電脳筆写『 心超臨界 』

変化することは
真の学習がみな到達する最終結果である
( レオ・ブスカーリア )

日本史 鎌倉編 《 京都に「流された」将軍——渡部昇一 》

2024-07-11 | 04-歴史・文化・社会
当時の史書『増鏡(ますかがみ)』は、「将軍が都に流されたということであるが、奇妙な言い方もあればあるものである」と言っている。通例、「流す」というのは「島流し」のことで、僻地に流されるのが普通であるのに、「都に流された」という奇妙な言い方があったことを指摘していて面白い。 . . . 本文を読む

日本史 古代編 《 記紀抜きで日本人の「現実」は理解できない――渡部昇一 》

2024-07-11 | 04-歴史・文化・社会
古代史は何といっても書かれた歴史を中心とし、それをそのほかの分野の研究で解釈する考証的史学のほうが誤るところが少ないのではないかと思う。これを超えて「科学的」ということ自体が、すでに非科学的なのである。われわれは、6世紀以前のことに関する記紀の記述は、ほかを以て替えがたく貴重な、われわれの先祖の現実(リアリティ)の描写と考えて解釈していくべきであろう。 . . . 本文を読む

人間通 《 正書法――谷沢永一 》

2024-07-11 | 05-真相・背景・経緯
言語を或(あ)る時点で固定的に写しとった瞬間(スナップ)写真が辞書である。ゆえに辞書は刊行した途端に改訂作業を始めねばならぬ。それほど過渡的な産物である辞書に服従するのは卑屈である。文章は意味が通じさえすればよいのだ。どうでもよい送り仮名に戦々恐々と拘泥(こうでい)するのは弱気な神経の浪費にすぎない。 . . . 本文を読む

向上心 《 「つき合いにくい人間」の中にかえって実直さがある――サミュエル・スマイルズ 》

2024-07-11 | 03-自己・信念・努力
気さくで垢ぬけた人と堅苦しくてぎごちない人――仕事や社会活動、あるいは軽い友達づき合いをするにはどちらが適しているかは、改めて考えてみる必要もないだろう。だがどちらのほうが忠実な友人となり、約束を破らず、良心的に義務を果たすかということになるとまったくの別問題である。 . . . 本文を読む

自分のための人生 《 自分をごまかさずに生きるから強い――ウエイン・W・ダイアー 》

2024-07-11 | 03-自己・信念・努力
彼らは不平をこぼすことなく、ありのままの自分を受け入れる。自分が人間であり、人間である以上、それぞれなにがしかの特質を持った存在であることを知っているからである。自分がどのように見えるかを知っているからである。自分がどのように見えるかを知っており、それをそのまま受け入れる。背が高いことは結構だが、低いのもまた結構なのだ。 . . . 本文を読む

自分を鍛える! 《 「生きた教養」とはこのことを言う――ジョン・トッド 》

2024-07-11 | 03-自己・信念・努力
忠告したいとか自分を強く印象づけたいと思う友人がいる場合、一番よい方法は直接会って話すことだ。まず彼の立場や望むこと、いやがることをよく考え合わせる。何に心を惹かれているか、どんな弁明だったら納得してもらえるか、自分なりに何をやろうとしているのかを考える。それから相手に印象を与えるような話題について考える。そうして、その友人のところへ行き、声や口調に注意しながら自分は彼の友だちだと確信させるように努める。 . . . 本文を読む

自助論 《 成長への意欲と自助の精神――サミュエル・スマイルイズ 》

2024-07-11 | 03-自己・信念・努力
「天は自ら助くる者を助く」。この格言は、幾多の試練を経て現代にまで語り継がれてきた。その短い言葉には、人間の数限りない経験から導き出された一つの真理がはっきりと示されている。自助の精神は、人間が真の成長を遂げるための礎(いしずえ)である。 . . . 本文を読む

道をひらく 《 プロの自覚――松下幸之助 》

2024-07-11 | 03-自己・信念・努力
プロとは、その道をわが職業としている専門家のことである。職業専門家とは、つまりその道において、一人前にメシが食えるということである。いいかえれば、いかなる職業であれ、その道において他人様からお金をいただくということは、すでにプロになったということである。アマチュアではない。 . . . 本文を読む

ほんとうの心の力 《 本当に大切なもの――中村天風 》

2024-07-11 | 03-自己・信念・努力
昔、悪魔がある町に現れて、「今日から、お前たちのものをすべて俺は奪い取ることにする。しかし悪魔にも情けはある。明日までに残しておいてほしいものを一つだけ書き出せ。それ以外のものは一切、俺が奪い去るからな」と言い残して、悪魔はひとまず立ち去った。 . . . 本文を読む

こころのチキンスープ 《 生きるときも死ぬときも――ミセス・シュトラウス 》

2024-07-11 | 06-愛・家族・幸福
1912年だった。ミセス・シュトラウスは夫とともに、あの運命の航海をしたタイタニック号に乗り合わせていた。船とともに沈んだ女性はそう多くはないが、ミセス・シュトラウスはそのひとりだった。彼女が生き延びようとしなかった理由は簡単だった。夫をおいて助かることはできない、ということだ。 . . . 本文を読む

セレンディピティの予感 《 「こころ」の免疫力——村上和雄 》

2024-07-11 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
より安全で効果的ながん治療法を求めて、各国の研究者がしのぎを削る中、「がんが自然に治ってしまった」という話を聞くことがあります。医師から言われた西洋医学の三大治療法(手術、放射線、抗がん剤)などを受けずに、自然にがん細胞が焼失したという例をしばしば耳にすることがあるのです。それはおそらく病気になったとき、なぜ病気になったのかなど、自分の心の状態や身体の状態をきちんと判断し、本来の状態に戻す努力をした結果なのだと思います。 . . . 本文を読む

般若心経 《 “よき人生は、日々の丹精にある”――松原泰道 》

2024-07-11 | 03-自己・信念・努力
江戸中期の禅の高僧の盤珪(ばんけい)(1622―1693年)は、白隠より半世紀ほど先に生れましたが、盤珪の禅風を「不生禅(ふしょうぜん)」といいます。「不生」は、心経の不生不滅によることは明らかですが、彼は「不生」といえば不滅というもむだごと」と言い切ります。 . . . 本文を読む

生きるための杖ことば 《 心塵脱落――松原泰道 》

2024-07-11 | 03-自己・信念・努力
「心塵脱落」は、心につきまとう塵(ちり)やごみ(煩悩のこと)をとりのけ、雑念や妄念を離れた安らかな心の状態をいう。心塵脱落は、道元の師、如浄(にょじょう)禅師(1227年没)の語で、師の語録の「如浄録」に見える。 . . . 本文を読む

人間学 《 己を無にする作業――伊藤肇 》

2024-07-11 | 03-自己・信念・努力
「人を見る明」の第三のメルクマールは「出処進退」である。特に「退」を重視する。何故、「退」が大事か、というと、「退」には、のっぴきならぬものが出るからだ。まず退くに当って、二つの「人間くさい作業」をやらねばならない。一つは「退いて後継者を選ぶ」という作業である。これはきわめて当り前のことである。もう一つの「人間くさい作業」は「仕事に対する執着を断ちきる作業」である。 . . . 本文を読む

論語 《 子曰く、黙してこれを識り、学んで厭わず 》

2024-07-11 | 03-自己・信念・努力
子曰く、黙してこれを識り、学んで厭わず。人を誨(おし)えて倦まず。我に於いて何かあらんや。 . . . 本文を読む