電脳筆写『 心超臨界 』

忍耐は力だ! 忍耐の時が過ぎれば
桑の葉がやがてシルクのガウンになる
( 中国のことわざ )

かけがえのない家族 《 子供がわが家に帰るとき――東井義雄 》

2024-05-23 | 06-愛・家族・幸福
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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  世の中でいちばん大切なものは家族と愛
  ( ジョン・ウッドン )
  The most important thing in the world is family and love.
  ( John Wooden )


◆子供がわが家に帰るとき

『「人生二度なし」森信三の世界』 
( 神渡良平、佼成出版社、p190 )
「第二部 森信三と道縁あった人々」元小学校校長 東井義雄さん

「子供がわが家に帰ってくるとき、どんなことを考え、何を期待しながら帰ってくるのでしょうか。ある農家の2年生の女の子が書いた次の作文は、私たちに大切なことを教えてくれています。子どもの作文は私たちに多くのことを教えてくれますね」

と言いながら、父兄を前にして、東井(とうい)義雄校長はその作文を読み始めた。兵庫県下のある小学校でのシーンである。

「きょうもお母さんは畑だろうと思いながら、学校からかえってくると、やっぱり大戸(おおと)がしまっていました。(東井の注釈「大戸が閉まっているということは、お母さんは留守だという信号です」)

わたしはつまらないなあと思って、大戸をよいしょと開けました。(東井「お母さんが留守だと思うとつまらなくて、老人のようによいしょと掛け声を掛けなければ、戸が開かないのです。この子の心理状態をよく表しているではありませんか」)

すると、びっくりしました。庭じゅういっぱいに何かかいてあります。よく見ると、けしずみでかいたお母さんの顔です。大きな顔のそばに、『おかえり、やき山の畑にいるよ』とかいてありました。(東井「何という素晴らしいお母さんでしょうか。子どもがどんな気持ちで帰ってくるか、ちゃんとわかってくださっているのです。そして声まで残してくださっています。まるで仏様ですね」)

わたしはけしずみでかいたお母さんがまっていてくれたので、さみしくありませんでした。(東井「こんな素晴らしいお母さんの心に出合ったら、誰だってうれしくなって、さみしさも吹き飛んでしまいます」)

わたしはかばんをおろして、けしずみを1こもってきました。そしてお母さんの顔のそばに、小さいわたしをかきました。リボンをつけたわたしにしました。そしてお母さんの方に手をのばして、かたたたきをしているところにしました。『おかあちゃん、かたたたいてあげるよ』とかきました。反対がわには、『まっていてね』とかきました。

すっかりかきあがったので、手をあらっておやつをたべてから、おかあさんの顔のそばで夕方まで“いっぽんふみ”をしてあそびました」

女の子が庭で独りで遊んでいる情景が浮かんでくる。でもこの子は独りではなかった。お母さんといっしょに一本踏みをして遊んでいたのだ。読み終わると、東井はこう付け加えた。

「これを読むと、『百千の灯(ひ)あらんも、われを待つ灯は一つ』という言葉を思い出します。巷(ちまた)には子どもたちを誘い込もうとする色とりどりの灯が競い合っています。しかしこの子のお母さんのような人が家庭にいてくださり、こころの灯をかかげていてくださるなら、灯を間違える子どもは一人もいないでしょう。

子どもにとって、お母さんが他のどんな人とも違うところはどこでしょうか。世界30何億のすべての人が、『あの子はだめだ』と見放し、見捨ててしまっても、見放すことも、見捨てることもできない最後の人、それがお母さんという人ではないでしょうか」
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1 コメント

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厳寒お伺い (great-something001)
2005-02-01 22:05:31
厳しい寒気が押し寄せていますが、お変わりございませんか。この寒さでPCが立ち上がらず、一時ヒヤッとしましたがリカバリーできてヤレヤレです。

東井義雄先生も「無罪の七施」をお話されていたことを思い出しました。

ところで、今ブログ大賞のエントリーがはじまっていますが、僭越ですが「こころは超臨界」を推薦させていただきました。事後連絡ですみません。毎日更新されていること、数あるエントリーの中で一服の清涼剤のようであり、日本版「こころのチキンスープ」であるというのが推薦理由です。さらなるご発展をお祈りいたします。合掌

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