年明け早々に、井口と入団交渉を行うとのニュースが飛び込んできました。
リップサービスなのかと思っていたのですが、少なくとも新庄のときに比べれば本気度は高そうです。
ロッテ、井口と7日交渉へ (1/3 スポーツ報知)
ロッテは3日、米大リーグ・フィリーズを自由契約になった井口資仁内野手と7日に入団交渉すると発表した。
瀬戸山隆三球団社長、石川晃球団副代表が井口の自主トレーニング先の沖縄を訪れる予定。
ロッテは内野手の補強のため、昨年12月に井口の獲得に乗り出すことを表明。
瀬戸山社長は既に井口サイドと接触したことも明らかにしていたが、今回が初の本格交渉となる。
具体的な場所と日程を明かしたことを考えれば、それなりの手応えがあるのでしょう。
行くだけ行って軽くあしらわれるのは権力闘争に勝利したばかりの瀬戸山球団社長としても本意ではないでしょうし、交渉に応じたことから井口サイドも日本球界復帰を視野に入れているものと思われ、予想外の瓢箪から駒、井口のロッテ入りもあるかもしれません。
ロッテ井口へ2年4億円と「指導者手形」 (1/3 日刊スポーツ)
ロッテが、フィリーズを退団した井口資仁内野手(34)獲得へ、2年総額4億円と「指導者手形」を用意していることが2日、明らかになった。
井口は昨年中の移籍決定を目指してオファーを待っていたが、現時点で米国から具体的な話はない。
日本では複数球団が水面下で獲得に乗り出していることから、ロッテも高条件で本格交渉に臨むことになった。
今月初旬に石川晃副代表が本人と直接交渉を行う。
ロッテが井口に「終身雇用プラン」を用意する。
3日に滞在先の米国から帰国予定の井口に対し、最大限の誠意を示す方針を固めた。
井口の実力だけでなくメジャーでの経験や人間性も高く評価しており、将来的に引退後はコーチなど指導者として球団に残る道を用意するという。
球団幹部は「選手としても期待しているが、その後もロッテを引っ張る存在になってほしい」と、球団あげての熱意を口にした。
というのも、球団は昨年12月にバレンタイン監督の今年限りでの退任を早々に発表した。
監督の高額年俸やフロントの意見に耳を貸さなくなった横暴な姿勢が要因だった。
これを機に今年は「変革の年」と位置付け、チーム、フロント両面で大幅なテコ入れを行う。
その第1弾として井口に白羽の矢を立てた。
補強ポイントのセカンド強化だけでなくチーム活性化、さらにファンへのアピール材料にもなる。
井口の08年年俸は385万ドル(約3億4650万円)だが、世界の金融危機の影響から米国市場では150万ドル前後まで抑えられるとの見方もある。
ロッテは2年総額4億円を基本線としているが、昨年退団したズレータの年俸が2年総額5億2000万円(推定)だったことから、上積みの余地は十分にある。
今後は、石川副代表が井口の自主トレ先である沖縄を訪れ直接交渉する。
「日程を調整していますが1月上旬の早い段階で行きます」と、球団始めの5日にも動きだす構えだ。
同副代表がダイエーのスカウト時代に井口獲得に尽力し、長年の信頼関係があることも大きな強みとなっている。
日本の複数球団が水面下で獲得に乗り出す中、ロッテはマネーゲームではなく人脈と終身雇用プランで口説き落とす構えだ。
2年4億円で獲得ができるのであれば、日本球界の経験があり、また井口ぐらいのメジャー実績がある選手にしては安いのかもしれません。
話題にもなりますし、フロントとしても鼻高々というところでしょうか。
しかし井口の年齢と根元の存在、そしてオーティズとの兼ね合いを考えれば井口の獲得が最優先事項とは思えず、外野手の補強はどうなったのかという疑問が残ります。
ズレータの二の舞を心配する向きも多いかと思います。
何だかんだ言っても井口はメジャーを選ぶのではないか、評価が下がっていることもあって当て馬としてロッテとの交渉を行うのではないか、そんな気がしています。
またこういった交渉は水面下で行うのが普通だと思うのですが、ことある毎にマスコミに情報を流しているところからも、純粋な戦力補強ではなく手柄を誇ることが目的にも見えます。
ですから引き続き外野手の補強の手を緩めないことを確約してくれるのであればまだしも、そうでないのであれば井口の獲得には反対だという私のスタンスに変化はありません。
あれだけ無茶をしてメジャーを目指した井口がたった4年間で日本球界への復帰を決心するのか、ロッテの本気度がどの程度なのか、初交渉である程度の目安がつくでしょう。
とにかく7日、井口がどういったコメントを残すのかに注目をしたいと思います。