電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」のなかに、魔女と呼ばれるおばあさんが登場します。中学生の主人公、まいは、クラスのなかでは一匹狼的な存在。結局、クラスの生徒たちとなじむことができず転校することになります。その時、おばあさんが言った言葉。
「その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮(はす)の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマをせめますか」
人生の知恵がいっぱいつまったおばあさんが、孫たちの悩みや恐怖を優しく取りのぞいてあげる姿は、いつ見ても心温まる素敵なできごとです。
◆雨も風もいつかはきっとやむものだからね
『人生が驚くほど逆転する思考法』
( ノーマン・V・ピール、三笠書房 (1999/1/1)、p133 )
子供の頃、毎年夏になると、私は兄弟のロバートとオハイオ州のリンチバーグの祖父母の家に遊びにいった。祖父母の家のすぐそばに、1本の大きな木があった。
ある晩のこと、祖母が私たちをベッドに送りこんだ直後にすさまじい暴風雨になった。家のまわりを吹き荒れる風は、スコットランドの伝説に出てくる、死を予告する妖精の泣き声のようだった。稲妻が光り、雷鳴がとどろいた。かたまりになった雨が窓ガラス一面をたたき、家全体が揺れた。
ロバートも私も怖くなった。私の寝ているところから、稲妻が光るたびにうつしだされる大きな木のシルエットが見えた。それは右に左に大きく揺れていた。それを見ているうちに私は恐怖でいっぱいになった。私は叫んだ。
「ロバート、大変だ。木が、木が倒れてくる」
私たちはベッドから飛び起き、階段を駆けおりて祖母のところへ走りよった。祖母は石油ランプのそばにすわって、静かに本を読んでいた。
「おばあちゃん、おばあちゃん」
祖母は穏やかな表情で言った。
「どうしたの」
「木が、木が倒れてきそうなんだ」
祖母は大変賢い人だった。私たち二人を両腕で抱きかかえるようにして、風雨のはげしい戸外に連れて出た。
祖母は言った。
「二人とも、こうやって雨が顔に当たるのって、素晴らしいことだと感じないかい。こうやって外に出て風に当たっているのって、なんだかすごいことのように感じないかい。この雨の中にはね、神様がいらっしゃるのだよ。風の中にもね。
だから、木の心配はしなくていいんだよ。木は楽しんでいるんだから。見てごらん。風に身をまかせて、右に左にあんなに体を揺すってる。木は風と闘っているわけじゃない。仲よく遊んでいるのだよ。風や雨と一緒に歌を歌っているんだ。
今夜、木が倒れてくるなんてことはないんだよ。あの木はこれからもずっとあそこに立っているんだから。
さあ、おやすみ。この雨の中には神様がいてくださるんだから、何の心配もいらないよ。それに、雨も風もいつかはきっとやむものだからね」
たったこれだけのことだったが、この経験がそれからの私を励まし、力づけてくれたことは確かである。
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」のなかに、魔女と呼ばれるおばあさんが登場します。中学生の主人公、まいは、クラスのなかでは一匹狼的な存在。結局、クラスの生徒たちとなじむことができず転校することになります。その時、おばあさんが言った言葉。
「その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮(はす)の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマをせめますか」
人生の知恵がいっぱいつまったおばあさんが、孫たちの悩みや恐怖を優しく取りのぞいてあげる姿は、いつ見ても心温まる素敵なできごとです。
◆雨も風もいつかはきっとやむものだからね
『人生が驚くほど逆転する思考法』
( ノーマン・V・ピール、三笠書房 (1999/1/1)、p133 )
子供の頃、毎年夏になると、私は兄弟のロバートとオハイオ州のリンチバーグの祖父母の家に遊びにいった。祖父母の家のすぐそばに、1本の大きな木があった。
ある晩のこと、祖母が私たちをベッドに送りこんだ直後にすさまじい暴風雨になった。家のまわりを吹き荒れる風は、スコットランドの伝説に出てくる、死を予告する妖精の泣き声のようだった。稲妻が光り、雷鳴がとどろいた。かたまりになった雨が窓ガラス一面をたたき、家全体が揺れた。
ロバートも私も怖くなった。私の寝ているところから、稲妻が光るたびにうつしだされる大きな木のシルエットが見えた。それは右に左に大きく揺れていた。それを見ているうちに私は恐怖でいっぱいになった。私は叫んだ。
「ロバート、大変だ。木が、木が倒れてくる」
私たちはベッドから飛び起き、階段を駆けおりて祖母のところへ走りよった。祖母は石油ランプのそばにすわって、静かに本を読んでいた。
「おばあちゃん、おばあちゃん」
祖母は穏やかな表情で言った。
「どうしたの」
「木が、木が倒れてきそうなんだ」
祖母は大変賢い人だった。私たち二人を両腕で抱きかかえるようにして、風雨のはげしい戸外に連れて出た。
祖母は言った。
「二人とも、こうやって雨が顔に当たるのって、素晴らしいことだと感じないかい。こうやって外に出て風に当たっているのって、なんだかすごいことのように感じないかい。この雨の中にはね、神様がいらっしゃるのだよ。風の中にもね。
だから、木の心配はしなくていいんだよ。木は楽しんでいるんだから。見てごらん。風に身をまかせて、右に左にあんなに体を揺すってる。木は風と闘っているわけじゃない。仲よく遊んでいるのだよ。風や雨と一緒に歌を歌っているんだ。
今夜、木が倒れてくるなんてことはないんだよ。あの木はこれからもずっとあそこに立っているんだから。
さあ、おやすみ。この雨の中には神様がいてくださるんだから、何の心配もいらないよ。それに、雨も風もいつかはきっとやむものだからね」
たったこれだけのことだったが、この経験がそれからの私を励まし、力づけてくれたことは確かである。