半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

稲作の薄井先生

2024年06月08日 | 仕事の中で

稲作りの先生は各世代、あちこちにいますが、福島の薄井先生は現在87歳。全国のお弟子さんのところを飛び歩き、ご自身でも動噴を背中にしょって畑に入るなど苦にしていない、実践派で有名な先生です。

聞いてるだけで驚愕の働き者で、そんな先生の勉強会がありました。

 

実 昨年、初めて講義をビデオで聞いたときは、理解が追い付かなかったのですが、今年は2回目でようやく腑に落ちました。

 論理の細かいことを避けますが、稲の生育をよくよくわかっているので、いかに光合成をさせるか、そのために初期は深水で草丈が高く幅広の葉を作ること。そして分げつを抑えることで光合成をできる隙間を作ること。


 この写真はきれいに苗が揃っていて、普通の農家では「良く育っている」が薄井流で言うと「茎数が多すぎる」状態。


 一方、苗が黄色っぽく疎植の方は、普通の農家なら「恥ずかしい」状態ですが、薄井流では「この時点でちょうど良い」。それが論理的で本当に稲のことをよく観察していて実績もあるからすごい。


 根本さんに紹介し師匠となった龍ヶ崎の関口さんは30年支持しているそうですが、今年はダメな方とのこと。稲つくりは奥が深いんですね

 そして無農薬で草が生えていない田んぼに昨年は驚愕しましたが、今年は根本さんも私も驚かなくなったことに気づきました


 ちなみにマニアックな人は気づくかもしれませんが、人が写っているこの写真の畦畔が黒マルチでかなり高くなっているのがポイント。最低でも25cmの深水をやるためで、写真の水の高さは、3段階で落としていっている1段階目。つまり、1/3の水を落としてこの高さというのだから普通じゃないのがわかります。


 とにかく100聞は1見にしかず。87歳で現役バリバリで論理的にも筋が通っていて、こちらが驚愕するほどの働き者。現場のたたき上げの先生はやっぱりすごい

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