(「停戦協定」から)はっきりすることは――宋哲元サイドが自分たちの手落ちを認め、日本軍に謝罪し、現地で事件を解決したという事実です。いいかえれば、前述した「盧溝橋事件は日本軍の計画的な軍事行動であり、侵略であった」とする説はまったく成り立たないことになります。 . . . 本文を読む
激しい気性は必ずしも悪い気性ではない。だが、気性が激しければそれだけ、自制と自己修養が必要になってくる。ジョンソンは「人は年をとるにつれて人間ができてくるし、経験を積めば積むほど進歩する」と言っている。だがこれは、その人の性格の幅の広さと深さ、そして度量の大きさにかかっている。 . . . 本文を読む
苦の事実を嚙みしめてみると、苦と煩悩(私たちの心身を苦しめる、好ましくない精神現象の総称)とは、ちょうど一枚の紙の裏と表のように、離すことができないのを知ります。苦の裏に悩みがあり、悩みが苦の種になるからです。苦や煩悩がどうして起こるかを観察する智慧は、一切の苦や煩悩の整理・整頓の仕方を教えてくれます。心経が、述べるところの「一切の苦厄(くやく)(苦悩と災厄)を度(すく)う」がそれです。 . . . 本文を読む