オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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いざ北国へ 史跡巡り篇 白石の巻

2009-01-20 22:25:28 | 日本史

 

日本史が好きな私の旅の目的には、当然ながら史跡巡りが含まれます。
と言いますか、学生時代から史跡巡りを目的として旅をしてきたという表現の方が正しいです。
残念ながら景色を愛でるような感覚よりは、城跡や博物館、墓所などを訪れたいという気持ちの方が非常に強いのが私という生き物です。
沖縄以外の都道府県は全て足を踏み入れていますし、数多くの史跡を巡ってきました。
それでも交通の便や時間の都合などの理由で未踏の地はまだまだ多く、今回はそんな地を訪れることを楽しみに旅立ちました。

最初に訪れた白石城も、そんな場所の1つです。
東北地方は学生時代に何度か訪れているのですが、再建されたのが1995年で社会人になってからですから、ポッカリとエアポケットに入った存在でした。
白石市街はほとんど雪が残っていなかったのですが、この北側にあたる石垣などが北国らしい美しい白い衣装をまとって私を出迎えてくれました。

白石城は伊達政宗の片腕であった片倉景綱が関ヶ原合戦後に城主となって以降、幕末まで片倉氏の居城とされてきました。
他の多くの城郭と同様に明治維新後に破却されましたが、地元のシンボルとして再建されたそうです。

再建城郭の多くが鉄筋コンクリートであるのに対して、白石城は木造で再建されていることが好感できます。
コンクリートの床にエレベーターがあるというのでは趣きもへったくれもなく、費用面や維持管理の問題はあるのでしょうが、他の自治体にも見習ってもらいたいものです。
ちなみに右の写真は三階櫓、実質的には天守閣として機能していたものを幕府にはばかって櫓と呼んでいたらしいのですが、そこからの白石市街です。
中央にある大きな建物が城に併設されている歴史探訪ミュージアムで、片倉氏の甲冑などが展示されており、また片倉景綱らを題材とした3Dシアターの上映がされているらしいのですが、残念ながら開演時間までの待ち時間がかなりあったために今回は見送ることにしました。

こちらは同時に再建された、大手一ノ御門と大手二ノ御門です。
上の大きな造りが二ノ御門、下の小さな造りが一ノ御門になります。

城外から一ノ御門を通ると二ノ御門が控えており、そこをくぐると城内に至るといった道筋となります。
これらは本丸のみの遺構で、城郭としては二の丸などを含めてもう少し規模は大きかったのだと思いますが、非常に綺麗にまとまった再建がされていると感じました。

白石では白石城以外を回る予定は無かったのですが、城跡に二の丸大手門が市街の当信寺に移築されているとの看板があったため、足を伸ばしてみました。
これも白石駅で無料レンタサイクルのサービスがあったからこそで、こういった配慮は旅人には非常に助かります。
ちなみに当信寺には東口門との案内が立っており、これが二の丸大手門と同じことを指しているようです。

当信寺の境内には、真田信繁の次男である真田大八と、娘の阿梅の墓がありました。
手のような形のものが阿梅の、石碑のような形のものが大八の墓です。
真田信繁の嫡男である大助は父とともに大坂の陣で果てましたが、大八と阿梅ら4人の子供は片倉景綱の子である重長に保護されています。
大八はその後は片倉守信と名乗り、また阿梅は重長の後室に入ります。
守信の子である辰信が真田姓に復し、仙台真田氏として今に続いていますが、途中で養子が入っているようですので信繁の血が続いているかどうかは分かりません。

初日は東北入りをするまでの移動時間がかかったために、史跡巡りは白石のみとなりました。
そのまま仙台を経由して山形に入り、次の日を迎えることになります。


【2009年1月 東北・北陸の旅】
いざ北国へ
いざ北国へ 旅情篇
いざ北国へ 旅程篇
いざ北国へ 史跡巡り篇 山形、上山の巻
いざ北国へ 史跡巡り篇 新発田、長岡の巻
いざ北国へ グルメ篇

 

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井口には頑張ってもらいましょう

2009-01-20 16:57:08 | 千葉ロッテ

 

