オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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いざ北国へ 史跡巡り篇 山形、上山の巻

2009-01-21 22:17:22 | 日本史

 

2日目は夜明けとともに山形城に足を踏み入れたのですが、ここで1つの誤算がありました。
今回の史跡巡りの目的に、訪れたことのない白石城と、数年前に再建されたらしい山形城の二の丸東大手門を挙げていたのですが、この二の丸東大手門がどう見ても見覚えがあり、帰ってから確認をしたところ二の丸東大手門の再建は1991年で鳴子温泉に行った際に足を伸ばして訪れており、2006年に再建をされたのは一文字門の大手橋とのことでした。
完全に事前確認ミスで、そもそも一文字門なるものも知りませんし、何のために5時半に起きたのか分からないような山形城となりました。
もっとも一文字門や高麗門は今年に復元が終わるらしいので、次の機会に大手橋とともに訪れてみたいと思います。

せっかくですので山形城の二の丸東大手門です。
天気は悪くはなかったのですが、さすがに完全に夜が明ける前ですので薄暗い感じがあるのはご容赦ください。
どうやら前日から夜にかけて雪だったようで、確かに山形入りをする電車の途中では吹雪いたりしていたのですが、時間も早かったこともあって新雪を踏みしめることになりました。

城外から最初の門をくぐって内側から見たところで、白石城風に言えば、これが一ノ御門にあたるのでしょうか。
白石城に比べれば規模の違いは明らかで、伊達氏の支城であった白石城と、羽州で覇を唱えた最上氏の本城との差をまざまざと見せつけられた感じがします。

白石城風に言えば二ノ御門になり、ここを通れば城内に至ります。
まだ月が見えている時間帯で、さすがに寒さを感じました。

城内から二の丸東大手門を撮影したものとなります。
これだけの規模となったのは最上氏改易後に鳥居氏ら譜代大名が入城してからなのかもしれませんが、羽州を統べる城としての風格はさすがなものがあります。

山形城と言えばお約束の最上義光像です。
学生時代に最初に訪れたときにはこの像しか無く、かなり寂しい思いをしたことを記憶しています。
もっとも今の二の丸東大手門あたりの石垣に足場が組まれていましたので、まさに再建中だったのでしょう。
最上義光歴史館の開館も1989年でしたし、私の学生時代を考えればいい時代になったものです。

次に訪れたのがかみのやま温泉にある上山城で、山形にほど近いこともあって積雪量も似たようなものでした。
開門前でしたので通路の雪かきも済んでおらず、むこうづねまで沈みながら城の周りをぐるっと回った後に足湯のお世話になったのは旅情篇に書いたとおりです。

と言うことで、開門までの待ち時間に城の周りをぐるっと一周してみた写真になります。
時間が許す限りは城の周りを回って歩くのが私の史跡巡りの基本であり、それは冬場に雪をかき分ける必要があっても変わりはありません。
上段右の写真の背後に足湯があり、また下段の左と中の写真を撮るために30センチはあろうかという新雪に足跡を残しました。

天守閣から見た上山市街です。
これも私の史跡巡りのお約束の1つで、天守などに登った場合にはそこから市街の風景をカメラに収めることにしています。
ファインダー越しにはなるのですが、撮影のために集中することで記憶が強く残り、後日に再び訪れた際には脊髄で行動できるのは富山城で実践済みです。
ちなみに天守閣とは書きましたが、上山城は残念ながら鉄筋コンクリートの模擬天守で、エレベーターが完備されているという代物です。

雪の多い内陸部での史跡巡りはこれで終わり、米沢を経由して日本海側に抜けることになります。
予定よりも早く山形を出たことで欲張って新発田で下車したことが、人生初体験の自衛官との遭遇に繋がりました。


【2009年1月 東北・北陸の旅】
いざ北国へ
いざ北国へ 旅情篇
いざ北国へ 旅程篇
いざ北国へ 史跡巡り篇 白石の巻
いざ北国へ 史跡巡り篇 新発田、長岡の巻
いざ北国へ グルメ篇

 

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井口枠

2009-01-21 21:24:37 | 千葉ロッテ

ただでさえバレンタイン監督の去就問題でシーズンに期待がもてない気がしている中で、さらに井口という爆弾を抱えることになってしまいました。
下手をすれば梅雨入り前にもチームが空中分解するかもしれないと、そんな不安を感じています。

栄光の6継承!ロッテ 井口にレギュラー保証 (1/21 スポーツニッポン)

