電脳筆写『 心超臨界 』

人間は環境の産物ではない
環境が人間の産物なのである
( ベンジャミン・ディズレーリ )

最も神聖な生き物とされる白い野牛の子牛に変わった――ラコタ族の伝説

2024-06-20 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
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村人が見送るなか、女の後ろ姿は黒い野牛に変わり、茶、赤と色を変え、しまいにはひとが目にすることのできる最も神聖な生き物とされる白い野牛の子牛に変わった。子牛が消えた地平線からはやがて野牛の群れが現れ、村人はそれから飢えを知らなかった。


◆最も神聖な生き物とされる白い野牛の子牛に変わった

『アメリカ・インディアンの書物より賢い言葉』
( エリコ・ロウ、扶桑社 (2001/11/1)、p118 )

飢餓の村人を救うため、ふたりの若者が野牛狩りにでかけた。平原に迷い出たふたりは、遠くから不思議な輝きを放つ何かが近づいてくるのに気づいた。二本足で、長い髪を風になびかせ、背中に何やら背負った美しい女だった。そう知るや、若者のひとりは欲情にかられた。ひとりっきりで守る者もいない女をものにするのはたやすいこと。迫られた女は着物の袖(そで)を広げ若者を迎え入れた。すると、小さな煙の竜巻が起きた。竜巻が消えると、女の袖から若者が骸骨(がいこつ)になってくずれ落ち、灰となり風に吹かれて消えた。もうひとりの若者は、女を襲うことなど思いもよらない真の勇者で正しく生きる賢者だった。若者は美しい女の神秘的な力に感服し、「村人にどうぞ教えを」と女を村に連れ帰った。

女は村人を集めると、背の荷をほどき、トウモロコシや瓜(うり)の種を与えた。次に、ひとの衣食住となる野牛を「大いなる神秘」からの贈り物として敬うように、と水がめの小石に野牛を映してみせた。そして自然や他人を尊重する正しい生き方や祈り方、そのための儀式を教えた。最後に平和のキセルを取り出して長老に授け、「このキセルでタバコを吹かせば、その煙で願いが天に届く。キセルと共に皆が祈るように毎日を生きていけば困ることはない」と告げると、再来を約束して村を去っていった。

村人が見送るなか、女の後ろ姿は黒い野牛に変わり、茶、赤と色を変え、しまいにはひとが目にすることのできる最も神聖な生き物とされる白い野牛の子牛に変わった。子牛が消えた地平線からはやがて野牛の群れが現れ、村人はそれから飢えを知らなかった。

――――――――――――――ラコタ族「白い野牛の伝説」
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