オリオン村(跡地)

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揉め事は開幕までに終わらせましょう

2009-01-27 20:29:17 | 千葉ロッテ

来日したばかりのバレンタイン監督が、さっそく井口の契約内容について文句をつけたようです。
面白おかしく書くことが至上主義のスポーツ紙とは言え、コメントの捏造まではしないでしょうから、キャンプ前から頭の痛いところです。

ボビー 井口の“特別契約”に不快感 (1/27 スポーツニッポン)

ロッテのボビー・バレンタイン監督(58)が井口の“特別契約”に強い不快感を示した。
契約に起用は二塁手に限定される条項が盛り込まれていることを受け「本来それは公にするものじゃないと思うし、語られるべきものではない」と指摘。
他選手の士気に影響が及ぶ可能性を懸念し「(選手起用で)公平を期すためにも、事前に契約内容を聞かないというのは私のポリシーだ」と続けた。
メジャーでは通例でも、日本では異例のポジション限定契約。
「井口やフロントの方から話をしたいのであれば聞くが…。今年から球団の新しい方針があるかもしれない」と柔軟に受け入れる姿勢も示す一方で、苦悩の経験談を披露。
レンジャーズ監督時代のシーズン終盤、ある投手から“出来高があるから、もう1試合投げさせてほしい”と直訴されたことがあるという。
「その時に契約のことは聞かない方がいいと思った。監督としては勝利を最優先して試合に臨まないといけないのだから」。
選手の記録も大事にする同監督だが、それも勝利が前提にあってこそ。
二塁・井口で采配面で“制約”を強いられることになる指揮官は最後まで不機嫌だった。

契約内容を明らかにすべきではない、との主張には基本的には同意をします。
瀬戸山球団社長の失言で井口も迷惑をしているでしょうし、何もいいことはありません。
しかし出来高とは違ってポジション限定契約であれば監督が知らないわけにもいかず、契約内容を聞かないのが自分のポリシーだと言って通る話ではありません。
そういった契約条項があるという前提でコメントをしながら、話があれば聞くという受け身のスタンスも理解が出来ず、結局は文句がつけたいだけのようにも見えます。

そもそも外国人選手の起用にこだわったり、小宮山枠や愛人枠と揶揄されるような采配をしているバレンタイン監督が、どの口で「公平性に欠く」と言うのかが笑止千万ですが、要はフロントから采配の枠をはめられるのが嫌だということもあると思います。
現場の監督としては当然の考えではありますし、その日暮らしの起用法をモットーとするバレンタイン監督にとっては尚更でしょう。
しかしポジション限定契約がメジャーでは通例と言われるほど普通に結ばれるものであり、また井口の日米での実績を考えれば、そういった前提での采配を考えるのがバレンタイン監督に求められることであることも確かです。
そう考えると、やはり瀬戸山球団社長のやり口に不満を表明することで自らの立ち位置の確認をしているような、そんな気がします。

何にせよ、ことある毎に瀬戸山球団社長とバレンタイン監督がマスコミを通じてやり合うであろうことがハッキリとしてしまい、何とも言えず不愉快です。
今回のことにしても文句があれば直接言えばいいだけのことであり、お互いにもっと大人の対応が出来ないのかと情けなくなります。
こんな遠回しな喧嘩で世間を騒がせながら優勝を目指すなどと言われても、ファンも選手も鼻で笑うこと受け合いであり、やり合うならやり合うで腹の中の一物は開幕までに吐きだして、シーズン中に揉めないようにしてもらいたいものです。
そのために開幕前にバレンタイン監督の契約満了による退任を発表したのでしょうから、瀬戸山球団社長もマスコミへの露出はほどほどにして、いちいち反応せずに無視するものは無視し、また勝者の余裕を見せて歩み寄ることも必要でしょう。

これはファンも同様です。
いろいろな場でバレンタイン監督の退任の是非を議論することは構いませんし、大いに議論をすべきだとは思いますが、それを球場に持ち込むことは遠慮願いたいです。
バレンタイン監督の残留を願う横断幕然り、残留希望の声援然り、球場での応援は勝利のために選手のプレーに対するものであり、決して自らの意思を表明するためのものではないはずです。
一部に応援団の応援拒否などの話しも伝わってきますが、バレンタイン監督の去就に絡んで圧力団体的にそういった行為に出るのであれば、私としては未来永劫応援などはしてもらわなくても構いません。
応援とは何かを勘違いしないよう、日本一の応援と称えられるロッテの応援が暴走をしないことを心から願っています。

 

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