ロッテ・瀬戸山隆三球団社長(55)は20日、大リーグ・フィリーズからFAとなった井口資仁内野手(34)の獲得を発表した。
千葉市内の球団事務所で井口の代理人と最終交渉し、年俸1億8000万円プラス出来高払いで総額6億円の3年契約で合意。
背番号は6に決まった。
「やっと入団を決断してくれた。非常にうれしいし、ホッとしています。チームの核になってくれると思う。すぐにチームのリーダーになってくれる存在です」。
待望の「ロッテ・井口」誕生に瀬戸山社長からは期待の言葉が次々と飛び出した。
全試合フルイニング出場を目標にする井口に、“レギュラー保証”も用意。
同社長は起用法も契約の条項に盛り込んだことを明かし「出来高もあるし、ケガさえなければ全試合全イニング出てほしい」と話した。
主力にも定期的に休養日を与え投手の右左で日替わりオーダーを組むバレンタイン監督にも、その意向は伝えるという。
ボビー政権下ではフロント主導で初の補強選手でもあるが「監督も計算できる右打者が欲しいというのはあった。思惑と一致した部分はある」と説明した。
出来高払いもMVP、リーグV、出場試合数など多項目にわたり、満額なら2000万円に達する。
2年か3年かの契約年数は井口に一任していたが、結局、期間中にメジャー復帰を認める条項を含まない3年契約を選択。
意気込みを再確認して、同社長も満足そうにほおを緩めた。
4年ぶりV奪回への使者が加入。
「まずプレーで活躍し、将来は監督にもなっていただける人だと思う」。
落合(現中日監督)らが背負った背番号6を継承する“新ミスター・ロッテ”に、期待は膨らむ。

瀬戸山球団社長の手腕は評価をしていますし、バレンタイン監督とどちらを取るかと問われれば瀬戸山球団社長を取るのが私の立ち位置ですが、それでも最近の得意満面の笑顔を見ると虫酸が走るのは私だけではないはずです。
補強ポイントからかけ離れていようとも、とにかくメジャーリーガーという大物プレーヤーを獲得したことを誇るような態度には感心できません。
もっと黒子に徹する姿勢を見せた方が瀬戸山政権の延命に繋がるのではないかと余計な心配をしていますが、得意の絶頂にある瀬戸山球団社長には届かない願いなのでしょう。

それでも井口が加入したことは戦力面ではプラスの要素ですし、期待通りにセカンドのレギュラーとしての活躍をして欲しいと思っています。
しかしその井口の足を引っぱるかのような瀬戸山球団社長の発言には、正直なところ怒りすら覚えています。
こんな条件を出してまで獲得をしたかったんだよ、これが私のテクニック、実力なんだよとアピールをしたいのでしょうが、井口枠の存在をマスコミに公表する必要がどこにあるのか、ブロガーとしては重要な情報ではありますが、井口にとっては迷惑な発言だと思います。
実力があると信じているのであれば契約にレギュラー保障などの条項を盛り込まずともよいと考えるのが普通ですし、しかもそれを公表することで「井口はフロントに贔屓をされている」という印象を選手やファンに与えてしまったことは、井口にはマイナス以外の何ものでもありません。
若手を引っぱるなどのチームリーダとしての活躍をも期待される井口ですが、こんなことでは全ての言動が色眼鏡で見られてしまいます。
井口にとっては入団早々に、いきなり非常にやりづらい状況になったのではないでしょうか。

またここにきてバレンタイン監督の方針に逆らうかのような里崎やサブローの全試合出場を目指すとの発言も、この井口の待遇とは無縁ではないと思います。
里崎にしろサブローにしろ、もちろん井口にしてもレギュラーとして全試合出場を目指すことはプロ野球選手としては当たり前のことですし、バレンタイン監督の気まぐれ選手起用に疑問を呈している私ですから、むしろその心意気をよしと受け止めています。
しかしこの井口枠の存在を公表したことや、バレンタイン監督の今季限りを開幕前に発表したことによるチームへの悪影響は枚挙に暇がありません。
公然とバレンタイン監督の方針に挑戦する発言をする選手、これは求心力の低下を意味します。
来季以降のバレンタイン監督の続投が決まっていれば、こういった発言を里崎らがすることはなかったと思います。
また清水のバイアウト条項を含む契約のように、FAの権利を持っていればたいていの横車を押すことができるという、わがまま奨励の風潮も見られます。
サブローや橋本が今季も結果を残し、オフにレギュラー保障や全試合出場の確約を契約に盛り込めと言い出したらどうするつもりなのでしょうか。
完全に組織としてのたがが緩んできているように思えてなりません。

ロッテ石川副代表が編成トップに (1/21 日刊スポーツ)

ロッテは21日、組織改革で球団部を「チーム統括部」に変更し、石川晃球団副代表が部長を兼任すると発表した。
石川副代表が事実上、補強やドラフトなど編成部門のトップになった。
前任の本多幸喜球団部部長はチケット部の主査に異動。

そんな私の心配をよそに、瀬戸山派の権力掌握は着々と進んでいるようです。
チームに好結果をもたらしてくれるのであれば誰が権力を握ろうと知ったことではないのですが、ここ最近は表舞台に姿を見せなくなった重光ジュニアの動向が気になりますし、本社筋が一連の騒動をどう見ているのかも大きなポイントだと思います。
今回の巨額を投じたフロント主導の井口獲得が失敗に終われば、本社筋によって一気に瀬戸山派が一掃される可能性も当然ながら考えなければなりません。
そうなれば例によって本社から野球のやの字も知らない天下りがやってきて、再び暗黒時代に逆戻りすることになります。
瀬戸山球団社長を評価しているからこそ自重をして欲しい、心からそう願っています。

 

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