電脳筆写『 心超臨界 』

明日への最大の準備はきょう最善を尽くすこと
( H・ジャクソン・ブラウン・Jr. )

「不耕起栽培」を普及する――岩澤信夫

2024-07-14 | 09-生物・生命・自然
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
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かつて福岡正信さんの「わら一本の革命」を読んで感動したことがある。

「不起耕・不施肥・無農薬・不除草・不給水」しかも「草・果樹・穀類・野菜・樹木など幾つもの種子を粘土に混ぜて団子状にして乾燥」させ、ただそれを蒔くだけという農法である。「労働生産性」に偏る近代農法に対し、ふんだんにある太陽エネルギーを最大限作物に転換するという「土地生産性」を高めることを追及するものだった。

今、岩澤信夫さんは、稲作に不耕起栽培の自然農法を普及させようとめざしている。


◆「不耕起栽培」を普及する――岩澤信夫

「田んぼを生き物の宝庫に」
岩澤信夫(いわさわ・のぶお)さん、日本不耕起栽培普及会会長
( 2006.05.03 朝日新聞 be on Saturday b-usiness 「新市民伝」)

田んぼを生き物の宝庫にして安全でおいしいコメをつくる。そんな画期的な農法を唱え、広めている。

農業の専門教育をうけたわけではない。旧制中学を出た後、千葉県成田市で農業を継いだ。栽培技術を自分で考えるのが好きだった。千葉はスイカの産地。その栽培法の開発でまず名を上げた。

「農業はコメづくりだ」と収量の多い秋田の農家を訪ね歩いていたとき、80年の冷害にぶつかった。壊滅的な被害の中で穂を実らせた田んぼがいくつかある。機械化から取り残された高齢者が昔ながらの稲作をしていた。「近代農法では冷害に勝てない。イネ自体を強くする別の方法を」を試行錯誤を繰り返した。

たどりついたのが「不耕起栽培」だ。文字通り田んぼを耕さない。イネの苗は寒さの中で鍛える。苗を田んぼに移植すると、耕さない硬い土に根を張るうちに「野生化」し、病害虫にも強くなる。

耕さないと、田んぼの生態系も回復してくる。イトミミズ、カエル、クモ、トンボ、メダカ、シラサギ……。生き物の活動が害虫の発生を抑え、水もきれいにする。

さらに収穫後の田んぼに水を張る「冬期湛水(たんすい)」をすることで、生き物の活動が途切れず、土も肥え、雑草も生えにくくなる。だから農薬や化学肥料を使わなく済む。

トキの野生復帰をめざす佐渡や、琵琶湖の浄化に取り組む滋賀県など全国各地の農家が実践する。そこに助言するほか、千葉の地元の「塾」では定年就農者にも教える。

低コストの省力農法。「日本の田んぼを守り、環境を良くしようとする人が増えてほしい」
(編集委員・辻陽明)
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