オリオン村(跡地)

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ポジション限定契約とレギュラー保障

2009-01-26 22:30:35 | 千葉ロッテ

井口の入団発表に際して、徐々にですが契約内容について明らかになってきました。
ポジション限定契約、二塁手以外での起用はしないとの条項が盛り込まれているとのことです。

井口“聖域”二塁手限定契約 (1/26 スポーツニッポン)

ロッテ・井口資仁内野手(34)が25日、千葉市内のホテルで入団会見に臨み、契約に起用は二塁手限定にされる条項が盛り込まれたことを明かした。
日本では異例の“定位置保証”を受け、メジャー時代も行っていたアーリーワーク(早朝練習)を継続していくと宣言。
これまでチーム内になかった調整法を石垣島キャンプから導入し、ニューリーダーとして4年ぶりの日本一奪回へけん引する。
背番号6の真新しいユニホームに袖を通した井口が、口元を引き締めた。
国内プロ野球では異例のポジション限定契約。
「メジャーでもポジションの契約はあるし、二塁を守りたいということでそうなった。1年1年が勝負。結果を残してレギュラーを獲りたい」
複数ポジションを守らせ、投手の右左で日替わりオーダーを組むバレンタイン監督も踏み込めない“聖域”を用意されたのだから力が入るのは当然だ。
会見に同席した瀬戸山社長から新リーダーの期待をかけられると、早くもロッテの一員としての意気込みを示した。
「優勝するために来たと思っている。プレーで引っ張っていきたい」。
その第一歩が昨季、西武が取り入れ日本一の一因とも言われたアーリーワーク導入だ。
「アーリーワークも状況を見ながらやっていきたい。練習するに越したことはないし、もっとやらなきゃいけない。そういう姿勢を周囲に見せるのも大事」。
実際に沖縄・名護での自主トレ中も午前6時から体を動かしており、米国でもウエートトレを早朝に敢行して全体練習に参加してきた。
ロッテはこれまでキャンプから短時間でメリハリをつけた効率的な練習を繰り返してきた。
未然に大ケガを防ぐ意味合いもあり、早朝や休日練習は基本的に禁止。
投げ込みや特打、特守の居残り練習まで極力控える。
しかし同じメジャー型調整でも、ボビー流に井口流をミックスさせて新風を吹き込む。
目標は打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーとV奪回。
ハイペースで仕上げる井口が、5年ぶりの国内で早朝からフル回転する。

このポジション限定という契約条項がレギュラー保障を意味するのか、正直なところよく分かりません。
井口のレギュラーを獲りたいとのコメントから考えるとレギュラー保障ではなく、単に二塁手以外での起用が無いだけで、そこで勝負をしていくように聞こえます。
しかし本人と瀬戸山球団社長の全試合全イニング出場を目指すとの発言からすると、これ以外にも何らかの付帯条件がありそうな気もします。

慣れ親しんだポジション以外での起用を断るという井口の姿勢は、間違ったものだとは思いません。
実際に慣れない一塁を守らされて股関節を故障して、大事な夏場に1ヶ月近い戦線離脱をしたオーティズのような例もあります。
出番を得ることが第一の若手選手の場合は話は別ですが、井口ぐらいの選手が本来のポジション以外を守ることを嫌がることは理解ができます。
ただことある毎にリスペクトを口にするバレンタイン監督が、日米で実績のある井口の意向を無視してまで二塁手以外でのポジションを守らせるようなことをするとも思えず、敢えて契約条項に盛り込むほどのこともないようにも思えます。
そうなるとやはりレギュラー保障に近い、何らかの条項が盛り込まれているのだろうと考えるのが自然なのでしょうが、契約内容の全てが明らかになることはないでしょうし、シーズンに入ってからの起用を見ていくことで判断をしていくしかなさそうです。

アーリーワークについては、選手が自分で考えて必要であると判断をしたのであれば、積極的に参加をしていってもらいたいと思います。
記事にある練習スタイルは怪我人が少ないという結果をもたらしていることで一定の評価ができますし、私はその上で選手自身が足りないと思ったところをコーチなどと相談をして追加で鍛えるというやり方がよいと考えています。
井口がそう言っているから、という程度で参加をするのであれば何の効果ももたらさないでしょうから、そこは勘違いのないようにしてもらいたいと思います。

さて、さっそくリーダーとしての決意と行動の表明をした井口ですが、逆に言えば今までのロッテは仲良しクラブでしかなく、チームを引っぱるリーダーが不在であったことの裏返しでしかないのは悲しいところです。
西岡らが井口に学びたいと言うのであればまだしも、本来はリーダーとしてチームを引っぱらなければならないサブローや小林宏らが井口塾に入るとか入らないとかの報道がされていることを、これはファンとしては嘆くべきではないかと思います。
もちろん彼らが学びたいのはメジャーでの経験などなのでしょうが、面白おかしく書くのがスポーツ紙の常とは言え、確固たるリーダーが存在するチームであれば、例えば井口が入団をしたのが巨人であれば、こういった書かれ方はしなかったでしょう。
井口には期待をしつつ、しかし過度な負担が井口にかかることへの不安をも覚えた、そんな今日のニュースでした。

 

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覇者の系譜(3)

2009-01-26 20:54:59 | 読書録
覇者の系譜〈3〉

学習研究社


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本能寺を襲った明智光秀によって織田信長は行方不明となり、光秀の謀反に呼応して東西から徳川、毛利が攻め寄せて浅井、織田の両家は窮地に陥ります。
しかし信長は柴田勝家の奮闘で辛くも本能寺を脱出し、ここから天下統一に向けての大反攻が始まります。

ちょっと手応えがなさ過ぎた最終巻、というのが正直な感想です。
徳川家康はあっけなく旗を巻き、ラスボスの位置づけであった明智光秀も旧弊にとらわれた単なる愚将でしかないという人物設定が結末を陳腐なものにしてしまいました。
浅井長政が織田家をも統率していく流れの持っていきようは斬新なアイデアであっただけに、もっと激しい戦いの末の勝利という展開になって欲しかったです。


2009年1月26日 読破  ★★★☆☆(3点)

【関連図書】 覇者の系譜(1) 覇者の系譜(2)