電脳筆写『 心超臨界 』

あなたが家族を選ぶのではない
家族は神からのあなたへの贈り物
あなたが家族への贈り物であるように
デズモンド・ツツ

向上心 《 日常の“手際よさ”が天才をつくる――サミュエル・スマイルズ 》

2024-05-27 | 03-自己・信念・努力
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『南京問題終結宣言がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ワシントンもまた、疲れを知らぬ実務能力の人だった。彼は子供の頃から、物事に熱中する習慣、勉強する習慣、そして仕事を秩序立ててする習慣を身につけようと努力した。彼のノートが今でも残っている。それを見ると、わずか13歳で領収証から約束手形、為替手形、契約書、債券、賃貸契約書、土地の権利書まで、味もそっけもない書類を自分からすすんで丹念に書き写している。幼い時からこうして身につけた習慣が、後年、厄介な政治問題を手際よく処理してみせた驚くべき実務能力の母胎となったのである。


『向上心』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房 (2011/5/21)、p88 )
第3章 自分を生かす働き方――日々、精一杯働いているか、やりがいはあるか
2 本物の実力者は「実務能力」の持ち主

◆日常の“手際よさ”が天才をつくる

実務能力は、実にいろいろな分野で活用される。実務能力とは、物事を敏速に処理する機敏性と、日常の実際的な仕事を上手に解決する能力のことである。その能力が求められるのは家庭管理や事業の経営、商売や貿易、あるいは国の政治であってもみな同じである。

さまざまな分野で生じる問題をすみやかに処理するための訓練は、実際の生活でこそ何よりも役立つのである。さらにそれは、人格を高めるためにも最高の訓練となる。つまり勤勉さと注意力、自己犠牲、判断力、機転、そして他人に対する理解と思いやりの精神などを実際に働かせることを含んでいるからである。

こういった訓練を重ねることは、文学的な教養を深めたり哲学的思索にふけったりするよりもはるかに充実した人生と幸福とを約束してくれる。なぜかと言えば、長い目で見ると実務能力は知性とつながりをもち、気性と習慣を才能に変えてしまうことが多いからである。ただし、これは絶えず注意力を働かせ、慎重に経験を積み重ねることによってのみ得られる一種の才能であることをつけ加えておこう。

すぐれた鍛冶屋になるためには、一生鉄を鍛えなければならない。すぐれた管理者になるためには、死ぬまで実務を学んで実践しなければならない。

すぐれた実務能力の持ち主に最高の敬意を払うのが、スコットの特徴だった。

「いくら文学的才能があっても、実生活というより高い分野で実力のある人、とりわけ第一級の指揮官などとは到底比べものにならない」と彼は断言している。

ワシントンもまた、疲れを知らぬ実務能力の人だった。彼は子供の頃から、物事に熱中する習慣、勉強する習慣、そして仕事を秩序立ててする習慣を身につけようと努力した。

彼のノートが今でも残っている。それを見ると、わずか13歳で領収証から約束手形、為替手形、契約書、債券、賃貸契約書、土地の権利書まで、味もそっけもない書類を自分からすすんで丹念に書き写している。幼い時からこうして身につけた習慣が、後年、厄介な政治問題を手際よく処理してみせた驚くべき実務能力の母胎となったのである。

実務の才能を発揮して偉大な業績を遺した人は、男であれ女であれ名誉に値する。名画を描く画家、名作を世に送る文学者、戦いで勝利をおさめる将軍にも匹敵するだろう。彼らは多くの困難に直面し、すさまじい争いを経験して成功を手にしたにちがいない。だが戦いに勝ったとは言え、平和的な勝利であり、その手が血に染まることはなかった。

天才と呼ばれる人間は、骨の折れる仕事をいやがるものだ、という考えを持っている人がいる。だが、これほどあやまった考えはない。

偉大な天才は例外なくみな、どんなに骨の折れる仕事でもいとわずに働いた。普通の人よりもきびしい労働に耐えたばかりか、自分の仕事により高い才能と燃えるような情熱を捧げたのである。

後世に遺る偉大な作品はけっして一朝一夕には生まれない。不屈の忍耐力とたゆまぬ労働があってこそ、天才たちの傑作は陽の目を見たのである。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 自分のための人生 《 「さわ... | トップ | 人間通 《 霞が関幕府——谷沢... »
最新の画像もっと見る

03-自己・信念・努力」カテゴリの最新記事