不都合な真実 《 法務省人権擁護局、実は人権抑圧局――倉山満 》

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人権擁護局とは聞いてあきれます。実名を挙げますが、当時の法務省人権擁護局課長の門野坂(かどのさか)修一のことは忘れません。「家族が北朝鮮に拉致されているのです」と陳情する横田夫妻と蓮池透さんに向って「そんなのは戦争をやらなきゃ取り返せないんた！」と門前払いした。お門違いだと。


◆法務省人権擁護局、実は人権抑圧局。オマケで日弁連

『面白けど笑ってはいけない！ 国民の敵はここにいる』
（ 倉山満＆はすみとしこ、ビジネス社、2018年06月、p239 ）

【倉山】　役所関連パヨクの続きですが、法務省人権擁護局が２００２年に人権擁護法案なるものを出したようですが。

【はすみ】　国連からも人権擁護法案を推進しろとの勧告が出ています。

【倉山】　人権擁護局とは聞いてあきれます。実名を挙げますが、当時の法務省人権擁護局課長の門野坂(かどのさか)修一のことは忘れません。「家族が北朝鮮に拉致されているのです」と陳情する横田夫妻と蓮池透さんに向って「そんなのは戦争をやらなきゃ取り返せないんた！」と門前払いした。お門違いだと。

【はすみ】　現実、戦争時のどさくさ以外に、取り返せる手段はありますか。

【倉山】　小泉さん、取り返しました。

【はすみ】　それ以降ですよ。

【倉山】　小泉さんがなぜ拉致被害者を取り返せたかというと理由は二つ。一つは２００１年に９･１１テロが起きたときに即座にアメリカに支持を表明し、インド洋に海上自衛隊を送って同盟の義務を果たしたこと。そして、もう一つは同年年末には北朝鮮から不審船がやってきたときに沈めて晒(さら)し者にしました。国家意志として一人も返さなかったら殺すぞということを、力で示したので向こうが交渉に応じたわけですね。北朝鮮相手に話し合いなんか通じません。

【はすみ】　そうですよね。

【倉山】　北朝鮮は絶対戦争になると思っておそるおそる被害者の一部を返したところ、日本が無理やり理由を見つけて戦争をしないうちにイラク戦争が始まって、取り返せなくなってしまいました。北朝鮮としては、アメリカが来なくて助かったと。

門野坂修一さんは横田滋さん、早紀江さん、蓮池透さんを前にしてよく言えましたね。「戦争をやらなきゃ取り返せないんだよ」じゃ、人権抑圧局ですよ。

ところで、法務省人権擁護局もひどいですが日弁連の小堀樹(こぼりしげる)会長（当時）はこう言い切りました。「拉致問題、大変な人権問題だとわかりました。でも、ウチはいろいろな弁護士さんがいるので、特定の思想信条に偏った活動はできないんです」。

小堀樹は拉致問題について「最大の人権問題だ」と個人としては思うと、横田さん、蓮池さんに同情するポーズを見せたけれども、実際には何もやらない。そして門野坂修一はもっとひどくて、「戦争やらなきゃ、取り返せないんだよ。とっとと帰りやがれ！」でした。

【はすみ】　どいつもこいつも……。