦力アップになっているかと問われれば、ちょっと首を傾げたくなります。
控えとしてベニーも含めて3人もの外国人野手がベンチを占めることで細谷や神戸、角中や佐藤らの出番が減ることのマイナスの方が、中長期的に見れば大きいと考えます。
もし今回の件がユーティリティプレーヤーを好むバレンタイン監督への譲歩か、あるいは穏便にシーズンを乗りきるためになだめるための措置なのかはわかりませんが、もしそうであればバレンタイン監督の続投による弊害が出始めたことになります。
いずれにせよ年俸を見れば主軸としての活躍を期待しての獲得ではありませんし、大化けしたとしてもそれは嬉しい「誤算」でしかありませんので、今季に向けての補強活動の迷走ぶりが浮き彫りになった今回の外国人選手の入れ替えだと思います。
キャンプ直前という補強が後手に回っていることを象徴するようなタイミングや、獲得した新外国人選手が入団テストで一発合格できなかったレベルであるという事実からくる不安が、単なる杞憂に過ぎないことを願っています。
またこうなったら何がなんでも井口を獲得してもらわなければ困りますので、一日も早く朗報が届くことを願っています。