電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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(2005年5月5日投稿)
二人の共犯者が協調して犯行を否認すれば、二人にとって最良の結果が得られます。ところが、それぞれが自分の刑を軽くしようとすると、結局は両者ともが自白する最悪の結果を招きます。ゲーム理論の「囚人のジレンマ」というやつです。
しかし「囚人のジレンマ」も一回限りでなく、繰り返し続けると両者が協調するケースが生まれます。一橋大学 荒井一博教授は、長期的関係を前提とする終身雇用制では「囚人のジレンマ」がいい方向に働き、ノウハウや知識の共有といった協調関係が築きやすくなるとしています。
日本の終身雇用と年功序列は、世界でもっとも理想的な社会主義を生んだともいわれます。優秀な成果を発揮した社員も、全く成果とは程遠い社員も、その給料の差はせいぜい数パーセントに過ぎないからです。どんなに立派な成果を上げたとしても、同期の社員の給料と比べ、数倍も違うようなことは起こり得ませんでした。富が公平に分配されたのです。
ただ、終身雇用制には落とし穴があり、不祥事などの温床になりやすい、と荒井教授は警告します。雪印乳業、三菱自動車、明治安田生命、カネボウ、……数え上げたらキリがありません。福知山線脱線事故を引き起こしたJR西日本も、この例にもれません。
◆「囚人のジレンマ」――二人の共犯者が協調すれば
「『断面』② 協調か利己か」〈 働くということ 2005 〉
( 2005.04.29 日経新聞(朝刊))
《 社員にも囚人のジレンマ 》
二人の共犯者が協調して犯行を否認すれば、二人にとって最良の結果になるのに、それぞれが自分の刑を軽くしようとする結果、結局は両者とも自白し、最悪の結果を招く――。
ゲーム理論の「囚人のジレンマ」。ところがこのゲームを1回限りでなく、繰り返し続けると両者が協調するようになるケースが出てくる。有名な例が第一次世界大戦での「塹壕(ざんごう)戦」。両軍が塹壕で長期間にらみ合ううち互いに相手を傷つけないような協調的な「攻撃」を繰り返すようになったという。
同様のゲーム理論で終身雇用の利点を説くのが経済学者の荒井一博一橋大教授。長期的関係を前提とする終身雇用制では「塹壕戦」と同様にノウハウや知識の共有といった協調関係が築きやすくなるというわけだ。
逆に成果主義的な要素が強く、人員の流動性が高い組織では社員は自分の利益をより重視し協調は成立しにくくなる。
ただ、終身雇用制にも落とし穴はある。特定の人間同士が結託して不公平を生んだり、「不祥事などの温床にもなりやすい」(荒井教授)。
内閣府の「世界青年意識調査」の国際比較では、「一生一つの職場で働き続けるべき」という終身雇用志向が依然、日本で最も強い一方、転職積極派も米国並み。協調か自己利益か――。二極化は揺れる雇用制度の現状を映し出してもいる。
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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(2005年5月5日投稿)
二人の共犯者が協調して犯行を否認すれば、二人にとって最良の結果が得られます。ところが、それぞれが自分の刑を軽くしようとすると、結局は両者ともが自白する最悪の結果を招きます。ゲーム理論の「囚人のジレンマ」というやつです。
しかし「囚人のジレンマ」も一回限りでなく、繰り返し続けると両者が協調するケースが生まれます。一橋大学 荒井一博教授は、長期的関係を前提とする終身雇用制では「囚人のジレンマ」がいい方向に働き、ノウハウや知識の共有といった協調関係が築きやすくなるとしています。
日本の終身雇用と年功序列は、世界でもっとも理想的な社会主義を生んだともいわれます。優秀な成果を発揮した社員も、全く成果とは程遠い社員も、その給料の差はせいぜい数パーセントに過ぎないからです。どんなに立派な成果を上げたとしても、同期の社員の給料と比べ、数倍も違うようなことは起こり得ませんでした。富が公平に分配されたのです。
ただ、終身雇用制には落とし穴があり、不祥事などの温床になりやすい、と荒井教授は警告します。雪印乳業、三菱自動車、明治安田生命、カネボウ、……数え上げたらキリがありません。福知山線脱線事故を引き起こしたJR西日本も、この例にもれません。
◆「囚人のジレンマ」――二人の共犯者が協調すれば
「『断面』② 協調か利己か」〈 働くということ 2005 〉
( 2005.04.29 日経新聞(朝刊))
《 社員にも囚人のジレンマ 》
二人の共犯者が協調して犯行を否認すれば、二人にとって最良の結果になるのに、それぞれが自分の刑を軽くしようとする結果、結局は両者とも自白し、最悪の結果を招く――。
ゲーム理論の「囚人のジレンマ」。ところがこのゲームを1回限りでなく、繰り返し続けると両者が協調するようになるケースが出てくる。有名な例が第一次世界大戦での「塹壕(ざんごう)戦」。両軍が塹壕で長期間にらみ合ううち互いに相手を傷つけないような協調的な「攻撃」を繰り返すようになったという。
同様のゲーム理論で終身雇用の利点を説くのが経済学者の荒井一博一橋大教授。長期的関係を前提とする終身雇用制では「塹壕戦」と同様にノウハウや知識の共有といった協調関係が築きやすくなるというわけだ。
逆に成果主義的な要素が強く、人員の流動性が高い組織では社員は自分の利益をより重視し協調は成立しにくくなる。
ただ、終身雇用制にも落とし穴はある。特定の人間同士が結託して不公平を生んだり、「不祥事などの温床にもなりやすい」(荒井教授)。
内閣府の「世界青年意識調査」の国際比較では、「一生一つの職場で働き続けるべき」という終身雇用志向が依然、日本で最も強い一方、転職積極派も米国並み。協調か自己利益か――。二極化は揺れる雇用制度の現状を映し出してもいる。