2024/10/09 読売新聞オンライン
雲海に浮かぶ竹田城跡（６日午前６時４２分、朝来市和田山町で）
霧が晴れ、姿を見せる八上城跡の高城山と山並み。「丹波富士」とも呼ばれる（２日丹波篠山市の篠山城跡から）
竹田城跡で雲海
朝晩の気温が下がり、但馬、丹波地域でも秋らしさが感じられるようになってきた。内陸部では昼夜の寒暖差が大きくなるこの時期、霧が発生しやすく、「天空の城」として知られる朝来市和田山町の国史跡・竹田城跡は雲海シーズンを迎えつつある。
気象庁の観測データによると、和田山の最高気温と最低気温の差が１４・３度だった６日は早朝に雲海が出現。竹田城跡の四方に乳白色の海が広がり、東西約１００メートル、南北約４００メートルの堅固な石垣が浮かび上がった。円山川を挟んで対岸にある立雲峡には観光客らの姿もあり、絶景を眺めて感嘆の声を上げていた。
一方、丹波地域でも１０月に入り、「丹波霧」が町を覆い始めた。丹波篠山市の篠山城跡から南東に目を向けると、日によっては霧の中に八上城跡（高城山）のシルエットが見え、水墨画のよう。徐々に霧が晴れると、左右均等の 稜線りょうせん から「丹波富士」とも呼ばれる美しい山容が現れる。