ロッテが交渉期限の目処としていた本日20日に、井口の入団が正式に決定をしました。
背番号は6、報道によれば総額5億4000万円+出来高の3年契約です。

井口資仁選手の入団が決定 (1/20 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)
井口資仁選手の入団が決まりましたのでお知らせします。背番号は「6」に決まりました。

▼井口選手コメント
背番号6という落合さんや初芝さんなどロッテを代表する先輩方が着けていた偉大な番号をいただけて、本当に光栄に思います。
この番号に恥じないプレーを出来るよう頑張りたいと思います。
今回の選択をさせていただいた最大の理由はロッテが一番熱心に誘っていただいたからです。
また多くのロッテ在籍の選手からも一緒にプレーをしようという嬉しい言葉をもらい、本当にやりがいを感じました。
一番、ボクを必要としてくれたチーム。
勝つために誘っていただいているという事を強く感じました。
千葉はホークス時代から相性が非常に良く、メンタル的にとてもいいイメージがあります。
久しぶりの日本でプレーということで、いろいろな声援をいただけることを楽しみにしております。
新人に戻るぐらいの気持ちで一から頑張っていきますので、ロッテファンの皆様宜しくお願いします

既に昨晩の段階でスポーツ紙だけではなく一般紙でも入団が決定と報道をされていましたので、今日の代理人との交渉は単なる儀式に過ぎなかったのでしょう。
瀬戸山球団社長のコメントは自信満々でしたし、井口を取り巻く環境からしてもロッテ以外の選択肢はなかったものと思われ、出来レースに近いものが感じられます。
昨秋に井口獲りが報道されたときには戦力的にも必須とは思われませんでしたし、資金的にも難しいと一笑に付したのですが、球団内部の権力闘争と金融危機によってメジャーバブルが弾けた影響によって、想像だにしなかった井口のロッテ入りが実現をしました。

正直なところ、未だに井口がロッテに必須な戦力だとは考えていません。
もちろん日米での実績を考えれば大きな力になってくれることは期待をしてよいのでしょうが、費用対効果的には根元とオーティズのコンビで充分だと見ていました。
あれだけ赤字削減を声高に叫んでいるのであれば清水の契約と同じく資金のかけどころが違うのではないかと思いますし、ズレータの獲得が発表されたときのインパクトに比べれば井口がチームに与える影響は小さいと受け止めています。
戦力面以外でダイエーやメジャーでの経験をチームに注入するというプラスはあるのでしょうが、悪い意味での仲良しクラブの側面を持つロッテに外様の井口がどこまで影響力を行使できるのか、実はこれが井口のロッテ入団の一番のポイントなのかもしれません。

しかしオーティズを解雇した以上は、もう井口に頑張ってもらうしかありません。
今季に35歳という年齢に3年契約は無謀としか思えないのですが、それでもメジャー通算493試合に出場し、494安打に44本塁打と205打点、48盗塁で打率.268の大物メジャーリーガーの獲得をしたと思えば、決して目を見張るような契約内容ではないのかもしれません。
気になるとすればレギュラー確約という井口の要望が契約に組み込まれているかどうかで、もし小宮山枠と同じような井口枠が存在するのであれば、レギュラーを全試合出場させるような起用を好まないバレンタイン監督との新たな火種になるかもしれません。

とは言え、既にオーティズがいないことを考えれば、根元を軽視しているように思えるバレンタイン監督としてはセカンドに井口を起用する以外の選択肢はないと思われます。
井口も来年以降はさておき、今年に関して言えば故障でもしない限りは.280の15本塁打ぐらいは期待をしてよいのではないかと、ズレータの苦い経験を経ていながらも甘い観測を持って井口を迎え入れたいと考えています。
肩の故障の治癒具合が気にはなりますし、根元の未来を摘み取る代償を考えれば最低でも.300の20本塁打は望みたいところではあるのですが、そのあたりの判断は春季キャンプからオープン戦での井口の動きを見てからにしたいと思います。

こうなった以上は井口にはレギュラーとしてガッチリとセカンドを守り抜いて欲しいですし、若手らに苦言を呈するぐらいの存在であってもらいたいです。
井口の獲得は瀬戸山球団社長らのスタンドプレーの色合いが強いことは間違いないのですが、そこを逆手にとってぬるま湯に熱湯を注ぎ込むような言動を、もちろん成績が伴ってこそ周りの選手はついてきますので、そんな活躍に期待をしています。
また根元も最初から諦めるのではなく、来年になればスタッフも代わって風向きも違ってくるでしょうから準備は怠りなく、石井浩郎を駆逐した福浦を見習って地道に力を蓄えて、井口にも一目置かれるようなプレーをしてもらいたいと思います。

