電脳筆写『 心超臨界 』

我われの人生は我われの思いがつくるもの
( マルクス・アウレリウス )

向上心 《 「自慢話」をやめ、「行動」で自分のよさを示せ――サミュエル・スマイルズ 》

2024-07-02 | 03-自己・信念・努力
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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他人の気持ちを尊重できないのは自己中心的な人に多く、それはとっつきにくい、よそよそしい態度になって表われる。悪意があるというよりも、思いやりがなくデリカシーに欠けるといったほうがいいだろう。そういう人は、相手を喜ばせるか傷つけるかというほんの些細な気くばりもできなければ、それを考えようともしないのだ。


『向上心』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房 (2011/5/21)、p170 )
第5章 よい人間関係をつくる――つき合う相手を糧に自分を成長させているか
2 この“心がけ”があれば、世界がもっと広がる!

心くばりとは、主として他人の人格を尊重することである。自分が尊敬されたいと思う時、人は相手の個性をまず尊重し、相手の考え方や意見がたとえ自分のそれとはちがっていても、それを快く認めてやるはずである。

心くばりをわきまえている人は相手に敬意を払う態度を忘れず、時には辛抱強く話を聞いてやるだけで、相手に尊敬されることすらある。このような人は忍耐強く自分を抑える能力があり、善悪の判断をきびしく下さないのである。相手を悪いと決めつければ、自分もきっと同じ目に遭わなければならないだろう。

◆「自慢話」をやめ、「行動」で自分のよさを示せ

不作法で衝動的な人は、時によると冗談と引き換えに友人を失ってしまう。自分の口からこぼれた冗談で一時の快感に浸った代償として、相手の憎しみを買ったばかな奴だと言われるのはまちがいない。「悪意とひねくれ根性の二つは、人間が持っているぜいたく品の中でもいちばん高くつくもの」である。

人あたりのいい分別のある人間は、自分のほうが隣人たちよりも偉いとか、利口だとか、金持ちだなどというふりをしない。自分の社会的な地位や生まれのよさを自慢げに話したりはしないし、自分と同じような特権を持っていないからといって相手を見下したりはしない。職業や成功した話を吹聴せず、口を開けば、「時と所を構わずに自分の仕事の話ばかり」ということもない。

それどころか、言葉も行為もすべてひかえめで、見栄を張らず気どりがない。この人たちは自慢話に花を咲かせるかわりに、行動を通じて自分の本当の性格を示しているのである。

他人の気持ちを尊重できないのは自己中心的な人に多く、それはとっつきにくい、よそよそしい態度になって表われる。悪意があるというよりも、思いやりがなくデリカシーに欠けるといったほうがいいだろう。そういう人は、相手を喜ばせるか傷つけるかというほんの些細な気くばりもできなければ、それを考えようともしないのだ。

育ちのよさと悪さがはっきりと表われるのは、その人が人間関係を保っていくうえで、いわゆる自己犠牲の精神をどれくらい発揮できるかによるといっても過言ではない。

ほどほどの自制心を持たない人間は、仲間にとって我慢のならない存在である。いつも周囲に厄介ばかり起こすので、誰も進んでつき合おうとはしない。大勢の人が、自制心がないばかりに世間を狭くして出世をはばまれ、根性のねじけた思いやりのない性格のために、成功を手にすることができずにいる。

反対に才能は劣るかもしれないが、自分を抑制し、辛抱強く冷静さを失わぬように努めるだけで、成功への道を切り開いている人たちがいるのである。

このように、人生で成功をおさめた人たちの中には、才能ばかりではなく、その気性によった例もある。それも特に、陽気で明るい気性が幸せをもたらすことは確かなようだ。愛想(あいそ)のよい柔らかな物腰、人間同士のつき合いに欠かせない当たりさわりのない話題、いつでも喜んで他人のために奉仕する気持ちが彼らに幸せを運ぶのである。

一方、他人を尊重できない気持ちはいろいろぶしつけな形で表われる。たとえば、身だしなみが悪い、清潔感がない、人に不快感を与える癖をやめないなどである。だらしのないうす汚れた人間は、見た目の不愉快さで周囲の人たちの感情を害する。形こそちがえ、これもやはり礼儀をわきまえぬ無礼な態度にほかならない。
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