09月30日 京都NHKNEWSWEB
終戦後、京都府舞鶴市に最初の引き揚げ船が入港した日にちなんだ、10月7日の「引き揚げの日」を知ってもらおうと、舞鶴市役所で企画展が開かれています。
舞鶴港には終戦後の1945年10月7日に最初の引き揚げ船が入港し、舞鶴市は10月7日を「舞鶴引き揚げの日」と条例で定めています。
企画展は、「引き揚げの日」を知ってもらい平和について改めて考えてもらおうと開かれているもので、市役所1階のロビーには、パネルなど11点が展示されています。
このうち舞鶴の引き揚げ者で多かった「シベリア抑留」をまとめたパネルでは、雪のなか重い丸太を人力で運んだり、少ない食料を分配したりしていた過酷な状況がイラストで紹介されています。
また、港で引き揚げ者が渡った桟橋の一部を実物大で再現した模型は、その奥に列を作って船から歩いてくる写真も展示することで、当時の様子がうかがえるようになっています。
舞鶴引揚記念館嵯峨根吉宏館長は、「舞鶴の引き揚げの日の条例は、市民の方々の要望により制定されました。このことを知ってもらって、この史実を後世に伝え、平和を願っていくきっかけにして欲しいです」と話していました。
この展示は、10月11日まで開かれています。