電脳筆写『 心超臨界 』

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( ジグ・ジグラー )

不都合な真実 《 自国民を守らない外務省——矢板明夫 》

2024-06-22 | 04-歴史・文化・社会
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筆者が北京に駐在していた2015年夏、4人の日本人がスパイとして拘束されたことが判明し、大きな問題となった。拘束者の家族や周辺者を取材したが、「冤罪(えんざい)なのに、外務省と大使館は何もしてくれない」という声を複数回、耳にした。菅長官が言う「できるだけの支援をしている」とは、本人の要望に従って弁護士を斡旋(あっせん)したり、漫画やカップラーメンを差し入れたりするなど、いわば、詐欺や傷害容疑などの一般刑事犯に対するのと同じ支援だ。日本政府も彼らを“犯罪者扱い”している。


◆自国民を守らない外務省――矢板明夫・外信部次長
(「矢板明夫の中国点描」産経新聞 H31(2019).02.20 )

TBSテレビは14日午前、伊藤忠商事の日本人男性社員が昨年2月から中国の国家安全当局に拘束されていることをスクープ報道として伝えた。北京に駐在する日本メディア各社はすぐに在中国日本大使館に問い合わせたが、担当者は「確認中」と繰り返して、まともに対応しようとしなかった。

その後、菅義偉官房長官が定例記者会見でようやく事実関係を認め、「法人保護の観点からできる限りの支援をしている」と強調したが、男性の氏名や容疑、拘束された当時の状況など詳細を明らかにしなかった。

ここ数年、日本人が中国でスパイ容疑などをかけられ、拘束されるケースが相次いでいる。確認されただけでも13人を数え、そのうち9人がスパイ罪などで起訴された。日本政府はこの13人に対し、ほとんど今回と同じように突き放した冷たい態度を取っている。

今回の男性は6月に起訴されており、中国司法当局は外交ルートを通じて詳細を全て日本に伝えたはずだ。しかし、報道がでるまで外務省はこのことを隠し続けたようだ。

筆者が北京に駐在していた2015年夏、4人の日本人がスパイとして拘束されたことが判明し、大きな問題となった。拘束者の家族や周辺者を取材したが、「冤罪(えんざい)なのに、外務省と大使館は何もしてくれない」という声を複数回、耳にした。

菅長官が言う「できるだけの支援をしている」とは、本人の要望に従って弁護士を斡旋(あっせん)したり、漫画やカップラーメンを差し入れたりするなど、いわば、詐欺や傷害容疑などの一般刑事犯に対するのと同じ支援だ。日本政府も彼らを“犯罪者扱い”している。

日本と対照的なのはカナダだ。中国は昨年12月、大手企業、華為技術(ファーウェイ)の幹部、孟晩舟氏をカナダが拘束したことへの報復として2人のカナダ人を「国家安全に危険を与えた」などの容疑で拘束した。

カナダのフリーランド外相はすぐに「中国によるカナダ人2人の恣意(しい)的拘束を深く懸念している」との声明を出し、即時釈放を求めた。その後、他にも複数のカナダ人が中国に拘束されていることが判明すると、同外相はさらに「中国側がカナダ国民に取った行動は全ての国にとっての脅威だ」との声明を発表し、厳しい言葉で中国を非難した。北京の駐中国カナダ大使も、拘束者と面会するなど、国民を守る決意を表明した。中国に拘束された自国民の救出はいま、カナダ政府の最も重要な外交課題の一つになっている。

中国に対するカナダの強い態度は、複数の国、国際組織、人権団体の支持を受けている。拘束カナダ人を支援する輪は、既に国際社会で広がっている。

米国務省は今年1月、一連のカナダ人拘束事件を踏まえて、米国人が中国に渡航する場合、中国当局による「恣意的な法執行」に警戒するよう呼びかけた。渡航危険度についても、4段階のうち下から2番目の「一層の注意」に引き上げ、中国に対し圧力をかけた。

しかし、カナダ人とほぼ同じ数の日本人も同じような容疑で中国に拘束されていることは、国際社会はほとんど知らない。日本政府がこれまで、中国政府に問い合わせたことはあっても、抗議したことはなかったからだ。
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