 

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春季キャンプの1軍メンバーが決まる

2009-01-20 15:32:25 | 千葉ロッテ

2月1日からの春季キャンプのメンバーが発表となりました。
1軍は井口を加えると昨年と同規模の45名、育成枠選手が増えたことを考えれば2軍は昨年よりはマシな練習ができるのではないでしょうか。

1軍沖縄石垣島(45人)
投手(22人)
荻野、大嶺、神田、川崎、小宮山、上野、久保、成瀬、清水、唐川、根本、小野、伊藤、渡辺俊、木村、坪井、中郷、小林宏、香月、松本、高木、シコースキー
捕手(4人)
里崎、橋本、田中雅、金澤
内野手(12人)
堀、井口、西岡、今江、福浦、根元、渡辺正、塀内、細谷、早坂、ランビン、バーナム
外野手(7人)
サブロー、大松、大塚、竹原、早川、ベニー、神戸

2軍鹿児島川内(33人)
投手(19人)
服部、内、下敷領、古谷、黒滝、林、手嶌、植松、相原、山本、阿部、江口、池田、小林憲、田村、木本、鈴江、西野、田中崇
捕手(3人)
青松、新里、宮本
内野手(5人)
青野、定岡、白川、角、生山、吉田
外野手(6人)
佐藤、角中、南、大谷、岡田

とは言え、おそらくは今年も川内となるであろう2軍キャンプの野手陣の少なさには危ういものを感じます。
競い合いのないところに成長はなし、やはり今年のドラフトは野手を中心としたものにしなければならいないと思わざるを得ない陣容です。

昨年との対比で考えれば、戦力外となったアブレイユ、呉、オーティズ、ズレータの外国人選手と田中良を除けば、1軍キャンプから外れたのは服部と下敷領、そして南の3人です。
今年も大学生・社会人ルーキーの木村、上野、坪井、香月の全員が即戦力としての期待を受けて1軍スタートとなったのと同じく、昨年も服部、根本、伊藤、下敷領が石垣島から横一線のスタートを切りました。
そんな中で昨年に1軍での登板がなかった服部と下敷領が1軍から外れたのは仕方がないことだとは思いますが、特に服部には期待をしているだけに、この2軍スタートという屈辱をバネにして奮起をしてもらいたいところです。
意外だったのが右の外野手で守備力もある南が外れたことで、大塚の体調がよいと見ているのかもしれませんが、外野はベテラン勢が多いだけに怪我などが心配ではあります。

昨年の田中良と細谷のような抜擢組は、今年は目立ったところがありません。
ルーキー以外では唐川と松本だけが新顔で、両人は昨年の実績を考えれば当然の選考です。
個人的には神田よりも阿部あたりを加えて欲しかったですし、角中や佐藤が外れたのも残念でなりません。
内と青野は引き続き故障の完治を優先させ、また阿部らの若手は体力作りを中心としたトレーニングをさせるという意味では納得感がありますが、昨年からの戦力アップという意味では新味が感じられないのは寂しいところです。

おそらくは井口フィーバーとなるであろう石垣島キャンプで、そんな井口を横目に根元や細谷が着実に力をつけてくれることに期待をしています。
金澤には里崎と橋本のマッチレースに新風を吹き込んで欲しいですし、福浦には今年こそ万全な体調でシーズンに臨んでもらいたいものです。
その福浦の牙城を脅かすのは神戸なのか、バーナムなのか、ここも1つのポイントです。
投手陣では唐川と大嶺の躍進と、私のイチオシの上野、そして伊藤が荻野を中継ぎに追いやるぐらいの成長ぶりを見せてくれればと思います。

あまりに早すぎたオフの始まり、そして遅々として進まない戦力補強の4ヶ月間でしたが、あと10日あまりで2009年のシーズンが始まります。
選手、スタッフ、そしてファンのお正月である2月1日はすぐそこです!

 

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